【風起花抄~宮廷に咲く琉璃色の恋~】45話と46話のあらすじとネタバレ感想。婚礼の準備に追われる瑠璃と裴行倹。裴一族を仕切る臨海大長公主は瑠璃が庫狄家の娘だと知り、庫狄珊瑚を味方に引き入れて瑠璃を攻撃しようと考え….。
45話のあらすじとネタバレ
衣装店からの帰り道、瑠璃の乗る馬車を引く馬に1人の男がぶつかり、道に倒れて大騒ぎします。
蘇家の屋敷の者たちが馬車から降りて男を介抱していると、馬に乗って現れた裴行倹が瑠璃を馬車から連れ出しました。
実は、蘇定方夫人から悪い噂がたたないように婚礼の日までは会わないようにと言いつけられていた瑠璃と裴行倹。
しかし、瑠璃に会わずにはいられなかった裴行倹は自分の使用人に馬にぶつかって騒ぎを起こすように命じ、その隙に瑠璃を連れ出したのです。
裴行倹は瑠璃に、李治の寵愛を受ける武媚娘が皇后と他の妃たちから攻撃されていて、李治が今の皇后を廃して武媚娘を皇后にしようとしていると話しました。
瑠璃は喜ばしいことだと言いますが、裴行倹は友としてはうれしく思えても臣下としては喜べないと苦悩を打ち明けるのでした。
また、瑠璃は衣装店から帰るところを庫狄珊瑚に見られていました。
庫狄珊瑚から話を聞いた庫狄延忠は、瑠璃が皇宮を出ているのなら慣例に従って冬至の翌日には実家に戻ってくると考えごちそうを用意して待つことにします。
夜も更け、実家で酷い目に遭わされた瑠璃が戻ってくるはずないと言って庫狄珊瑚が料理に手をつけようとした時、庫狄五娘が庫狄家を訪ねてきました。
曹氏は慌てて使用人に箸と椀を用意させようとしますが、庫狄五娘は食卓にすでに1人分多い箸と椀が用意されているのを見てこれは瑠璃のため?と尋ねます。
返事に困っている庫狄延忠に、庫狄五娘は安四娘の汚名を晴らしたのは瑠璃なのね?と問い詰めました。
庫狄延忠はまだ本人に会って詳細を聞いてないからわからないと言ってごまかします。
庫狄五娘は重ねて、以前裴如琢と裴炎が同時に見初めたのは珊瑚ではなく瑠璃だという噂を今日聞いたと言いました。
庫狄珊瑚が黙っていると、庫狄五娘は最初は自分から側室選びの宴に行きたいと言っておいて縁談を断ったのはそういう理由だったのねと怒りだします。
曹氏がそれは珊瑚のせいではなく瑠璃のせいだと言いかけた時、家の前に馬車が到着した音がしました。
それは皇帝からの贈り物の絹をたくさん積んだ瑠璃の馬車だったのです。
庫狄延忠と庫狄五娘は瑠璃を歓迎しますが、曹氏と庫狄珊瑚はおもしろくない様子。
将来有望な裴行倹との縁談に上機嫌な庫狄延忠でしたが、庫狄五娘は裴行倹と親族との関係や前妻の死のことを心配して自分の利益のために娘を犠牲にするのかと庫狄延忠を非難しました。
瑠璃は庫狄五娘の気遣いに感謝を述べ、過去のことは水に流して庫狄家から裴家に嫁ぐと言うのでした。
後日、蘇家にいる瑠璃を裴行倹の親族の崔夫人が訪ねてきます。
崔夫人は裴行倹の父の家財を預かる臨海大長公主からの贈り物を持ってきていました。
それは広大な屋敷の証文で瑠璃は最初驚いて辞退しようとしますが、受け取らないと敵意があると思われると考え直して受け取ることにします。
崔夫人は帰り際、臨海大長公主が裴行倹の見初めた娘の妹ならきっと人柄もいいはずだと言って庫狄珊瑚を裴如琢の側室にすると決めたと伝えました。
それを聞いた瑠璃は、臨海大長公主は庫狄珊瑚を味方に引き入れて自分を攻撃するつもりなのだと悟るのでした。
上元節の日、蘇定方が裴行倹と賭けをし、もし裴行倹が勝ったら婚礼前に瑠璃と2人での外出を許すと言い出します。
蘇定方は瑠璃と背格好の似た女子を4人集め、瑠璃とその女子たちに同じ仮面をつけさせました。
その中から瑠璃を見抜いて連れ出せたら、裴行倹の勝ちだと言うのです。
瑠璃はかんざしに裴行倹が作った切り紙細工をつけていましたが、蘇定方夫人はわざとそのかんざしを他の女子の髪に挿し替えました。
蘇定方夫妻と仮面をつけた5人の女子は上元節の祭りの見物に行きます。
一行が踊り子に気をとられている隙に、1人の仮面の男が瑠璃ではない女子の手を引いて逃げて行きました。
早速、蘇定方が追いかけてその男の仮面を取ると、それは裴行倹の使用人だったのです。
蘇定方がはめられた!と言って後ろを見ると仮面の女子が1人足りず、瑠璃がいなくなっていたのでした。
45話の感想
瑠璃が将来有望な裴行倹との婚姻が決まった途端、急に父親ぶる庫狄延忠は本当に調子がいいですね。
因縁のある実家からはこれで離れられますが、嫁ぎ先の裴一族もじわじわと手を回してきて怖いです…..。
蘇定方は裴行倹と出会った時といい、今回といい、名将なのにすぐに賭けをしたがるところが面白いですね。
しかも、裴行倹にまんまと出し抜かれてしまったことに思わず笑ってしまいました。
46話のあらすじとネタバレ
裴行倹と瑠璃は祭りでにぎわう道を駆け抜け、お互いの仮面を取ります。
”かんざしを挿していなかったのにどうしてわかったの?”と尋ねる瑠璃に裴行倹は”君のことはすぐわかる”と答えました。
また、裴行倹は瑠璃が痩せたと感じ、嫁いで来たら侍女を雇おうと提案します。
数日後、瑠璃は商売柄人脈が広い安四郎に信頼できる侍女を探してほしいと頼みに行きました。
安四郎は裴行倹の親族に対抗できる如才ない侍女を探すと約束します。
ところが、婚礼の前日に庫狄家に戻った瑠璃に、曹氏がこれまでの償いに侍女2人を贈りたいと言い出したのです。
瑠璃は曹氏が呼んだ侍女たちは臨海大長公主が送り込んだ間者だと察しました。
そこへ、安四郎がやってきて明日嫁ぐ瑠璃のために伯父から侍女2人を贈ろうと言います。
曹氏は慌てて嫁入り道具は実家で用意するものだからと言って断ろうとしますが、安四郎は瑠璃が出世したら急に娘だと言い出すとは恥知らずだと言って侍女を紹介し始めました。
侍女の1人はなんと阿霓でした。
瑠璃は衣装店の番頭の地位にある阿霓を侍女にはさせられないと遠慮しますが、安四郎は阿霓が望んだことだと言います。
また、庫狄珊瑚は番頭の阿霓に侍女の仕事が務まるわけがないと反論するのでした。
阿霓は自分は元々王女の側仕えだったが、人買いに売られたところを安四郎に助けられたと身の上を明かしました。
続けて阿霓は瑠璃の侍女に私以上の適任はいないと言い、瑠璃の侍女は無事に阿霓たちに決まります。
その後、送り込もうとした侍女を断られたと報告された臨海大長公主は怒り狂うのでした。
翌日、ついに婚礼の日を迎えました。
宮中からは孫徳成、小順子、鄧七娘が駆けつけ、武媚娘からの「心を1つにして生涯むつまじく暮らすべし」という言葉を伝えます。
裴行倹は瑠璃の育ての親である孫徳成に、これから先は自分が瑠璃を守ると誓うのでした。
46話の感想
侍女が間者だったら瑠璃は気の休まる時がないですよね。
どうなることかと思っていたら阿霓の意外な過去が明かされて、臨海大長公主からの間者を撃退できてよかったです。
ドラマは婚礼のところまでで終わり、瑠璃がこの後どう嫁ぎ先の親族に対抗していくのか気になる余韻のある終わり方でした。
全体としては恋愛だけではなく跡継ぎ争いや仇討ちなど盛りだくさんの内容でとても楽しめる作品です。
困難に立ち向かう瑠璃と裴行倹の解決策がいつもちょっと手荒で驚かされっぱなしでした(笑)
また、いつでも何でも察してしまう武媚娘の活躍も光ります。
武媚娘(のちの武則天)を主人公にした「武則天 The Empress」を併せて見るのもオススメです。
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