【解憂(かいゆう)~西域に嫁いだ姫君~】8話・9話・10話のあらすじ。解憂が和親公主だと知った翁帰は、ついケンカ腰になってしまったものの、内心ではまだ彼女を諦めきれずにいました。一方の解憂も恋心を捨てきれず……!? この記事では、ネタバレ感想をお届けします。
Writer:kino
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【解憂】8話のあらすじネタバレ
*一部、シーンが前後しています。
和睦のために他国に嫁ぐ公主のこと
解憂が和親公主だと知った翁帰は、「富や権力が望みだったんだな」とつい皮肉を言ってしまいます。
解憂も「あなたこそ鳥孫の王族だったなんて、女には不自由しないんでしょうね」と嫌味を返しケンカに……。
翌日、本当はまだ翁帰への恋心を捨てきれていない解憂は、1人で陣営テントを出てあてもなく散策していました。
すると、匈奴の連中が現れ、解憂に襲いかかります。
そこに翁帰がやってきて匈奴を蹴散らしますが、1人では全員を倒しきることはできず、解憂を連れて逃げ去りました。
解憂と翁帰は湖を渡り追っ手から逃げきったものの、負傷していた翁帰は意識を失ってしまいます。
彼の体が冷え切っていること気づいた解憂は、体を密着させて自分の体温で翁帰を温めました。
意識を取り戻した翁帰は、望んだ縁談ではないという解憂の本心を知り「君さえ望むなら、遠くへ連れて逃げる」と言います。
その後2人は、翁帰の知り合いの家で世話になり、楽しく穏やかな時間を過ごしました。
一方の陣営テント。
解憂と翁帰がいなくなったことに気づいた淮天沙将軍は、駆け落ちしたのかもしれないという考えが頭をよぎり、部下に2人を探させます。
そんな中、匈奴の連中が再び奇襲をしかけてきました。
淮天沙は部下とともに応戦し、馮嫽は“公主の解憂が行方不明であること”を悟られないよう解憂に変装をして敵と戦います。
馮嫽の機転のおかげで匈奴を撃退することができ、なおかつ公主不在を悟られずにすんだため、淮天沙は馮嫽に礼を言いました。
【解憂】8話の感想
どうやら、馮嫽は淮天沙将軍に好意を抱いているようです。
しかし 淮天沙はことごとく塩対応で、少しでも触られようものなら全力で振り払っています。
解憂に触られる時は、いつもそのままなのに……。
こんなところにも、淮天沙の「想いの差」がはっきり出ていますね。
そんな彼も、8話の後半では馮嫽に少し心を許しはじめたようなので、今後は馮嫽との関係が変わってくるかもしれません。
それにしても解憂は、前髪のない今の髪型だととても美しく見えます。
【解憂】9話のあらすじネタバレ
*一部、シーンが前後しています。
解憂と翁帰は、北庭の地でのんびりとした生活を送っていました。
そんななか、2人は正体不明の集団に襲われ捕われてしまいます。
翁帰が目を覚ましたとき、解憂と一緒の檻に閉じこめられていました。
翁帰は解憂に、自分たちを襲ったのは匈奴ではなく、違う派閥の鳥孫の者たちだと話します。
一方の陣営テントでは、馮嫽が淮天沙に、もしも解憂が見つからなければ替え玉を用意したらどうかと提案しました。
そこへ、「匈奴により北庭が没落した」という知らせが届きます。
北庭に解憂がいると予測した淮天沙は、北庭への救援に向かったついでに付近を捜索しました。
同じころ、陣営テントにいた鳥孫の長山は、漢との同盟を望んでいないことを部下にほのめかします。
長山は表向きは漢の和親公主(解憂)を迎えにきているのですが、実は匈奴派なので解憂の輿入れを阻止したいとひそかに考えているのです。
その話をテントの外で聞いていた馮嫽は、すぐに淮天沙に知らせに行きました。
その夜、匈奴が北庭を襲撃します。
北庭には檻に閉じ込められた解憂と翁帰がいましたが、2人はどうにか脱出し襲撃から身を守りました。
そこへ、淮天沙がやってきます。
淮天沙は気を失っている解憂を抱えて馮嫽に託し、自身は翁帰を追いかけました。
翁帰がまだ駆け落ちを諦めていないようだと知るや、淮天沙は翁帰に斬りかかり、深手を負わせて水辺に突き落とします。
生死は不明でしたが、淮天沙は解憂に嘘の報告をしました。
「翁帰は匈奴の奴らに殺された」と……。
解憂一行は再び出発し、鳥孫の都が目前となりました。
案内役の使命を果たした馮嫽はここで一行と別れます。
その頃、匈奴の和親公主である胡姑は一足先に鳥孫の王宮に到着しました。
【解憂】9話の感想
解憂と翁帰の駆け落ちにより、多くの人が命を失いました。
解憂本人も、自分のせいで多くの人が死んでしまったことを自責しているようなので、きっと今後は軽はずみな言動は慎むのではないかと。
一方の淮天沙が翁帰に斬りかかったのは、単に漢のためというだけでなく、少なからず嫉妬心もあったのではないでしょうか。
それに、自分が翁帰を殺した(実際は殺していないけど)と解憂に言わなかったのは、恨まれたくないという保身の気持ちもあったのかもしれません。
けれど解憂は、淮天沙が殺したことに気づいているように見えました。
翁帰は生きていると思われますが、生きて戻ってきても泥沼状態であることは間違いないでしょう。
【解憂】10話のあらすじネタバレ
解憂一行は1日遅れで鳥孫の王宮に到着しました。
出迎えた烏孫国王(以下、昆弥)は、到着が遅れた解憂を咎め、剣を投げつけて自害を命じます。
解憂はそんな彼に怯むことなく、「噂によると昆弥は寛容で冗談がお好きだとか。噂どおりでした」と言って笑顔で剣を返しました。
少しも動じない彼女を「さすがは漢の公主だ」と褒めた昆弥は、解憂一行を宮中に招き入れます。
ところが、昆弥は遅れてきた解憂とは婚礼を挙げるつもりがないようでした。
もしも婚礼を挙げないまま妻となれば、解憂は世間から笑い者となり漢の立場も悪くなってしまいます。
解憂はどうしても婚礼を挙げてほしいと食い下がりますが聞き入れてもらえませんでした。
それを見ていた宮中の侍女たちが、さっそく解憂を見下してきます。
解憂は侍女と対立するのは本意ではありませんでしたが、他国で生き抜くためには侮られるわけにはいきません。
解憂は「手足を切り落とす」と侍女たちを脅して立場を分からせました。
しばらくすると 昆弥と胡姑の婚礼祝いが始まり、多くの重臣たちも集まりました。
解憂は“夫人席”に座るよう言われたものの、式を挙げるまで妻にはならないと言い張り、あえて大臣枠で出席します。
花嫁姿の胡姑が登場し、昆弥は胡姑に「夫人」の称号を与えました。
すると、匈奴派の長山が前のめりで「左夫人ですか?右夫人ですか?」と昆弥に確認します。
匈奴派の長山は、匈奴出身の胡姑が左夫人に選ばれることを期待しましたが、昆弥が保留にしたため肩を落とします。
そんななか、解憂は途中で退席し宮殿の外へ出て行きました。
昆弥が様子を見に行くと、彼女は自分との婚礼を挙げてくれるまで宮中には入らないと主張します。
しかし、昆弥も「婚礼は挙げない」と意見を曲げませんでした。
結局その夜、解憂は馬車の中で寝泊まりをします。
翌日。
目覚めた解憂が馬車を降りると、死んだはずの翁帰が現れ、再び解憂を遠くへ連れ去ろうとします。
しかし、自分のせいで多くの人を死なせてしまったと自責している解憂は、翁帰と駆け落ちする気はもうありませんでした。
解憂は和親公主として生きていくつもりだと伝え、「私を愛しているなら苦しめないで」と翁帰を突き放しました。
【解憂】10話の感想
鳥孫王とまともに渡り合い、見下してきた侍女のことも従わせる解憂がさすがでした。
そのすぐ後に、「怖かった」と本音をこぼす素直さも彼女らしいです。
結局、翁帰は生きて戻ってきましたが、今の解憂にはもう 翁帰と駆け落ちをする気持ちはないはず。
それは決して愛がなくなったわけではなく、これ以上自分のせいで誰かを死なせたくないという思いからでしょう。
どうやら、翁帰との仲はこれ以上発展しなさそうですね。
となると、残りの約30話は恋愛要素は薄くなっていくものと思われます。
和親公主という立場を改めて自覚した彼女が、この先 鳥孫でどのように生きていくことになるのか、見どころのある展開になりそうです。