【孤城閉〜仁宗、その愛と大義〜】7話・8話・9話・10話のあらすじとネタバレ感想。八大王は太后の通夜で「太后が李氏(趙禎の生母)を毒殺した」と訴えました。趙禎は、李氏が本当に毒殺されたかどうかを確かめるため、遺体を調べることにし……。
7話のあらすじネタバレ
趙禎の叔父で八大王の趙元儼は、太后 劉娥の通夜で「太后が李氏(趙禎の生母)を毒殺した」と騒ぎ立てます。
さらに、生母の存在を隠ぺいした晏殊も同罪だと訴えました。
趙禎は「叔父上は心の病が再発したようだ」と言い、八大王を帰らせます。
しかし、この日以降、太后が李氏を毒殺したという噂が民の間で広まってしまいました。
晏殊は生母のことを隠ぺいしたのは事実だと認め、趙禎に罰を求めます。
趙禎は民心を安定させるために仕方なく晏殊を左遷させ、代わりに晏殊が推挙した范仲淹を抜擢しました。
その後、趙禎は大臣たちの前で、李氏が本当に毒殺されたかを確かめるために遺体を調べます。
李氏の遺体は美しいまま保存されていたことから丁重に弔られたことが証明され、また、毒殺された形跡もありませんでした。
こうして真実が明らかになり、趙禎が太后の功績を民に伝えると、噂は収束しました。
側室の尚美人と楊美人は、内官を仲介人として、呂夷簡の夫人からの贈り物を受け取りました。
その現場を目にした郭皇后は「朝臣と結託しているのか!」と叱責して殴りかかります。
通りかかった趙禎が止めようとすると、郭皇后は誤って趙禎をケガをさせてしまいました。
この一件を知った呂夷簡は、郭皇后は天下の母としてふさわしくないと訴えます。
趙禎は郭皇后の廃后を決定するのでした。
7話の感想
全体的にドラマが静かに進んでいく中、ひとり騒々しい八大王が浮いているのが面白いです。
趙禎にまで「心の病が再発したようだ」と言われているし(笑)
それはさておき、いつどんな時でも公正な判断をしなければならない皇帝は大変ですね。
本当なら、2人の母を静かに偲びたいだろうに……。
8話のあらすじネタバレ
范仲淹を始めとする大臣たちは郭清悟の廃后に反対します。
対して呂夷簡は、この機に范仲淹を失脚させ自身が権臣になろうとしていました。
趙禎は呂夷簡の私心を見抜いていましたが、郭清悟が皇后の器ではないことも確かでした。
廃后反対派と賛成派の争いが激しくなる中、趙禎は、范仲淹を左遷させ美人2人にも罰を与えます。
それでも争いが続いたため、趙禎はこの騒動を収めるべく新たな皇后を立てると宣言しました。
大臣らが新皇后の選定に夢中になる中、趙禎は楊太妃の養女である陳熙春に目を留めます。
実際に話をしてみて陳熙春を気に入る趙禎でしたが、重臣たちから皇后にふさわしくないと反対されてしまいます。
何度も話し合った結果、大臣たちは最終的に満場一致で“曹丹姝”を皇后に推挙しました。
趙禎は、なぜ重臣たちがわずか18歳の令嬢(曹丹姝)を皇后に選んだのか疑問に思います。
その疑問を韓琦に話すと、韓琦はためらいながら曹丹姝に関する噂(一度結婚していること、醜女らしいこと)を教えました。
「彼女の婚約者だった男は仙人の修行に明け暮れていたうえに、結婚初夜に曹丹姝をひと目見て逃げ出し離縁したそうです。しかし彼女は泣くことも恨むこともせず、深々とお辞儀をして去ったのだとか」
それを聞いた趙禎は、確かに曹丹姝は皇后にふさわしいかもしれないと思います。
また同時に、大臣たちが曹丹姝を推挙したのは、醜女なら寵愛を受けることもないと踏んでのことだろうと察するのでした。
趙禎は陳熙春を外に嫁がせることにし、その手筈を整えさせます。
8話の感想
范仲淹は都に来たばかりなのに、もう左遷されてしまいました。
このドラマは朝臣の入れ替わりが激しいので、大臣たちの顔をなかなか覚えられません。
それにしても、仙人の修行に明け暮れる曹丹姝の元婚約者が変人すぎる(笑)
趙禎が曹丹姝を醜女だと誤解するのも面白い展開で、2人の初対面が今から楽しみです。
一方、趙禎に思わせぶりなことをされた陳熙春が不憫でした……。
9話のあらすじネタバレ
以前から趙禎に想いを寄せていた曹丹姝は、皇后として趙禎に嫁ぐことになり胸を躍らせます。
ところが、入内して10日以上も趙禎の顔を見ていませんでした。
初夜になっても趙禎は姿を現さず、曹丹姝は待ちぼうけをくらってしまいます。
その様子を見た従者は、趙禎は急務で忙しいのだとフォローを入れました。
しかし、趙禎は政務などしておらず、ただ曹丹姝に会いたくないだけだったのです。
そんな趙禎に張茂則(お付きの宦官)は、曹丹姝の容貌が醜いという噂は必ずしも本当ではないかもしれないと言います。
しかし、大臣たちが決めたこの結婚に抵抗がある趙禎は、容貌にかかわらず曹丹姝に会う気が起こりません。
「完璧な皇后とやらに、今は会いたくないのだ」
趙禎はそう言うと、梅園へ散歩に出かけました。
すると梅園で、「ウサギが殺された!」と怒って泣いている少女・張妼晗を見かけます。
趙禎は張妼晗を慰め、彼女を一晩中そばに置きました。
その一方で、趙禎を待ち続けている曹丹姝は彼が来ないことを悟って悲しみます。
そこへ、張茂則が汁物を届けにきました。
その汁物は、以前に張茂則が曹丹姝を馬車に乗せた時に、曹丹姝が天下一品だと教えた汁物でした。
曹丹姝は「あなたがあの時の」と驚いた後、「困った時はいつもあなたに助けられてる。ありがとう」と感謝を伝えます。
翌朝。
曹丹姝を訪ねた趙禎は、彼女が噂のような醜女ではないことに驚き、昨夜会いに来れなかったことを謝罪しました。
曹丹姝はやんわりと距離を置き「急務で一睡もされていないでしょうから、お休み下さい」とお帰りを促します。
9話の感想
やはり、張茂則はあの時(馬車に乗せた時)、曹丹姝にひと目惚れしていたのですね。
報われないのが目に見えているので、早くも切なさが漂っています。
曹丹姝に感情移入して見ると、初夜で待ちぼうけをくらった彼女はとてもかわいそうに思えますが。
ただ、曹丹姝に会いたくない趙禎の気持ちも分からなくはないです。
趙禎は基本的に優しいので、傷ついた少女を放っておけなかった趙禎の行動も理解できます。
ただあの少女は気性がかなり激しく、大人になったらやばい女性になりそうな気がします。
10話のあらすじネタバレ
范仲淹を復職させたい趙禎は、大臣たちの前で范仲淹を主役に据えた人形劇を上演させました。
観劇中、趙禎は呂夷簡に「范仲淹を復職させたい」と打診し、呂夷簡は同意せざるを得ませんでした。
観劇後、趙禎は曹丹姝の居所を訪れます。
最初こそ気まずい2人でしたが、次第に話が弾み、外はすっかり暗くなっていました。
ところが、趙禎のひと言から“好きな女子がいたこと”を察した曹丹姝は、趙禎にお帰りを促します。
趙禎が去ると、曹丹姝の侍女は「陛下のことがお好きなのになぜ追い帰したのですか」と尋ねました。
曹丹姝は、趙禎の心の中には陳熙春がいるからだと答えます。
そして曹丹姝は、自分が陳熙春に似ているから皇后に選ばれたのだと思い込み、彼女の身代わりにはなりたくないと思いました。
曹丹姝は、妻として愛されないのなら臣下として趙禎を支えようと決意します。
前皇后(郭清悟)が騒ぎを起こしたと報告を受けた曹丹姝は、趙禎に相談しました。
すると、趙禎は「実は数か月前に情にほだされ、前皇后を後宮に戻そうとした」と打ち明けます。
曹丹姝は後宮に戻すことに同意し、戻すための大義名分として郭清悟を“妃”に冊封することを提案しました。
10話の感想
曹丹姝が入内してから1年も経つのに、いまだに気まずそうな曹丹姝と趙禎の空気感に笑ってしまいました。
曹丹姝は自分の片思いだと思っているようですが、案外、趙禎も曹丹姝に好意を抱いているように見えます。
少なくとも、嫌ってはいないはず。
ですから、曹丹姝が先に好意を示せば 趙禎も受け入れてくれるのではないでしょうか。
曹丹姝は良くも悪くも隙がないので、趙禎も壁を感じてどう接して良いのか分からないのだと思います。