【三国志~司馬懿 軍師連盟~】21話・22話・23話のあらすじ。関羽を討つためには呉の孫権と同盟を結ぶべきだと進言した司馬懿は、自身が同盟を取りつけることとなります。司馬懿はどのようにして孫権を説得するのか!? この記事ではネタバレ感想をお届けします。
Writer:kino
21話のネタバレあらすじ
楊修の処刑
司馬懿は処刑前の楊修に面会したいと懇願し、曹操はそれを許可する。
楊修は司馬懿の訪問に笑顔を見せ「ここ数年の自分の戦いは、他人の駒に過ぎなかった」と語る。
長年争ってきた2人が、今になってようやく友情を寄せるようになったが、もう手遅れだった。
直後、曹操から斬首の命令が届く。
楊修は司馬懿に、曹植の命を守ってほしいと頼んだ。
連行された楊修は振り返り、司馬懿と自分の最大の違いに気づいたと言う。
司馬懿は耐えることができたが、自分は耐えられなかったと。
「黄泉の向こう側で待っている。もしも司馬懿が最後まで耐えられたら、今死ぬのとどう違うのかを教えてほしい」
司馬懿は目に涙を浮かべ、楊修を送り出した。
呉との同盟
曹操から呉との同盟を取りつけてくるよう命じられた司馬懿は、男装した妻の張春華とともに呉へ向かう。
翌日、呉の宮にて。
司馬懿は曹操が天子に代わって発した勅令を持参し、逆賊の関羽を討つべきだと説く。
呉の大臣たちは当然反対したが、 司馬懿は次々と論破。
さらに
「関羽の軍が呉に矛先を変えたらどうなります?数年後には江東の地がすべて劉備のものになるかもしれない」
と続ける。
孫権は同盟の詳細を聞く意思を示した。
司馬懿が宿で休んでいると、呉の伯言将軍がやってきて「魏が呉を攻めない保証はあるのか」と聞く。
司馬懿は「魏王(曹操)は齢65です」と答えた。
その後、司馬懿は曹操のもとへ戻る。
21話の感想
司馬懿と敵対関係にあった楊修が退場(死亡)しました。
もしも仕える主や志が同じだったなら、知己として支え合う関係になっていたのかもしれないと思うと、2人の別れのシーンは切ないものがありました。
楊修は好きなキャラクターだったので、彼の最期が丁寧に描かれていて良かったです。
今回、曹操と司馬懿の年齢が判明しました。
曹操は65歳だそうですが、この年でもまだ前線で戦い 天下統一の夢を抱きつづけている彼に脱帽。
でもきっと、自分の代では天下統一を成しえないことも悟っているのでしょうね。
そこがまた、切なくもありました。
22話のネタバレあらすじ
曹操は司馬懿に、殺意を抱いたのは今日で7回目だと言う。
「この世で私が7回も殺したいと思いながらも、まだ生きているのはお前だけだ」
司馬懿を殺せないのは聡明だからであり、また曹丕も同じ理由で司馬懿を手放せないのだと曹操は言う。
「曹丕を支えて天下統一をさせよ」
曹操はそう言って倒れてしまう。
鄴から駆けつけた曹丕は、すぐに曹操のもとへ。
内乱を収めたことを曹操に褒められると、曹丕は「この20年で初めて褒めて下さった」と涙を流す。
曹操はそんな曹丕を近くに来させ、立太子の詔を渡した。
曹丕は決して期待に背かないと誓う。
曹操は曹丕のために一足先に洛陽へいき宮殿を補修しておくと言い、洛陽で再会することを約束した。
曹丕は立太子の詔を手に、鄴に戻った。
建安24年。
関羽は孫権に討たれ、曹操のもとに関羽の生首が届けられる。
曹操は関羽に敬意を表し、手厚く葬った。
その後、曹操は司馬懿を遊覧に連れ出し、荒廃した風景を見ながら過去の話を聞かせる。
新年が近づくと、曹操はこれまでにない盛大な元旦の宴を開催すると大臣らに宣言する。
元旦当日、洛陽で宴が開かれた。
22話の感想
「この世で私が7回も殺したいと思いながらも、まだ生きておるのはお前(司馬懿)だけだ」
曹操のこの言葉は、ある意味では最高の褒め言葉ではないでしょうか。
それだけ生かす価値があるということだから……。
それにしても本作は、毎回毎回泣かされます。
曹丕が曹操に褒められて涙を流すシーンや、去り際に衝動的に曹操の手を握ったシーンは胸にくるものがありました。
思うに曹操は、裏のない純粋なタイプが人間的に好きなのではないでしょうか。(荀彧や卞夫人や曹植など)
その観点からすると、曹丕は胸の内が見えにくく冷酷な面もある人物だから曹操に疎まれていたのではないかと。
けれど今回、衝動的に曹操の手をとり「どうか体を大切に」と泣いていた曹丕には何の裏もなく、この時は間違いなく“ただの息子”でした。
こういう素の姿を普段からもっとたくさん見せていたら、曹操ももう少し曹丕をかわいがったのではないかと ふと思いました。
曹操役のユー・ハーウェイは、“老いを感じさせる演技”を見せる一方で、老いても消えることのない威厳もにじみ出ており、その演技力にうなるばかりです。
曹操が開いた宴は、彼の威光にふさわしい盛大さでした。
ただもしかすると、ここまで曹操をクローズアップしたということは退場が近いのでしょうか……。
23話のネタバレあらすじ
宴の途中で倒れた曹操は、床に伏せっていた。
曹操は泣く曹植を前にして、「一番心配しているのはお前だ」と言う。
自分の誤った判断で曹植を後継者にしようとしたせいで苦しめてしまったのではないかと悔やんでいるのだ。
曹操は曹植に、自分の没後は本分を守るようにという。
側室や大臣らも呼ばれ、曹操は次々と遺言の言葉を残す。
「この山河を――誰にも奪われてはならぬ」
これが、曹操の最期の言葉であった。
曹操の崩御後、遺言に従い葬儀は簡素に執り行われた。
そんな中、太子の曹丕が鄴にいる今がチャンスだと考えている丁儀は、曹植をそそのかし即位させようとする。
一方の司馬懿は、曹植と曹彰(曹操の息子)が手を組んで反乱を起こすかもしれないと予見し、それを防ぐために曹操の遺体と国壐を鄴に運ぶことにする。
たとえ反乱が起きても、国壐さえあれば曹丕が即位できるからだ。
司馬懿は自分が動くわけにはいかず、妻の張春華に国壐を届けさせた。
翌日、大臣たちは曹操の棺を鄴に運ぶか運ばないかで揉めていた。
そこへ、軍を引き連れた曹彰が到着し、場を制圧して大臣らを包囲した。
曹彰は、国壐を持ち出した張春華を追うよう配下に命じる。
ほどなくして、曹彰のもとに玉璽が届けられるが、中を確認してみるとただの石だった。
曹彰は国壐のありかを聞き出すため、賈逵と司馬懿を拷問にかける。
23話の感想
作中で曹操の妻として登場したのは卞夫人だけだったので、こんなにたくさんの側室がいたとは驚きでした。
曹操の崩御間際という重要なシーンなのに、彼女たちの演技がシロウトのように見えてしまったのが残念。
主要キャストの演技が良すぎるために、余計に彼女たちの棒演技が目立ってしまった気がします。
皆が曹操の死を悲しみ嘆く中、司馬懿だけが終始冷静だったのが印象的でした。
もしも亡くなったのが曹丕だったなら、司馬懿ももう少し取り乱していたのでしょうか。
本ページの情報は2022年4月時点のものです。最新の配信状況は[U-NEXT] (PR) にてご確認ください。
中国歴史ドラマ「三国志〜司馬懿 軍師連盟〜」©CHINA INT’L TV CORPORATION