【新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜】36話・37話・38話あらすじネタバレ感想。皇帝アフメトから許しを得た海軍提督デルヴィーシュは、皇女ファーリエの処刑を命じられます。反乱者の討伐に出立してアフメト不在となったトプカプ宮殿では衛兵が次々と殺害され、太皇太后サフィエが皇子ムスタファを玉座に就けようとしていました。また、ムスタファを玉座に就けるためにアフメトも命を狙われます。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」36話あらすじネタバレ
ユスキュダル、ヒューダーイー導師の修道場。
皇女ファーリエはクリミア・ハン国の弟王子メフメトに呼び出され、修道場の門までやって来ます。メフメトは修道場の外からファーリエの気持ちを確かめるまでは帰らないと、ファーリエを待ち受けていました。
少しでも修道場の外に出れば身の危険に晒されるファーリエは外に出ることを躊躇いながらも、意を決してメフメトの元へと向かいます。改めてメフメトへの愛を否定して足早に修道場へと戻ろうとするファーリエでしたが、近くに潜んでいた小姓頭ズルフィカールによって捕らわれてしまいます。
実はこれらは全て皇帝妃キョセムが仕組んだ罠で、ファーリエはまんまとキョセムの策略にはまってしまいました。
トプカプ宮殿。
海軍提督デルヴィーシュは、大宰相ララ・メフメト毒殺事件の容疑者として処刑の日を迎えます。依然としてデルヴィーシュの無実を証明するものは見つかりませんでしたが、皇帝アフメトは証拠よりも己の心に従いデルヴィーシュを許しました。
ただ、ファーリエの件で嘘をついたことに関しては次はないと釘を刺します。
*
ファーリエはアフメトの元へと連行され、必死に許しを乞います。しかしアフメトがファーリエの言葉に耳を傾けることはなく、処分を下すまでは屋敷に戻るよう言い渡しました。
その後アフメトはデルヴィーシュを呼び出すと、皇統を滅ぼそうとしたファーリエには相応の罰が必要であり、その罰はデルヴィーシュが与えるよう命じます。
一方、キョセムはファーリエが処刑されれば必ず母であるサフィエが復讐してくると警戒を強めていました。先手を打つためにもサフィエの隠し資産を見つけ出さなければならず、キョセムは小姓頭ズルフィカールに協力を仰ぎます。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」36話の感想
海軍提督デルヴィーシュが無事に許されて本当に良かったです。とはいえ、太皇太后サフィエやクリミア・ハン国の兄王子シャーヒンを排除できない以上はまだ安心できないので、早いところこの2人の排除が求められます。
皇帝アフメトが遠征に出てしまうとサフィエが優勢になりますし、キョセムたちにとってはここ1番の山場となりそうです。シャーヒンに関しては弟王子メフメトが協力しているので心配なさそうですが、小姓頭ズルフィカールはシャーヒンを殺さないことを約束しており、一体どんな手段を取るのか気になります。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」37話あらすじネタバレ
旧宮殿。
太皇太后サフィエは妙な胸騒ぎを覚え、嵐の夜に寝つけずにいました。
翌朝、嵐が去ってもサフィエの胸騒ぎは治らず、この胸騒ぎは嵐ではない別の何かを示していることに気づきます。すると、そこへ先帝の妃ハリメがやって来ます。
ハリメは皇帝妃キョセムの動向を知らせにきたようで、キョセムの次のターゲットはサフィエ付き宦官ビュルビュルだと報告しました。キョセムはサフィエに付きっきりのビュルビュルを邪魔に思っており、サフィエとビュルビュルを引き離そうとしていたのです。
そこでサフィエとハリメはキョセムに対抗すべく、皇帝アフメトの遠征中に皇子ムスタファを玉座に就けるための段取りを進めることにしました。
そんな中、旧宮殿に皇女ファーリエの棺が運ばれ、娘の亡骸を目の当たりにしたサフィエは思わず泣き崩れます。サフィエが悲しみに暮れていたところ、母后ハンダンからビュルビュルを後宮に戻すとの命令書が届きます。
トプカプ宮殿。
皇帝アフメトは会議を開き、自分と共に反乱者の討伐に向かう者を発表します。反乱者の討伐に向かうのは、海軍提督デルヴィーシュ、西方司令官クユジュ・ムラト、ディヤルバクル州軍政官ナスフです。
その夜。
遠征を明日に控える中、皇子ムスタファが熱を出してアフメトに帯同できないことが発覚します。
実はこのムスタファの発熱は仮病で、皇子ムスタファを玉座に就けようとサフィエとハリメが仕組んだ罠でした。そんなことを知る由もないアフメトはムスタファの身を案じ、ムスタファには宮殿で治療に専念するよう告げます。
その一方で、クリミア・ハン国の弟王子メフメトは、兄王子シャーヒンをオスマン帝国に引き渡しました。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」37話の感想
さすがのサフィエも娘ファーリエの死はかなり堪えたようですが、この悲しみこそサフィエの更なる原動力となるでしょう。ただでさえ面倒な相手だというのに、今まで以上に強い復讐心を宿したサフィエはとても厄介そうです。
そんなサフィエと敵対する皇帝妃キョセムには、気を引き締めて慎重に行動することを望みます。何よりこのタイミングで皇帝アフメトが遠征に出るのが心配で、先帝の妃ハリメは皇子ムスタファを仮病にしてまで宮殿に残しましたし、再びアフメト不在の宮殿には不穏な空気が流れそうです。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」38話あらすじネタバレ
トプカプ宮殿。
皇帝アフメトは、熱を出した皇子ムスタファを置いて反乱者の討伐へと向かいます。アフメトが去った宮殿内ではムスタファを玉座に就けるべく、太皇太后サフィエの忠臣たちが動き出していました。
そんな中、皇帝妃キョセムは自室に開けられた盗み聞き用の穴の存在に気づき、これを利用してサフィエの隠し資産を暴くことにします。早速キョセムはサフィエ付き宦官ビュルビュルを誘き出すと、サフィエの隠し資産の場所を突き止めたとの会話を聞かせました。
見事キョセムの罠にかかったビュルビュルは、サフィエの隠し資産を移動させようと動き出します。キョセムは小姓頭ズルフィカールを率いてビュルビュルを尾行し、ついにサフィエの隠し資産を突き止めました。
一方、トプカプ宮殿ではサフィエの忠臣たちが動き始め、次々と宮殿の衛兵を殺害していきます。
皇帝スレイマンが作らせた水道施設。
皇帝アフメトは反乱者の討伐に向かう道中で、かつて皇帝スレイマンが作らせた水道施設に立ち寄りました。
その水道は不朽の名声の象徴であり、ここで水が流れるかぎりは亡き皇帝も生き続けるとされている
そんな皇帝スレイマンの逸話を知ったアフメトは、自分も後世に残るモスクを作りたいと目を輝かせます。しかし次の瞬間、その様子を伺っていたサフィエの忠臣により火のついた矢がアフメトに向かって放たれました。
サフィエはムスタファを玉座に就けるためにアフメトの暗殺を命じていた
アフメトの周囲には爆薬が仕込まれており、一気に火は燃え広がり大爆発を引き起こします。直ちに異変に気づいた海軍提督デルヴィーシュのおかげでアフメトは難を逃れますが、アフメトは追撃の矢を肩に受けてしまいました。
トドメを指すべく飛んできた次の矢はデルヴィーシュが身を挺して背中で受けたため、アフメトは無事でした。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」38話の感想
やはりトプカプ宮殿は皇帝アフメトが居なくなると、何かしらの問題が起きるようです。とはいえ今回はかなりの大ごとで、既に過去一の死者が出ています。
このまま太皇太后サフィエの思惑通りに事が進めば問題ないですが、もし仮にアフメトが無事に凱旋できた時には間違いなく太皇太后サフィエの命はないでしょう。そして、何よりも心配なのは海軍提督デルヴィーシュの容体です。
デルヴィーシュはアフメトの代わりに背中で矢を受けており、その後の容体が気になります。もしこのままデルヴィーシュを失ってしまうと、遠征でアフメトを守れるのは西方司令官クユジュ・ムラトしかいないのも気掛かりです。