【ハンドメイズ・テイル】シーズン5第1話ネタバレと解説。フレッド死亡がセリーナに伝えられ、当局はギレアドの仕業だと考えていましたがセリーナにはレが犯人かすぐに分かりました。一方で、ジューンはエミリーがギレアドに戻ったと知り……。
【ハンドメイズ・テイル】シーズン5第1話あらすじ
❞ウォーターフォード司令官を殺害したジューンは次にどう動くかを考えながらもがき苦しむ。一方、セーナ・ジョイは夫の死を知らされ、動揺する。❞ 引用:Hulu
ジューンは、ウォーターフォード司令官を殺害した後、自宅の浴室でその達成感を味わっていました。
ルークの声で我に返り、浴室から出てると血だらけのままニコールにキスをします。
ただならぬ様子にルークとモイラが心配するも、ジューンは無言でジャンパーを羽織り家から出ようとしました。
ルークとモイラがジューンを引き留めると、ジューンは不穏な笑みを浮かべながら「やったよ。殺したの」とモイラに言います。
モイラが「何をしたの?」と尋ねると、ジューンは「フレッドを殺したの」と血だらけの手を見せました。
そしてジューンは興奮状態のまま、ルークとモイラを振り切って車に乗り込み走り去ってしまいます。
その頃、ニックは自宅に戻り妻からジューンの復讐が無事に済んだのかと聞かれ、疲れた様子で頷きました。
一方で、セリーナは「身の安全のため」とだけ聞かされただけで拘束され連行されてしまいます。
別室に連れて行かれたセリーナを待っていたのは、国際刑事裁判所の収容者担当の女性でした。
セリーナはこの時初めて、カナダの国境付近で見つかった遺体がフレッドのものだと聞かされました。
夫が殺害されたことにより次の標的は妻セリーナの可能性もあることから、当局は真相が解明されるまでセリーナを安全な場所へと移したのです。
【ハンドメイズテイル】シーズン5第1話ネタバレ
死の報告
セリーナは雪が積もる山の一軒家に移されました。
そこにトゥエロがやってきて、セリーナに事情を説明します。
当局に封書が届き、中にはフレッドの指輪と切断された指、そして吊るされた遺体の下に「やつらに虐げられるな」と書かれた写真が入っていたと話し指輪を渡しました。
また、フレッドはジュエーブではなく22人の女性たちと引き換えにギレアドに引き渡されたとも伝えます。
トゥエロたちは、フレッドはギレアドに殺されたと思っていましたがセリーナは写真と切断された指が左薬指だと聞き、すぐに犯人が分かりました。
「ギレアドじゃない。ジューン・オズボーンよ」
その答えにトゥエロは、「まさか」と信じられない表情をしました。
罪のつぐない
ジューンは、一緒に戦った仲間が待つダイナーに行き「フレッドが死んだから美味しい」と、みんなで食事をほおばります。
そして仲間のひとりの女性から、車のトランクに積み込まれた武器を見せられました。
銃を1丁手渡されると、その女性からラドクリフ夫人を連れて来られないかと相談されます。
今回はジューンのためにみんなが協力したから次は自分を手伝ってほしい、クソ女のラドクリフ夫人を連れてきて欲しいと言うのです。
女性はラドクリフ夫人を殺害するつもりはなく、「人にされたことはあなたも人にしなさい」という聖書の言葉を引用し、ただ一緒にいるだけという目的のようでした。
ジューンは出来るか出来ないか、ハッキリ答えを出しません。
すると今度は別の女性がジューンに銃口を向け、「あなたは私たちのために戦えるの?」と問いかけます。
ジューンが「わからない」と答えると、その女性は空に向けて3回発砲しました。
「まずい…」
ジューンはみんなにその場を立ち去るよう言い、自分も車に乗り込み去っていきました。
ジューンが向かったのはエミリーの家でした。
彼女が来ていなかったのが気になっていたのです。
しかし、彼女の妻から「エミリーはギレアドに行った」と言われ衝撃を受けます。
大変な思いをしてやっとカナダに来たのに、なぜ今さらギレアドに戻るのか?
エミリー役のアレクシス・ブレデルがシーズン5を前に降板している のでギレアドに戻ったと言う設定になっているかも?
妻が言うには、エミリーはリディアおばに復讐するために戻ったとのことでした。
ジューンはエミリーの行動に驚きを隠せず、何とかしようとしましたが妻に「いい加減にして、彼女は去ったの。私もオリバーも2度と彼女に会えない」と止められます。
ジューンは、エミリーがギレアドに行ったのは自分のせいだと、そこで初めて我に返りました。
フレッドの血で汚れた手を洗い流した後に海に行き、ハンナと海で過ごした時のことを思い出します。
その後、ジューンは警察にいました。
ルークが迎えに来て「帰ろう」と言いますが、ジューンは首を横に振ります。
そこにやってきた警官にジューンは「私がフレッドを殺した」と伝え、そのまま連行されてしまいました。
ジューンは、どうやってフレッドを殺したのかを洗いざらい話し、すべてを自分ひとりで行ったと自供します。
ただ、事件が起きたのはカナダ国外だったため、ジューンはカナダで罪に問われることなく「罪を償うべき」という意に反し釈放されてしまいました。
ジューンに課せられたのは、フレッドの指を送った”生体試料”を運んだ罪による罰金88ドルのみでした。
結末
セリーナはトゥエロにに頼み込んでフレッドの遺体と対面しました。
ジューンは死刑に値する、彼女に罪を償わせるため政府に訴えると言います。
しかし、トゥエロから「事件があったのはどこでの無い国だからカナダの捜査機関は動かない」罪に問えない事情を聞かされ怒りと落胆の表情を見せます。
外に出ると、ローソクを持った沢山の人々がセリーナを出迎えていました。
「ご主人とあなたのために祈ります」
セリーナを応援する人々でした。
人々が立ち並ぶ道を歩くなかでセリーナはある決心をしました。
「夫を祖国(ギレアド)に埋葬したい。ウォーターフォードの名は経緯を持って引き継がれる名前。夫は殺された。妻が埋葬したいと頼んでる。文明国ならそれくらい認めるはず」とトゥエロに伝え、彼も検討すると約束してくれました。
自宅に戻ったジューンを、トゥエロが訪ねてきました。
ジューンはセリーナに様子を聞き、彼女が自分を恐れているとしいます。
トゥエロは、「あなたもギレアドを恐れていた。恐れは危険だと」と忠告しつつも、「あなたは恐ろしいことをやってのけた。見事だ。奴にはふさわしい」とジューンを称えました。
この言葉がジューンの心を救ったようです。
ジューンは笑顔を見せ、そのまま家へと入って行きました。
【ハンドメイズ・テイル】シーズン5第1話の解説と感想
セリーナがフレッドをギレアドに埋葬する、ふさわしい葬儀を執り行いたいという意志はおそらく彼女がギレアドに戻ることを意味しているのでしょう。
セリーナ信者からの言葉に、彼女はきっと勇気づけられたのだと思います。
自分はギレアドに戻ってもやっていけると言う自信が出てきたのかもしれません。
カナダにいてもジューンがいつ襲ってくるか分からない恐怖を感じながら生きるより、ギレアドで暮らす方が楽だと考えたのでしょう。
これまでのことを説明するにもセリーナはきっと自分の都合のいいように、そしてジューンに対して復讐することを考えているに違いありません。
ジューンもまた、トゥエロの言葉で何かを決心したようにも思えます。
ジューンを責める者、ジューンのしたことに目をつぶろうとする者、何もするなと言う者、同じ怒りを抱えてる仲間。
ジューンの周りにはそういう人たちが多いものの、トゥエロの「見事だった。奴にはふさわしい」という言葉は、ジューンに勇気と希望を与える言葉になったのかもしれません。
ジューンの次なる計画はきっと、ギレアドに復讐するためカナダを出ることでしょう。
今回は、家族との別れの予兆に過ぎないであろうシーンで幕を閉じました。