【新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜】45話・46話・47話あらすじネタバレ感想。トプカプ宮殿に太皇太后サフィエの長女である皇女ヒュマーシャーが現れますが、彼女はあのサフィエすらも一目置く存在でした。そんな中、大宰相デルヴィーシュの先帝殺しの秘密を巡り、皇帝妃キョセムと母后ハンダンは激しい対立を繰り広げます。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」45話あらすじネタバレ
トプカプ宮殿。
町で暴漢たちに命を狙われた皇帝妃キョセムは、あれが太皇太后サフィエによる仕業だということには勘付くも、実行犯であるディヤルバクル州軍政官ナスフの存在までは辿り着いていませんでした。そこでキョセムはサフィエの忠臣だった宦官ビュルビュルの口を割ろうと試みますが、上手くいきません。
そんな中、キョセム付き女官エイジャンが側女を殺害する事件が発生して宮殿は騒然とします。
エイジャンは耳飾りが真珠離宮に落ちていたことから密告者と勘違いされ、母后ハンダンの指示で側女に殺害されそうになったのです。
ハンダンと大宰相デルヴィーシュが会っていた真珠離宮にて、エイジャンの耳飾りが見つかっていた
これらは全て先帝の妃ハリメと女官メネクシェが仕組んだものでしたが、まんまと騙されたハンダンはキョセムの仕業だと信じ込んでいました。ハンダンはキョセムを呼びつけると、目に余る行動を控えて身の振る舞い方を改めるよう釘を指します。
帝都。
キョセムはデルヴィーシュの裏の顔を暴くため、クリミア・ハン国の弟王子メフメトと共に前後宮宦官長レイハンを訪ねます。レイハンからデルヴィーシュの暗い過去について聞かされたキョセムは、皇帝アフメトの前でレイハンに証言をさせることにしました。
デルヴィーシュはかつてクリミア・ハン国の兄王子シャーヒンに仕えており、オスマン帝国の玉座を狙うシャーヒンのためにレイハンと共に先帝を殺害するも出世と同時にシャーヒンらを裏切った
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ボスポラス海峡、乙女の塔。
サフィエが幽閉される乙女の塔の護衛長に、歩兵常備軍兵士イスケンデルが任命されます。今後サフィエはイスケンデルの責任下に置かれ、イスケンデル以外の者との会話も禁じられました。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」45話の感想
母后ハンダンはともかく大宰相デルヴィーシュは頭も切れるので、キョセムは後一歩のところでデルヴィーシュの裏の顔を暴く術を失いました。とはいえデルヴィーシュの裏の顔を暴くなら、彼が仕えていたクリミア・ハン国の兄王子シャーヒンの存在を忘れてはなりません。
ただ、シャーヒンの性格上、見返りなしでは動かないでしょうからキョセムの交渉力が試されます。
また、乙女の塔で太皇太后サフィエと歩兵常備軍兵士イスケンデルが再会を果たしたのは、この2人が親子であることに気づくのが近いことを意味しているのか気になるところです。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」46話あらすじネタバレ
トプカプ宮殿。
太皇太后サフィエの長女である皇女ヒュマーシャーがエジプト州からやって来ます。皇帝アメフトはサフィエの願いを受け、ヒュマーシャーをトプカプ宮殿へと招いていました。
ヒュマーシャーはあのサフィエすらも一目置く存在のようで、サフィエが去ってから失ったトプカプ宮殿の秩序を取り戻すと意欲を示します。また、到着の際に出迎えに現れなかった皇帝妃キョセムに対しては不快感をあらわにし、絶対的権力を持つはずの母后の権限が薄れていることにも苛立っているようでした。
その後ヒュマーシャーはアフメトの許しを得て、乙女の塔に幽閉されるサフィエの面会に行くことにしました。
一方、キョセムは先帝の妃ハリメと皇子ムスタファを秘密裏に面会させていたことが発覚し、母后ハンダンに呼び出されます。ハンダンはキョセムとハリメの結託を疑っており、この件はアフメトに報告すると息巻きます。
アフメトからムスタファを託されていたキョセムは、独断でムスタファと母ハリメを面会させていたため窮地に立たされますが、ハリメから切り札となる情報を得ました。それは、大宰相デルヴィーシュがハンダンに恋心を寄せているというものでした。
キョセムは真相を確かめるべく、後宮宦官長ハジュに揺さぶりをかけます。
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ユスキュダル。
乙女の塔の護衛長となったイスケンデルは、遠征前には叶わなかったお守りの衣の謎を解明しにユスキュダルへとやって来ました。早速イスケンデルは書家セラハディン訪ね、お守りの衣について聞き出します。
セラハディンはイスケンデルの背中のアザを確認すると目を丸くし、明日イスケンデルを家族に会わせることを約束します。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」46話の感想
サフィエの長女である皇女ヒュマーシャーの登場はトプカプ宮殿に大きな影響を与えそうで、キョセムにとっては新たな悩みの種となるのは間違いありません。現在キョセムは母后ハンダンと激しく対立しており、ここでヒュマーシャーという新たな敵が現れたのはかなり厄介なことになるでしょう。
あの傍若無人なサフィエですら一目置く存在というのが何よりも気掛かりですし、ヒュマーシャーはどんな人物なのか注目していきたいです。そして、ようやく歩兵常備軍兵士イスケンデルの物語も動き出したので、彼が自分の出自を知ってどんな行動に出るのかも気になります。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」47話あらすじネタバレ
ボスポラス海峡、乙女の塔。
皇女ヒュマーシャーは、乙女の塔に幽閉される太皇太后サフィエの面会へとやって来ました。久しぶりの娘との再会を喜ぶサフィエとは反対に、ヒュマーシャーはどこか浮かない様子を見せます。
ヒュマーシャーは過去の出来事から心にわだかまりを抱えており、サフィエに恨みを抱いていた
ヒュマーシャーはサフィエに対してこの状況は当然で、全ては権力に溺れたが故の結末だとサフィエのこれまでの行動を咎めます。ただ、あくまで自分は太皇太后サフィエの娘であり、どんな敵にも断じて屈しないことを宣言しました。
*
トプカプ宮殿。
宦官ビュルビュルの元に書家セラハディンが訪ねてきて、サフィエのお守りの衣を持参した若者が再び現れたことを知らされます。その若者の背中にはサフィエの皇子と同じアザがあり、サフィエの行方不明の皇子に間違いないとのことでした。
思わぬ奇跡にビュルビュルは喜びを隠せませんでした。
その一方で、後宮宦官長ハジュは皇帝妃キョセムから聞かされた大宰相デルヴィーシュの先帝殺しの真相に迫るべく、母后ハンダンに対して一芝居打ちます。ハジュはキョセムが用意したデルヴィーシュの告白が記された偽の手紙を切り札に、ハンダンの口から先帝殺しのことを聞き出そうとしました。
まんまと罠にかかったハンダンはデルヴィーシュが先帝を殺害したことを認め、この件は決して口外せぬよう念を押します。しかしハンダンの元を後にしてキョセムと合流したハジュは、キョセムに協力することを誓いました。
その後キョセムはハンダンの部屋を訪れ、デルヴィーシュの先帝殺しの秘密を皇帝アメフトに明かすと宣告したところ、怒り狂ったハンダンに鈍器で殴られ意識を失ってしまうのでした。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」47話の感想
皇女ヒュマーシャーの目的はトプカプ宮殿の秩序を取り戻すことのようですが、ヒュマーシャーにとってそこに何のメリットがあるのかわかりません。ただ、現在の宮殿にかつてのような慣習を重んじる様子がないことには苛立ちを覚えているようなので、やりたい放題のキョセムを何とかしようと考えているのは間違いないでしょう。
また、歩兵常備軍兵士イスケンデルがサフィエのもう1人の皇子だったということが宦官ビュルビュルに知らされたのは、今後の宮殿にとって大きな影響を生みそうです。