【風起花抄~宮廷に咲く琉璃色の恋~】27話と28話のあらすじとネタバレ感想。李明の企みにより、催淫効果のある香が焚かれた部屋で豆子と2人きりにされた李治。裴行倹は豆子を心配して李治を訪ねますが、李明の配下の侍従によって拝謁を拒否されてしまいます。そこへ李明にそそのかされた皇帝が訪ねてきて…..。
27話のあらすじとネタバレ
李治の部屋で香のせいで動悸がした豆子は自分の部屋に戻ろうとして倒れそうになってしまいます。
催眠にかかっている李治は豆子を抱きとめて自分の横に座らせ…..。
そこへ豆子を心配した裴行倹がやってきますが、李明の息のかかった侍従、元朗は部屋に入らせようとしません。
裴行倹は武媚娘に助けを求めに行きますが、武媚娘はあいにく不在でした。
一方、李治の侍従の筆頭である王伏勝は元朗が止めるのも聞かずに李治の部屋に入った後、慌てた様子で出てきます。
その時、なんと楊妃と李明に突然訪問して驚かせようとそそのかされた皇帝が李治のところへ訪ねてきたのです!
王伏勝は動揺した様子で、最初は李治は読書中だと答えますが、その後、やはり裏庭にいると言い出します。
皇帝は王伏勝の何か隠しているような態度に怒りながら裏庭へと行きました。
すると、そこでは李治が自分の妃や豆子たちと自分で育てた蚕から絹織物を作っていたのです。
裴行倹の伝言を後から聞いて裏庭に駆けつけた武媚娘も一緒に作業していました。
養蚕は先の皇后が重視していた産業で、皇帝は李治が自ら絹糸を作る姿を見て感激します。
李治は皇帝の誕生日祝いの衣を作るために内密に作業していたと弁明し、妃に織らせた絹織物を皇帝に見せるのでした。
皇帝は大変喜び、李治に織物の技術は誰から学ばせたのかと問いました。
李治は尚服局の豆子だと答えます。
その時、侍従が皇帝に豆子は李治が寵愛していると噂されている人物だと耳打ちしました。
それを聞いた皇帝は豆子を呼びつけ、豆子は皇帝の前にひざまずきます。
ただならぬ雰囲気を感じた武媚娘は皇帝に、盂蘭盆会の時に先の皇后に供える衣装を作ったのも豆子ですと口添えしました。
また、武媚娘は私が織物の技術をなかなか覚えられなかったので豆子を何度も呼んだのですとかばいます。
その言葉を聞いた皇帝は豆子に褒美をとらせると宣言しました。
楊妃と李明は陥れようと企んだことが反対に李治の評価を上げる結果となってしまい、苦々しく思うのでした。
皆が裏庭にいる間、元朗は李治の部屋に行って香の燃え残りを衣に隠して持ち出しました。
裴行倹は部屋から出て来た元朗にわざとぶつかり、元朗の衣の中から香の燃え残りをこっそり手に入れます。
そして、それが催淫効果のある香だと確信したのです。
その後、皇帝は上機嫌で皆と李治の部屋に入りますが、武媚娘がこの部屋は妙な香りがして動悸がすると言い出しました。
皇帝は李治に何の香を焚いているのか問い、李治は元朗を問い詰めます。
元朗は白々しく”調べます”と言って香炉を持ち出そうとしました。
裴行倹は元朗から香炉を取り上げて香りを嗅ぎ、これは催淫効果のある香だと報告。
楊妃と李明は慌てて、でたらめを言って李治の面目を失わせる気かと裴行倹を非難します。
皇帝は裴行倹に、なぜそれが催淫効果のある香だとわかったのかと問いました。
裴行倹は四門学にいた時に妓楼でその香が流行り、学生が所持しているのを見たことがあると答えます。
皇帝は裴行倹の言葉を信じ、李治を問い詰めました。
李治は今日は朝から裏庭で作業をしていたので、身に覚えがありませんと答えます。
楊妃はここぞとばかりに男色の噂を煽ろうとしますが、武媚娘は香が本当に李治のものなら皇帝を部屋に入れるはずはないと指摘します。
そして、武媚娘は李治の噂に続いて香が見つかったのは何者かの企みに違いないと言いました。
裴行倹も皇帝に元朗から黒幕を聞き出してほしいと進言します。
皇帝が元朗を問い詰めると、楊妃は”黒幕はあなたを助けてくれないだろう”と言って暗に真実を明かさないように元朗に圧力をかけました。
楊妃の言葉を聞いた元朗は恐れをなし、黒幕はおらず李治が男色だという噂を聞いて誘惑しようと自分1人でやったことだと言うのでした。
皇帝はその場では元朗だけを罰するように言いますが、楊妃の発言から黒幕は楊妃と李明ではないかと疑い始めていました。
部屋を出た皇帝は楊妃と李明をひざまずかせ、反省するように言うのでした。
楊妃と李明はこれ以上李治と武媚娘を狙うのは難しいと思い、次は豆子を標的にすることにします。
皇帝たちが帰った後、李治は武媚娘に助けてもらったお礼を言いました。
武媚娘は今回のことは裴行倹の機転だと答えます。
裴行倹は元朗に李治への拝謁を断られた後、密かに屋根に登って瓦を外して部屋の中の李治と豆子の様子を見ました。
李治の態度がおかしいと感じた裴行倹は窓から部屋に入り込み、李治に術をかけて動けなくして事なきを得ていたのです。
その後、裴行倹は王伏勝を呼び、これはおそらく李明の陰謀だと言って李明の裏をかくための準備をさせていたのでした。
27話の感想
李明の企みにより皇帝がサプライズで李治を訪ねると言い出した時はどうなることかと思いましたが、裴行倹の機転で皇帝を感動させることができてよかったです!
王伏勝が部屋から慌てた様子で出てきたのも元朗を欺くための演技だったのですね。
黒幕が自分たちだと言うことを隠蔽しようとして、逆に皇帝に黒幕だと気づかれてしまう楊妃。
浅はかですね…..。
それでも、次は豆子を標的をにしようとまた企む楊妃と李明。
本当に怖いです。
今後、豆子にどんな危機が迫るのか気になりますね。
28話のあらすじとネタバレ
夜になって裴行倹は、李治の件でショックを受けた豆子に薬を届けに行きますが、部屋に豆子はいませんでした。
そこへ、孫徳成も豆子に菓子を届けに来ます。
部屋を管理する者によると豆子は孫徳成からという書き置きを見て不禄院に行ったとのこと。
ところが孫徳成が書き置きを知らなかったことから、罠だと悟った裴行倹は急いで豆子を探しに行きます。
豆子は宮中で刺客によって首を吊られていました。
それを見た裴行倹は短剣を投げて縄を切り、豆子を抱きとめます。
豆子はもう息をしていません。
泣きながら人工呼吸をして豆子の息を吹き返させる裴行倹。
豆子が意識を取り戻したのを見て安心した裴行倹は辺りを見回し、刺客が落としたと思われる李明の配下の腰牌を見つけます。
その後、刺客を見つけた孫徳成は衛兵を呼びますが、裴行倹は刺客は自分が追うので豆子を看てほしいと孫徳成に言いました。
後を追った裴行倹は刺客が楊妃の宮殿に逃げ込むのを確認します。
ところが、孫徳成には裴行倹のその行動が刺客をわざと逃がしたように見えてしまったのです。
孫徳成は裴行倹を李明の手先ではないかと疑います。
一方、尚服局で豆子が刺繍した衣を見た卓錦娘は、そこに安四娘しかできなかった双面繍の技法が使われているのを見つけました。
卓錦娘は鄧七娘に、豆子は安四娘と関係があるのではないかと話します。
その後、鄧七娘は豆子が双面繍の技法で刺繍をしているのを見かけました。
鄧七娘が高度な技法の刺繡を人前でして技を盗まれるのが怖くないのかと尋ねると、豆子は鄧七娘は私の恩人だからと言って双面繍の方法を教えてくれたのです。
そこへ、卓錦娘が豆子を呼んでいるという知らせがありました。
鄧七娘は卓錦娘が、途絶えたはずの刺繍技法を豆子が使っていたことから安四娘との関係を疑っているので注意するようにと忠告します。
卓錦娘から双面繍をどこで知ったのか問い詰められた豆子は、夢の中で仙女から授かったと嘘をつくのでした。
不禄院では孫徳成が、裴行倹を李明の手先だと思い込んで毒を盛ろうと考えていました。
孫徳成は、汁物と毒を仕込んだ器を用意し、裴行倹が豆子のところを訪ねている時を見計らって小順子に届けさせたのです。
また、刺客について自分に調査の手が回って焦った李明は、武媚娘の侍女を辞めさせられた松濤を呼び出し、武媚娘の弱みを言うように脅します。
松濤は、武媚娘は入内前から裴行倹と面識があったようだと言いました。
それを聞いた李明は、武媚娘と裴行倹が恋仲だったという噂をでっちあげることを思いつくのでした。
28話の感想
恋愛ドラマ定番(?)の人工呼吸キス。キュンとしますね。
しかし、刺客の正体を探るための行動によって孫徳成に李明の手先だと勘違いされてしまう裴行倹。
なんと皮肉なことでしょう。
今回は今まで尚服局では冷たかった鄧七娘が、豆子のためを思って忠告してくれました。
きっと豆子の人柄で鄧七娘の心が動いたのですね!
また、裴行倹には、孫徳成の毒や李明がでっちあげる噂など新たな困難が待ち受けている様子。
裴行倹はどうやって乗り越えていくのでしょうか。