【風起花抄~宮廷に咲く琉璃色の恋~】33話と34話のあらすじとネタバレ感想。腕比べ第2戦の朝、豆子の作品を見た阿碧は、このままでは卓錦娘が負けてしまうと悟ります。阿碧が策を仕掛けてきた時、裴行倹は公務でちょうど皇宮を離れたばかり。豆子はなすすべもなく…..。
33話のあらすじとネタバレ
第2戦の朝、阿碧は豆子の様子を見に行き、作品が無地の白い裙子だったことに驚きます。
さらに、鮮やかな披帛を見事に引き立たせているのを目の当たりにし、阿碧はこのままでは卓錦娘が敗北すると確信しました。
そこへ、公務でしばらく皇宮を離れる裴行倹が豆子に挨拶に来ます。
金針を卓錦娘の手に渡された恨みがまだ忘れられない豆子は素っ気ない態度をとりますが、裴行倹は自分が留守の間にくれぐれも無茶をしないようにと忠告しました。
また、裴行倹は去り際に武媚娘が出家することになったと言い残します。
裴行倹が去った直後、突然豆子の部屋の全ての窓と出入口が閉められて外から鍵がかけられてしまいました。
豆子を腕比べに参加させないための阿碧の策だったのです。
一方、皇帝は武媚娘のためを思い、自分の存命中は寺には入らずに皇宮内で修業を積むように言います。
その時、偶然皇帝に謁見しようとしていた李明も武媚娘の出家を知ることとなりました。
尚服局では、太妃が時刻になっても現れない豆子を呼びに行くように命じます。
鄧七娘は豆子を心配し自分が呼びに行くと申し出ますが、卓錦娘はそれを遮って阿碧に呼びに行くように命じました。
戻ってきた阿碧は、捜しましたが見つかりませんでしたと嘘をつきます。
豆子は第2戦を棄権したとみなされ、勝負は1勝1敗となりました。
第3戦のお題は龍袍※への刺繍と発表されます。
高度な技術を必要とするお題に尚服局全員が驚きました。
太妃たちは実力のある豆子が逃げたとは思えない、第2戦の負けは決まったが、豆子が見つかったら卓錦娘と一緒に作品を見せに来るようにと言い残して帰っていきます。
勝敗が決まって部屋から解放された豆子は真っ先に武媚娘に会いに行きました。
尼僧の姿で出迎えた武媚娘は、豆子に自分の側仕えとなって穏やかに暮らすことを提案します。
豆子は気遣いに感謝しますが、母は穏やかな暮らしを願ったが陥れられた、悪を倒さなければ自分の身を守ることはできないと言って断りました。
武媚娘は豆子のことを祈ると言い、豆子は武媚娘に”平安”の文字を刺繡をした匂い袋を渡したのでした。
その後、豆子は卓錦娘とともに作品を持って太妃たちを訪ねました。
太妃たちは卓錦娘の華美な裙子は目がくらむと言い、豆子の白い裙子を褒めます。
また、豆子は勝負を放棄した理由を問い詰められました。
策略で閉じ込められたという証拠がないため、豆子は仕方なく作品を何度も作り直した疲労のせいで会場に向かう途中で倒れていて誰にも気づかれなかったと説明します。
卓錦娘は反論しようとしますが、太妃たちは豆子の言葉を信じると言い、腕比べは続けられることになりました。
33話の感想
阿碧は力技で攻めてきましたね。
しかも、いつも豆子を助けてくれる裴行倹が不在の時とは何とも間の悪い…..。
それにしても、武媚娘役のシー・シーは顔が綺麗なので剃髪姿でも本当に美しいですね。
34話のあらすじとネタバレ
第3戦に向けて豆子の作品を盗み見た卓錦娘は、高度な技術で刺された刺繍にとてもかなわないと思いました。
卓錦娘は豆子を殴って気絶させ、倉庫の地下室に監禁します。
そして、豆子に刺繍を完成させるように言いました。
卓錦娘は豆子に目の前で作業させて技を盗もうと考えたのです。
また、豆子に刺繍させた龍袍を取り上げて自分の作品として出すという目論見もありました。
豆子は刺繍を完成させる代わりに卓錦娘に食べ物を要求します。
食べ物を取りに外へ出た卓錦娘は、姿が見えなくなった豆子を探していた鄧七娘に目撃されました。
卓錦娘が倉庫の地下室へと戻って行くのを確認した鄧七娘は、豆子はきっとそこに囚われているのだと考えます。
その後、卓錦娘が再び食べ物を取りに行った隙に、鄧七娘は地下室へ忍び込んで豆子を助けようとしました。
豆子はそれを断り、ここにいても卓錦娘を倒せる策があるからある物を用意してほしいと鄧七娘に頼みます。
一方、皇帝はまた寝込むようになり、武媚娘が献上した霊薬は一時的に体力を回復させるだけのものだったと判明。
また、李明は皇帝の侍従が武媚娘に神のお告げの内容を密告し、武媚娘は自分が死から逃れるために霊薬を用意したと気づきます。
李明は武媚娘に味方した報復に今の侍従を亡き者にして自分の息のかかった者を侍従とすること、また、新しい侍従に皇帝を暗殺させて罪を李治に被せて廃位させるという計画を思いつきました。
そして、その後、自分が次期皇帝の座に就こうと考えたのです。
侍従は李明の送り込んだ刺客により暗殺されますが、誤って転倒して死亡したということで処理されました。
李明は内侍院の潘秦海を呼び出して毒薬を渡し、皇帝の新しい侍従となって密かに毒を盛ることを命じます。
第3戦の前日、卓錦娘は豆子に龍袍を完成させるように迫りました。
卓錦娘から龍袍を受け取った豆子は、隙を見て鄧七娘に持ってきてもらった茶色い粉を刺繍の上にふりかけます。
豆子は湿気が多いから虫に食われたようだと言って、卓錦娘にロウソクのそばで龍袍をよく見るように勧めました。
卓錦娘が龍袍ををロウソクの炎に近づけて見ていると、茶色い粉が急に発火したのです。
驚いた卓錦娘が手を離すと、床に落ちた龍袍はみるみる燃えていきます。
鄧七娘に用意させていた茶色い粉は燃えやすい燐だったのです。
豆子は卓錦娘に、これでもう人の作品を利用して腕比べに勝つことはできないと言い放ちました。
ところが、卓錦娘は急に笑い出し、今燃えているのはお前の刺繍を見て私が真似して刺した龍袍だと言ったのです。
卓錦娘は、最後の仕上げをする前にすり替えておいたお前の作品はここにあると言って包みを開けて見せました。
実は、鄧七娘も地下室に出入りしていることに気づいた阿碧が、豆子たちは何か企んでいるようだと卓錦娘に密告していたのです。
34話の感想
第2戦の反撃に成功したと思われた豆子でしたが、まさか卓錦娘が龍袍をすり替えていたとは…..。
また、水面下では李明が李治を陥れる計画が着々と進んでいて、裴行倹が不在の中、豆子と李治は一体どうなってしまうのでしょうか?
どんな運命が待ち受けているのか気になります。