【解憂(かいゆう)~西域に嫁いだ姫君~】25話・26話・27話・28話のあらすじ。昆弥に堕胎を命じられた解憂は失望し、昆弥を激しく非難しますが決定は覆りませんでした。そんな中、大宛討伐に向かう漢軍が鳥孫を通過するとの知らせが届き……!? この記事ではネタバレ感想をお届けします。
Writer:kino
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【解憂】25話のあらすじネタバレ
堕胎薬
禁足中の解憂を訪ねた太后は、安胎薬(本当は堕胎薬?)を飲ませようとしました。
そこへ、烏孫国王(昆弥)が駆け込んできて薬を取り上げます。
昆弥は太后が堕胎させたがっていることを知っていたので“堕胎薬”だと思い、解憂に飲ませないようにしたのです。
機嫌を損ねて退出した太后は、追いかけてきた昆弥に「王位安泰と国のために不安の芽は潰しておくべきだ」と念を押します。
結局、昆弥は解憂に堕胎を命じました。
解憂は昆弥を強く非難しましたが、堕胎の命令が覆ることはなく、10日以内に堕胎薬を飲まなければ 翁帰と私通した罪に問うと言い渡されます。
漢の大宛討伐軍
大宛への出陣を決定した漢の皇帝は、烏孫を通過する許可を昆弥に求めました。
昆弥は重臣たちと協議した結果、軍の通過は許可するが都には入れさせないと決定を下します。
一方で、漢軍が鳥孫を通過すると聞いた淮天沙将軍は、漢軍を後ろ盾にすれば堕胎を撤回させられるのではないかと安堵しますが、解憂には別の考えがあるようでした。
*
鳥孫に到着した漢の李将軍は、昆弥に出兵を要請します。
【解憂】25話の感想
太后に背いてまで堕胎を食い止めようとした昆弥はとても素敵でかっこよかったのに、結局最後は解憂に堕胎を命じてしまうなんて残念すぎました。
長山が昆弥のことを「昆弥が愛するのは人ではなく権力だ」と評していましたが、案外、的を射ているのかもしれません。
長山は胡姑に従っているように見えて、実はうまく操っている気がしますし侮れない人物です。
ともあれ、堕胎の件で昆弥と解憂の間には決定的な亀裂が生じたはず。
心底失望したというような解憂の眼差しがとても印象的でした。
【解憂】26話のあらすじネタバレ
安胎薬
鳥孫の朝廷では漢軍からの出兵要請について討議がなされ、兵を出す出さないで意見が割れていました。
そこへ、漢軍の副将軍が自ら登場し、解憂公主に会わせてほしいと願い出ます。
しかし、堕胎の件を漢軍にチクられたくない昆弥は、解憂が病気だと偽り面会を阻止しました。
一方、どうにかして漢軍と接触したい淮天沙は、慰労のためという名目で解憂公主からの酒を漢軍に届けさせました。
その酒を受け取った李将軍は隠されたメッセージに気づくと軍医を連れて昆弥に会いに行き「解憂公主を診察させてほしい」と申し出ます。
昆弥はまたしても断りますが、「皇帝からの伝言を公主に伝えなければならない」と言われ仕方なく解憂との面会を許可しました。
この場に呼び出された解憂は、李将軍らの前で「昆弥に大切されているからとても幸せです」と発言し昆弥の顔を立てます。
それを聞いた李将軍は安堵し、昆弥に感謝を伝えて去りました。
昆弥と2人きりになった解憂は、堕胎の件では昆弥を恨んでいるけれど、同盟関係を壊したくないから李将軍には堕胎のことを黙っていたと話します。
妻として当然のことをしたという解憂に、昆弥は「よき妻を娶ったようだ」と言葉を返し、漢の出兵要請についてどう思うかと彼女に意見を聞きました。
すると、解憂は出兵するべきだと即答。
彼女の政治的意見に納得した様子の昆弥は、自分の死後は解憂に王位を譲ると笑いました。
その夜、昆弥は解憂に“安胎薬”を与えます。
堕胎しなくて良いのだと分かった解憂は、安堵して涙があふれ出し昆弥をポコスカと叩きました。
大宛行き
鳥孫に立ち寄っていた漢軍は大宛討伐のために出発します。
淮天沙と馮嫽は、解憂の命令により漢軍に合流。
淮天沙は補給隊はまだ後方にいるのだから早まった行動をしないようにと李将軍に忠告をしましたが、李将軍は補給隊を待たずに攻撃を強行します。
その結果、城門を突破できずに長期戦となり兵糧が不足してしまいました。
【解憂】26話の感想
解憂は昆弥に懇願もせずよく耐えました。
堕胎しなくても良いと分かった瞬間の、安堵で涙が溢れ出すシーンはこちらももらい泣き……。
嫁いだばかりの解憂は昆弥に迫るか脅すしかしていなかったのに、今回はそうはせず、妻としてあくまでも昆弥の顔を立てたところに彼女の変化を感じます。
そんな彼女の誠実な対応が、昆弥の心を動したのでしょう。
一方、初登場の右大将は馮嫽に一目惚れをしたようですが、心なしか淮天沙が嫉妬していたように見えました。
距離が縮まりつつある馮嫽と淮天沙の関係が、この先どうなっていくのか楽しみです。
【解憂】27話のあらすじネタバレ
雲古特(昆弥の第一夫人)は胡姑に指示されるがままに、補給隊を率いる弟に兵糧の輸送をストップさせました。
それにより、大宛討伐の前線にいる漢軍は兵糧不足となり窮地に立たされます。
前線にいた馮嫽は、急いで宮中に戻りこの件を解憂に報告。
すると、解憂は都の食糧を買い占めて前線に届けるようにと指示します。
前線がピンチだという知らせは昆弥の耳にも届き、朝議の場では翁帰が前線へ行かせてほしいと申し出ました。
しかし、昆弥は翁帰に、楼蘭で起きた謀反の救援に向かえと命じます。
実は昆弥は、翁帰が命令に従い楼蘭へ行くのか、それとも解憂のために勅命に背いて前線へ行くのかを試そうとしているのです。
ひとまず前線には、右大将を派遣させました。
一方、食糧を買い占めた馮嫽は、城門で長山に阻まれたものの右大将に助けられます。
*
大宛の前線に翁帰が到着し、少し遅れて兵糧を調達した馮嫽も到着します。
(どうやら、翁帰は右大将と行き先を交換したようです)
これで勝利は確実だとお祝いムードになる中、淮天沙は命がけで兵糧を調達した馮嫽を「見直した」と褒めます。
しかし馮嫽は、命がけで兵糧を運んだのは好きな人のためだと言って淮天沙を見つめました。
一方の宮中では、解憂が「前線へ行く」という置き手紙を残して失踪します。
それを知った昆弥は、解憂の身を案じてすぐに追いかけました。
【解憂】27話の感想
右大将はすっかり馮嫽に惚れているようで、城門で阻まれている馮嫽を助けました。
右大将が翁帰と行き先を交換したのも、おそらく解憂に仕える馮嫽のためではないかと。
ただ馮嫽は、やはり淮天沙のことが好きなようです。
遠回しに好きだと言われた淮天沙の戸惑い方が、恋愛に不慣れな男性という感じがして可愛かったです。
【解憂】28話のあらすじネタバレ
苦渋の選択
解憂が大宛討伐の前線に到着し、彼女を追って駆けつけた昆弥も到着すると、大宛はあっさりと降伏しました。
漢軍は戦わずして勝利を収めたものの、昆弥は勅命に背いた翁帰と解憂の行動を叱責します。
一同が宮中に戻ると、李将軍が匈奴に投降したという知らせが届きました。
直後、解憂は苦しみ始め 母子ともに危険な状態になってしまいます。
駆けつけた昆弥は、母子どちらかの命しか助からないと言われ「解憂を救え」と苦渋の決断をしました。
流産した解憂は「私が死にたかった。子を失っては生きる気力もない」と昆弥に吐露します。
昆弥は彼女の手を握り「そなたを失えば私の心も死ぬ。生きて幸せな日々を過ごそう」と優しく言葉をかけました。
解憂は昆弥に寄りかかり、お願いがあると言います。
昆弥は、彼女が言う前からそのお願いが何かを察していました。
「翁帰のことは罰さぬ。そなたが元気になるなら何でも聞き届けよう」
解憂は声を上げて泣き、跪いて謝罪しました。
密会現場
流産をして以来、解憂に回復の兆しはなく長い間 床に伏せっていました。
そんな彼女を心配する翁帰の前に仙谷が現れます。
仙谷は以前に長山から翁帰暗殺を命じられるも失敗したため逃亡していたのですが、恩人の解憂の病を治すために再び都に戻ってきたのです。
ところが数日後、仙谷は何者かに殺害されました。
一方、宮中では漢軍の帰郷前に宴が開かれました。
流産を知らない漢の将軍たちは、どうしても解憂にお礼が言いたいと昆弥に頼み込みます。
無理を押して現れた解憂は彼らの前では毅然と振る舞い、将軍たちの希望で軍営を観覧しに行きました。
本当は不調だと分かっている昆弥は始終、解憂を気にかけながら手を握ります。
帰り道の馬車の中、解憂は吐血してしまいました。
ある晩、解憂に会いにきた翁帰は「流産の件は裏で手を回した人物がいる。必ず犯人を突き止める」と伝えます。
そこへ、昆弥が現れてしまい……。
【解憂】28話の感想
結果的に戦わずして勝てたのは良かったです。
昆弥が解憂を追いかけて自ら前線に出征したのは、心から彼女を案じているからでしょう。
解憂の流産にしても、昆弥は心から悲しんでいるように見えました。
抜け殻のようになってしまった解憂への言葉も優しく、しかも、解憂が願い事を言う前に察して翁帰のことも許してくれるとは。
ここまで昆弥が誠実かつ寛容に対応してくれたのだから、解憂も昆弥に誠実でいてほしいと思ってしまいます。
心の中で翁帰を想う分には構いませんが、表面上は慎重であってほしい。
それなのに、さっそく翁帰と一緒にいる現場を昆弥に見られてしまうとは……。