【ウォーキング・デッド】シーズン11(最終章)第22話「フェイス」ネタバレと感想。強制収容所ではニーガンを軸に脱出計画が進められ、ダリルたちも仲間を救出するためかつてのアレクサンドリアへ潜入する。一方で、ユージーンは裁判で有罪判決を受けてしまう。
あらすじ
冒頭は、グレンたちにルシールを振るったシーン、妻ルシールとの別れなどニーガンの過去のシーンから始まる。前話で、ニーガンたちは自分たちがアレクサンドリアにいることに気づいた。
ニーガンたちは強制収容施設(アレクサンドリア)からの脱出を計画していたが、それが所長に気づかれてしまう。
一方で、アーロンたちはオーシャンサイドに向かう途中、ルークとジュールズに再会した。
しかし喜びも束の間、ルークから「オーシャンサイドはもうない」と聞かされる。
さらに、アレクサンドリアに到着したダリルたちは、ダリルとコニーは下水道から風車に抜け、キャロルとマギーは下水道から建物の中に侵入。
ゲイブリエルとロジータは、もしもの時に狙撃するため外で待機した。
シーズン11第22話「フェイス」ネタバレ
裁判の行方
コモンウェルスでは、ユミコを弁護にユージーンの裁判が行われていた。
パメラは息子への愛と、その愛する息子を死に追いやったユージーンを死刑にするべきだと語ったが彼女の目からは涙は流れていなかった。
ユミコは証言の削除を求めたが裁判官から却下される。
ユージーンは「裁判長は鉄壁だからユミコが何を訴えても通じない」と言うと、ユミコは「裁判長に訴えるのではなく民衆に訴えかけるの」と話した。
ユミコは”宝くじ”についてパメラに言及した。
パメラは宝くじは平等なチャンスで良き未来への希望だと答えたが、これには人々からブーイングが出る。
それもそうだろう。
録音されたセバスチャンの証言が何よりの証拠となる。
ところが、これについてパメラは苦し紛れの発言をした。
「あれは息子の声じゃない。偽造されたのよ、被告人に」
再び牢に戻されたユージーンは、ユミコが”宝くじ”に言及したことによる市民の反応を喜んでいた。
しかし、ユミコはまだ兵士がパメラに従ってることを不安に感じていたのだ。
兵士も味方にしなければ抵抗できない、でも味方にするには時間が足りない。
裁判に負けユージーンは処刑されることになる。
ユージーンはマックスに、その時に備えておこうと話しつつも悲しみと恐怖が拭いきれない様子だった。
するとユミコは、市民から尊敬されているマーサーにパメラの不正を証言してもらおうと考えたが、マックスは首を横に振る。
「プリンセスの連行にも目をつぶった」
人を孤立させるのがパメラの戦略だと知っていたユミコは、すぐにマーサーの元へと向かう。
ユミコは正しいことをしてと説得したが、マーサーはそれでも何も変わらないと証言を拒否した。
最終弁論では、ユージーンが裁判長に自らの発言を求め許可された。
ユージーンは市民に向かって話し始める。
自分は終末の初日に死んでも当然の人間だった。仲間の助けがなければ死んでいた。彼らは数え切れない人たちの心を変えた。正しいことをする勇気を与えてくれる。自分はかつて悪い集団の仲間に入り身の安全や命令を何よりも優先させた。でも自分の手を汚さなくても私の手は血に染まった。何もしないことも罪だと気づき自分が嫌になった。だから行動を起こして自分なりに世界を変えた。ひとりでもそれが出来る。たたひとりが行動を起こすことで世界は変わるーーーーー」
ユージーンの言葉に、その場にいたみんなが耳を傾けた。
しかし、ユージーンに有罪判決が下された。
1時間後、ユージーンの公開処刑が決まったのだ。
そして時間になると、ユージーンは頭から布を被されて処刑場に向かう廊下を連行されていく。
反対側からマーサーと2人の兵士がやってきて、布を取られ拘束も解かれた。
「正す時がきた」
マーサーがユージーンに言った。
アレクサンドリア
ニーガンを軸に脱出する計画が進められており、看守のシフトや交代の時間などを布の端切れにメモしていた。
強制収容施設には、かつて車両基地にいたタイラーもいた。
プリンセスはエゼキエルに「好きじゃないけど度胸はある、使えるかも」と話す。
食事の時間、ニーガンとエゼキエルはタイラーにも協力を求めたが「生きたいだけだ」と断られた。
抵抗した人たちの末路を知っていたからだ。
しかし、そこに兵士が2人やって来てニーガンが連行されてしまう。
どうやらニーガンがメモを落とし、それが見つかってしまったようだ。
ニーガンはとぼけたが、妻に会わせるの条件に首謀者が誰かを探るよう”命じ”られて受け入れ、妻に会うことが出来た。
しばしの間、妻との時間を過ごしたニーガンの表情は何かを決意したかのようだった。
とても優しく大切なものを守りたいという切ない目をしていた。
再び労働に戻ったニーガンをエゼキエルが責め立てていたが、ニーガンは「俺は我が子のためにやる」と、その場を立ち去り所長の元へ行く。
その夜、労働者全員 寝ているところを兵士に起こされ風車の前まで連れて行かれた。
所長が「ここには裏切り者がいる。この囚人は反逆を扇動した」と言うと、そこにニーガンが連行されてくる。
共謀者は”疑わずは罰せず”で、ニーガンだけが罰せられると言うのだ。
「彼の最期を見届けて記憶しろ」と、所長の合図で兵士5人が銃を構えた。
ところが、所長はニヤけるニーガンを見て「甘いな」と、妻も一緒に処刑すると言い出したのだ。
ニーガンは約束が違うと声を荒げ、兵士のひとりに訴えかけた。
「お前家族が入るだろ。やめてくれ、頼む」
そこでエゼキエルが動く。
エゼキエルはニーガンたちの前に立ちはだかり両手を広げると、他の仲間たちも立ちはだかった。
所長は「勇気はたたえる」といいつつ全員処刑するよう兵士に命じたが、「世界は壊れているが人間は違う」というエゼキエルの訴えに、ひとりの兵士が銃を下ろし所長に銃口を向けた。
所長を庇った別の兵士を撃つと、危険を感じた所長はケリーを人質に取ったが、ちょうど風車の後ろから出てきたダリルに刺される。
ロジータは、所長にココの居場所を問いただしたが所長はニヤけるだけで口を割らない。
先ほど撃たれてウォーカーになった兵士を近づけて脅しても効果がなかったため、そのままウォーカーを所長の顔に押し付けた。
潜入
ダリルとコニーは下水道に降りて、ウォーカーを倒しながら進んでいたがダリルからは緊張感が漂っていた。
それを察したコニーは「私も怖い」とダリルを落ち着かせる。
キャロルとマギーは建物内に侵入し、息をひそめていた。
ふと気が緩んだのか、マギーはキャロルに苦しい心の内を話し始める。
「ハーシェルの声が聞こえる 正しくありたい 正しいことをしたい でも時々この世に彼を送り出したのは間違いだったと思う 身勝手だった」
キャロルはマギーを抱きしめ、自分もかつてそう思ったことがある、でも本心じゃないと言った。
亡くなった2人に戻って来てほしいともうのは身勝手かとマギーに言う。
「彼がいるから彼のために世界を良くする、それが希望よ」と、必ずハーシェルを見つけ出すと約束した。
隙を見て2階に上がると、ハーシェルの声が聞こえた。
部屋に突入し見張りの兵士を倒してハーシェルを救い、ココはどこかと聞いたがハーシェルは「一緒じゃなかった」と答える。
オーシャンサイド
ルークとジュールズは、調達に出て戻ったら兵士がいて自分たちは家の裏に隠れたと聞かされた。
「戦いたかったがレイチェルに止められた。”君を置いていけない戦う”と言ったが 彼女は”みんなに警告して 危険が迫ってると伝えて”と」
それからレイチェルには会っていない・・・。
ルークは戦わなかったことを後悔していたが、だからこそ自分たちに会うことが出来たとジュリーは言った。
仲間たちはアレクサンドリアに向かっているとアーロンが言う。
ルークは期待を膨らませたが、アーロンたちは仲間が拉致されたこと、アレクサンドリアが全く違う場所になっていることも知らない。
そこに兵士の気配を感じる。
みんなは馬車に身を隠したが見つかるのは時間の問題だ。
すると、ウォーカーを見たリディアがあることを思いつく。
アーロンたちはウォーカーの内臓を体に塗りつけて群れの中に身を隠したのだ。
兵士たちは群れにライトを照らし、脱走者たちを捜索していた。
群れに紛れて隙を見ていたが、ウォーカーがふらついて倒れかかってきた時に持っていたナイフを落としてしまう。
そして、そのナイフをウォーカーが拾った。
ここにも”徘徊者(ローマー)に潜伏者(ラーカー)”がいるようだ。
22話「フェイス」の感想
今回はユージーンとニーガンの回という印象でした。
ユージーンの「何もしないことも罪だと気づいた」と言う言葉は、頑なだったマーサーをも動かすことになったようです。
市民だけではなく、兵士も味方になるとすればパメラの失脚は間違いないでしょう。
どれだけパメラの側の人間がいるのかは不明ですが、恐らくそう多くはないはず。
ただ、追い詰められたパメラは最終的にどうでるのか、です。
そして、ニーガン。
エゼキエルからあんなに酷いことを言われても、彼は「我が子のために」といいつつもみんな守ろうとしたので、過去に対する自分の罪を十分に背負っていると思います。
確かに大切な人を奪われたエゼキエルの恨みは消えないし決して許すことなどできないでしょう。
でも、ニーガンたちを守るために身を挺した行動は”仲間”じゃないと出来ません。
口では仲間じゃないといいつつも、エゼキエルは本心ではニーガンを仲間と認めているような気もします。
今回は「仲間が支え合う」というのがテーマになっているのかも。
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