『ラジエーションハウス』10話。
もうひとりの天才……という前フリに、五十嵐唯織以外の”天才”は誰なのかと注目されていた今回。
実は、こんなにも近くにもうひとりの天才がいたとは……。
五十嵐でも気づかなかった”もうひとり”の天才が言ったこととは?小野寺の口から驚きの評価が!?
10話あらすじ
杏の父で甘春病院の元院長の正一が、突然ひとりで病院を訪れてて来ました。
「久々に来てみたくなった」という正一は、5年前からうつ病を患っているとのこと。
その一方で、鏑木は辻村の父かと約束していた出世話を受け入れ、院長(和久井映見)に退職届を渡していました。
ウキウキする鏑木が、病院のロビーにいる正一を見つけ声を掛けます。
正一は、鏑木の顔を見て嬉しそうに立ち上がるも、その場で倒れてしまったのです。
診察してもらいましたが、特に異常は見当たらず……。
唯織は心配して、もう一度検査をした方がいいと杏に提案しましたが、父は半年前に審査を受けてうつ病と診断されていると断られてしまいます。
半年前に検査を受けているの。その頃から立ち上がる度に頭痛がすると言っていたけど、検査の結果異常は見当たらないの」
そんな中、3か月前にも骨折と診断され治療を行った光という赤ちゃんが診察に訪れます。
前回も骨折で、今回もまた骨折しているとのこと。
赤ちゃんは骨が柔らかいから骨折し辛いはず。
それなのに、こんな短期間で2度も……。
しかも、今回骨折しているのは鎖骨。
辻村や技師たちは、一瞬”虐待”を疑いましたが、母親はそんなことをするようには見えません。
すると検査の結果、光るは”くる病”であることが分かったのです。
『ラジエーションハウス』10話の見どころと感想
守りたいという思いが逆効果!? くる病ってどんな病気?
くる病とは、ビタミンDの欠乏や異常代謝によって、軟骨の成長がうまくいかず骨が通常より柔らかくなってしまう。場合によっては、発育の遅れにもつながる。
ドラマ『ラジエーションハウス』より
光には卵アレルギーがあるため、普段からビタミンDの摂取量が十分ではないこと。
体が弱いこともあり外で遊ばせたら危険だからと、母親はいつも光を室内で遊ばせていたこと。
外出する際も、光の紫外線対策が完璧だったこと。
これにより骨の成長が阻害され、光はO脚になっていたのです。ビタミンDを体内で作り出すには、適度に陽にあたる必要。この偏りが原因で光はくる病を発症していたようです。
治療方法は、ビタミンDの摂取ということです。赤ちゃんに限らず、人でも犬でもビタミンDが欠乏することもあるようなので、出来るだけ日光に当たりましょう。
もうひとりの”天才”は鏑木!?
光の病気はくる病だけだと思いきや、線形芽腫も併発していたようで診察の帰りに意識不明となり緊急搬送されてきました。
CT検査の結果、脊髄に食い込むような形で芽腫が見つかり、手術が出来ない状態に……。小さな命を助けることは出来ないのか……と、皆が肩を落としていたシーンで、鏑木が本来の才能を発揮しました。
普段なら、唯織が気づきそうなものでしたが、今回は”天才枠”を鏑木に譲りました。小野寺曰く、「1日100人近くの読影を30年間やってきたんだ。100万件以上の症例に触れ、患者を救ってきたんだ。あの人の右に出る者はいない。凄い人なんだよ」とのこと。
いきなり鏑木にクローズアップ!適当に読影していたようにしか見えなかったのに、やれば出来る的なフリでした。
甘春元院長の病気はうつ病じゃなかった!?
半年前から甘春正一は、うつ病を発症しているということになっていましたが、唯織は正一がうつ病ではないことを見つけ出しました。
そのヒントとなるのが以下のことです。
半年前に自転車で転倒したが、検査の結果問題はなかった。
転倒後、飛行機に乗った。
素人は、これだけでは何のことか分かりませんが、治療すればすぐに良くなる可能性もあるということですが……。予告を見る限り、どうやらもっと重篤な病を抱えているのかもしれません。
杏の執刀で正一の処置が行われるシーン。手が震えて思うように動かせない杏に代わり、唯織が「僕が変わりましょう」と……。これって、自分が医師であることが知られるのを承知で行うってことですよね。
医師であることが知られた場合、放射線科医として働くという院長との約束。このままでは杏を支えるための技師ではいられません。
もしかしたら、ドクターズドクターに誘われるまま、アメリカに行ってしまう覚悟をしているのか……。
次回ついに最終回!唯織と杏の運命は……!?
『ラジエーションハウス』10話の視聴率は、13.3%でした(ビデオリサーチ調べ、関東地区)
番組最高タイを記録しました!