【一夜の花嫁~Pirates of Destiny~】11話・12話のあらすじとネタバレ感想。毒を盛られてしまった趙元明の代わりに秦尚城が国境の街に事件の捜査に行くことに。しかし、街では常に見張られ、聞き込みをしても民たちの証言は口裏を合わせているように聞こえるのでした……。
11話のあらすじネタバレ
秦尚城は花溶を追い、自分が趙元明に扮して任務に行くと提案し、その交換条件として花溶に従者としてついてくるように言うのでした。
2人は花満天と趙元明にその話を提案しますが、秦尚城の立ち居振る舞いが王子に見えないと指摘されてしまいます。
その日から花溶は秦尚城の立ち居振る舞いが王子らしく見えるように猛特訓し、なんとか出発に漕ぎつけるのでした。
任務は国境の街で起こった爆発事件を調べる事でした。
秦尚城は捜査を開始しますが、どこへ行くにも県丞がついてくる上に、民たちの証言も一致しすぎていて逆に怪しいものばかりだったのです。
捜査中、県最大の商家だという店の前を通りかかると、そこの主人が秦尚城一行を中に招き入れ、茶でもてなしました。
主人は秦尚城の衣にわざと茶をこぼして着替えを勧めるふりをし、県丞から引き離して秦尚城を店の奥に案内します。
秦尚城は花溶に着替えを手伝うように言って同行させ、奥の間に行きました。
奥の間では蘇青青が待っていて、ここは蘇家が経営する店だと言うのです。
蘇青青は、花満天が花溶を心配しているため自分がしばらくこの店に滞在することにしたので、街で困ったことがあったら言ってほしいと言うのでした。
宿に帰っても使用人に常に見張られているため、秦尚城は夜になるのを待って花溶の部屋に今日の捜査の相談に行きました。
民たちは口を揃えて爆発は地震で発生した火事によるものだと言っていたが、秦尚城と花溶はこの街には隠し油田があり、石油の爆発を伏せるために口裏を合わしているのではないかと仮説を立てます。
しかし、酒を飲みながら捜査について話し合ううち、2人はまた一夜を共にしてしまうのでした……。
朝になって昨夜のことを後悔した花溶は、気晴らしに小茴を誘って街へ散歩に行きます。
街で、小茴はかつて妓楼で一緒に働いていた小月を見かけて話しかけますが、小月にはなぜか知らないふりをされてしまうのでした。
花溶は、ここでは周りの民に聞かれてしまうから、旧友とも自由に話をできないのだろうと考えます。
宿に戻った花溶は秦尚城に小月のことを報告します。
小月は妓楼にいる時、黒龍党に出入りしていたと聞いて、秦尚城はこの件には黒龍党が絡んでいると推理するのでした。
秦尚城はこの街で長く商売している蘇家の蘇青青に黒龍党のことを尋ねようと提案します。
花溶は蘇青青に気に入られているあなたが行けばいいと言って拗ねますが、秦尚城は意外な事実を告げるのでした。
実は蘇青青が秦尚城に優しいのは花溶が一緒にいる時だけ。
蘇青青は秦尚城のことを好きなわけではなく、花溶に対抗しているのだと言うのです。
秦尚城は花溶に、蘇青青に対して負けを認めたように振る舞い、機嫌を取れとアドバイスするのでした。
その後、黒龍党について調査を頼んだ蘇青青から連絡があり、何か分かったのかと期待した秦尚城と花溶が店に行くと、そこには趙元明が待っていました。
趙元明は蘇青青から危険な黒龍党が事件に絡んでいると聞いて、まだ毒が抜けない体で捜査を止めさせに来たのでした。
花溶は捜査を続けたいと言い、趙元明と言い合いになってしまいます。
蘇青青はケンカを止めさせるために秦尚城に花溶の説得を頼みますが、逆に秦尚城は黒龍党とは戦ったことがあり、自分なら花溶を守ることができると宣言するのでした。
それを聞いた趙元明は捜査の中止は諦めるが、2人だけで話をしたいと花溶を外へ連れ出します。
11話の感想
国境の街は誰かに管理されているようで不気味です。
こんな状況で、秦尚城と花溶はどうやって事件の真相を探って行くのか期待が膨らみます。
それにしても、蘇家の店が街にあるなら出発前に花溶に教えてくれればいいのに、これも蘇青青の意地悪な性格のせいなのでしょうか……。
12話のあらすじネタバレ
外へ出た趙元明は花溶に子どもの頃から好きだったと告白し、もう危険な目には遭わせたくないから戻ったら結婚しようと言って母の形見の腕輪を花溶の手首にはめるのでした。
花溶は慌てて腕輪を返し、子どもの頃から兄だと思ってきて恋愛感情は持ってないと言って断りました。
趙元明はその言葉を受け入れますが、今後も大切な人だということは変わらないので危険が迫った時は必ず知らせてほしいと言って立ち去るのでした。
立ち去り際、趙元明は2人の会話を複雑な表情で立ち聞きしていた蘇青青と鉢合わせしますが、何も言わずにその場を去ります。
翌日、花溶は小月を蘇家の店に呼び出し、小茴と一緒に石油の秘密を聞き出そうとしました。
小月は最初は知らないととぼけますが、花溶と小茴の説得により街を出るための新しい身分証と路銀を用意してくれたら真相を話すと約束します。
店を出た小月に、外で監視していた宿の使用人が駆け寄り、ここで何をしてたのかと問い詰めました。
小月は口ごもりながら、蘇家のお嬢さまから衣の仕立ての注文を受けて……と嘘をつきましたが、使用人は信じようとしません。
その時、ちょうど蘇青青が店に帰ってきます。
花溶が合図を送ると蘇青青は状況を理解して小月に話を合わせ、使用人たちを無事に追い返すことができました。
その後、先日の秦尚城のアドバイス通り、花溶が下手に出て機嫌を取ったので、蘇青青は店を黙って使ったことを許し、小月の身分証も用意すると約束してくれたのです。
後日、秦尚城と花溶は用意された身分証と路銀を持って小月との待ち合わせ場所に行きますが、日暮れ近くになっても小月は現れません。
不審に思って家に行ってみると、家の中には争った形跡があり小月はいませんでした。
秦尚城と花溶が街で小月について聞いて回ると、民たちはまた口を揃え、母親が病気になって実家に帰ったと言うのでした。
聞き込み中、秦尚城は怪しい男にずっと尾行されていることに気づきます。
秦尚城と花溶は路地裏でその男を待ち伏せして捕らえ、小月の居場所を問い詰めました。
男は2人を人気のない茂みに案内しますが、そこにあったのは小月の遺体だったのです。
秦尚城と花溶は遺体の手に土がついていて、小月が身につけていた銀の首飾りがなくなっていることに気づきました。
小月は銀の首飾りに手がかりを残して地面に埋めたと考えた2人は遺体の周りを掘り起こそうとします。
しかし、その時、護衛を引き連れた県丞がやってきて、秦尚城と花溶は小月殺しの犯人に仕立てあげられ投獄されてしまうのでした。
花溶は小茴に助けを求めようとしますが、間もなく小茴、銭大有、張弦も連行されてきます。
苛立つ花溶に秦尚城は、もし今すぐに自分たちが脱獄したら県丞が証拠をもみ消すかもしれない、今はしばらくここにいて敵を安心させた方がいいと言うのでした。
時間を稼いだ頃合いを見計らって秦尚城が脱獄を実行に移そうとした時、趙元明が牢に来て県丞に秦尚城たちの釈放を命じたのです。
宿に戻り、もうすぐ事件が解決できると言う花溶に、趙元明はやはり危険すぎるから、この事件には他の役人を派遣してもらおうと言いました。
花溶はどうしても自分で真相を解明して小月の仇をとりたいと言い、秦尚城にも趙元明の説得を頼みます。
しかし、秦尚城が趙元明の言うことに黙って従おうとしたので花溶はイライラします。
そんな花溶に秦尚城は、今日、お前は疲れているから続きは明日話そうと言って休むように言うのでした。
その後、言われた通りに部屋で寝ていた花溶は、雲鶴大侠の鈴の音で目を覚まします。
すると、そこには雲鶴大侠が立っていました。
秦尚城は、花溶は自分が説得しても聞かないと思い、雲鶴大侠の姿で説得しようと思ったのです。
雲鶴大侠はここは危険だから連れ戻しに来たと言いますが、花溶は人を助けたいし、仲間を置いて帰れないと反論します。
それを聞いた雲鶴大侠は、仲間のことなら自分が秦尚城に力を貸すと答えますが、花溶はなんと、秦尚城は私の大切な人だから危険な目に遭わないか心配で絶対に帰れないと答えたのです!
その言葉に感動のあまり一瞬動揺してしまう秦尚城。
それを見逃さずに仮面を剥いだ花溶は、今回も雲鶴大侠の中身が秦尚城でがっかりします。
また騙したのね!と殴りかかろうとした花溶ですが、その時、秦尚城は記念品をほしがったり、鈴を鳴らしたら来てほしいと言ったり……と、花溶が雲鶴大侠と出会った時に言った言葉を口走ったのです。
その言葉を聞き、花溶はやっと秦尚城が本当に雲鶴大侠だと気づくのでした。
雲鶴大侠の正体がわかった花溶は、まず金逸文が探していた月影真珠の在り処を尋ねますが、秦尚城はもう万疆国に届けたと答えます。
金逸文のことしか聞かないのか?と言われた花溶はハッとして、なぜ雲鶴大侠になったのか尋ねました。
秦尚城は、養父である海賊王が殺されて宝の地図の半分が行方不明になったが、養父はこの事件は危険すぎるから海賊島に災いが及ばないようにお前も関わるなと言い遺したと明かします。
しかし、未解決のままにはしたくなかったので、雲鶴大侠を名乗って1人で調べているのだと答えるのでした。
12話の感想
金逸文が帰国したと思ったら趙元明という新たなライバルが出現ですね。
一旦は花溶を諦めた趙元明ですが、このままただのお兄さんでいてくれるのでしょうか?
そして、とうとう花溶が雲鶴大侠の本当の正体を知りました!
雲鶴大侠の真の目的も知り、今後、秦尚城と花溶の関係がどのように変化していくのか気になります。
それにしても、花溶に2回も仮面を簡単に剥がれてしまうとは、仮面のヒーローなのにあまりにも隙がありすぎるところに笑ってしまいました。