【宮廷恋仕官~ただいま殿下と捜査中~】31話・32話・33話のあらすじとネタバレ感想。蕭瑾瑜たちは呉琛が物資調達の事務をしていた部屋から、中身がまったく同じ2つの帳簿を見つけ、二重購入していたことを突き止めます。さらに資金の出どころも解明し……。
31話のあらすじネタバレ
蕭瑾瑜たちは呉琛が物資調達の事務をしていた部屋から、中身がまったく同じ2つの帳簿を見つけました。
その帳簿を見た蕭瑾瑜は、物資を二重購入していたのだろうと推察し、軍営のどこかにその物質が隠されているはずだと考えます。
しかし冷沛山は、帳簿の残高と倉庫の残金は同じだと言い、二重購入をしていたのだとしたら購入資金はどこから?と疑問を口にしました。
蕭瑾瑜は「軍用銭だ」と答え、景翊が続けて補足します。
「俸給の名目で倉庫から銭を引き出し、外で造った偽造銭を給料として将兵に払えば、本物の銭は懐に残る」
この事実を知った冷沛山は憤慨するのと同時に、知らないうちに悪人を野放しにしていた責任を感じます。
蕭瑾瑜は「最善の策は本物の銭を集め、偽造銭と交換すること」だと言い、後日、大量の銅銭を節度使の軍営に運び入れました。
この大金は、蕭瑾瑜が偽造銭を洗い出す名目で複数の役所から出させたものでした。
これで当面の間は心配ないと言う蕭瑾瑜に、冷沛山は「私が銭を工面できなければ役所にどう説明するのだ」と心配します。
蕭瑾瑜は「この件を陛下に報告したあと、朝廷の銭を役所に返せば問題ない」と答えました。
それよりも蕭瑾瑜が気がかりなのは、昌王を旗印に掲げている反乱軍が長安に集結しようとしていることでした。
科挙が近いため、受験者や文人に混ざって長安に入る可能性が高いと推測した蕭瑾瑜たちは対応策を考えます。
宮中では秦欒が皇帝に、科挙が近づき長安に入る者が増えているため城門で審査する人手が足りないと報告し、神策軍ならお役に立てると申し出ます。
皇帝は科挙の期間中、城門の審査を神策軍に任せることにしました。
一方、冷月の想い人が景翊だと知った冷沛山は、景翊に「冷月を大切にしてくれ」と頼みます。
景翊は、絶対に冷沛山の信頼を裏切らないと誓いました。
その頃、景翊からの手紙を受け取った父・景致は、節度使軍の事件や偽造銭の真相を知り、冷沛山への疑いを解きました。
そして、景致はその手紙を西平公主にも見せた後、蕭兄弟の安全のために本当のことを答えてほしいとお願いします。
「何でしょうか」
「ご子息のうち、1人は陳瓔の遺児なのではありませんか?」
31話の感想
なるほど、呉琛はそうやって帳簿の残高と倉庫の金額を合わせていたのか……。
偽造銭の使用目的がようやく分かり、スッキリするのと同時に、敵サイドの頭の良さに感心させられました。
敵サイドが利口だと、張り巡らされる策略も綿密なので見ごたえがあります。
ドラマも終盤に差し掛かり、いよいよ黒幕(昌王)との直接対決が見られるでしょうか。
さて、これまでなかなか進展のなかった冷月と景翊ですが、冷沛山に交際を認められました!
感極まって涙が溢れてしまう景翊に、こちらももらい泣きしそうでした(俳優さんの演技が巧い!)
そしてどうやら、蕭瑾瑜の本当の親は陳瓔のようですね。
その事実が他のこととどう繋がっていくのか、終盤の展開に期待が高まります。
32話のあらすじネタバレ
西平公主は景致から、蕭兄弟の出自を明かして欲しいと言われ当時のことを回想します。
一方の蕭瑾瑜・景翊・楚楚はひそかに長安に帰還しました。
帰還直後、薛汝成の自宅で火事が発生します。
焼死した師匠・薛汝成の変わり果てた姿を目にした蕭瑾瑜は涙を流しました。
ところが、薛汝成の遺体を検視した楚楚は、歯の状態が20歳前後であることから別人だと断定します。
また楚楚は、庭の至るところにヘビ退治の花が植えられているのを見て、「薛汝成先生は西南に住んでいたことが?」と尋ねました。
それというのも、ヘビの多い西南(黔州)では、どこの家でもこの花が習慣的に植えられているのです。
それを聞いた蕭瑾瑜は顔色を変え、薛汝成の部署である兵部へ急ぎます。
すると予想どおり、薛汝成が黒幕(昌王)である証拠が見つかりました。
その証拠とは、“趙捷将軍が節度使軍の乗っ取りに失敗したこと”を報告する上奏文でした。
乗っ取りの件は、蕭瑾瑜が冷沛山に口止めしているため、薛汝成が知っているはずがありません。
――事件の黒幕である、昌王でない限りは。
蕭瑾瑜は、薛汝成(昌王)は乗っ取りが失敗した時の保険のために上奏文を用意していたのだろうと推察します。
そして蕭瑾瑜は、黒幕だと気づかずに薛汝成に捜査の内情を話してしまったことや、許如帰の身柄を預けたことを悔やまずにいられませんでした。
自責の念に苦しむ蕭瑾瑜に、楚楚は「公平さをご自分にも向けてください。悪いのは彼で、あなたは悪くない」と諭します。
落ち着きを取り戻した蕭瑾瑜は、必ず薛汝成を裁くと決意しました。
32話の感想
とうとう、蕭瑾瑜が黒幕の正体に気づきました。
以前、景翊が、蕭瑾瑜はどんな時でも必ず全部の可能性を考えると言っていました。
その蕭瑾瑜が、薛汝成だけは黒幕から除外していたことから、どれほど薛汝成を信頼していたかが分かります。
幼い頃からの師匠で、ずっと自分を守ってくれていた薛汝成が黒幕だなんて、蕭瑾瑜にとってつらい真実なはず……。
それに、黒幕だと気づかずに情報を漏らしてしまった自責の念もあるでしょう。
自責の念に苦しむ蕭瑾瑜の姿は、見ている側も胸が苦しくなりましたが、楚楚がそばにいてくれて本当に良かったです。
「公平さをご自分にも向けてください」という楚楚の言葉がとても素敵でした。
33話のあらすじネタバレ
懐妊時の西平公主を診察した昔の担当医 張太医が、首吊り死体で発見されました。
現場を調べた刑部尚書の韓績は、机の上に置かれていた診療記録に目を止めます。
その記録は、蕭兄弟(双子)を身ごもっていた当時の西平公主の妊娠記録で、4か月目の欄には“1子なり”と記されていました。
この一件を知った皇帝は西平公主を呼び出し、君主を欺いた罪に問います。
西平公主は間違いなく双子を出産したと主張しますが、韓績が「西平公主は双子を出産したと偽った上に、蕭兄弟のうちの1人は逆賊・陳瓔の遺児だ」と糾弾。
韓績は証人として、出産当時に公主府で仕えていた乳母と侍女を召喚しました。
そのとき、蕭瑾瑜が到着し、診察記録が偽造されたものだと暴きます。
さらに蕭瑾瑜は、張太医は自殺ではなく他殺だと主張し、犯人がどのようにして自殺に見せかけたのかを実証してみせました。
また、現場に残されていた衣類の糸から、孫明德が犯人だと断定します。
孫明德に助けを求められた秦欒は、皇帝を守るためだと言ってその場で孫明德の首をひねり殺しました。
蕭瑾瑜は秦欒がこの件の首謀者だと主張し、さらに、かつて秦欒が陳瓔に謀反の罪を着せたことも訴えます。
その証拠として、蕭瑾瑜は蕭恒が残した遺書と証拠を皇帝に提出しました。
33話の感想
蕭瑾瑜が陳瓔の遺児だというのは間違いないはずですが、それを認めると皇帝を欺いた罪に問われてしまうから「違う」と主張するしかないのかな?
それとも、陳瓔の無実を晴らしたあとで、陳瓔の遺児だと認めるのでしょうか。
西平公主を糾弾したのは韓績ですが、彼は悪人というより、秦欒に利用されただけという感じですね。