【山河令】4話・5話・6話のあらすじとネタバレ感想。周子舒は物乞い集団や四大刺客に狙われながらも、どうにか張成嶺を三白山荘に送り届けました。周子舒はここで張成嶺と別れるつもりでしたが、張成嶺の泣き顔が、幼き秦九霄の姿と重なってしまい……。
4話のあらすじネタバレ
*一部、シーンが前後しています。
周子舒 と 張成嶺が宿を出ると、温客行が声をかけてきました。
「阿舒。クルミでもどうだ?」
温客行はいつの間にか、周子舒のことを親しみを込めた呼び名(阿舒)で呼んでいます。
その時、物乞い集団が現れました。
彼らは丐幇の黄長老に頼まれて、張成嶺を探しに来たのです。
周子舒は張成嶺を温客行に任せ、自身は物乞いと戦います。
しかし、大勢を相手に疲れが出た周子舒は吐血してしまい、張成嶺を抱えて逃げ去りました。
残された温客行は突然鋭い顔つきになり、物乞いの1人の首をつかんで捻り殺します。
泰山派の掌門 傲崍子は、弟子たちを連れて林の中を逃げていました。
追ってきた老夫婦の桃紅と緑柳は「瑠璃甲を渡せ」と迫ります。
そこへ、沈慎までもが現れ、三つ巴の状態に。
老夫婦と沈慎が戦い始めると、傲崍子はその隙に逃げ去りました。
太湖に浮かぶ花船では、十大悪鬼の急色鬼が2人の妓女を縛りつけて眺め回していました。
そこに現れた顧湘は急色鬼の悪趣味を非難し、命令を下します。
「旦那さま(温客行のこと?)の命令よ。皆を連れて三白山荘へ向かいなさい」
一方、太湖のほとりでは、周子舒と張成嶺が魚の丸焼きを食べようとしていました。
そこに、顧湘が現れます。
すぐ近くには花船が浮かんでおり、温客行が先ほどの妓女2人を側に置きながら簫を吹いていました。
花船から降りてきた温客行は周子舒たちを食事に誘うも無視されます。
しばらくすると、どこからか鼓膜を圧迫するような音色が流れてきました。
この音は、毒蝎という暗殺組織の四大刺客である魅曲秦松が演奏した魔音でした。
周子舒はとっさに温客行の簫を吹き、魔音を反発させます。
その反撃により魅曲秦松は内傷を負い 一目散に逃げだしました。
魔音のせいで内傷を受けた張成嶺は、今からでも強くなるため周子舒に弟子入りしたいと懇願します。
周子舒はひとまず、内傷を治す心法を教えました。
すると、花船から温客行の簫の音色が聞こえてきます。
この曲は内功の修復を促す効力があり、昼間に物乞いと戦ったことで内傷を受けた周子舒にも効果がありました。
顧湘は「私がお願いしても吹いてくれないのに、あの男のためなら夜通し吹くのですね」とむくれます。
翌朝、周子舒が熟睡から目覚めると、温客行が隣でまだ簫を吹いていました。
周子舒は李おじさんの遺言どおり、これから張成嶺を三白山荘に送り届けるつもりでした。
すると、温客行は夜通しの演奏で体が弱ったことを理由に、周子舒の馬車に相乗りします。
やがて、彼らは目的地の三白山荘(五湖盟 太湖派)に到着。
現れた趙敬は、張成嶺を見て「私は父君と親しかった。おじ上と呼んでくれ」と涙ぐみます。
そこへ、傲崍子が襲われたという知らせが飛び込んできます。
4話の感想
周子舒の前ではいつもにこやかな温客行が、物乞い集団を相手に鋭い眼差しを見せたのが印象的でした。
急に変わった彼の眼差しには怒りも含まれているように見えましたが、それは周子舒が傷つけられたからでしょうか?
だとすれば、温客行にとって周子舒は放っておけない存在になりつつあるのかもしれません。
温客行は周子舒の心根の優しさを見抜き、なおかつそんな周子舒を気に入っているように見えます。
周子舒が張成嶺に対して厳しい物言いをする横で、温客行が逐一フォローを入れているのが微笑ましかったです。
ところで、顧湘は十大悪鬼に「旦那さまの命令」を伝えていましたが、旦那さまとは温客行のことでしょうか?
そうだとすれば、やはり1話でチラッと出てきた鬼谷のボスは温客行なのか!?
5話のあらすじネタバレ
瑠璃甲を手に入れたい沈慎は再び傲崍子を追いかけました。
そこへ 趙敬が駆けつけると、沈慎は「偶然通りかかっただけです」と嘘をつきこの場をしのぎます。
趙敬は沈慎を連れて三白山荘に戻り、豪勢な宴を開きました。
宴が終盤に差し掛かった頃、周子舒はどこかの部屋に忍び込む于天傑の姿を目撃します。
しばらくすると、その部屋から覆面の男が飛び出し、それを追った于天傑は屋根の向こうへと消えていきました。
さらに夜が更けた頃、1人の女性が「正門で大変なことが……!」と三白山荘に駆け込んできます。
趙敬らが慌てて見に行くと、傲崍子とその弟子の死体が吊り下げられていたのです。
遺体と現場の状況から、鬼谷のしわざだと思われました。
張成嶺の眠りを見守っていた周子舒が立ち去ろうとすると、張成嶺が目を覚まします。
周子舒は「送り届ける約束は果たした。俺たちの縁はここまでだ」と別れを告げました。
しかし、部屋を出た周子舒は、今にも泣き出しそうだった張成嶺の顔が、幼き秦九霄の姿と重なります。
(秦九霄は四季山荘時代の師弟で、周子舒のことをとても慕っていました。現在は亡くなっています)
趙敬の部屋では、趙敬が沈慎に「瑠璃甲が盗まれた!」と話していました。
全部で5つある瑠璃甲は、五湖盟の義兄弟5人が1つずつ持っていたのですが……。
丹陽派と鏡湖派の瑠璃甲はすでに何者かに奪われ、そして今、趙敬の瑠璃甲までもが盗まれてしまったというのです。
趙敬は「こうなったら沈慎の瑠璃甲を壊そう。1個でも壊せば武庫は開けられなくなる」と言い出しました。
そんな2人の会話を天井から盗み聞きしていた周子舒は、先ほどの覆面男こそが盗っ人だろうと推測します。
その時、空を飛んで逃げていく男の姿が見えました。
周子舒が後を追うと、その男は温客行でした。
温客行は「張成嶺を守るために瑠璃甲のことを調べていたんだろう?」と図星をつきます。
周子舒はそれを否定せず、于天傑が追いかけた覆面男こそが瑠璃甲を盗んだ犯人だろうと話します。
ちょうど今いるあたりが、覆面男が逃げた場所でした。
周子舒たちが周辺を調べると、木の上で于天傑が死んでいました。
その少し先には覆面男の死体もあり、正体を確かめると高崇(五湖盟盟主)の弟子でした。
その後2人は、棺がたくさん並べられている“趙氏義荘”という場所にたどり着きました。
2人はそれぞれ幻覚に襲われたものの、周子舒はすぐに幻覚から目を覚まします。
しかし、幻覚の真っただ中にいる温客行は子供返りしている様子で、周子舒のことを「周子舒!」と呼びました。
彼には「周子舒」という名前を教えていないのになぜ知っているのか、周子舒は疑問に思います。
5話の感想
沈慎は傲崍子の持つ瑠璃甲を狙っているようですが、それが私欲のためなのか大義のためなのか今はまだ分かっていません。
それゆえに、沈慎が善人なのか悪人なのかも分からず、彼をどう見ていいか分からない状態。
趙敬の瑠璃甲が盗まれましたが、盗んだのはおそらく五湖盟盟主で岳陽派の高崇?
高崇は仲間の瑠璃甲を奪ってどうするつもりなのか、武庫を独り占めするつもりでしょうか。
他にもまだまだ謎は多く、ラストシーンで温客行が周子舒のことを「周子舒」と呼んでいたのも疑問です。
温客行は子供返りした状態だったことから、もしかしたら子供の頃に周子舒と面識があったのかもしれません。
それにしても、周子舒と温客行の距離感が少しずつ縮まっているような気がします。
周子舒はいつもはそっけないけど、とっさの瞬間には温客行を助けていますし、今回に至っては「老温」とも呼んでいました。
「老温」という呼び方は、「阿舒」と同じく親しみを込めた呼び名だと思われるので(たぶん)、やはり周子舒は心を許し始めているのでしょう。
6話のあらすじネタバレ
棺の中から、十大悪鬼の長舌鬼が飛びだしてきました。
長舌鬼は温客行の顔を見て一瞬動揺したものの、“薬人”を操って2人を襲わせます。
正気に戻った温客行は長舌鬼を倒し、長舌鬼が持っていた纏魂絲匣(吊死鬼の暗器)を手に入れました。
温客行は倒れている周子舒を助け起こしてこの場を立ち去ります。
湖のほとりに降り立った周子舒は、薬人に引っかかれた腕の傷口から毒を抜く処置をしました。
肩にも傷があると気づいた温客行は、周子舒の肩に直接口を付けて毒を吸い出します。
「阿舒。お前の変装は今ひとつだな。顔と首は変えられても、体までは気が回らなかったか」
温客行はそう言うと、素顔を見せろと周子舒を追い回しました。
小競り合いをする中で、足を滑らせた周子舒は湖に落ちてしまいます。
温客行が潜って探しに行くと、周子舒は素顔になっていました。
(水で変装が解けた?それとも自分で変装を解いた??)
その頃、趙氏義荘では“毒蝎”首領の蝎王が琵琶を奏でていました。
そこへ、鬼谷の十大悪鬼 無常鬼が現れました。
蝎王は無常鬼に、瑠璃甲はどうなったのかと問いただします。
無常鬼は「瑠璃甲は手に入れましたが、私は傲崍子の死体を始末するため三白山荘にいましたので……、長舌鬼に琉璃甲を託しました」と慌てて説明しました。
ちょうどその頃。
周子舒が纏魂絲匣を開けると、中に瑠璃甲が入っていました。
瑠璃甲に無関心の周子舒は、瑠璃甲を温客行に渡します。
温客行は後日、その瑠璃甲を持って宝石店を訪れ、瑠璃甲の偽物を30個ほど作るよう依頼しました。
周子舒と温客行が再び趙氏義荘を訪れると、昨夜の痕跡は何も残っていませんでした。
温客行は帰りの山道を歩ぎながら、昨晩の奇妙な香について知りたがります。
周子舒は「酔生夢死だ」と教え、最も渇望するものを幻覚として見せる香だと説明しました。
周子舒は心の中で、酔生夢死がここにあるということは、天窗が鬼谷と関係を持ったのかもしれないと思います。
2人が三白山荘の門前にたどり着いた時、天窗の現統領である韓英が馬車から降りてきました。
韓英は趙敬に会いに来たようでしたが、趙敬は英雄大会のため、すでに張成嶺や沈慎とともに出立した後でした。
温客行は「英雄大会を見に行かないか?」と周子舒を誘います。
6話の感想
周子舒と温客行の距離感が物理的に近くなってきました!
周子舒が素顔を見せたのは、水の中で特殊メイクの変装が解けたからでしょうか?
それとも、自らの意思で変装を解いたのかが気になるところ♡
物乞いの風貌は独特な色気があって素敵でしたが、素顔の美しさも見惚れてしまいます。
周子舒は温客行のことを「老温」と呼び初めていますし、間違いなく心を許し始めていますね。
「お腹がすいた」とか言って甘えていましたし……!
ますます、2人の掛け合いから目が離せなくなってきました。
ここで一旦、ストーリーの整理。
どうやら、傲崍子が持っていた瑠璃甲(もとは丹陽派のもの)を奪おうとしていたのは、蝎王だということが分かりました。
ただ疑問なのは、蝎王に協力したと思われる無常鬼と長舌鬼が、どちらも毒蠍のメンバーではなく鬼谷の者だということ。
無常鬼と長舌鬼は、毒蝎と内通している裏切り者なのでしょうか。まだまだ謎が多いです。
蝎王のキャラ造形もまだ掴みどころがありませんが、不思議な魅力に惹きつけられました。
彼は暗殺組織のボスでありながら 殺気や迫力に満ちた感じではなく、琵琶を抱きかかえていた姿からはむしろ可愛らしさを感じました。
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