【大宋宮詞~愛と策謀の宮廷絵巻~】24話・25話・26話のあらすじとネタバレ感想。劉娥の懸命の看病もむなしく、趙佑は命を落としてしまいます。そのショックで倒れた郭清漪も続けざまに亡くなりました。彼女の遺書には「劉娥を皇后に封じてほしい」と書かれており……。
24話のあらすじネタバレ
劉娥が懸命に看病したものの、趙佑は命を落としてしまいます。
そのショックで倒れた郭清漪は、父の郭賢に劉娥の人柄を語り、彼女の入内を許してあげてほしいと頼みます。
その後も体調は回復せず、自分の命が短いことを悟った郭清漪は劉娥に、皇后となり後宮をおさめるようにと言うのでした。
また、趙恒宛ての遺書にも「劉娥を皇后に封じてほしい」と書き残して亡くなりました。
趙恒は郭清漪の死を悲しみ、持病の頭痛が悪化します。
疱瘡の感染状況が落ち着き始めると、趙恒は功績者である劉娥を徳妃に封じました。
しかし劉娥は、大臣らとの約束である“3年間の供養”をやり遂げるため皇陵に戻ります。
宮中では潘玉姝が出産したものの、生まれてきた公主には指が6本ありました。
潘玉姝はハサミで指を切り落とし、その傷を隠して趙恒と対面させます。
皇陵ではついに3年間の供養が終わり、劉娥が入内する日が近づいてきました。
李婉児は劉娥に尽くしてきた功績から婕妤(側室)に封じられ、李婉児の弟である李載豊も役職を与えられます。
一方で曹鑑は、再び入内を阻止するために郭賢を訪ねるも、郭賢は入内を賛成するのでした。
24話の感想
趙佑まで命を落としてしまうなんて……このドラマ、子供が亡くなりすぎな気がします。
後を追うように郭清漪まで亡くなってしまい、とても悲しい回でした。
振り返ってみると、郭清漪はいい意味で「普通の女性」だったように思います。
人並みの良心を持っているし、人並みの保身や嫉妬心もある。
すごくいい人というわけではないけれど、すごく悪い人でもなく、いい意味で「普通」の女性でした。
だからこそ、彼女のふとした優しさにはリアリティを感じました。
一方、普通じゃないのが潘玉姝です(笑)
ぶっ飛んだ彼女が、次に何をやらかすのかつい期待したくなります!
あと気になるのが、劉娥の侍女たち。
瓔珞も李婉児も、どちらも側室に封じられましたが、劉娥と同じ男性に仕えるなんて気まずいのでは?
25話のあらすじネタバレ
3年の供養を終えた劉娥は入内し、趙吉の位牌も太廟に安置されました。
そんな中、妹の潘玉姝を皇后の座に就けたい潘良は、どうにかして劉娥を追放しようと考えます。
潘玉姝も、皇后の座は渡さないと決心します。
趙吉が亡くなって以来、趙恒は重い頭痛に悩まされていました。
頭痛を和らげるために劉娥がマッサージをしていると、タングート反乱の知らせが飛び込んできます。
これを聞いた趙恒は、強い頭痛に襲われ意識を失ってしまいました。
侍医によれば、原因は気鬱によるもので治す術がないとのこと。
それを知った劉娥は、朝廷に混乱が走るのを防ぐため、趙恒の病状は誰にも話さないようにと侍医に固く口止めします。
趙恒の深刻な病状を知るのは、劉娥、李婉児、董侍医、趙恒お付きの宦官・張景宗だけでした。
しかしある時、曹鑑から追及された張景宗は趙恒の病状を話してしまいます。
曹鑑は趙恒が意識を失っていることを知り、冀王に王位簒奪をけしかけました。
けれど冀王は曹鑑の誘いには乗らず、冷静に断ります。
一方の劉娥は、目覚めない趙恒に代わり、急ぎの上奏文を処理していました。
その中の1つに、辞職を願い出る郭賢の上奏文もありました。
劉娥は辞職を引き止めるため郭賢のもとを訪れます。
そして、亡くなった郭清漪の代わりに自分が義理の娘となり孝行させてほしいと言うのでした。
郭賢夫妻は涙ながらにその申し出を受け入れます。
25話の感想
曹鑑や郭賢といった一部の重臣は、すっかり白髪姿になりました。
郭賢は劉娥の入内を阻止したこともありましたが、それは娘を想っての行動でしょうし、根は悪い人じゃなさそう。
劉娥に刺客を差し向けて殺そうとしたのはやりすぎでしたが、それ以外は、そんなに悪いことをしてこなかった印象です。
一方の冀王は、今回は王位簒奪をきっぱり断りました!えらい!
と思いきや、その後に深読みして疑心暗鬼になり始めているのが面白かったです。
26話のあらすじネタバレ
趙恒が床に伏せっている間、劉娥が代わりに上奏文を処理してタングートの乱と民の飢饉を解決しました。
目覚めてこのことを知った趙恒は、劉娥への信頼を高め、例外的に劉娥だけは政に干渉することを許します。
世継ぎがいないために国の将来を案じる趙恒は、弟の冀王を呼び出し「お前を皇太弟に任命したい」と話します。
しかし、趙恒に試されているに違いないと思い込む冀王は必死に断りました。
その途中で頭痛の発作が出てしまった趙恒は、顔を背けたまま「出ていけ」と命じます。
頭痛のせいだと知らない冀王は、趙恒のこの対応を見て“二心を疑い処刑するつもりなのだ”と勘違いします。
そして思い詰めるあまり、妻子を殺して自分も死ぬことで潔白を証明しようとしました。
その騒ぎを聞きつけてやって来た趙恒は、冀王の忠誠心は分かっていると言い 混乱した場を収めます。
遼の使者として宋を訪れた耶律留守は、銀と絹100万の借用を求めました。
趙恒は回答を保留し、劉娥に相談します。
すると劉娥は、遼の目的は借用ではなく国庫の状況を探るためだと推測し、宋の威厳を見せつけつつ二度と来させないために、銀と絹を3万ずつ与え返済不要としてはどうかと進言しました。
朝議の場でも寇准が、劉娥と同じ進言をして承諾されます。
その後、遼の使者を見送った大臣の丁謂は、茶館で王玉茹(王欽若の娘)に心を奪われ言い寄ります。
26話の感想
劉娥が政務を代行したおかげで反乱や飢饉が収まって良かったです。
でも彼女が政に関与すればするほど、前宰相の遺言が頭の中でチラつきます。
「決して、己を皇帝と称してはなりません」
今は自分の立場をわきまえていても、いつかは驕りが生じて己を皇帝と称する日が来るのでしょうか。
それにしても今回は、冀王がおもしろすぎました。
まず、なぜ楚王を相談相手に選んだのか(笑)
それだけでも面白かったのですが、趙恒に殺されるに違いないと盛大に勘違いする姿や、流れる壮大なBGMにも噴き出しそうになりました。
ただ真面目に考察すると、冀王はずっと、いつか趙恒に殺されるかもしれないという不安を抱いていたのでしょうね。
義父の曹鑑からも、ことあるごとに「陛下はあなたを疑っている」と言われ続けたために不安が膨らんでいったのでしょう。