【鶴唳華亭~Legend of Love~】11話と12話のあらすじとネタバレ感想。
妹が蕭定棠の側室になると聞いて驚いた陸文普は蕭定権に知らせるために馬を走らせます。蕭定権は皇帝に側室の任命の撤回を懇願しますが聞き入れてもらえず……。
11話のあらすじネタバレ
妹が蕭定棠の側室になると聞いて驚いた陸文普は蕭定権に知らせるために馬を走らせました。
蕭定権のところに偶然居合わせた顧逢恩が、代わりに皇帝に側室の任命書の撤回を直訴する役目をかって出ます。
皇帝は顧逢恩に側室の任命書を撤回したとしても、陸文昔は蕭定権には嫁がせないと言いました。
そこへ、蕭定権が顧逢恩を追って皇帝のところへ来ます。
皇帝は蕭定権に、盧世瑜が陸文昔を皇太子妃に推挙した奉状を見せました。
しかし、そこには朱書きで”却下”と記されていたのです。
それでも蕭定権は、陸文昔を蕭定棠には嫁がせないでくださいと懇願しました。
理由を問われた蕭定権は”私の愛するものは全て兄上に?”と尋ねますが、皇帝は聞く耳を持ちません。
一方、蕭定棠が側室を娶ることに納得がいかない李和綽は陸家に乗り込んでいました。
陸文昔は以前に女官を装って科挙の問題の原本を届けたことがバレてしまうと思い、慌てて隠れます。
李和綽がわめいているところに顧逢恩が駆けつけ、ここで騒ぐよりも礼部へ戻って側室の任命書の発行を阻止した方がいいのでは?と言いました。
それを聞いた李和綽は急いで宮廷へ戻って行きます。
顧逢恩は、陸文昔を監視するために来ていた宮廷の使いにも早く蕭定棠に知らせに行かないと騒ぎになるぞと言って帰らせました。
礼部で李和綽が任命書を阻止しようと騒いでいると、知らせを聞いた蕭定棠がやってきてそれを止めようとします。
李和綽は父上に話しに行くと言って立ち去ろうとしますが、蕭定棠はこれは李柏舟が決めたことだと言いました。
驚いてその場に座り込む李和綽。
蕭定棠は手をとって一緒に帰ろうとしますが、李和綽はその手を振り払います。
仕方なく蕭定棠が1人で帰ろうとすると、背後で李和綽の女官たちが騒ぎ始めました。
振り返ると、なんと李和綽はその場で首を吊ろうとしていたのです。
蕭定棠は慌てて李和綽を抱き下ろし、李柏舟のもとへ送り届けました。
李柏舟はこうならないように娘には内密に進めていたのに……といぶかしみます。
夜になって蕭定権が陸家を訪ねました。
応対した陸文普は、妹は父が決めた場所へと発ち、私も行先を知りませんと答えます。
蕭定権はここへ来る途中にすれ違った馬車に陸文昔が乗っていたのではないかと考え、慌てて引き返そうとしました。
それを陸英が呼び止め、せっかくなので中でお休みくださいと声をかけます。
蕭定権は陸英に、陸文昔を発たせたのは蕭定棠に嫁がせたくないからですね?と確認しました。
しかし、陸英は皇太子にも嫁がせる気はありません、と答えます。
蕭定権は、娘が皇太子妃になったら苦労すると思っているのですね?と言った上で、私が望むのは皇太子妃ではなく、支え合える妻なのですと言いました。
そして、以前陸文昔に言われた”力及ばずとも守りたい人”が今ならいると言うのでした。
蕭定権はその時、襖の奥で人の気配を感じました。
実は、陸文昔はまだ屋敷を離れておらず襖の陰で2人の会話を聞いていたのです。
そこへ、皇帝の使いが来て蕭定権に宮廷に戻るように言います。
陸英は皇太子が守るものは私の娘ではないと言い、それでも真心だけは娘に伝わっていると思いますと言いました。
そして、陸英は娘はもう嫁ぎ先が決まりましたと告げたのです。
嫁ぎ先を尋ねる蕭定権に陸英は、私を臣下と思うなら答えなくてはなりませんが、陸文昔の父と思うなら秘密にさせてくださいと言いました。
それを聞いた蕭定権はわざと大きな声で、ご息女の顔は見たことないがきっと美しい、その顔を見られる相手が羨ましいと襖の陰にまで聞こえるように言います。
その後、蕭定権は一旦帰りかけますが引き返して襖の近くに立ち、”私を待っていてくれ”と言ったのでした。
その翌日、皇帝は蕭定権、蕭定棠と射柳※1をするために行宮※2に行くことを予定していました。
女官は射柳用の衣と抹額※3を用意していましたが蕭定権が不在だったため、射柳に随行する王常侍(ワン・ジエングオ)が預かることになります。
しかし、王常侍は1日だけのことだから必要ないだろうと言ってそれを置いて行ってしまうのでした。
翌日の早朝、陸文昔は蕭定権のために描いた絵を持って家族に内緒で大相国寺へお参りに行きます。
その帰り、陸文昔は垂れ衣のついた笠をかぶり、射柳に向かう皇族を見物する群衆に紛れて遠くから蕭定権の姿を見るのでした。
行宮への道中、顧逢恩は蕭定権に、陸文昔は長州に駐在する李明安のところへ行ったらしいと教えました。
一行が行宮に到着して皇帝が馬から下りようとした時、蕭定権も蕭定棠も手を差し出しますが、皇帝は蕭定棠の手を取って馬を下りたのでした。
11話の感想
皇帝は相変わらず蕭定権に対して冷たい態度をとりますね。
見てて辛くなります……。
また、李和綽が面倒くさそうな人で、もし陸文昔が蕭定棠の側室になったら正室との人間関係が大変そうだと思ってしまいました(笑)
12話のあらすじネタバレ
皇帝は明日の射柳の勝者には褒美の他に何でも望むものを与えると宣言しました。
それを聞いた蕭定権は急に表情が明るくなるのでした。
その後、蕭定権が皇帝の部屋を訪ねようとすると来客中だと言われて止められます。
蕭定権が外で待っていると、しばらくして中から李明安が出てきました。
”なぜここに……”と驚く蕭定権に、李明安は一礼だけして何も言わずに去ろうとします。
蕭定権が李明安を呼び止めて私用で聞きたいことがあると言い、”陸文昔のことだが……”と言いかけると、李明安は”ここへ来る途中に会って長州へ向かわせました。”と答えました。
一方、蕭定楷は宮廷に戻る途中で雨に降られ、雨宿りのために大相国寺に立ち寄ります。
蕭定楷は、寺の祭壇の上に丸めた絵が置かれているのに気づきました。
それを広げてみた蕭定楷は、その絵の構図が余白を取り過ぎていて妙だと感じます。
また、余白には美しい文字で詩が書かれていました。
蕭定楷が”これを書いた女子は凡庸ではないな”とつぶやくと、侍従が”なぜ女子だと?きっと初老の男ですよ”と言います。
それを聞いた蕭定楷は”それでは賭けをしよう”と言い、”私が勝ったら盧世瑜の書を手に入れよ、お前が勝ったら望みを叶えよう”と言いました。
絵を眺めるうちに蕭定楷は書かれている詩が2句だけということも不思議に思います。
そこへ陸文昔が戻ってきて、”その絵はまだ途中なのでお返しください”と言いました。
その姿を見た蕭定楷は陸文昔に見とれながら”私の勝ちだ”と言うのでした。
翌日、射柳が始まる前、蕭定権の身支度をしていた侍従の1人が”鎧は?”と尋ねると、王常侍が慌てた様子で”皇帝の御前で鎧を着るなど謀反も同然だ”と怒鳴りつけます。
また、蕭定権はなぜか顧逢恩が全く姿を見せないことを不思議に思うのでした。
射柳の会場に行った蕭定権は蕭定棠から抹額をつけ忘れていることを指摘され、”世話をしてくれる皇太子妃が必要だな”と皮肉を言われます。
そこへ王常侍が慌ててやってきて蕭定権に抹額をつけようとしました。
背が低い王常侍が手間取っていると、蕭定棠が”私に任せよ”と言って蕭定権に”少々膝を追ってください”と言います。
その時、顧逢恩がやってきて”皇太子に膝を折れとは何事か”と言って抹額を手に取りました。
蕭定権が”今までどこに行っていた?”と尋ねると、顧逢恩は”寝ていた”と答えます。
重ねて蕭定権が”ふて寝か?”と聞くと、顧逢恩は”ふて寝さ”と答えるのでした。
皇帝は蕭定権に先に的を射るように言います。
蕭定権が馬上から見事に矢を命中させて引き返そうとした時、馬が急に暴れ出しました。
場内は騒然となりますが、蕭定権は自力で体制を立て直して引き返してきます。
顧逢恩は蕭定権の手にこっそり矢じりを渡し、”馬の鞍の下にこれが入っていた”と言いました。
蕭定権の馬は鞍の下の傷が痛んで急に暴れ出したのです。
顧逢恩は馬小屋で寝て馬を見張っていたとのこと。
また、顧逢恩は蕭定棠がこの行宮を守る天長衛の将軍である呂翰(チョウ・ライチー)に命じてやらせたようだと言いました。
その後、蕭定権も蕭定棠も次々に矢を命中させ、勝負は互角となります。
皇帝は皇子たちに用意した褒美を気に入るだろうかと声をかけました。
蕭定棠は”皇帝の下賜品こそ私の望み”と答えますが、蕭定権は”その褒美はいらないのでお願いがあります”と言います。
蕭定権は願いを言う前に李明安に息子はいるかと確認しました。
息子はいないという答えを聞き、蕭定権は陸英が言った陸文昔は嫁ぎ先が決まって李明安のもとへ発ったという話は嘘だと確信します。
そこで、蕭定権は皇帝に”ある者を求めたく存じます”と言いました。
皇帝は話は腕比べの後だと言ってその場で結論を避けるのでした。
12話の感想
長州に滞在しているはずの李明安が皇帝に呼ばれて来たのは何か裏がありそうで心配になります。
また、蕭定楷も陸文昔との出会いに運命を感じてしまったようです。
蕭定楷は蕭定権とは仲の良い兄弟だったのに恋敵になってしまうのでしょうか。
そして、馬小屋に潜んで蕭定棠の企みを阻止した顧逢恩はかっこいいですね。
なんだかこのドラマは主人公よりも顧逢恩の方が活躍しているような気がします(笑)