【風起花抄~宮廷に咲く琉璃色の恋~】35話と36話のあらすじとネタバレ感想。卓錦娘は豆子の刺繍した龍袍を自分の作品として出品し、まんまと”天下第一針”の称号を認めさせます。その後の儀式の席で卓錦娘を”天下第一針”と認めないと発言した豆子は板打ちの刑に処されてしまい…..。
35話のあらすじとネタバレ
卓錦娘は豆子の刺繍した龍袍を自分の作品として第3戦に出します。
豆子は高熱を出して会場に行けず、また棄権とみなされてしまいました。
そして、卓錦娘はまんまと太妃たちに”天下第一針”の称号にふさわしいと認めさせてしまったのです。
卓錦娘は再び”天下第一針”の称号を名乗る儀式を行おうとしました。
そこへ、まだ高熱の下がらない豆子が無理をしてやって来て、卓錦娘が”天下第一針”の称号を勝ち取った龍袍は自分が刺繍したものだと言います。
それを聞いた林尚服もあの龍袍は今までの卓錦娘の作品とは趣が違うと思っていたと同調しました。
しかし、卓錦娘から楊妃に嫌われている豆子の味方をしたら楊妃を敵に回すことになると耳打ちされた林尚服は黙ってしまいます。
鄧七娘は李治に豆子の危機を伝えに行きますが、一介の宮女の身では侍衛に通してもらえません。
その時ちょうど裴行倹が公務から戻ってきます。
事情を聞いた裴行倹は王伏勝に李治との謁見を求めますが、運悪く皇帝の病床に妃や皇子たちが集まっている時で李治にはすぐに抜け出すことができません。
尚服局ではいよいよ儀式が始まろうとします。
卓錦娘は今まで儀式を取り仕切る役目を担っていた鄧七娘を辞めさせ、今後は阿碧に任せると宣言しました。
鄧七娘が豆子に味方したことへ報復したのです。
儀式が始まり尚服局全員がひざまずく中、豆子1人が拒否しました。
豆子は無理矢理ひざまずかずかされても、”天下第一針”の称号は認めないと卓錦娘に言い放ちます。
卓錦娘は豆子をすぐに板打ちの刑にするようにと命じました。
板打ちされる豆子を見兼ねた鄧七娘は儀式の日に死人を出したら吉事の障りになりますと言って止めさせようとしますが、卓錦娘は聞き入れません。
その時、業を煮やした裴行倹が李治の助けを待たずに尚服局へ駆けつけました。
裴行倹は李治が呼んでいることにして豆子を連れて行こうとしますが、卓錦娘は今、妃と皇子たちは皇帝のために集まっているはず、豆子を呼ぶはずないと反論します。
息も絶え絶えに裴行倹に顔も見たくないから帰ってと言う豆子。
豆子の言葉が聞き取れなかった一同に、裴行倹は”皇太子が皇帝に贈る外套の刺繍を完成させなければならない”と豆子が言ったと嘘の言葉を伝えます。
卓錦娘は許す気はありませんでしたが林尚服が許可し、裴行倹は豆子を連れ帰りました。
裴行倹は豆子を不禄院に連れて行って薬を飲ませようとしますが、豆子は顔も見たくないと言って薬をはねのけるのでした。
35話の感想
なんとか豆子を助けようとする鄧七娘が健気ですね。
そして、やっと裴行倹が宮中に戻ってきてよかったです!
裴行倹がせっかく助け出してくれたのに、金針を手放させられた恨みで素直になれない豆子。
2人の関係はどうなっていくのでしょうか。
36話のあらすじとネタバレ
李明の計略は、李治が皇帝に飲ませる煎じ薬に潘秦海が密かに毒薬を混入させる手筈となりました。
しかし、潘秦海は怖気づいてなかなか実行に移せないのでした。
一方、豆子を看病する鄧七娘は金針のことでずっとうなされている様子を見て、体以上に心が傷ついていると裴行倹に報告します。
裴行倹は豆子を心身ともに治療するため、宮外の名医を訪ねたいと李治に許可をもらいに行きました。
李治はそれを許可した後、最近、李明が頻繁に皇帝の寝室を訪ねてくるのが気になると裴行倹に相談します。
裴行倹も皇帝の前侍従は転倒して亡くなったとされているが誰も現場を見ておらず、しかも潘秦海がすぐに後任になったのは何か裏がありそうだと話しました。
そこへ潘秦海の使いが来て、皇帝が目を覚ましたのですぐに来てほしいと李治に伝えます。
それを聞いた王伏勝は、目覚めたとわざわざ知らせてくるのは怪しいと李治に進言するのでした。
その頃、李明の侍衛である蒲巴弩が度々飲まされている体力を増す薬の副作用で宮中で大暴れしていました。
裴行倹は名医を訪ねるために宮外に出ようとして偶然その現場を通りかかり、蒲巴弩を取り押さえます。
その後、皇帝の寝室を訪れた李治は、李明から皇太子が飲ませて差し上げれば薬嫌いの皇帝もきっと煎じ薬を飲むだろうと言われました。
潘秦海から薬の器を受け取った李治は、急に写経しているせいで手が震えてできないと言って李明に器を差し出します。
実は、事が成就したら自分は口を封じられると悟った潘秦海が李明を裏切り、李治に手筈を明かしていたのです。
李明は咄嗟に器を受け取る時に手が滑ったふりをして薬を床にこぼすのでした。
捕らえた蒲巴弩を裴行倹が宮中の医者に診せると、脈が通常ではあり得ない状態になっていると言われます。
そこへ、報告を受けた李明がやって来ました。
李明は蒲巴弩が裴行倹に余計なことを喋らないように、自分の配下は自分で罰すると言って蒲巴弩を連れ帰ります。
その帰り道、蒲巴弩はこれ以上薬を飲み続けたら正気ではいられなくなると言いますが、李明は飲むのをやめると禁断症状が出ると言って蒲巴弩に無理矢理薬を渡しました。
その後、楊妃を訪ねた李明は李治に罪を着せる計画はうまくいきそうもないと話します。
そして、次の計画として皇帝の死後に潘秦海を使い、新皇帝に李明を指名する内容の偽の遺詔を出させることを提案しました。
楊妃もそれに同意するのでした。
蒲巴弩は自分の体の状態を知るために宮外の名医を訪ねたところ、その医館から偶然裴行倹が出てくるのを目撃します。
蒲巴弩は医者を脅し、裴行倹はある女子のために薬を処方してもらいに来たと聞き出しました。
36話の感想
李明は潘秦海や蒲巴弩に対する態度が本当に非情で怖いですね。
そして、なんと豆子の最大の秘密が李明側に知られてしまいそうです!
豆子と裴行倹がどうやって李明の魔の手から逃れるのか、今後の展開が気になります。