【新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜】7話・8話・9話あらすじ・ネタバレ・感想。ギョルゲのおかげで九死に一生を得たアナスタシアは皇帝アフメトの想いを受け入れ、2人はようやく心を通わせました。そんな中、アフメトと太皇太后サフィエの対立は激化し、アフメトはサフィエの忠臣らを追放して力を誇示します。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」7話あらすじネタバレ
トプカプ宮殿。
先帝の死の秘密を知ってしまったことで後宮宦官長レイハンに殺されかけたアナスタシアは、すんでのところでギョルゲに助けられ九死に一生を得ました。事態を聞いて駆けつけた皇帝アフメトに事情を問われるアナスタシアでしたが、レイハンの姿を見つけると恐怖のあまり口をつむぎます。
アナスタシアを助けたギョルゲもレイハンの姿までは見ていなかったため、アナスタシアは逃走しようとして処罰されたというレイハンの証言が通りました。すっかりレイハンの嘘に騙されたアフメトは、アナスタシアが未だに逃走したがっていたのだと深く傷つきます。
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即位の祝儀金を要求して暴動を起こした兵士たちは宮殿の中まで押し入り、宮殿の衛兵たちと一触即発の状態に陥っていました。警備隊長デルヴィーシュが皇帝の勅命として、祝儀金の増額と暴動を続ける者は斬首刑に処すことを伝えても剣を納めなかった兵士たちですが、ヒューダーイー導師が現れると考えを改めその場を後にします。
一部始終を見ていた太皇太后サフィエは、宮殿からの追放を逃れるべく次なる手段を画策します。
その一方、先帝の妃ハリメは母后ハンダンの元を訪れ、共通の敵である太皇太后サフィエを追放するための協力を申し出ました。
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クリミア・ハン国の弟王子メフメトの部屋。
メフメトは、兄王子シャーヒンからクリミアの君主にならないかと打診されます。しかし、幼い頃から君主の座を願っていたのはシャーヒンの方だったため、なぜ心変わりしたのかと聞き返します。
すると、シャーヒンは世界地図を指差しながら、狙うはオスマン帝国の玉座なのだと野望を明かしました。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」7話の感想
これまで怖いもの知らずだったアナスタシアも本当に殺されかけては、さすがに威勢を失ってしまいました。とはいえ、このままレイハンを野放しにいてはろくな事にはならないですし、アフメトにとってレイハンが脅威であることは間違いないので早いところ正体を暴いてほしいものです。
また、まだ若く経験も浅い皇帝アフメトを意のままにしようとする太皇太后サフィエや、母后ハンダンの存在も気になります。しかもクリミア・ハン国の兄王子シャーヒンもオスマン帝国の玉座を狙っていることがわかったので、今後アフメトは更なる苦難を避けられないでしょう。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」8話あらすじネタバレ
トプカプ宮殿、正義の塔。
アナスタシアは寝ていたところを起こされ、正義の塔へと連れて来られました。そこには皇帝アフメトの姿があり、改めてアナスタシアこそが最も大切なものなのだと打ち明けられます。
それまで他の側女の存在を気にしていたアナスタシアもアフメトの真っ直ぐな思いに心を打たれたようで、ようやく2人は心を通わせました。
一方、エジプト州からついに宦官ハジュと大宰相アリが戻ります。
これで散々待たせた兵士たちに祝儀金を支払えると安堵するアフメトでしたが、アリは祝儀金に充てる税金を持ってきていませんでした。実はこれには太皇太后サフィエが関与しており、サフィエは宮殿に居座るための手段としてわざと税金を持ってこさせないよう仕向けていたのです。
すでにその件についてはアフメトもハジュから報告を受けており、アフメトは自ら兵士たちに事情を説明することを決めました。また、アフメトはかねてより先帝の死について疑念を抱いていたハジュに話を聞きます。
ハジュの話に裏付けはなかったものの、関与が疑われる医師長を呼び出すことにしました。
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クリミア・ハン国の弟王子メフメトは、兄王子シャーヒンにあるお願いをしていました。それは、シャーヒンがアフメトから皇子ムスタファの発見の際に約束された褒美を使って、自分をサフィエの娘の皇女ファーリエと結婚させて欲しいとのものでした。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」8話の感想
最近はすれ違うことの多かったアフメトとアナスタシアがついに心を通わせたのは良かったですし、この2人の間にはいつの間にか強い絆が生まれていたように感じられました。それにしても太皇太后サフィエの独裁ぶりはひどく、まるで自分が王かのような振る舞いにはほとほと呆れました。
このままサフィエの思いのままにさせないようにアフメトには強い意思を持ち続けるよう願います。そして、ここにきてようやく医師長が居なくなったことも公になったので、そろそろレイハンの悪事が暴かれることにも期待したいです。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」9話あらすじネタバレ
トプカプ宮殿、俸給の儀の日。
皇帝アフメトは兵士の前に姿を現すと、祝儀金の支給が更に遅れることを伝えますが、兵士たちの我慢はとっくに限界を迎えていました。一斉に兵士たちがアフメトに剣を向ける中、帝都新兵軍団団長ズルフィカールだけはアフメトではなく、暴動を起こす兵士たちに剣を向けます。
宮殿の衛兵とズルフィカールは力を合わせて必死に兵士たちを押し除けますが、もはや祝儀金の支給なくして事態を収集させることは困難を極めていました。これにはさすがのアフメトも太皇太后サフィエの力を借りるしかなく、不服ながらもサフィエの用意した手形に署名します。
この手形に記された条件により、サフィエは宮殿に永住する権利を得ました。
一方、母后ハンダンはサフィエを宮殿から追放すべく、先帝の妃ハリメと手を組むことを決めます。早速、ハリメはハンダンにサフィエの忠臣たちの名前が記された名簿を手渡しました。
翌朝。
目を覚ましたサフィエは、忠臣たちが全員追放されたことを知らされます。直ちに太皇太后付き用人ナスフの元を訪れたサフィエは忠臣らの追放に加え、騎士隊のアブディ隊長と歩兵常備軍長官のバーキーも処刑されたことを聞かされ怒りを露わにします。
さらに、サフィエは全ての資金源までも断たれました。
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帝都新兵軍団新兵のイスケンデルは、アフメトの命により宮殿へと呼び出されます。
イスケンデルはアフメトとの剣術の稽古の際に立場を忘れ、アフメトを打ち負かしてしまったことで牢に入れられていた
処刑を覚悟してアフメトの元にやって来たイスケンデルでしたが、アフメトから命じられたのは稽古の相手になることでした。イスケンデルは初の真剣での稽古に怯えながらも、手加減をしたら命を取るとのアフメトの言葉を受けて剣を握ります。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」9話の感想
ここまで自力で乗り切ってきたアフメトに対し、自らの権力を示すために有無も言わせぬ状況に陥れたサフィエには心底腹が立ちます。そんなサフィエに対抗すべく先帝の妃ハリメと母后ハンダンが手を組んだので、このまま2人にはアフメトをサポートしてほしいところです。
とはいえ、ハリメには息子のムスタファを皇帝に即位させたいとの思惑があるため、またアフメトの命が狙われるようなことがないよう願います。また、ようやく心を通わせたアフメトとアナスタシアにはこのままずっと仲良くいて欲しいですし、子宝にさえ恵まれれば皇統も守れるので安泰でしょう。