【孤城閉〜仁宗、その愛と大義〜】17話・18話・19話・20話のあらすじとネタバレ感想。繯児(曹丹姝の侍女)と鐐子(お付きの宦官)が名節を汚しました。それを知った曹丹姝は、繯児を宮中から追い出そうとしますが……。
17話のあらすじネタバレ
趙禎は風邪をひいた曹丹姝を見舞いに行きました。
すると、部屋の隅で曹丹姝の侍女 繯児が罰を受けていることに気づきます。
曹丹姝に何があったのか尋ねると、曹丹姝は「他人の噂話をしたから罰した」と答えました。
そして曹丹姝は、繯児を宮中から追い出すため外に嫁がせるつもりだと言うのです。
趙禎は「繯児以外にそなたを思いやれる者はいない」と繯児をかばいます。
しかし、曹丹姝の決意が変わらなかったため、趙禎は不機嫌になってしまいました。
実は、曹丹姝が頑なに繯児を宮中から追い出そうとしたのは、鐐子(趙禎お付きの宦官)と名節を汚す行為をしたからでした。
一方の鐐子はそのことで自己嫌悪に陥り、張茂則に相談していました。
話を聞いた張茂則は、繯児の名節を守るためには、彼女を今すぐに宮中から出すことが最善だと説き、これからは感情を抑えるよう鐐子に言い聞かせます。
西の辺境で元昊が朝廷を立てました。
宋の大臣たちは、元昊が反乱を起こすのは時間の問題だろうと睨みます。
そんな中、韓琦は元昊を鎮圧するために呂夷簡を呼び戻すべきだと奏上。
また呂夷簡は、范仲淹を推薦しました。
賈玉蘭は張妼晗に、夏竦の甥との結婚を勧めます。
誰に嫁ぐにしろ張妼晗が栄華を極めれば、賈教習は張妼晗を後ろ盾にすることができるからです。
しかし、張妼晗は何があっても趙禎にしか嫁がないと言い張ります。
そのことを賈玉蘭から相談された夏竦は、張妼晗が陛下に本気なら自分も背中を押すと言うのでした。
17話の感想
趙禎が語る物語に、曹丹姝がやんわりツッコミを入れるのが面白かったです。
【慶余年】のヒロインも物語に突っ込みまくっていたのを思い出し、笑ってしまいました。
趙禎と曹丹姝の2人はいい感じになりかけても、すぐに険悪になってしまいますね。
完璧すぎる曹丹姝が物足りないという趙禎の気持ちは何となく分かる気がします。
(私も、完璧すぎるキャラにはあまり感情移入できないタイプなので😢)
でも、趙禎が思うより曹丹姝は完璧ではないですし、彼女なりの苦悩も抱えています。
それに、曹丹姝が完璧な皇后であろうとするのは国と趙禎のため。
視聴者目線ではそれを分かっていますが、知らない趙禎からしたら、完璧で隙がないように見えるのかもしれません。
18話のあらすじネタバレ
趙禎は眠りにつく前、呂夷簡か范仲淹のどちらを抜擢するべきかを考え始め、そばにいた張茂則に聞いてみました。
張茂則は「朝政の批評はできません」と答えます。
すると、趙禎は「皇后の批評はするのに?」と言い、ここ数年で張茂則の権力が増大したことを指摘しました。
張茂則は「おかげで宮中を出るのがラクになったので、欲しい食べ物などがあればお申し付けを」と言葉を返します。
趙禎は新たに宰相となった2人を交え、西の辺境で新しく朝廷を立てた元昊について議論しました。
宰相は、礼儀をもって元昊を教え導くべきだと主張します。
しかし韓琦は、狡猾な元昊に穏当な対応は通用しないと反論しました。
そんな折り、元昊が皇帝を称しているという知らせが飛び込んできます。
さらに、元昊が送りつけてきた国書には、趙禎と宋に対する侮辱と挑発が記されていました。
賈玉蘭は張妼晗に、「戦乱が起こるかもしれない今の状況下では、陛下は舞姫(張妼晗)を娶らない。だから陛下を諦めるように」と諭します。
その頃、曹丹姝は武将の格好に着替え、外で鍛錬していました。
張茂則がやって来ると、曹丹姝は「皇后をやめたい」と言い出します。
そして、曹丹姝は妻として愛されない苦しみを涙ながらに語り、皇后をやめて兵士として戦場に行くつもりだと言うのでした。
18話の感想
張茂則は前回、感情を抑えるようにと鐐子を諭していましたが、張茂則自身、けっこうギリギリですね。
そのうち、曹丹姝への想いが抑えられなくなってしまうのではないかと心配です。
張茂則は抑えているつもりでも、誰かに気づかれてしまう可能性だってあります。
現に、趙禎は張茂則の想いに気づき始めているのでは?
しかも、趙禎がいきなり「お前はここ数年で権力が増したな」などと言い出したのも驚きました。
もしかして、趙禎は張茂則を疑い初めているのでしょうか。
19話のあらすじネタバレ
朝議では、西夏の元昊が皇帝を称し宋を侮辱したことについて議論がなされました。
趙禎は大臣たちの前で、親征(天子が自ら遠征に出ること)を宣言します。
大臣たちは反対しますが、趙禎は親征するべき理由を挙げて説き伏せました。
しかし、最後に晏殊が、世継ぎがいない状況下で趙禎の身に万が一のことがあってはならないと言うのです。
それに対して趙禎は、従兄の13子である宋実を養子に取ると公言しました。
この決定を下した後、趙禎は不機嫌になり 誰も伴わずに立ち去ってしまいます。
趙禎を心配した韓琦は、幼い宦官 梁懐吉に趙禎のお供を命じました。
趙禎は「ついてくるな!」と梁懐吉を叱りますが、梁懐吉はそばを離れません。
しばらくして落ち着きを取り戻した趙禎は、梁懐吉の名を尋ねて雑談しました。
張妼晗を嫌う踊り子の蘭苕は、踊り子仲間を脅して張妼晗の部屋に不埒な巻物を忍ばせました。
そして、その巻物を、宦官都知の任守忠が見つけるように仕向けたのです。
張妼晗を助けたい賈玉蘭は、副都知の楊懐敏に力添えを頼みに行きました。
しかし、楊懐敏は、何度も趙禎と張妼晗を引き合わせようとしたがすべて失敗したのだから諦めたほうが良いと言います。
賈玉蘭は「あなた自身のためにも張妼晗を助けたほうがいい。任守忠は後ろ盾の呂夷簡が左遷されて以来、地位を守るために副都知のあなたを陥れようとしている。今回、張妼晗を通してあなたに攻撃してきた。このままでは任守忠に倒される」と言うのでした。
19話の感想
とんでもない量のヒゲを生やしている官史を見つけてしまい、その人が映っている間はドラマに集中できませんでした(笑)
晏殊は普段はとても控え目ですが、いざという時に趙禎を諫められるのはこの人しかいません。
彼は、剛ではなく柔で諭すタイプなので、繊細な趙禎の補佐役に適していますね。
そういえば、曹丹姝は皇后をやめると言っていましたが一時の気の迷いだったようです。
20話のあらすじネタバレ
賈玉蘭と楊懐敏の助けにより監禁が解けた張妼晗は、趙禎のもとへ駆け込みました。
趙禎は、突然の駆け込みに怒ることなく、張妼晗をなだめて手当てを受けさせます。
張妼晗が手当てを受けている間、賈玉蘭は趙禎に「張妼晗は蘭苕に陥れられたのです」と訴え、張妼晗がいかに一途に趙禎を想ってきたかを語りました。
趙禎は張妼晗を抱きしめ、そばに置くことを決意します。
ついに思いをかなえた張妼晗は幸せをかみしめ、また趙禎も、皇帝としてではなく1人の人間として初めて欲しいものをそばに置ける喜びを感じるのでした。
時は流れ……。
公主の徽柔は歩けるまでに成長し、曹丹姝は養子の宗実に学問を教えていました。
一方、張妼晗は趙禎の女官として、時々怒られながらも趙禎と仲良く過ごしています。
そんな中、宋を攻めあぐねている西夏の元昊が、宋に和議を申し込んできました。
晏殊は和議にも、追撃することにも反対します。
頭を悩ませる趙禎は、張茂則に現地の定州へ行くよう頼みました。
20話の感想
趙禎のもとにいきなり駆け込む張妼晗が相変わらず無作法でしたが。
趙禎も趙禎で、相変わらず張妼晗に甘い(笑)
でも、いきなり側室になるわけではなく、女官からスタートなのですね。
趙禎に怒られながらも、幸せそうに過ごす張妼晗がかわいかったです。
皇帝として常に「民」を第一に考えなければならない重責を抱える趙禎にとって、「民など知らん、私の心には陛下だけ」と言い切れる張妼晗の潔さは心に刺さるものがあるのかもしれません。
また、常に何かを恐れている趙禎だから、何も恐れない張妼晗に惹かれるのかもしれませんね。
たぶん少数派だと思いますが、張妼晗と趙禎のカップルは結構好きです(たぶん私は趙禎と好みが似てるw)