【新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜】4話・5話・6話ネタバレ感想。皇帝アフメトは、クリミア・ハン国の兄王子シャーヒンのおかげで弟ムスタファを取り返すと、ムスタファの処刑を決意します。しかし、ムスタファの処刑を巡って意見が対立する太皇太后サフィエは宮殿からの追放を言い渡されて納得がいかず、兵士たちを利用して反乱を引き起こそうとするのでした。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」4話あらすじネタバレ
トプカプ宮殿。
皇帝アフメトとの夜伽を終えたアナスタシアは大部屋から1人部屋への移動が許されましたが、夜伽で何もしていないことが発覚すると大部屋に戻され、太皇太后サフィエに呼び出されます。アナスタシアは夜伽を完遂しなかったことを問い詰められても、なお家族の元へ帰りたいと訴え続けました。
それどころか、自分と同じ背景を持つサフィエの過去を引き合いに出して情に訴えかけます。しかしアナスタシアのわがままが通るはずなどなく、恵まれた運命を受け入れるよう強いられました。
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アフメトは弟ムスタファがハリメによって連れ出されたことを知り、その行方を追っていました。なかなか有力な情報も得られず焦りの色を浮かべるアフメトでしたが、クリミア・ハン国の兄王子シャーヒン・ギライが現れたことで事態は一変します。
シャーヒンはムスタファたちはもちろんのこと、ハリメの逃避行を手伝った財務長官ムーサまでも捕まえていたのです。これには弟王子メフメトをクリミアのハンにしたいというシャーヒンの狙いがあり、皇子ムスタファを取引の材料にしようと考えていました。
アフメトの怒りはハリメの姿を捉えた瞬間に頂点に達し、ハリメの首に手をかけて皇子をさらうという無礼な行動を起こしたことに憤慨します。そして、アフメトはハリメとムスタファを牢に入れ、皇女ディルルバは部屋に監禁し、逃避行に手を貸したムーサの処刑を命じます。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」4話の感想
今のところ全くこの状況を受け入れる気はないアナスタシアが今後どう変化するのか楽しみで、何としても家族の元へ帰ろうとするのか、はたまた宮殿で新たな目的を得るのかなど、アナスタシアの決断に注目したいです。
そして、案外あっさりとアフメトの弟ムスタファを取り戻すことはできましたが、アフメトはムスタファのことをどうするつもりなのか気になります。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」5話あらすじネタバレ
トプカプ宮殿。
皇子ムスタファの処分を巡り、トプカプ宮殿は混沌と化していました。母后ハンダンの助言を受けて弟ムスタファの処刑に気持ちが傾く皇帝アフメトに対し、祖母の太皇太后サフィエは皇統の存続を理由に処刑に反対します。
表向きには長老の宗教的見解を待ってから判断を下すとするアフメトでしたが、その心はもう決まっていました。やがて長老から宗教的見解が届くと、そこには皇子ムスタファの処刑に反対する旨が記されており、アフメトはサフィエが根回ししたことに気づきます。
アフメトはサフィエを呼び出し、サフィエを旧宮殿に追放すると宣告しました。
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母后ハンダンはアフメトが弟ムスタファの処刑を決めたことを受け、皇統を守るためにもいち早くアフメトの子が欲しいと居ても立っても居られずにいました。そこでハンダンはアフメトが想いを寄せるアナスタシアを呼び出し、アナスタシアがどんな娘なのかを品定めすることに。
アナスタシアのあまりにも無礼で未熟な様子を目の当たりにしたハンダンは落胆し、アナスタシアに代わって準備万端のマフフィルズに夜伽を命じるのでした。
翌朝、無事に夜伽を完遂して戻ったマフフィルズに興味津々の側女たちに対し、苛立ちを隠せないアナスタシアは挑発的な態度を取り続けます。どうやらいつの間にかアナスタシアにもアフメトに対する感情が芽生え始めていたようで、特別待遇を受けていた自分よりもマフフィルズが優遇されたことが許せなかったのです。
やがて2人は罵り合いから叩き合いの大喧嘩へと発展し、喧嘩の発端を作ったアナスタシアは地下牢へと入れられてしまいました。
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歩兵常備軍の兵舎。
アナスタシアが宮殿へと連れ去られた道中で出会った徴用兵のアンドロは帝都に辿り着き、新兵軍団への配属を言い渡されます。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」5話の感想
自分の兄が掟により殺害されたこともあり、兄弟殺しの掟には従わず弟ムスタファを生かすとの決意をした皇帝アフメトでしたが、ここにきてムスタファの処刑を決めるとは思いも寄りませんでした。
確かにムスタファを生かしたことによってアフメトは命を狙われたとはいえ、正確にはムスタファがアフメトを殺そうとしたわけではなく、母親であるハリメが独断で行ったこと。
それなのにムスタファを処刑してしまっては何の意味も成さないですし、そもそも皇帝という立場にあれば命を狙われるのはムスタファに限った話ではないので、アフメトにはもう少し広い視野を持ってほしいものです。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」6話あらすじネタバレ
トプカプ宮殿。
ついに皇帝アフメトは弟ムスタファの処刑を決意し、今夜の礼拝の呼びかけの直後に処刑を命じます。
その夜、クリミア・ハン国の兄王子シャーヒン・ギライから贈られたライオンの剥製を眺めていたアフメトは、ふと何かを思いついたかのようにアナスタシアを呼びつけます。ちょうど全てに絶望して地下牢で自殺を試みていたアナスタシアでしたが、このアフメトの呼び出しにより一命を取り留めました。
アフメトの呼びかけで意識を取り戻したアナスタシアは安堵の表情を浮かべ、アフメトに縋り付きます。すると次の瞬間、雷鳴の音と共に礼拝の呼びかけが響き渡ります。
それはムスタファの処刑の始まりの合図であり、アフメトは極度のストレスからか亡き兄マフムトの姿を見始めました。マフムトの姿を見たアフメトは自らの過ちを悟り、ムスタファの処刑を止めに行きます。
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翌日。
トプカプ宮殿は即位の祝儀金が出ていないことを理由に兵士たちに押し寄せられ、一触即発の状態にありました。実はこれは宮殿から追放を告げられた太皇太后サフィエによって仕掛けた罠でしたが、アフメトには知る由もありません。
アフメトはサフィエからの金銭援助を断り、自ら御前会議への出席を決断します。
一方、アナスタシアは医師長と後宮宦官長レイハンがしていた先帝が毒殺されていたとの会話を偶然聞いてしまったうえ、目の前でレイハンが医師長を殺害するところを目撃してしまいました。あまりにも衝撃的な光景に音を立ててしまったアナスタシアはレイハンに囚われ、麻袋に詰め込まれてしまいます。
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太皇太后サフィエの娘の皇女ファーリエは、密かにクリミア・ハン国の弟王子メフメト・ギライと恋文のやり取りをしていました。ファーリエとメフメトは互いに強く惹かれ合っているようですが、ファーリエは自分のことを諦めるようメフメトに命じます。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」6話の感想
やっとアフメトは良心を取り戻し、弟ムスタファの処刑を取り止めて良かったです。そもそもアフメトは兄弟殺しの掟には従わないと宣言していたのにハリメはアフメトを疑い暗殺に至っているので、今後またハリメが変なことをしないかについては不安が残ります。
また、これまで全くアフメトに対して興味を示さなかったアナスタシアが、急にアフメトに何かしらの情を抱いていたのには驚きました。アフメトはアナスタシアが故郷と引き離される原因となった人物だというのに、何故そんな情が生まれたのか、アナスタシアの心境の変化が気になります。