ドラマ『インハンド』3話。
紐倉のかつての恩師は、紅クラゲの力を利用した不老不死も夢ではないというアンチエイジングで名を轟かせていました。
彼女は50歳という年齢を感じさせないほどの美しさを保っていたのです。
しかし紐倉はある事に気づいたのです、彼女の一瞬の行動から……。
ドラマ『インハンド』
3話あらすじ
紅クラゲの研究から、若返り効果を見出した瀬見万樹子(観月ありさ)は、パナシアン・ビューティという美容会社のCEOを務めていました。
ある日、女性を中心に開いていたパナシアン・ビューティの商品販売と会員獲得のための説明会に、紐倉と高家も来ていたのです。50歳には見えないほど若々しい瀬見の姿に、若返りを期待する多くの女性が集まっていました。
瀬見が講義をしている中で、ほんの一瞬彼女の動きが止まります。どうやら次の言葉が出来なかった様子。その症状はすぐに収まり、客は気づかなかったものの紐倉だけは彼女の異変に気付いていたのです。
説明会が終了すると、紐倉と高家は”上級者ラウンジ”に侵入し、パナシアン・ビューティの施術方法を確かめようとしました。
しかし、SPに見つかってしまったため情報を得ることは出来なかったのです。研究所に戻った紐倉は、パナシアン・ビューティーに論文を提出して内部を探ることにしました。
翌日、論文を仕上げた紐倉は、高家を”研究者”、自分は高家の助手という事にして瀬見とのアポに成功。
高家が瀬見と話している間に、紐倉が瀬見の部屋を調査して、証拠を手に入れました。ところが、直前でSPに見つかり紐倉は逃げたのですが、高家が捕まってしまったのです。
山奥にある上級会員専用の施術所に連れて行かれた高家は、そこでパナシアン・ビューティーの実態に気づいたのでした。
ドラマ『インハンド』3話の見どころと解説
若返りは死に対する恐怖からだった
瀬見には、いつも一緒にいた美樹子という妹がいました。美樹子はウェルナー症候群という、通常よりも早く老化してしまう病気を患っていたのです。
このことから瀬見と妹の夢は、若返りのメカニズムを解明することでした。しかし、研究は間に合わず、妹は若くして亡くなってしまったのです。
妹の遺体を見て、死に対する恐怖に取りつかれた瀬見は、全く違う方法で若返りの施術を行っていました。
本来、紅クラゲでのアンチエイジングを謳っていたパナシアン・ビューティ。しかしその実態は、海外から若い人間の血液を違法な形で輸入し、会員に輸血するという方法だったのです。
しかし、その血液にクロイツフェルト症候群に感染した人物の血液が混ざり込み、輸血を受けた上級会員の数人が亡くなってしまったのでした。
クロイツフェルト症候群とは、認知症に似た症状を引き起こし、発症すれば確実に死に至る病
瀬見もすでに発症。紐倉はかつて瀬見の教え子でしたが、瀬見は紐倉を見てもすぐに思い出せなかったのです。説明会で一瞬記憶を失くしたのがその症状でした。そして上級会員も、輸血が違法な方法だと知ってたからこそ、口をつぐんでいたのです。
紐倉は、瀬見に妹が本当に望んでいたことを知っているかと尋ねます。
「私を忘れて。こんな姿になった自分を覚えてほしくない。今を生きる人たちには前を向いていて欲しい。」
それが妹・美樹子の本当の願いだったのです。
失ったものを受け入れて、それでも生きていくしかない。紐倉はそう伝えたのです。
紐倉がモメたのは米陸軍!?
3話のラストで、メディカル対策室の御子柴(藤森慎吾)が牧野(菜々緒)に、紐倉について話していました。
5年前。紐倉はCDCをクビになっていたのです。映像から察するに、アメリカ陸軍と共同での任務中のようでした。
紐倉の隣には、日本人と思われる男性がひとり。それと同時に、陸軍兵士がパニック状態になっている様子が描かれていました。
兵士は「紐倉、お前が憎い」という言葉も……。彼はこのとき右手を失ったのか。そしてそれと同時に、大切なものを失ってしまった可能性もあります。
紐倉が複数の組織をクビになった理由は、この一件にあるかもしれません。そして、それは今でも紐倉を苦しめているような気がしてならないのです。
紐倉が、睡眠薬を服用していること。これは、彼が過去をずっと引きずっているからではないかと思うのです。
その時、いったい何があったのでしょうか……。
3話の視聴率は9.1%でした(ビデオリサーチ調べ、関東地区)