ドラマ『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。』6話では、純の感情が爆発。
母親に対して”男しか好きになれない苦しみ”をぶつけ、どうして自分を生んだのかと泣き叫びます。
“心が死んでしまった”と感じる純ですが、亮平・紗枝という理解者を得たことで心がほぐれていき……。
『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。』6話のあらすじ
ゲイであることがバレてしまった純。以前から純に怒りを覚えている小野によって、ゲイであることを言いふらされたのです。
小野はクラスの男子たちと一緒に純を無視し、さらに、体育の着替えの際には「出て行けよ」と発言。周りの男子たちは小野の言いなりです。
続けて「俺たち、お前のオカズになる気はないから。出て行け」と言って、純を追い詰めるのでした。
耐えられなくなった純は、教室のベランダから飛び降りました。目が覚めるとそこは病院で、一ヶ月の入院が必要だと言われます。
今回の騒ぎで、母親は純がゲイであることを知ったようです。
しかし母親は、純が男性を好きなのは一時的な”憧れ”かもしれないと思ったようで、純に本当に男性が好きなのかを確かめました。
「間違いはないの?」と聞く母親。すると純は「間違いないに決まってるだろ!!」と叫び、感情を爆発させるのでした。
『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。』6話のネタバレと感想
感情の爆発
今回の6話は、母親と純のやりとりが胸に刺さりました。
母親からすると、純が飛び降りたと聞き、さらにゲイだと知り、驚きの連続だったことでしょう。戸惑いながらも、それでも受け入れようとする母親の言動が胸に染みました。
しかし母親は、純が男性を好きなのは、思春期にありがちな“憧れ”なのかもしれないと思ったようで。「間違いはないの?」と聞いてしまいます。
純からすると、母親が”間違いであってほしい”と願っているように聞こえたのかもしれません。母の問いは、純の心をさらに傷つけてしまったはず。なぜなら純は、ゲイであることを自分自身が一番認めたくなくて苦しんできたのだから。
純は感情を爆発させ、「間違いないに決まってるだろ!」と母親に向かって叫びました。
女性を好きになれるかもしれないと、純自身が一番期待していた。けれどどれだけ頑張っても男性しか好きになれないという現実に苦しんできた純。
今回母親に感情をさらけ出したことで、少しは純の心が軽くなっていたらいいなと思います。
純の理解者
紗枝(藤野涼子)は、飛び降りた純のことが心配で仕方がない様子。純に対して一時は怒っていた紗枝ですが、純の苦しみを知った今では怒りがすべて吹っ飛んだようです。
紗枝は、純のことをもっと知りたいと思い、親友の亮平にいろいろと聞くことにしました。まずは「純くんと亮平くんの思い出の場所に連れて行って」と頼む紗枝。
紗枝と亮平は、純の好きな漫画のことや、純のさりげない優しさについて語り合います。その後2人は純のお見舞いへ行くことにしました。
以前と変わらない態度で純に接する2人に、純も笑みがこぼれます。純は、”心は死んでいる”と思っているようですが、それでも笑みがこぼれたのは、やはり紗枝と亮平の“まごころ”の力が大きいと思います。
2人は、純がゲイだと知っても変わらずに接し、理解しようと努め、何より支えようとしているんですよね。そんな2人の思いを純もきっと感じ取ったはず。
2人に接するうちに、純の表情が少しずつ和らいでいくのが見て取れました。
自殺するほど苦しんでいた純ですが、それでも今はこうして紗枝・亮平・母親といった理解者が周りにいてくれます。時には自分の感情をさらけ出すことも必要なんだなと改めて思いました。
純の今後は?
前回に続き、今回もマコトさんは登場しませんでした。ドラマは、純とマコトさんとの関係よりも、紗枝との関係を掘り下げているように感じます。
これまでの純は”普通”への執着がすさまじかったですが、今は”普通”の呪縛から少し開放されたように見えます。
なので純は今後、女性と無理して付き合うことはやめて、心のままに男性と付き合っていくのではないかと思います。
けれど純は、紗枝に対して”熱い弾丸のようなものが、心に残った”と感じているようなので、もしかしたら紗枝とはこのまま付き合い続けるという展開もあるかもしれませんね。
また、純の引越しについても気になります。純は母親に「引っ越したい」と訴え、母親も同意していました。
純の今の心境では、あの学校に通いたくないというのも分かります。ただ今回、紗枝と亮平が自分の理解者だと分かったため、引越しをやめるかもしれません。
「純くんのことは、私と亮平くんが守るからね」という紗枝の言葉は、純の胸に染みたことでしょう。
次回の7話は?
次回予告では、終業式の様子が映されていました。ということは、純は引越しをやめたのでしょうか?
また、終業式の場で紗枝は、「私はBLが大好きでーーーす!」と全校生徒に伝えていました。
これまで腐女子であることを隠してきた紗枝ですが、隠すのをやめて”本当の自分”をさらけ出すことに決めたのかもしれません。
純も紗枝も、心に抱えるものは違うけれど、”ありのままの自分”を自分で認めることができれば、少しは生きやすくなるはずです。ドラマ終盤の次回7話も楽しみですね。