【楚喬伝(そきょうでん)~いばらに咲く花~】54話・55話・56話・57話のあらすじとネタバレ感想。病に倒れた魏の皇帝は、兵権を持つ襄王に帝位を奪われるのではないかと恐れ、幼い飏皇子を太子にしようと考えます。それを察した淳公主は飏皇子に近づき……。
54話のあらすじネタバレ
魏の皇帝が病で倒れたことにより、朝廷の政務は襄王・元徹が取り仕切っていました。
そんな中、兵権を持つ襄王に帝位を奪われるのではないかと恐れた皇帝は、帝位を狙う心配のない幼い飏皇子を太子にしようと考えます。
それを察した淳公主は飏皇子に近づき、自分が飏皇子の後見人になれるよう画策。
そんな淳公主を、襄王が監視していました。
ある時、使用人をすべて追い払い皇帝と2人きりになった淳公主は、「燕洵を復讐の鬼に変えたのはあなたよ」と恨み言を並べ立てます。
そして、皇帝に毒を飲ませようとしたその時、襄王が助けに現れました。
淳公主は感福寺に軟禁となり、この一件で皇帝の信頼を得た襄王は政務を任されます。
一方の燕洵は、誰が魏の新しい皇帝になろうとも 魏と戦を続けるつもりでいました。
54話の感想
淳公主が皇帝に恨み言をぶつけるシーンは見ごたえがありました。
公主は楚喬という間違った矛先に憎しみを向けてしまったこともあったけど、最終的に諸悪の根源である皇帝に恨みをぶつけてくれて溜飲が下がりました。
でもこの皇帝のことだから、実の娘に殺されかけてもなお 自分の過ちを悔いたりしなさそうです。
一方の元嵩は、なにやら蒙楓と良さげな雰囲気に!? 元嵩は善良で優しい人物なので幸せを手に入れてほしいです。
55話のあらすじネタバレ
程鳶は秀麗軍を散々侮辱したのちに、彼らの軍旗を真っ二つに切り裂きました。
我慢ならなくなった秀麗軍が反発すると、程鳶は待ってましたとばかりに彼らを反逆罪で捕縛し燕洵の前に突き出します。
秀麗軍のピンチを宇文玥から知らされた楚喬は、すぐに駆けつけ命乞いをしたものの、燕洵は処刑を決行してしまいました。
深く悲しんだ楚喬は、燕洵とは歩む道が違うと感じ始めます。
皇帝は大罪を犯した淳公主に毒酒を下賜しました。
彼女が毒を飲もうとしたその時、魏舒燁が助けに現れ 連れ去ります。
淳公主と逃げている途中で背中に矢を受けた魏舒燁は、公主への愛を告白して息絶えました。
一方、程鳶から敵情視察を命じられた賀蕭は、秀麗軍を連れて城外の湖に向かっていました。
それを知った楚喬はすぐに向かいますが、実はこれは、楚喬たちを魏軍に始末させようと考える程鳶の策略でした。
楚喬が湖に到着すると、賀蕭は微笑しながら「伏兵に遭いました」と楚喬の背後に視線を送ります。
楚喬が振り向いた先には宇文玥が立っていました。
55話の感想
程鳶は冷酷でやり方も卑劣ではありますが、策略家としてはなかなか見事。
とくに見事な点は、燕洵が秀麗軍を許していないことを見抜いてそれを利用したこと。
現に燕洵は、程鳶を支持して秀麗軍の処刑を決行しました。
程鳶は楚喬が女として燕洵を愛していないことまで見抜いていますし、敵に回したら怖い人物ですね。
ともあれ、秀麗軍処刑の一件により、燕洵と楚喬の間に大きな溝ができてしまったように思います。
56話のあらすじネタバレ
宇文玥と2人きりになった楚喬は心情を吐露します。
「この手で世の中を変え、皆を守れると思っていたけど、自分がいかに無力かを思い知った。心に従って選んだ道だから後悔はないけど、少し疲れてしまった」
宇文玥は疲れたなら休めばいいと助言し、「そばにいなくても、君が心のままに生きられるならそれでいい」と伝えます。
烏先生と共に燕北を去ることにした仲羽は楚喬に別れを告げました。
楚喬は仲羽に頼んで烏先生と会わせてもらい、母親(洛河)について教えてもらいました。
~洛河について~
- 洛河は風雲令主(江湖隠密の統領)だった
- 彼女の殺害に関与したのは宇文昊と梁の隠心で、実行犯は洛河の身近にいた誰かだと思われる
- 洛河は風雲令主の証となる「彼岸花の模様」を楚喬の体に伝授した
心を許した長年の文通相手が宇文玥だと知った蕭玉は、その複雑な胸の内を配下に打ち明けます。
「文を交わし 心を通わせた友は、長年憎んできた敵だった」
その後、蕭玉は宇文玥を森に呼び出し、自分が文通相手であることを明かしますが……。
56話の感想
今回、回想の中で登場した往生営の営主は、緑色の指輪を親指にはめていました。
確か、それと同じ指輪を、詹という車椅子の男もつけていた気がするので2人は同一人物かもしれません。
残り2話となりましたが、果たしてストーリーはうまくまとまるのでしょうか。
仲羽の言うとおり、憎しみの渦に飲み込まれた燕洵の目を覚ますことができるのは楚喬しかいません。
そして、このドラマを悲劇で終わらせないためには、魏と燕北の和解しかない気がします。
57話のあらすじネタバレ
蕭玉は文通相手が敵の宇文玥だったと知り苦悩したものの、結局彼を殺せませんでした。
一方、美林関で暮らす元嵩のもとに淳公主が訪ねてきます。
元嵩は憎しみや後悔を手放すよう淳公主を諭しますが、目を離した隙に彼女は姿を消しました。
彼女が座っていた場所には「来世でも兄と妹に」という言葉が残されていました。
頭痛で苦しむ燕洵のもとに、女医に変装した淳公主が現れます。
淳公主は燕洵を暗殺しようとしましたが、ちょうど部屋に入ってきた使用人に気づかれ包囲されてしまいました。
淳公主だと気づいた燕洵は彼女を解放させ、去りゆく彼女に「すまなかった」と告げます。
淳公主は燕北を去る途中で、かつて燕洵からもらったウサギのしっぽを捨てました。
燕北に出兵するか悩む襄王のもとに、宇文玥からの書状が届きます。
その内容は「燕洵は和睦を望まず 戦を準備中」というものでした。
東方忌に意見を求めると、この書状はどう考えても偽造だと指摘し、さらに言葉を続けました。
「偽造者も偽造がバレるのは承知の上でしょう。要は襄王に対して、燕北に出兵する口実を提供するのが送り主の目的です」
襄王は東方忌の強い説得もあり、燕北に出兵することを決意しました。
宇文玥の駐在する美林関はこれまで何度も燕北からの攻撃を受けたものの、宇文玥が送り込んだスパイからの情報のおかげで勝ってきました。
ところが、それに気づいた燕洵はスパイを皆殺しに。
宇文玥は生き残ったスパイの家族を助けるため、彼らが潜んでいる秀麗山へ赴きました。
すると、楚喬がやって来ます。
57話の感想
淳公主に少しだけ笑顔が戻りホッとしました。
彼女が燕北から去る途中で、かつて燕洵からもらったウサギのしっぽを捨てたのは、過去と決別したことを意味しているのでしょう。
ただ、元嵩には「来世でも兄と妹に」という言葉を残しているので、もしかしたら淳公主は自害するつもりかもしれません……。
ほんの少しでも生きる環境が違えば、あるいは父親があの皇帝でなかったなら、淳公主の人生はもっと違うものになっていたのではないかと思うと同情せずにはいられません。
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