【新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜】30話・31話・32話あらすじネタバレ感想。側女キョセムは皇女ファーリエの秘密を盾に取り太皇太后サフィエを宮殿から追放することに成功しますが、この行動が裏目に出て皇帝アフメトとキョセムの関係にヒビが入りました。それから7ヶ月後、ついにキョセムは皇子を出産します。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」30話あらすじネタバレ
トプカプ宮殿。
太皇太后サフィエは、書家のセラハディンからお守りの衣についての報告を受けます。セラハディンは帝都新兵軍団新兵のイスケンデルがお守りの衣を持ち込んだ店の者で、イスケンデルが持ってきたお守りの衣はサフィエの皇子のものに間違いないと断言しました。
とはいえ、セラハディンはイスケンデルの名前までは聞き出せなかったため、まだ皇子がイスケンデルであることをサフィエは知りません。サフィエは突然の出来事に驚きながらも、かつて手放したもう1人の皇子の生存に一縷の望みを抱きます。
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ついに皇女ファーリエが天然痘の発生源だったことを記す手紙を入手した側女キョセムは、サフィエを宮殿から追放すべく行動に出ます。キョセムはサフィエの元を訪れると、ファーリエの秘密を盾に取ってサフィエに宮殿から去るよう主張しました。
キョセムが証拠を持っているとは思わず強気な姿勢を崩さないサフィエでしたが、キョセムからファーリエが書いたクリミア・ハン国の弟王子メフメト宛ての手紙を見せられると平静さを失います。
ファーリエがメフメトに宛てた手紙には、アフメトと皇子ムスタファを天然痘に疾患させてしまったという自白が記されていた
サフィエは娘のファーリエを守るには宮殿を去るしかないことを悟り、自ら旧宮殿行きを決意しました。
翌朝。
皇帝アフメトから旧宮殿に移動するための許可を得たサフィエは正式に旧宮殿へと移動します。こうして宮殿からサフィエを追放したキョセムは、アフメトから新しい部屋とヒュッレム妃の冠を授けられました。
そして、キョセムはアフメトにサフィエが宮殿を去った本当の理由を打ち明けます。
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キョセムは西方司令官クユジュ・ムラトに呼び出されます。ムラトはサフィエを追放したキョセムを称賛しつつも本当にサフィエを破滅させたいのなら資金源を断つ必要があると提言し、ある人物を紹介しました。
その人物はギュルブズという男で、サフィエの動向を探るべくすでに旧宮殿に潜入していました。今後ギュルブズはキョセムに仕えることとなり、サフィエの近くで隠された資金源を探る役目を担います。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」30話の感想
ようやくトプカプ宮殿から太皇太后サフィエを追放することができて、とても爽快でした。それにしてもキョセムはかなりのやり手で、まさかサフィエに自ら旧宮殿への移動を願い出させるとは驚きました。
これまで誰も成し遂げなかったサフィエ追放を最も簡単にこなし、皇帝アフメトの子も懐妊しているとなれば向かう所敵なしでしょう。しかし厄介なのは帝都新兵軍団新兵のイスケンデルの存在で、サフィエのもう1人の皇子であるイスケンデルが今後の展開を握る人物となりそうです。
今このタイミングでイスケンデルがサフィエの皇子だと判明したところでオスマン帝国にどんな影響があるのかはわかりませんが、波乱を呼ぶのは間違いありません。
「「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」」31話あらすじネタバレ
トプカプ宮殿。
側女キョセムは皇帝アフメトに呼び出され、皇女ファーリエの手紙の出どころを問われます。どうやらアフメトは様々な者が策略を図る宮殿内で、唯一の純真な心の持ち主であるキョセムまでもが裏で画策していたことに憤りを感じているようでした。
キョセムは偶然知ったファーリエの秘密を調べていて手紙を発見したことに加え、全てはアフメトを守ろうとして行ったのだと必死に弁明します。しかしアフメトはスパイのような行動をしたキョセムに怒り心頭で、2度と顔を見たくないとキョセムを部屋から追い出してしまいました。
それ以降、キョセムはアフメトの部屋への出入りを禁じられました。
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イスタンブール、帝都。
処刑を恐れて姿を消した皇女ファーリエを捜す皇帝アフメトは、小姓頭ズルフィカールの目撃情報を基にジェルヴェティー教団導師ヒューダーイーの修道場へとやって来ました。アフメトはすぐさまヒューダーイー導師にファーリエを引き渡すよう迫りますが、いくら皇帝の願いとあれども修道場に居る者を引き渡しはしないと断られてしまいます。
こればかりはアフメトにもどうしようもないため、アフメトはファーリエに会うだけにしました。早速ファーリエの部屋を訪れたアフメトは、ファーリエからクリミア・ハン国の兄王子シャーヒンが共謀者だと聞き出し、その場を後にします。
その一方、ユスキュダルにある書家セラハディンの店には太皇太后サフィエの姿がありました。今日はセラハディンがお守りの衣を持つイスケンデルに再訪を求めた金曜日であり、サフィエはイスケンデルを待っていたのです。
まだイスケンデルが実の息子である確証こそないものの、サフィエは息子との再会になるかもしれない状況に気が気でないようでした。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」31話の感想
まさか皇女ファーリエの件で側女キョセムと皇帝アフメトの関係にヒビが入るとは思いませんでしたが、アフメトは策略を巡らす人間の多い宮殿で生きてきた故に純真なキョセムに惹かれたのでしょう。だからこそ、アフメトは純真なはずのキョセムが皆と同じように裏で画策していたことに失望してしまったのだと思います。
このままアフメトの心はキョセムから離れてしまうのか心配ですし、キョセムには何とか挽回して欲しいところです。また、ついにイスケンデルと太皇太后サフィエが出会うことになりそうで、出自を知ったイスケンデルはどんな行動に出るのか気になります。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」32話あらすじネタバレ
イスタンブール、ユスキュダル。
帝都新兵軍団新兵のイスケンデルは、実の家族との唯一の繋がりであるお守りの衣の謎を解明するため、書家セラハディンの元を目指していました。ところが、セラハディンの店を目前にしてイスケンデルは帝都新兵軍団の兵士に捕まり、遠征が始まるとの理由から兵舎へと連行されてしまいます。
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7ヶ月後、トプカプ宮殿。
側女キョセムは、ついに出産の日を迎えます。直ちにキョセムが産気づいたことは皇帝アフメトにも知らされ、キョセムは元産婆の予言通りに皇子を出産しました。
皇子は先帝メフメトから名前を取り、メフメトと名付けられます。とはいえ、皇女ファーリエの件でキョセムに失望したアフメトが彼女を労ったり、贈り物をすることはありませんでした。
これにはさすがのキョセムも我慢の限界を超え、キョセムは周囲の反対も押し切りアフメトの元へと押しかけます。ようやくアフメトと直接話す機会を得たキョセムは、無垢なキョセムが消えた理由である父の死について打ち明けました。
キョセムの父が太皇太后サフィエによって殺害されていたことを知ったアフメトは、キョセムを抱き寄せます。
一方、大宰相ララ・メフメトと海軍提督デルヴィーシュは、ララ・メフメトの異動を巡って激しい口論を繰り広げます。この異動を不審に思ったララ・メフメトは、デルヴィーシュが大宰相の座を狙って異動の権限を持つ皇帝アフメトを操ったのではないかと疑い出したのです。
2人の口論が激しさを増す中、突如としてララ・メフメトは苦しみながらその場に倒れ込んでしまいました。
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ユスキュダル、導師ヒューダーイーの修道場。
修道場で庇護されている皇女ファーリエの元へ、クリミア・ハン国の弟王子メフメトが現れます。まだ希望はあると楽観的なメフメトに対し、自分よりも兄の命を優先したメフメトを許せないファーリエはメフメトに2度と姿を現さぬよう釘を刺します。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」32話の感想
いよいよ帝都新兵軍団新兵のイスケンデルと太皇太后サフィエが再会を果たすと思われましたが、直前でイスケンデルが呼び出されたことから再会できなかったのは残念でした。そして、何よりも側女キョセムが皇子を出産できて良かったです。
以前訪れたヒューダーイー導師の修道場の元産婆の予言通り、キョセムが皇子を出産したのには驚きました。ファーリエの件を境に心が離れてしまっていたアフメトとキョセムも仲直りできたようですし、この2人にはこのままずっと仲良くいてほしいものです。
妃となったキョセムはどんな変化を遂げるのか、今後の展開から目が離せません。