【孤城閉〜仁宗、その愛と大義〜】11話・12話・13話のあらすじとネタバレ感想。曹丹姝の手腕を知った呂夷簡は、亡き太后を思わせるほどのやり手だと警戒します。そんな中、前皇后の郭清悟が死亡し、趙禎は彼女を後宮に戻した自分に責任を感じます。
11話のあらすじネタバレ
皇后・曹丹姝は後宮で手腕を発揮し、前皇后の郭清悟を後宮に戻した上に、3人の妃を昇格させました。
その手腕を知った呂夷簡は、亡き太后を思わせるほどのやり手だと警戒します。
そんな中、郭清悟が死亡しました。
死亡の原因は、彼女の風邪薬が害のあるものにすり替えられていたことでした。
彼女を後宮に戻したせいで死なせてしまったと思う趙禎は、自責の念に駆られます。
そして趙禎は、呂夷簡が郭清悟の死に関与しているのではないかと疑いますが確証はありませんでした。
朝議では、慣例に背いて3人の妃を昇格させたとして、曹丹姝が弾劾されてしまいます。
大臣のひとりは「皇后は、妃を篭絡するために策を弄した」と批判。
趙禎は、3人の昇格は自分の意向であり 曹丹姝は自分に従っただけだとかばいます。
しかし、大臣たちは何かと理由をつけて曹丹姝を非難しました。
実際、3人の妃を篭絡する意図があった曹丹姝は、自分の行いが過ちだったと反省します。
皇后としての自分を趙禎に認められたくてやったことでしたが、その結果、他人を巻き込んでしまったことを悔やみました。
そんな中、復職した范仲淹は、呂夷簡が権限を濫用して官吏たちを籠絡していると弾劾します。
しかし、逆に呂夷簡から糾弾され左遷されてしまいました。
11話の感想
復職したのに、秒速でまた左遷させられる范仲淹に笑ってしまいます。
彼は間違いなく忠臣ですが、あまりにも自分を曲げなさすぎて敵を作りすぎてしまうのでしょう。
そしてやはり、趙禎は優しい。
前皇后を後宮に戻してあげようとしたのも優しいですし、曹丹姝のことも「3人の昇格は朕の意向で、曹丹姝は朕に従っただけだ」と守ってあげていました。
ただこの優しさが、いつか良くない方向に作用してしまうのではないかと心配です。
一方、臣下として趙禎を支える決心した曹丹姝は、いつもは趙禎に対して壁がありますが、今回は一瞬だけ“女の子”の表情になりました。
それに気づいた趙禎も嬉しそうだったので、曹丹姝は普段からもっと素直に感情を示してもいいのでは?と思いました。
12話のあらすじネタバレ
呂夷簡を弾劾した范仲淹は再び左遷されてしまいます。
范仲淹の左遷後、大臣のひとりが范仲淹を擁護する奏状を書き、遠回しに趙禎を暗愚だと批判しました。
その奏状を趙禎に見せてもらった曹丹姝は、陛下を責めるのは間違いだと言い、范仲淹と呂夷簡について論じます。
趙禎は曹丹姝の見立ては正しいが1点だけ誤りがあると言い、「そなたは范仲淹は呂夷簡に太刀打ちできないと言ったが、范仲淹を支える文人は多い」と指摘しました。
それを聞いた曹丹姝は、多くの人に支えられている范仲淹はたとえ朝廷でなくとも、どこにいても力を発揮できる人物なのだと納得します。
范仲淹の話を終えると、曹丹姝は苗心禾の懐妊を伝えました。
趙禎は大喜びで苗心禾のもとへ駆けつけます。
その後。
初めての子が生まれる喜びから、趙禎が100もの名前を考える一方で、苗心禾は自分や子供が政に利用されるのではないかと不安を抱きます。
朝議では呂夷簡が、出産間近の苗心禾を昇格させてはどうかと進言しますが……。
12話の感想
自分を曲げない范仲淹は敵ばかりかと思いましたが、意外と味方も多いようです。
そして趙禎は、范仲淹ならどこにいても力を発揮できると分かっているから左遷したということ?(たぶん)
それにしても、苗心禾が懐妊するとは嬉しい知らせです!
政治に利用されるのではないかという苗心禾の嫌な予感が、当たらなければ良いのですが……。
趙禎は初めての子ということもあり、とても嬉しそうですね。
その一方で、趙禎の嬉しそうな後ろ姿を見つめる曹丹姝がとても切なそうでした。
13話のあらすじネタバレ
趙禎は曹丹姝に、「懐妊した苗心禾を昇格させたい」と相談します。
しかし曹丹姝は、出産前に昇格させるのは前例がないという理由で反対しました。
それでも昇格させたいという趙禎に曹丹姝は、前例のないことを決行して失敗した過去の自分の経験を語りました。
趙禎は聞いているうちに不機嫌になり、何も言わずに去ってしまいます。
その後、趙禎の乳母で苗心禾の母である許氏が、趙禎に会いに来ました。
許氏が宮中に来たのは苗心禾の出産に付き添うためで、それを手配したのは曹丹姝でした。
そのことを知った趙禎は、曹丹姝が苗心禾のことを親身に考えており、昇格に反対したのも苗心禾を考えてのことだったのだと気づきます。
自分が悪かったと思い直した趙禎は、曹丹姝に会いに行きました。
そして趙禎は、昇格を反対する曹丹姝の意見も尊重したうえで、自分が苗心禾を昇格させたい理由を丁寧に説明します。
それを聞いた曹丹姝は自分の考えが浅かったと謝罪し、一生を尽くして趙禎を補佐したいと告げました。
宮中で幼い宦官の教育が行われました。
教えたことを復唱せよと命じられた梁家菓子店の次男・梁元亨は、完璧に復唱して褒められます。
ところが、自分の名を答える際に、皇帝の名と同じ文字を使うという大罪を犯してしまったため小屋に閉じ込められました。
梁元亨の処分を求められた曹丹姝は、苗心禾の子が生まれれば大赦が行われるため、その時に寛大な処置をすることにします。
13話の感想
曹丹姝は、過ちをきちんと反省する素敵な女性。
同じく趙禎も、自分の間違いに気づいたら素直に認めることができる素敵な人です。
そんな素敵な2人だから、うまくいって欲しいと願わずにはいられません。
今回の趙禎はいつもに増して色っぽく、このまま曹丹姝の居所にお泊まりするかと思いましたが残念ながら帰ってしまいました。
2人が結ばれる日は、一体いつになることやら……。
(実はもう結ばれたけど、作中では描かれていないだけ?)