【花小厨(はなしょうちゅう~しあわせの料理帖~)】30話・31話・32話のあらすじ。酒楼での騒動をやり過ごしたと思ったら、今度は醸造所で問題が発生!一方、鏢局には新入りが入り……。
30話のあらすじネタバレ
花間楼での騒動の後、花小麦は今度は浣花園に調味料が傷んでいると言う客たちが来ていると呼び出されました。
知らせを聞き心配になって浣花園に駆け付けた孟郁塊は、騒ぐ客たちの中に、以前花小麦を監禁した魏鉄柱の手下がいることに気づきます。
それを聞いた花小麦は客たちに、明日、問題のある調味料を持ってくれば弁償すると約束しました。
翌日、調味料を持って集まった客たちを花小麦は県の役所に連れて行きます。
役所を見て帰ろうとする客たちを、孟郁塊と鏢局の屈強な仲間たちが押しとどめました。
知県の前で客たちが持ってきた調味料の壺を開けてみると、壺の中には水や木くずや石などそれぞれ別の物が入っていたのです。
知県は、醸造所の不手際で傷んだのなら全ての壺が同じ状態のはず、これは購入した後に故意に異物を入れたものだと判断しました。
知県に誰かから恨みをかっているかと聞かれた花小麦は、客たちの中に混じった魏鉄柱の手下を指し、以前脅されたことがあると答えます。
罪を恐れた客たちは、調味料に難癖をつけたのは魏鉄柱の手下にそそのかされたからだと次々と告白しました。
それを聞いた魏鉄柱の手下は、魏鉄柱の命令で花小麦の評判を落とすためにやったと白状します。
裁きの後、知県に呼ばれた花小麦は、近々妻の友人たちがこちらに来るので、花間楼で歓迎の宴を開いてほしいと頼まれました。
やっと問題が解決して家に帰った花小麦ですが、孟郁塊の母から、早く孫の顔が見たいから店は雇人に任せて家にいるようにしなさいと言われてしまいます。
花小麦は孟郁塊の母に、知県夫人の宴の仕事を最後にして厨房は人に任せると約束しました。
知県夫人の宴の当日、宴席用の料理で忙しい花小麦に代わり、広間の客の料理は汪展瑞が作っていました。
その日、孫を連れた老人の客が来店します。
老人は、偏食の孫が珍しく食べることができた花小麦の料理をまた食べさせたいと思ってわざわざ来たのに、これは前の料理と違うと言って騒ぎ立てました。
花小麦が作り直した料理を孫は喜んで完食しますが、汪展瑞は納得いかないようで……。
30話の感想
花間楼での騒動をやり過ごしたと思ったら、今度は浣花園で事件発生。
それに屈せず、知県の力を利用して解決する花小麦の聡明さに感心します。
そして、今度は花間楼の料理人との間で問題が……。
初めて花間楼を訪ねて来た時から、我が道を行く雰囲気だった汪展瑞と花小麦は今後うまくやっていけるのでしょうか。
31話のあらすじネタバレ
同じ日、鏢局で登用試験があり、張毅という若者が志願してきます。
武術の実技試験に立ち会った孟郁塊は、張毅の独特な組み手が蜀への護送中に襲ってきた悪党一味の1人に似ていると感じました。
しかし、孟郁塊はそれを承知の上で張毅の登用を決めます。
一方、偏食の子供の一件で、自分の料理の腕は自分さえわかっていればいいと、ますます意固地になってしまった汪展瑞。
見兼ねた花小麦は汪展瑞に、自分の技に固執するあまり、客に合わせた料理を作るという料理人として一番大事なことができていないと言ってしまいます。
それを聞いた汪展瑞は、明日荷物をまとめて出ていくと言って立ち去りました。
帰宅後も汪展瑞に言い過ぎたと後悔する花小麦を見た孟郁塊は、その夜、酒を持って汪展瑞を訪ねます。
酒を酌み交わしながら孟郁塊は、花小麦が最初は小さな屋台から始め、苦労しながら少しずつ店を大きくしてきた話をしました。
女性がここまで店を大きくするのは簡単なことではなかっただろうと言う汪展瑞に孟郁塊は、それは花小麦が屋台の頃から、客1人1人を大切にしてきたからだと答えます。
酔いがまわってきた汪展瑞は、父が厳しい料理人で自分はなかなか料理人として認めてもらえなかったことや、小さい頃から好きだった茶を料理と融合させたいという夢を語るのでした。
翌朝、汪展瑞は花間楼へ行って花小麦に今までの態度を詫び、また一緒に働くことになります。
ある日、何玉に連れられて関蓉が花間楼に来ました。
関蓉は先日の汁物のお礼と今までの謝罪をし、花小麦はその謝罪を受け入れます。
その時、関蓉は持病の肺病の症状が出て急に咳込んでしまいました。
その姿を見た汪展瑞は、薬は副作用が心配なので、まずは食事療法を試してみてはとアドバイスします。
そして、汪展瑞は関蓉のために、肺機能向上と滋養強壮効果のある薬膳スープを作りました。
汪展瑞の博識さに花小麦が感心していると譚氏が、汪展瑞の姓は料理界の重鎮、汪童鶴と同じですよね?と問いかけるのでした。
その後、花小麦は孟郁塊に昼食を届けに行く途中で、鏢局の制服を来た若者が呂彪ととコソコソ話しているのを見かけます。
鏢局に着いた花小麦は、先ほどの若者を新入りの張毅という者だと紹介され、不安を感じずにはいられません。
不安がる花小麦に孟郁塊は、翌日の護送について来るように誘います。
翌日、護送にも関わらず、なぜかゆっくり進む一行。
張毅は、そんな一行に苛立ちを隠せません。
宿に着き、張毅が食料の調達を口実に外に出ようとすると、花小麦が夕食を作ると言い出し、張毅は外に出る機会を逃してしまいます。
深夜、張毅は外から来た悪党たちと合流し、宿の蔵から護送の荷を盗み出そうとしていました。
しかし、孟郁塊たちがそれを包囲します。
張毅は護送の荷に火をつけると脅し、その場から逃げようとしました。
ところが、この護送自体が張毅の正体を暴くために孟郁塊が仕組んだもので、荷はダミーだったのです。
孟郁塊が誰の命令か尋ねても張毅は最後まで口を割りませんでしたが、他の悪党たちの証言により董徳友が黒幕だと判明するのでした。
31話の感想
鏢局に潜り込んできた悪党を組み手で見抜いてしまう孟郁塊、さすがです。
しかも、わざと登用した悪党を罠にかけ、黒幕までも暴いてしまう頭脳明晰なところも素敵ですね。
また、鏢局の問題だけでなく、今まで少し浮いた存在だった汪展瑞の心を開かせて花間楼の問題も解決してしまうという孟郁塊大活躍の回でした!
32話のあらすじネタバレ
悪事が暴かれた董徳友の鏢局は差し押さえとなりました。
そして迎えた年越しの夜。花小麦は孟郁塊の母の粋な計らいにより、孟郁塊と2人きりでロマンチックに花火を見ることができたのでした。
年明け早々、周蕓児の料理人試験が行われます。
花小麦、汪展瑞、譚氏が試食し、周蕓児は見事に料理人に合格。昇給もすることになりました。
そんな周蕓児に春喜は、父親に給料を渡したら酒か賭博に使われてしまうから全額は渡さない方がいいとアドバイスします。
周蕓児はアドバイスに従い、給料の一部だけを父に渡すことにしました。
ところが、料理人の給料が思っていたより少ないと思った周蕓児の父は、周蕓児を人買いに売ることに決めてしまいます。
それを知った周蕓児は花小麦に助けを求め、花小麦は周蕓児を花間楼にかくまうことにしました。
後日、周蕓児を探して父が花間楼に怒鳴り込んできます。
その時、店には運悪く一番非力な文華仁しかいませんでした。
力でかなわない文華仁が心配になった周蕓児は思わず店から飛び出し、父に捕まってしまいます。
その時、孫大聖が助けに入ります!
そして、後から駆け付けた花小麦の説得もあり、周蕓児の父は帰って行くのでした。
32話の感想
弟子入りした時は根暗な雰囲気だった周蕓児も、花間楼で働くうちにすっかり明るくなり、自分の意見も言えるようになりました。
そんな周蕓児には不幸な生い立ちに負けず、幸せを掴んでほしいものです。
今後は周蕓児の恋の行方も気になります!