【三国志~司馬懿 軍師連盟~】7話・8話・9話・10話のあらすじ。司馬懿は曹操から馬の世話係を命じられます。そんな中、曹操の命令に背いて徐庶親子を逃した汲布が司馬家に現れ……!? この記事ではネタバレ感想をお届けします。
Writer:kino
7話のネタバレあらすじ
馬の世話係
郭嘉は曹操に看取られて死亡した。
彼が亡くなった今、曹操は校事府を束ねる者がいなくなったことを不安視する。
すると、曹丕がひざまずき後任に就きたいと申し出る。
曹操は承認する代わりに、郭嘉の遺言に従い“司馬懿を味方に引き入れろ、できなければ殺せ”と命じた。
曹丕はさっそく司馬懿を訪ね、軍師になってほしいと説得する。
以前に足を折ってまで出仕を拒んだ司馬懿は、「今さら仕官を願い出たところで丞相(曹操)に許されるでしょうか」と言い、曹操に会いに行った。
司馬懿は出仕を許されたものの、曹操から与えられた仕事は馬の世話係だった。
司馬懿は去り際に碁石を投げつけられ、振り向きざまに鋭い目つきで曹操を睨みつけてしまう。
曹操は「やはりな」と豪快に笑った。
翌日、司馬懿は丞相府に出仕し馬の世話をはじめた。
婚姻発表
曹操は溺愛する幼い息子に焼き菓子を与えようとするが、使用人によれば楊修が無断でその菓子を曹植の屋敷に持ち去ったらしい。
「つけ上がっておるようだな」
曹操はそう言うと、曹植の屋敷に向かい 外から様子をうかがう。
すると、楊修が曹植に「民を苦しみから救いたい」と熱っぽく大志を語っていた。
数日後。
曹操は宴会の席で崔家との婚姻を発表する。
崔家といえば家柄もよく強力な力も持っているので、曹丕はてっきり長子である自分の縁談だと思い込むが違った。
曹植の縁談だったのだ。
曹植が名家の令嬢を娶るのに対して、曹丕に与えられた妻は捕虜の甄宓だった。
7話の感想
司馬懿が諸葛孔明に憧れているというエピソードは史実なのか分かりませんが、ここで名前が出てきたからにはきっと後々 登場するのでしょう。
それにしても、曹操を睨みつける司馬懿の目つきが鋭すぎてドキリとしました。
普段は温厚に見えても、心の奥底では獅子のような闘志が眠っているのでしょうか。
あの一瞬のシーンは、司馬懿の底知れぬ何かが感じられると共に恐ろしくもありました。
曹操本人は「やはりな」と豪快に笑っていたので、むしろ司馬懿を気にいったのかもしれません。
8話のネタバレあらすじ
記事内では分かりやすさのために1つの呼び方で統一しています。
曹操は曹植には名家の令嬢を嫁がせ、嫡子で長子でもある曹丕には捕虜の甄宓を娶らせた。
婚儀を終えた曹丕は 司馬懿のもとを訪れ、曹操が決めた婚姻の意図をどう思うかと尋ねた。
すると司馬懿は、正当な跡継ぎである曹丕はすでに多くの支援者がいるため抑制したいのだと見解を述べ、だからと言って諦めてはいけないと励ます。
*
曹操は愛息の曹沖を亡くし嘆き悲しむ。
曹沖の教育係だった徐庶は、故郷に戻らせてほしいと願い出た。
曹操はその場ではにこやかに応じたが、校事府の汲布に徐庶の始末を命じる。
汲布は帰郷中の徐庶を殺そうとしたものの、年老いた母親の懇願に情をほだされ見逃した。
それを知った曹操は、曹丕に責任を追及し「3日以内に汲布を捕えろ」と命じる。
実のところ、3日では無理なことは曹操も分かっていた。
そもそも、本気で徐庶を始末しようとは思っていなかった。
それなのに3日以内に汲布を捕らえるようにと命じたのは、曹丕が失敗すれば無能さを露呈することになり曹丕を支援する大臣らの抑制になるからだ。
曹植に後を継がせたい曹操は、曹丕派を少しでも削いでおきたいのである。
一方の曹丕は、汲布が司馬家で匿われているに違いないと推測し司馬懿に会いに行く。
「汲布は司馬府か?」
数日のあいだ家に帰っていなかった司馬懿は、慌てて家に戻った。
すると確かに、汲布は小屋に隠れていた。
汲布は迷惑をかけたくないから出頭すると言うが、司馬懿は「曹操の目的は汲布を捕らえることではない」と推測を述べる。
司馬懿のモノマネ劇場がお茶目で笑えましたし、妻に嫉妬する姿も可愛らしかったです。
一方の曹丕は甄宓を娶ったものの、お互いに別の思い人がいるという複雑な状況。
2人とも善良そうなので、いずれは愛が生まれると良いのですが。
9話のネタバレあらすじ
曹真(曹丕の親戚)は、汲布を捕えるために兵を引き連れ司馬家に乗り込んだ。
司馬懿は隙をみて背後から汲布に曹真を押さえ込んでもらい、その間に郭照に曹丕を呼びにいってもらう。
血気盛んな曹真を止めるためには こうするしかなかった。
しばらくすると、曹丕が現れ曹真に撤退を命じる。
司馬懿はようやく曹丕に腹を割って話す。
「3日以内に汲布を捕らえなければ、曹操は曹丕に無能の烙印を押し世継ぎから排除するつもりでしょう。曹丕の勢力を抑え込みたいのです。その意に反して汲布を捕えれば、曹操に宣戦布告をすることになる」
(↑実際のセリフは“官職名”で呼んでいますが、ややこしいので名前呼びで記載しています)
*
その後。
曹丕は司馬懿の策に従い、“仁義“の旗を掲げて広場で演説をはじめた。
「汲布は命令に背いて徐庶とその母親を見逃したが、その行いは“仁義”に値する。もしも汲布が出頭すれば、私は命がけで守る」
曹丕は繰り返し演説をした。
そのうち多くの民衆が集まり、官史らも様子を見にくる。
そんななか 汲布が出頭すると、民衆から「仁義の士を殺すな」という声が湧き上がる。
演説の際に、曹丕が少し恥ずかしそうにしているのが可愛かったです。
司馬懿はこのまま曹丕の軍師になるのでしょうか。
10話のあらすじネタバレ
仁義の旗
司馬懿の兄が「仁義の旗を使った策は お前の案か」と司馬懿に問う。
司馬懿はそれを認め、天下統一を狙う曹操は人心を得ようとするはずだと説明した。
一方で曹操は、汲布を殺すべきかと曹植に意見を求める。
曹植は「法に照らせば処刑すべきですが、酌量の余地がある」と答えた。
翌日、曹操は汲布を殺すべきだと訴えにきた楊修らを連れて広場へと出向く。
広場には、裁きを待つ汲布と それを見守る民衆の姿があった。
曹操は「汲布を殺さなければ法に触れるが、殺せば仁義に反する」と民衆に語りかけた後、汲布を赦免すると宣言する。
すると民衆は、曹操の仁義に感謝し、ひれ伏した。
美しき甄宓
曹丕から「師友になって欲しい」と言われた司馬懿はついに応じた。
後日、曹丕の屋敷で宴席が開かれる。
宴には、司馬懿のほかに、曹丕の友人が数人参加している。
そんな中、曹丕の妻である甄宓が酔いざましの汁を持ってきた。
甄宓の美しさに見惚れた友人の何名かは、ぶしつけに眺めてしまう。
なぜかこの件が曹操の耳に入り、その友人らは左遷された。
曹丕は、甄宓が密告したのだと疑う。
策謀を巡らすタイプの曹操は、曹植の純粋なところを気に入って後継者にしたいと思っているのかもしれません。
とはいえ、純粋なだけでは天下は治められないことも分かっているはず。
だからこそ曹植の思い人を曹丕に嫁がせ、敵対心を炊きつけて本気を出させようとしたのかもしれませんね。
本ページの情報は2022年4月時点のものです。最新の配信状況は[U-NEXT] (PR) にてご確認ください。
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