【山河令】27話・28話・29話・30話のあらすじとネタバレ感想。山河令牌の誓いにより鬼谷を討伐する義務がある葉白衣は温客行に剣を向けました。周子舒は温客行をかばい「あなたに裁く資格はない」と非難。殺すなら一緒に殺せと、覚悟して目を閉じますが……。
27話のあらすじネタバレ
四季山荘の付近に降り立った葉白衣は、待ち伏せていた周子舒に肩を掴まれます。
葉白衣は、温客行の正体を知っているのかと周子舒に問いました。
周子舒は「甄夫妻の息子であり、私の師弟です」と答えます。
「よく聞け。温客行は鬼谷の谷主だ」
葉白衣はそう教えるも、周子舒の反応からすでに知っていたのだと気づき腹を立てます。
周子舒は故意に隠していたわけではないと謝罪し、温客行が鬼谷に落ちたのは自分にも責任があるとかばいました。
「温客行の罪の半分は私のもの。生死を共にします」
しかし葉白衣は、山河令牌の誓いにより鬼谷を討伐する義務があるため、温客行を見逃すことはできません。
周子舒は、温客行のもとに向かおうとする葉白衣を阻止しようとしたものの、まったく歯が立ちませんでした。
そこへ、争う気配を感じて駆けつけた温客行が現れ、彼もまた葉白衣に立ち向かいます。
しかし、簡単に吹っ飛ばされました。
周子舒はとどめを刺されそうになった温客行をかばい、「あなたに裁く権利はない!」と強い口調で葉白衣を非難します。
そもそも、甄一家が離散したのは容炫を守ったからであり、そのせいで幼くして身寄りを失い鬼谷に落ちてしまった温客行を、誰が裁けるというのか。
「殺すなら一緒に殺せ」
周子舒はそう言うと、覚悟を決めて目を閉じました。
葉白衣は剣を一振りするも、斬ったのは空でした。
「四季山荘で悔い改めるのもいいだろう、だが再び江湖で会ったら命をもらう」
葉白衣は颯爽と立ち去りました。
かつて、鏡湖派が襲撃され、張成嶺は家族を失いました。
鏡湖派の襲撃には自分も無関係ではないと思う温客行は、罪悪感を抱き、その胸中を周子舒に明かします。
「これ以上、張成嶺を欺きたくない」
「鏡湖派の襲撃はまさかお前が……?」
「違う。鬼谷の裏切り者か、鬼谷のしわざだと思わせたい奴だ」
すると周子舒は、鏡湖派の仇を討ってから張成嶺にすべてを話せばいい、それでも恨まれるなら受け入れろと助言しました。
そして、去り際に言い残します。
「お前が鬼谷の谷主だろうが、その前に俺の師弟だ」
蝎王は趙敬に、顧湘が清風剣派に居ると報告し、薬人を使って清風剣派を殲滅すると申し出ます。
すると、趙敬は声を荒げました。
「薬人はすべて処分しろと言ったはずだ。もし私の関与がバレたら武林の盟主など夢のまた夢だ!」
「本音が出ましたね。役に立つときだけ私を愛する息子だと言い、役に立たなければ捨てるのでしょう」
「そう思うなら何も言えん。だが警告しておく。もし私の苦労を台無しにするようなことがあれば」
「殺すのですか!!もう要らないなら殺せばいい」
趙敬は思いきり蝎王の頬を叩き、出ていけと命じました。
27話の感想
やはり周子舒は、温客行が鬼谷の谷主だということに薄々気づいていたようです。
温客行が自分から話すまで、決して問い詰めたりしないところが周子舒らしいですね。
それにしても、周子舒の愛が深すぎる!
温客行の罪を半分背負い、生死も共にするつもりだとは、もう、知己を超えて「母」なのでは?というほどの愛情深さです。
かと思えば、「立てない、起こして♡」と甘える一面があったり、嘘が下手くそなところも可愛いかぎりでした。
温客行はずっと本当の自分を知られることを恐れていましたが、何の心配もいりませんでしたね。
周子舒がありのままの温客行を受け入れてくれて、温客行も安心したのではないでしょうか。
ところで、今回は温客行の入浴シーンがありましたが、別バージョンの動画を発見。(7分37秒~)
動画の前半は、他のシーンのメイキングも♡
一方の蝎王と趙敬は、なかなかの修羅場でした。
蝎王が「私が要らなくなったのなら殺せばいい!」と言ったとき、趙敬は本気で怒っているように見えました。(役者さんも本気のビンタでしたね)
あの怒り方から推測するに、趙敬にも少なからず情があるのではないかと思いました。
28話のあらすじネタバレ
*一部、シーンが前後しています。
晋王のもとに担ぎ込まれた韓英は、「毒蝎に襲撃されて自分以外死んだ」と報告し、手に入れた瑠璃甲を渡しました。
しかし実は、毒蝎に襲撃されたというのは韓英の嘘でした。
天窗の仲間たちが英雄大会で周子舒に気づいてしまったため、韓英は周子舒を守るために仲間を全員殺したのです。
また韓英は、武庫の中にある「陰陽冊」があれば周子舒を治せると思い、そのために瑠璃甲を集めたいと思っていました。
そこで深夜、晋王の書斎に忍びこみ瑠璃甲を盗み出します。
そのころ、天窗首領の段鵬挙は、趙敬の屋敷でもてなしを受けていました。
瑠璃甲が鬼谷にあると教えられた段鵬挙は感謝し、人材を欲している晋王のために力を尽くしてはどうかと趙敬に勧めます。
会合後。
蝎王が部屋に入ると、趙敬は上機嫌でした。
鬼谷の討伐を予定しているこの時期に、晋王の後ろ盾を得ることができれば趙敬にとってこれほど都合のいいことはありません。
「蝎児、まだ怒っているのか」
趙敬はこの間のことを、親密な間柄だからこそつい感情的になってしまうのだと謝罪しました。
「もし私が……過ちを犯し義父に累を及ぼしたらどうしますか」
「一心同体である以上、お前がどんな目にあおうとも立ち向かうし 責任を負う」
その言葉に、蝎王は涙を滲ませます。
別の日の夜。
泥酔した趙敬は霊堂に入り、容炫や師匠、それから妻の位牌に罵詈雑言を浴びせました。
挙句の果てには、容炫の位牌に小便をかけ始めます。
その姿を、酔い覚ましを持ってきた蝎王が目撃。
趙敬は「出ていけ!」と怒鳴り、蝎王を霊堂から追い出しました。
その時、蝎王は位牌の前に「戦利品」が置いてあるのを目にして愕然とします。
喜喪鬼の言っていたことは本当だったのだと。
四季山荘の周子舒、温客行、張成嶺はまったり年越しを迎えていました。
そんな中、花火を見に行こうとした張成嶺は入口で瀕死の韓英を発見します。
韓英は息も絶え絶えになりながら、盗んできた瑠璃甲を周子舒に渡しました。
「残念ながら見つけ出せたのは1個ですが、5個を集めて武庫を開け陰陽冊を……」
韓英は、陰陽冊があれば周子舒を救えると繰り返し伝え、そして、晋王の書斎で見つけた書簡の内容も報告します。
その内容は、周子舒の父は病死ということになっているが、実は前晋王が謀反の疑いをかけて暗殺したというものでした。
28話の感想
このドラマは愛情深いキャラが多いですね。韓英の忠誠心もしかり。
韓英は周子舒のために命がけで瑠璃甲を入手したけれど……あの瑠璃甲はたぶん偽物ですよね。
それにしても、今回の趙敬はずいぶんとお下品でした。
さすがの蝎王も、下品すぎる趙敬に戸惑っていたように見えます。
でも、そんな姿を見てもなお「義父、怒らないで。義父」と一生懸命なだめようとする蝎王の健気さに胸が痛みました。
それだけでも十分 胸が痛かったのに、「戦利品」まで目撃してしまうなんて。
心の奥では“趙敬が自分を欺いている”ことに気づきながらも、どうにか趙敬を信じたくて、どうにか信じようとして、ずっと自分を誤魔化してきたのだろうに……。
戦利品を目にしてしまったことで、“趙敬が自分を欺いている”ことから目を逸らせなくなってしまいましたね。
霊堂の扉が閉じるシーンが印象的で、あの瞬間、蝎王が趙敬を信じるためにすがっていたわずかな光も閉ざされたように見えました。
29話のあらすじネタバレ
周子舒は瀕死の韓英を救うため、大巫の到着を急かしに行くも 平安銀荘はまだ閉まっていました。
諦めて四季山荘に戻ると、天窗首領の段鵬挙が門前を包囲していましたが、張成嶺がからくりの仕掛けを作動させ対処していました。
周子舒は張成嶺に、引き続きからくりで対応するよう指示し、自身は温客行たちのいる部屋へ。
温客行は周子舒がいない間ずっと内力を送り込み韓英の命を繋いでいましたが、韓英は足手まといになるまいと自ら心脈を絶ち死亡していました。
自分が偽者の瑠璃甲を作ったせいで韓英を死なせてしまったと自責する温客行は、取り乱して気を失います。
周子舒が脈を診ると、温客行の内力は空っぽでした。
周子舒は張成嶺に、温客行を連れて秘密の部屋に隠れるようにと指示し、自身は段鵬挙のもとへ。
四季山荘は焼き払われ、周子舒は段鵬挙に連行されました。
曹蔚寧と顧湘が山道を散歩していると、突然、清風剣派の警報が鳴り響きます。
それと同時に 妙な音も聞こえてきました。
「毒蝎の薬人だわ!」
2人は急いで清風剣派に駆けつけたものの、すでに多くの者たちが薬人の犠牲になっていました。
2人は生き残りの数人とともに洞窟に避難します。
そんな中、師叔との会話の中で、鬼谷谷主=温客行だと知った曹蔚寧は言葉を失います。
温客行は夢のなかで、幼い頃の記憶がよみがえります。
幼い甄衍(温客行)の前に現れた趙敬は、両親の友人だと名乗った。温客行が住居に案内すると、趙敬は両親に武庫の鍵を渡せと迫る。だが、温客行の母 妙妙は先手を打って趙敬の茶に毒を仕込んでいた。妙妙は3か月分の解毒剤を渡し、死にたくなければまた取りに来るようにと言って趙敬を追い払った。
夢から覚めた温客行は「あいつを殺してやる!」と叫びながら四季山荘を飛びだしました。
ちょうどその頃、七爺と大巫が四季山荘に到着。
叫び声が聞こえ 何事かと見に行くと、暴れる温客行と、その温客行を必死に抑え込んでいる張成嶺の姿がありました。
張成嶺に助けを求められた大巫は、ひとまず温客行を手刀で気絶させます。
29話の感想
やはり、韓英が盗んだ瑠璃甲は偽物でした……。
瑠璃甲を盗むように仕向けたのは晋王。
周子舒の居場所を突き止めたい晋王は、韓英が瑠璃甲を盗んで周子舒に会いに行くことを見越し、あえて盗ませたのですね。
そのために命を落とした韓英が不憫すぎますし、自分が偽者の瑠璃甲を作ったせいだと自責する温客行の姿にも胸が痛みました。
目覚めた温客行は正気を失いつつありましたが、そんな時でも「周子舒」という単語ひとつで 一瞬 我に返るなんて、周子舒への愛が深い!
一方の曹蔚寧は、鬼谷の谷主=温客行だと知ってしまいました。
温客行と顧湘の人柄を知っている曹蔚寧ならきっと、鬼谷の者だと知っても守ってくれるはず!
30話のあらすじネタバレ
*一部、シーンが前後しています。
曹蔚寧は、もし顧湘が鬼谷の仲間を手引きして清風剣派を襲撃させたなら、顧湘を殺して自分も後を追うつもりでした。
「でも君が悪人だとは思えない。本当のことを話してくれないか」
話してくれれば信じると言われた顧湘は、これまでの経緯を詳しく話しました。
顧湘は鬼谷の前谷主が修練するために攫ってきた子供のひとりだった。しかし、温客行が命乞いをしてくれたため顧湘の命は助かり、その後も温客行は何度も助けてくれた。
ある時、温客行は鬼谷で反乱を起こし、両親を殺した前谷主を殺害。十大悪鬼も総入れ替えした。
そして、復讐の準備が整うと、温客行は顧湘を連れて人間の世界へとやって来たのだった。
目覚めた温客行は、七爺と大巫から周子舒が晋州に連行されたと聞かされます。
その頃。
周子舒は晋王の部屋に通されたものの、入口で突っ立ったまま一歩も動こうとしませんでした。
晋王は自ら周子舒を出迎え、青鸞別院の酒を勧めます。
その酒は、10年経ったら同じ顔触れで飲もうと青鸞別院の庭で約束した酒でしたが、あの頃の仲間は誰もいません。
悲しむ周子舒に対し、晋王は「戻ってきて余を補佐してほしい」と頼みます。
しかしこの10年、晋王の言う「大義」のために、死ぬべきでない人間が大勢犠牲になりました。
同門の兄弟たちも、秦九霄も、そして韓英も。
「世の太平のためには犠牲も必要だ。大義のための犠牲なのだ!」
「大義ではなく、あなたの野心でしょう!」
激した周子舒は晋王に剣を突きつけました。
「誰か……!」
晋王の声に、外で待機していた護衛たちが一斉に入ってきて周子舒に剣を向けました。
膠着状態となる中、周子舒は晋王の胸に“凌寒暗香勁”を打ち込み内傷を与えます。
晋王が吹っ飛ぶのと同時に、周子舒は包囲されました。
「周子舒を……殺してはならぬ」
晋王はそれだけ命じて気絶しました。
蝎王は薬人を使って清風剣派を襲撃したものの、瑠璃甲は見つかりませんでした。
ここに瑠璃甲はないとしても、掌門の莫懐陽は清風剣派を見捨てられずに戻ってくるだろうと読んだ蝎王は、ここで待ち続けることにしました。
その推測通り、莫懐陽は戻ってきたものの、同時に趙敬もやって来て「バカ者!」と平手打ちされます。
趙敬は清風剣派の襲撃は蝎王が独断でやったことだと莫懐陽に謝罪し、すぐに薬人を連れ出させます。
莫懐陽とふたりきりになった趙敬は、再び謝り倒しました。
しかし、弟子たちを殺された莫懐陽は、蝎王が軽い罰で済むのは納得いきません。
趙敬は、ことを成し遂げたら自分の手で蝎王の首を届けると約束します。
30話の感想
包容力が海レベルの人が、もう1人いました。曹蔚寧!
彼は武術面では頼りないときもあるけれど、顧湘が鬼だと知っても変わらずに愛してくれて本当に良かったです。
温客行の両親を殺したのは、鬼谷の前谷主と当時の十大悪鬼だったようですね。
だから温客行は反乱を起こして前谷主を殺したのかと納得しました。
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