海外ドラマ『THE CROSSING/未来からの漂流者』3話。未来から来たという数百名の漂流者が流れ着いたソーン・ビーチでは、ほとんどの人間が亡くなり47名だけが生き残ったのです。
彼らは居場所を求めて過去にタイムスリップしてきたという彼ら。しかし、すでにこの時代には未来人が潜んでいたのです。
3話あらすじ
レン捜査官に重要な情報があると報告した漂流者のトーマス。しかし、待ち合わせの場所に来たのはレン捜査官ではなく、彼女の上司リンダウァーだったのです。
トーマスは違う場所に連れて行かれ、この時代で生きていくには自分次第だと、半ば脅しをかけるかのようにトーマスに協力させたのです。
キャンプに戻されたトーマスは、漂流者たちに話します。
「この時代で生きていきたいなら、指示に従い多くは語るなと……」
保安官のジュードに裏切られたリースは、深手を追いながらも娘レアを探し続け、森に入っていきました。近くまで迫り来る特殊部隊数人を瞬時に片づけ、そのなかにひとりに責任者はどこかを聞き出します。
その一方で、リンダウァーはレアが感染したマントル病を調べるためドクター・フォービンを呼び出しました。彼女に与えられた任務は、レアを感染症から救うことではなく、感染症を食い止めること。
ドクターはその足で、漂流者のキャンプに行き、ウイルスについて調べ始めます。発症がこんなに早いウイルスは初めて見たというドクターは、ウイルスについて漂流者に聞くことに。
漂流者のひとりハンナは、同じ漂流者の男に脅されていました。「君を知ってる、君がやった事もすべて……」自分のやったことが知られてしまえば、ここにいられなくなる。そんな恐怖からハンナは、ロイの車の荷台に隠れ、キャンプを逃げ出したのです。
渋滞で車が止まった際、こっそり車から降りたものの、来ていたカーディアンが引っかかってしまいます。仕方なくカーディガンを脱ぎ、近くで開催していた祭り会場に入っていったのです。
初めて見る楽しそうな雰囲気に、ハンナは思わず笑顔になりました。その時、向こう側から彼女が探していた人物が歩いてきたのです。
彼女は未来を脱出する際、ロケットネックレスを持っていました。この時代に着いてから失くしてしまったようでしたが、そのロケットに入っていた写真の男を見つけたのです。
その男の名はマーシャル。10年前のある事故から立ち直れず、犯罪がらみでよく留置場に入れられていました。ハンナはマーシャルに「あなたを探していた。あなたなら助けてくれると聞かされた」と。
しかしその時、ハンナの脱走に気づいたロイが、彼女の手を引きます。マーシャルは彼女を守ろうとしましたが、ちょうど息子のオリバーと祭り会場に来ていたジュードに阻まれてしまい、ハンナはキャンプに戻されてしまったのです。
彼女を待っていたのは、ハンナを脅したあの男。「ここにいる間は、お前は俺のものだ。みんなに話してやろうか?お前がエイペックスに協力していたことを……」と、ハンナをがんじがらめにしたのです。
そしてリース。彼女は銃を構え責任者の胸に照準を合わせます。しかし、その責任者は人間には聞こえない高周波音発生装置でリースの動きを封じたのです。
ところが、次のシーンでは車を運転しているリースの姿が……。
3話の考察。
リンダウァーの狙いは?
リンダウァーは、漂流者たちに多くを語らないよう口止めさせました。現代人が知り過ぎては、計画が進行しない可能性があるということでしょう。
ただ、未来でエイペックスという存在自体を消すためには、歴史を変えなくてはいけません。いつどこでエイペックスが生まれることになったのか不明ですが、リンダウァーの計画はそれを阻止するだけではないような気もします。
彼らが現代にやってきたのは10年前とのことなので、少なからず彼らの計画は進んでいるはず。現代人に情報を知らせた方が食い止められるのでは?とも思えますが、もしかしたら別の未来人も潜んでいる可能性があると、警戒しているのかもしれません。
リースがジュードに復讐か?
前回、ジュードはレアに会わせるという名目でリースを連れ出しましたが、実際はレン捜査官に引き渡すために嘘をついて閉じ込めたのです。
さらに、レン捜査官から情報を得たリンダウァーが特殊部隊を送り、リースを殺害しようとしたのです。当然のごとくリースは、すべてをジュードが仕組んだ罠だと勘違いしたでしょう。
いずれにしろ、ジュードが裏切ったことに変わりありません。しかし、裏切りの報復としてリースは、ジュードの最愛の息子オリバーを誘拐したのです。
それでも彼女の中には、通常のエイペックスにはない愛や情けというものがありますので、まだ子供のオリバーに手を掛けることは出来ないはず。
あくまでもジュードへの見せしめとして、そしてレアに会うための手段としてオリバーをさらった可能性が高いです。
ハンナとマーシャルの関係は?
ハンナとマーシャルにはどんな繋がりがあるのか。また、マーシャルが守ってくれると誰から聞いたのでしょうか。マーシャルを見つめるハンナの目には、愛があるような気がします。
時代で考えると、マーシャルはハンナの曽祖父あたりでしょう。ハンナは両親や祖父母からマーシャルの話を聞いていたのかもしれませんね。
いずれにしろ、彼女と血の繋がりがある間柄ではないかと推測します。