【孤城閉〜仁宗、その愛と大義〜】31話・32話・30話のあらすじとネタバレ感想。趙禎は民から支持されている范仲淹、韓琦、富弼に制度の改革を命じました。後宮では安価で優れた香を選ぶための集いが催され、張妼晗の女官である許静奴が勝利を収めます。
31話のあらすじネタバレ
曹丹姝と言い争いになり、気まずくなった趙禎は立ち去りました。
部屋の外で2人の会話を聞いていた徽柔は、曹丹姝が悲しんでいるのを察し「今日は私がおそばに居ます」と慰めます。
別の日、実家に帰った宗実と高滔滔の婚約を知った徽柔は、2人が曹丹姝と趙禎のような関係になるのではないかと心配します。
そんな中、趙禎は民から支持されている范仲淹、韓琦、富弼に制度の改革を命じました。
後宮では安価で優れた香を選ぶための集いが催され、名家の夫人たちが招待されました。
ルールは、各妃が選んだ尚服局の香官たちが調香して香りを競い、投票で勝者を決めるというもの。
香の競技会が始まると、欠席するはずだった張妼晗が香官の許静奴を連れて現れ、自分の香が趙禎に褒められたことを自慢します。
8種類のお香のうち、董秋和(苗心禾の香官)と許静奴(張妼晗の香官)が同票となりますが、材料費をより抑えた許静奴が勝利を収めました。
ところが、許静奴は皇后 曹丹姝から下賜された褒美の品を落としてしまいます。
張妼晗は許静奴を厳しく処罰しようとしますが、曹丹姝は寛容に対処しました。
それでも張妼晗が罰そうとすると、見かねた徽柔が張妼晗を批判します。
すると曹丹姝は、「徽柔の言っていることは正論だが、年長者である張妼晗への礼が欠けている」と注意しました。
香の競技会が終わると、苗心禾と俞婕妤は先ほどの出来事について語ります。
2人とも、許静奴が褒美を落としたのは張妼晗の指示であり 曹丹姝に恥をかかせようとしたのだろうと分かっていました。
また苗心禾は、董秋和のお香のほうが優れていたのに同票だったのは、張妼晗が名家の夫人たちから支持されていることを意味する、と分析します。
その分析を聞いた俞婕妤は、あなたにこんな観察眼があったなんてと驚きます。
すると、苗心禾は、恨み深い張妼晗から徽柔を守るために常に神経を張り巡らせているのだと答えました。
趙禎は散歩の途中で、泣いている董秋和を見かけて理由を問いました。
董秋和は、勝つと思っていた競技会での勝負に負けてしまったことを話します。
趙禎は董秋和を慰めた後、以前に董秋和を髪結い係に選ばなかったことについて「選ばなかったのは朕の思惑があってのことだが、そなたには不公平だったな。そのときの借りを返すため、いつかそなたの望みを聞き入れる」と言いました。
31話の感想
宗実と高滔滔は以前から相思相愛だったので、2人の結婚はとても喜ばしいです。
2人への心配はあまりないとして、趙禎と曹丹姝が心を通わせるのはいつになるやら……。
それにしても、苗心禾の観察眼と分析力が素晴らしくて驚きました。
32話のあらすじネタバレ
宮学(宮中の子供が学ぶ場)では、徽柔や他の生徒たちが眠そうに書物の一節を復唱していました。
すると、講師が突然、頌詞(人徳や功績などを褒めたたえる文章)の書き方を教えると言い出します。
講師は手本として、趙禎の政治を称賛する頌詞を書きました。
その内容は、趙禎が賢臣を選出し、夏竦を左遷したというもの。
講義が終わると、徽柔は書き写した頌詞を持って曹丹姝に会いに行き、嬉々として内容を語ります。
そして徽柔は、左遷された夏竦は、張妼晗の侍女である賈玉蘭と親密な間柄だから悪人に違いないと断言。
その上、張妼晗への嫌悪感まで口にします。
それを聞いた曹丹姝は、好き嫌いがあるのは仕方ないが、それを表に出したり余計なことを言ってはいけないと言い聞かせました。
その後、曹丹姝は趙禎のもとへ。
いつになく酔っ払った趙禎は、曹丹姝を自分のほうに引き寄せ彼女の懐に顔をうずめました。
そして趙禎は「何かを成し遂げた時、真っ先にそなたに伝えたい。逆に失敗した時は会いたくない。まるで、太后といる感覚だ」と吐露します。
翌朝、曹丹姝は趙禎に、徽柔を宮学で学ばせないほうが良いと進言しました。
それというのも、曹丹姝は、徽柔が夏竦を悪人だと不用意に発言したのを気にしており、今後また徽柔が政治を批評した際に下心のある者に聞かれては大変なことになると危惧しているのです。
そして何より、徽柔には学問を学ばせるよりも普通の少女として幸せに生きてほしいと願っていました。
それを聞いた趙禎は、徽柔の教育を曹丹姝に任せることにします。
ところが後日、徽柔が曹丹姝のところへやって来て、なぜ宮学で学んではいけないのかと不満げに尋ねました。
曹丹姝は色々と理由をつけ、徽柔を諦めさせます。
そんな中、張妼晗の幼い娘 瑶瑶が、遊んでいる最中に倒れてしまい……。
32話の感想
賈玉蘭は趙禎から「張妼晗をそそのかさないように」と釘を刺されたはずなのに、張妼晗に力を持たせて曹丹姝と対抗させようとしてる……?
夏竦との関係も清算するよう言われたのに、こっそり会いに行っていましたし……。
賈玉蘭も夏竦も、趙禎の寛容さに甘えている気がします。
夏竦が本当に悪人かどうかは分かりませんが、徽柔が「悪人」だと断言したのは確かに不用意です。
徽柔の奔放な言動に対し、曹丹姝が心配してしまうのも分かる気がします。
それにしても、趙禎があんなに酔うなんて珍しいですし、曹丹姝の懐に顔をうずめたのも驚きました。
ただ、趙禎が吐露した曹丹姝への本心は、男女の愛情というより母子の愛情に近いような印象を受けました。
曹丹姝からしたら、「太后といる感覚だ」と言われても複雑でしょうね。
33話のあらすじネタバレ
*一部、ストーリーが前後しています。
董秋和の処置により一命をとりとめた瑶瑶でしたが、侍医によれば、肺が侵されているため根治は難しいとのことでした。
それを聞いた張妼晗が取り乱すと、董秋和は「公主(瑶瑶)が驚いて咳き込めば命が危ない」と注意します。
そして董秋和は、瑶瑶の症状は花粉が引き金になっている、今度発作が起きれば命が危険だと言いました。
その後、董秋和が調べたところ、瑶瑶の口元を拭いた手巾に花粉の液が染み込んでいることが判明。
それを知った賈玉蘭は、蘭苕が仕組んだことだと気づいて問い詰めます。
すると蘭苕は、確かに自分が花粉を染み込ませたが、その手巾で瑶瑶の口を拭いたのは賈玉蘭だと言って脅しました。
そこへ、蘭苕と恋仲である楊懐敏がやって来ます。
楊懐敏は賈玉蘭に、「お前は過去に塩の密売や人買いをしていたな。お前が捕まれば夏竦の罪も暴かれるぞ」と脅しました。
賈玉蘭は何も言えずに立ち去ります。
一方、趙禎と話していた曹丹姝は、自分の発言が趙禎を不機嫌にさせたことに気づき、跪いて謝罪しました。
趙禎は、ここは朝廷ではないのだから諫官と同じようなことをするなと激怒します。
そこへ、瑶瑶が倒れたとの知らせが飛び込みます。
趙禎は急いで張妼晗を慰めに行き、瑶瑶が治るまで毎日会いに来ると約束しました。
すると、張妼晗は、子を害されるのが怖いから自分を降格させて欲しいと懇願します。
その頃、徽柔は勉強に苦戦していました。
そのせいで不機嫌な徽柔でしたが、梁懐吉が毎日勉強を見に来ると聞いて機嫌を直します。
范仲淹は短期間で100人近くの官史を罷免させ、その影響で范仲淹を訴える者も出てきました。
徽柔は瑶瑶に贈り物を渡そうとしますが、それを目にした張妼晗が激怒します。
偶然通りかかった趙禎は事情を聞き、徽柔を叱りつけました。
33話の感想
また2人の口論が始まりました(笑)
もうドラマも折り返しとなるわけなので、そろそろ趙禎と曹丹姝の幸せなシーンも見せて欲しいです。
一方の蘭苕は、いまだに張妼晗を恨んでいるようですね。
そんな蘭苕を張妼晗のそばに置くのは危険すぎますが、蘭苕には楊懐敏という後ろ盾があるため、賈玉蘭ひとりの力では追い出せないのかもしれません。
ところで、梁懐吉役のキャストは数話前からメインキャストに交代しましたが、今までの“梁懐吉”とはどこか雰囲気が違うように感じられます。
今までは内気で聡明で慎ましい雰囲気だったのが、普通の少年ぽくなったというか……陽キャのオーラが出ているというか……女慣れしてる雰囲気があるというか……。
ともかく、新しい“梁懐吉”に慣れるまで少し時間がかかりそうです。
また徽柔も、今のキャストに代わってから雰囲気が変わってしまったように思います。
今までの、“おませだけど可愛い♡”感じが薄れてしまったような……。
あまり頻繫にキャストを変えすぎると、視聴者の負担(顔を覚え直したり、新しいキャストの雰囲気に慣れるまでの時間など)も増えてしまうので、キャスト交代は程々がいいのではないかと思いました。