【山河令(さんがれい)】全話のあらすじ一覧。解説と感想を交えたネタバレを最終回まで詳しく紹介します。本作は、2021年に大ヒットを記録したブロマンス時代劇!
【山河令】のあらすじ概要
晋王直属の暗殺組織「天窗」を脱退するために、己の体にくぎを打ち余命3年となった周子舒は、顔と名前を変え静かに余生を過ごすつもりだった。
そんなある時、温客行という優れた武功を持つ謎の男と出会う。
次第に距離を縮めた2人は、無敵になれるといわれる武庫の鍵「琉璃甲」をめぐる争いに巻き込まれていく。
全話のあらすじ一覧
【山河令】のあらすじネタバレを最終回(全36話)まで紹介します。
1話のあらすじ解説
20年前に討伐された大魔王の容炫は、一夜にして無敵になれる武庫を残しました。
武庫を開けるためには“琉璃甲”という鍵が必要で、各勢力は琉璃甲の捜索を開始します。
北に拠点を置く晋王も琉璃甲の行方を追い、謀を巡らせていました。
そんなある夜。
節度使の李氏は、晋王が謀反を起こそうとしている旨を文書にしたためていました。
すると、晋王直属の暗殺組織である天窗の首領 周子舒(チャン・ジャーハン)が現れ、李氏を殺害します。
周子舒は次に、李氏の娘の前に姿を現し、毒で自害するよう促しました。
毒を飲んだ彼女の手には、周子舒の師弟が生前に手作りした簪が握られていました。
当時は「好きな女性ができたのか」とからかいましたが、その相手が彼女だったと知った周子舒は動揺します。
晋王は、李氏の一件で畢長風が過ちを犯したとして、彼を処罰するよう周子舒に命じました。
畢長風は周子舒と同門(四季山荘)で、かつて81人いた同門の兄弟は、いまや2人を除いて誰も残っていません。
畢長風は同門の兄弟たちが次々と晋王に迫害されていくのを見るうちに 晋王に対して疑念を抱くようになり、今では天窗を脱退したいと思っていました。
しかし、創設時の掟により、天窗は一度入ったら生きて脱退することはできません。
任務中に殉死するか、もしくは体に七竅三秋釘を打たれて三年後に死を迎えるしか解放されるすべはないのです。
畢長風は周子舒に、七竅三秋釘を打つよう頼みます。
周子舒は家族の面倒を見ると約束し、畢長風の体に七竅三秋釘を打ち込みました。
七竅三秋釘を打たれた者は武術の力を失い、五感も徐々に消えていきます。
話せず、聞こえず、嗅げず、見えない――。
生きる屍となった3年後に息絶える、それが七竅三秋釘であり、天窗の秘密を守るために定めた処罰でした。
帰宅後に1人になった周子舒は、首領となった自分は絶大な力を持っているはずなのに、大切な者を誰ひとりとして守れていないことに自嘲せずにはいられませんでした。
そんな彼も天窗を脱退したいと思っており、1年半かけて己の体に七竅三秋釘を6本打ち込んでいました。
通常、7本を一気に打てば武力を失いますが、周子舒は3月に1本を打ち込むことで武力を半分残し、五感の消失も緩やかにしていたのです。
このやり方は死ぬまで苦痛を伴いますが、周子舒は自業自得だと思っていました。
何せ、同門80人を死なせたのは自分なのだから――。
晋王に謁見した周子舒は七竅三秋釘を打ち込んだ己の体を見せ「天窗を脱退させてください」と嘆願します。
晋王は自分の補佐を続けてほしいと引き止めましたが、周子舒の意志は揺らぎませんでした。
晋王は死にゆく道を選ぶのかと嘆きつつ、周子舒の脱退を許可します。
そうして、天窗から解放された周子舒は変装術で顔を変えて放浪の旅に出ました。
3ヶ月後の越州。
周子舒はまるで物乞いのような姿で橋にもたれかかっていました。
近くの店からその姿を目にした温客行(ゴン・ジュン)の侍女は、好奇心から「食事をごちそうしてあげる!」と周子舒に声をかけますが……。
1話の感想
話題性も人気も高い本作は、サムネの雰囲気からキラキラ系のファンタジー時代劇かと思いきや……第1話から哀愁が凄まじいです!
周子舒の自責や苦悩は、見ている側も感情を揺さぶられるものがありました。
本作はブロマンスという触れ込みなので、おそらく温客行とは知己の関係になっていくのでしょう。
彼と関わっていく中で、哀愁マックスの周子舒に光が射す展開でしょうか。
ただそうだとしても、七竅三秋釘を打ち込んでしまった以上 周子舒の余命は限られており、どうしたって悲しい展開がチラついてしまいます。
ストーリーに関してはまだ掴めていませんが、どうやら琉璃甲というものを巡って各勢力が争っている模様?
チラッと出てきた鬼谷の谷主も琉璃甲を求めているようでしたが、彼はどことなく、温客行に似ている気がしました。
2話あらすじ解説
温客行の侍女である顧湘は、周子舒に攻撃を仕掛けたものの全て軽々とかわされます。
その様子を見て、周子舒の武術に関心した張成嶺という少年は、自分は五湖盟 鏡湖派の三男だと自己紹介し、周子舒にどこの門派かと尋ねました。
周子舒が咳をして誤魔化すと、張成嶺は彼の体を心配し「私の名帖があれば鏡湖山荘で療養できる」と言って名帖を渡します。
周子舒は彼の厚意に甘えることにし、名帖を携えて鏡湖山荘へ向かいました。
周子舒が到着すると、突然、温客行に攻撃を仕掛けられます。
実は温客行は、先ほどの周子舒の身のこなしを見て四季山荘の技だと見抜き追って来たのです。
「なぜ俺の後をつけてきた?」
「つけた?縁をつなぎに来ただけだ」
温客行は柔和な笑みを見せますが、周子舒は警戒して立ち去ります。
鏡湖山荘の薪部屋に案内された周子舒は、夜になると打ち込まれた釘が体を苛み始めます。
外では、何者かの襲撃がありました。
襲撃者は奇妙な鬼の面をつけた者たちで、それを見た周子舒は 鬼谷だろうと見当をつけます。
そんな中、三男の張成嶺と船頭の李おじさんが鬼面の連中から逃げていました。
2人を助けた周子舒は彼らと別の場所に逃げ込みましたが、追ってきた鬼面は「琉璃甲を渡せ」と攻撃してきます。
間の悪いことに、周子舒はふたたび釘に体を苛まれてしまい、力を出せません。
そこへ、温客行の侍女 顧湘が現れ鬼面たちを始末します。
力を取り戻した周子舒も参戦し、鬼を一掃した瞬間、周子舒は倒れそうになりました。
彼の体を支えたのは、いつの間にか背後にいた温客行でした。
鬼谷との戦いで傷を負った李おじさんは己の死を悟り、周子舒に張成嶺を託します。
そして、「張成嶺を五湖盟の趙敬(三白山荘)のところへ送り届けてほしい」と頼んで息絶えました。
2話の感想
周子舒と温客行の戦闘シーンはとても華麗でした!
それ以外の戦闘シーンも所作が美しいので、戦いの尺が少々 長くても飽きずに見ていられます。
周子舒は武力を半分失っているはずなのに、鬼たちをあんなに軽々と一掃してしまうなんて、本来の彼は一体どれほど強いのでしょう。
そんな彼と互角に手合わせしているように見える温客行もまた、かなりの強者と言えそうです。
一方、周子舒が李おじさんに託された張成嶺という少年は、武術はイマイチですが心根が優しく正義感にも溢れています。
そんな彼が周子舒と行動を共にすることになれば、哀愁MAXの周子舒にも笑顔が増えるはず!
本作はブロマンスなので、温客行との絡みも勿論たのしみですが、張成嶺と周子舒のコンビにも期待したいところです。
3話のあらすじ解説
*一部、シーンが前後しています。
羅漢寺。
周子舒の顔の変装を見抜いた温客行は、さりげなく周子舒の顔に触れました。
「変だな、触った感じはまるで素肌のようだ」
周子舒は触るのをやめさせ「当然素肌だ」と答えたものの、内心では顔の変装まで見破るとは何者かと警戒します。
夜が明け、周子舒は張成嶺を連れて羅漢寺を立ち去ろうとしました。
温客行は「三白山荘までの道のりは長いぞ。船を用意したから一緒にどうだ」と誘いますが無視されます。
ますます周子舒に興味を持った温客行は「何者か突き止めてやる」と笑みを浮かべました。
そこへ顧湘が駆け寄ってきて、「昨日の刺客はなぜ鬼谷を騙ったんでしょう?」と疑問を口にします。
温客行はそれをスルーしてご機嫌な様子で歩き出し、「会いに行くぞ」と周子舒の後を追いました。
五湖盟の五弟である沈慎が鏡湖山荘に駆けつけると、たくさんの死体が並べられていました。
その中には、沈慎にとって四兄にあたる張玉森とその息子2人の遺体もあり、沈慎は「敵を討つ」と嘆きます。
そこへ、五湖盟を嫌う老夫婦が現れました。
老夫婦のうち、特に五湖盟を忌み嫌っている桃紅婆は沈慎に辛辣な言葉を浴びせます。
沈慎はブチ切れそうになったものの、丐幇の黄長老が止めに入ったことでこの場は収まりました。
その後、彼らは山荘内を検分しましたが、三男 張成嶺の遺体だけ見つかりませんでした。
五湖盟のうち、丹陽派は途絶え、今や鏡湖派(鏡湖山荘)も襲撃されました。
黄長老は、丹陽派の生き残った2人の弟子は、泰山派の傲崍子に琉璃甲を渡したはずだと推測。
そこで、「傲崍子を探し出し、鬼谷に琉璃甲が渡るのを防ごう」と老夫婦に協力を求めます。
一方で傲崍子は、数人の弟子を連れて山中を逃げていました。
彼らは、琉璃甲を狙う沈慎に追われているのです。
傲崍子は弟子たちに「五湖盟には絶対に琉璃甲は渡さん!」と断言します。
各門派の侠客を集めた五湖盟盟主の高崇は、鏡湖山荘が鬼谷に襲撃されたことを憤ります。
そして「英雄大会を開催し、青崖山(鬼谷)に攻め込む」と宣言しました。
周子舒と張成嶺は 旅の道中で何度も温客行に出くわしました。
あまりにも遭遇するため、周子舒は自分が知らない追跡術でもあるのかと首をかしげます。
宿まで先を越されました。
温客行は街にひとつしかない客桟を貸し切り、わざとらしく周子舒たちに部屋を譲ります。
周子舒はしつこくつけ回す理由を尋ねましたが、温客行は「素顔を見せてくれたら答えるよ」とはぐらかしました。
その夜、鬼谷の仮面をつけた刺客が客桟に侵入します。
気配を感じた周子舒が外に出ると、刺客たちが倒されていました。
その側には温客行が座っており「私が始末しておいた」と微笑みます。
「また鬼谷か。しつこい奴らだ」
温客行は「鬼とは限らない」と意味深な言葉を返し、持っていた酒を差し出します。
3話の感想
温客行が周子舒の顔に触れたり、意味深な眼差しを向けたりと、ブロマンスっぽさが出てきてますます先の展開が楽しみになってきました。
温客行の行動はどれも、好きな子に対してするやつ!
哀愁と警戒心MAXの周子舒に対し、温客行がグイグイと距離をつめていく感じがエモい限りです。
ただストーリーに関しては、用語や人名を把握するのが精一杯で、1度見ただけでは完全に理解できない大変さがあります。
今回気になったのは、顧湘のとある発言。
彼女はまるで、刺客の本当の正体が鬼谷ではないことを知っているかのようでしたが、なぜ知っていたのか!?
4話~10話のあらすじネタバレ
11話~20話のあらすじネタバレ
21話~30話のあらすじネタバレ
31話~最終回(36話)のあらすじ
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