【鶴唳華亭~Legend of Love~】25話・26話・27話のあらすじとネタバレ感想。
張韶筠は蕭定権に気に入られようと賭場で知り合った者から馬を買います。
後日、代金を払いに行った張韶筠は大金を請求され、だまされていたと気づき……。
25話のあらすじネタバレ
張韶筠は蕭定権に気に入られようと、賭場で知り合った者から馬を買います。
その馬に試乗した蕭定権は下賜された馬に似ていると言って気に入り、一緒に乗ろうと張念之を誘いました。
ところが張念之はそれを断り、陸文昔に代わりに乗るように言います。
2人で乗馬している途中で蕭定権は突然馬から飛び降りますが、陸文昔は見事な馬術で乗りこなしました。
その後、馬の代金を払いに行った張韶筠は法外な金額をふっかけられ、だまされていたと気づきます。
張韶筠は逃げ出そうとしますが、屈強な男たちに取り囲まれて結局その金額を支払うという証文を書いてしまいました。
相談を受けた張念之は陸文昔に、嫁荷からその代金を出して張韶筠に渡すように指示します。
考え直すように説得する陸文昔ですが、張念之は蕭定権には知られたくないと言うのでした。
陸文昔は密かに張念之に代金を渡しますが、宮中で隠し事はできません。
夜になり、陸文昔は蕭定権に呼び出されて張韶筠に銭を渡していたことを問い詰められてしまいます。
陸文昔は仕方なく馬の売買の話をしました。
蕭定権はどうして私に報告しなかったと尋ねますが、陸文昔は自分の主は皇太子妃ですと答えます。
その件は納得したものの、別の話を切り出す蕭定権。
先日、陸英たちの危機を知らせるために必ず張陸正に渡すようにと言った手紙が陸文昔の部屋から見つかったというのです。
実は陸文昔が手紙を渡す前に張陸正が刑部に到着したので、手紙は渡していなかったのでした。
蕭定権は、手紙を渡さなかったことや一介の宮人にしては見事すぎる馬術から陸文昔が陸英を狙う刺客ではないかと疑います。
陸文昔は否定はしますが、ショックのあまり言葉に詰まってしまいました。
蕭定権は陸文昔を危険視し、皇太子妃のそばには置いておけないと言って姜氏のもとに送り返すように王内侍に指示します。
陸文昔は自分が蕭定権の部屋から下がらされたのと入れ違いに、頭巾を被った陸英が部屋に連れて行かれるのを目撃しました。
それを見た陸文昔は絶対に宮中に残ることを誓うのでした。
蕭定権が陸英を呼び出したのは、都での馬の売買について尋ねるためだったのです。
陸英は刑を厳しくしても馬の密売が絶えないのは、背後に朝臣がいるからだと言うのでした。
翌朝、陸文昔は蕭定権の身支度を手伝いに行きます。
毎朝、身支度を手伝いに来る陳蔻珠の姿が見えないことを不思議に思った蕭定権が尋ねると、陸文昔はまだ就寝中ですと答えました。
実は陸文昔は、陳蔻珠の部屋の窓を墨を塗った紙をふさいで窓の外の鳥を追い払い、朝になったことがわからないようにしていたのです。
陸文昔は蕭定権に、あの日手紙を張陸正に渡さなかったのは陸英が無事なことがわかって手紙を渡すのが惜しくなって手元に置いたと釈明しました。
その理由を問われた陸文昔は皇太子を慕っているからと答え、そばに置いてくださいと言います。
蕭定権が”何の利点がある?”と尋ねると陸文昔は”何でもいたします”と答えました。
それを聞いた蕭定権は他の宮人たちを下がらせ、陸文昔を抱き寄せようとしますが、陸文昔はそれを拒みます。
蕭定権は”女子なら己を大切にしろ”と言って陸文昔を解放しました。
それでも陸文昔は”1日だけいさせてください”と食い下がります。
蕭定権は再び陸文昔の首に手をやりました。
そこへ、陳蔻珠が来て自分が身支度を手伝うので、陸文昔には下がるように言います。
そう言っても手を放そうとしない蕭定権に陳蔻珠は重ねて”皇太子妃がお待ちです”と言いました。
蕭定権はやっと手を放して部屋を出て行きます。
陳蔻珠は陸文昔を一瞥して蕭定権を追って部屋を出て行きました。
その日は馬球の大会でしたが、張韶筠が心配な陸文昔は試合の間に馬の代金の支払いに立ち会いに行くことにします。
馬球は皇帝率いるチームと蕭定権率いるチームが対戦しました。
結果は皇帝のチームが勝ちますが、皇帝は蕭定権にわざと負けたなと言うのでした。
良い雰囲気で試合が終わったところに、趙氏が突然”顧逢恩は?”と言い出します。
皇帝に尋ねられた蕭定権は”私が見送り下賜された馬も顧逢恩に贈りました”と答えました。
”それでは今日の馬は何だ?なぜ君主を欺こうとした?”と皇帝が尋ねます。
蕭定権は”国を欺く者を捕らえるためです”と答えるのでした。
25話の感想
陸文昔が父たちを救うために危険を冒して宮中に潜入しているのに、蕭定権に父たちを狙う刺客だと勘違いされたら言葉を失ってしまうのもわかります。
また、せっかく良い雰囲気で試合が終わったところで顧逢恩の話を持ち出す趙氏は、さすがに悪どいですね。
蕭定権はどうやって真相を明かしていくのか続きが気になります。
26話のあらすじネタバレ
実は数日前、賭場で張韶筠に馬の密売人を近づけたのは許昌平だったのです……。
話は戻って馬球の試合の会場。
蕭定権は李柏舟に、戦場にいるはずの馬がどうしてここにいるのかと尋ねました。
李柏舟は”実に不可解ゆえ殿下にご教示願います”と言ってとぼけます。
蕭定権は戦が緊迫する中、馬の密売が行われ良馬が不足していると言いました。
皇帝に証拠は?と問われた蕭定権は、馬の密売人の人相書きを取り出し、李柏舟にこれに見覚えが?と尋ねます。
蕭定権は人相書きを見て張韶筠を使って馬の密売の現場を押さえる策を思いついたと説明し、今頃、皇太子の親衛隊が密売人を捕らえてういるはずだと言いました。
重ねて蕭定権は皇帝に、背後にいる黒幕を暴くべきでは?と進言します。
張陸正もここぞとばかりに陸英たちが襲われたことを皇帝に報告し、それは陸英が茶馬交易を担当していたからではないかと言いました。
皇帝は襲った者を取り調べるように命じます。
趙氏は慌ててこれは陰謀ですと言いますが、皇帝に部屋へ戻るように言われてしまうのでした。
一方、張韶筠の馬の売買の現場には皇太子の親衛隊と、李柏舟の息のかかった道府の役人の両方が踏み込んでいました。
親衛隊が証拠に持ち帰ろうとした証文を陸文昔が確認すると、なぜか馬の売主のところに張韶筠の名が書かれていたのです!
陸文昔は急いで証文を破いて証拠を隠滅し、親衛隊に”もう1枚の証文は道府の手にある。急いで皇太子に報告を”と言いました。
馬球の会場では、李柏舟が落ち着き払って馬の密売の話は聞いていましたが、売り主は趙壅ではなく張韶筠だと皇帝に報告します。
李柏舟は、張韶筠は頻繁に賭場に入り浸っていて昨日も大金を使ったので、馬を密売してその返済に充てたのかもしれないと説明しました。
そこへ、道府が確保した証文が届けられます。
皇帝が確認すると、売り主は確かに張韶筠になっていたのでした。
その頃馬の売買の現場では、張韶筠が姉からもらった銭は賭場で使い果たしてしまったが、馬をそれより高値で買うと言われたので証文を書いたと説明していました。
蕭定権は張韶筠を使って李柏舟を罠にかけたつもりが、逆に罠にかけられていたと気づきます。
皇帝はこの件の調べがつくまで張陸正の職を解き、蕭定権を外出禁止にすると言いました。
その後、張念之は弟の許しを乞うために趙氏の部屋の前にひざまずきますが、趙氏が出てくる気配はありません。
陸文昔はそれを蕭定権に報告しました。
それを聞いた蕭定権は外出禁止の命を破って張念之を連れ戻しに行きます。
張念之を連れ帰った蕭定権は自分の母が皇帝の寵愛を受けられなかったこと、そのため自分の妻にはそばにいてやろうと決めていたことを話しました。
そう言われた張念之は自分のお腹に手をあてて”私たちはずっと皇太子のそばにいます”と言います。
蕭定権は先日、張念之が乗馬を断ったのは懐妊のためだと気づきました。
突然、蕭定権は”子は産むな”と言って部屋から出て行ってしまいます。
部屋の外にいて2人の話を聞いてしまった陸文昔は泣きながら、その場にしゃがみこんでいました。
部屋から出て来た蕭定権を見て慌てて立ち上がる陸文昔。
蕭定権はそばに残しても利点はなかったと言って明日ここを出るように言いかけますが……。
そこへ、李重夔が籠を従えてやってきます。
王内侍は何事かと慌てますが、蕭定権は自分から籠に乗ると言いました。
蕭定権は陸文昔に”皇太子妃を頼む”と言い残して籠に乗り込みます。
連れられた先は、なんとかつて蕭定権の母が住んでいた宮殿でした。
そして、そこには皇帝が寝ていたのです。
驚く蕭定権に侍医が、痰により気道がふさがれて気を失ったと説明しました。
また、皇帝の顔に傷があるのに気づいた蕭定権が尋ねると、そばにいた許昌平が”恐れながら私が”と答えます。
蕭定権は死罪に値する行為だと言いますが、侍医が気道がふさがっていた皇帝を許昌平が的確な鍼によって危険な状態から皇帝を救ったのですと説明しました。
さらに、蕭定権がなぜこの宮殿に?と尋ねると、許昌平が皇帝が望んだのですと答えます。
蕭定権は他の者たちを下がらせて皇帝と2人だけになりました。
その頃、外では趙氏が皇帝が自分のところに来ると望まなかったことを嘆いていたのでした。
しばらくして皇帝が目覚めます。
蕭定権は”私のせいでこんなことに?”と尋ねました。
皇帝は原因は他にあると言い、負け戦となり顧承恩が死んだと明かします。
蕭定権は外で警護すると言いますが、皇帝は部屋に残るように言いました。
26話の感想
賭場で馬の密売人を張韶筠に近づけたのが実は許昌平だったとは!
相変わらず暗躍している許昌平ですが、鍼の知識まで身についているとは一体何者なのでしょうか。
張韶筠は馬の代金を賭け事に使ってしまうとはおバカすぎます(笑)
蕭定権も利用しようとした相手が悪かったですね。
そして、戦に負けてしまった上に顧承恩が戦死してしまったとは……戦地に向かった顧逢恩は兄の死を知ってどうしているのでしょうか。
27話のあらすじネタバレ
蕭定権は皇帝に、黒幕を必ず暴くので軍馬の件を調べ直させてほしいと切り出します。
皇帝は蕭定権に、以前自分はどんな存在なのかと尋ねてきた時の答えとして、お前は後継者以外の何者でもないと言いました。
そして、今回の件でまた同じような失敗をすれば、もう後継者ではいられなくなると言います。
それでも蕭定権はお任せくださいと言うのでした。
蕭定権が部屋に戻ると張念之が疲れて座ったまま眠っていて、陸文昔もそのそばで居眠りしていました。
戻ってきた蕭定権の気配で張念之が目を覚まします。
蕭定権は先ほどの言動を謝罪し、自分と子どもが今の皇帝と自分のような関係になってしまうかもしれないと思うと怖くなって言ってしまったと釈明しました。
張念之は、どんな時も私が全力でお支えしますと言って蕭定権の手を握ります。
蕭定権は張念之に自分の部屋に戻って休むように言いました。
実は、陸文昔も目覚めていましたが眠ったふりをしたまま2人の会話を聞いていたのです。
張念之が部屋を出た後、蕭定権は寝たふりはやめよと言って陸文昔の肩をゆすりました。
そして、蕭定権は陸文昔の去就についてはこの件が解決してから改めて考えようと言ったのです。
陸文昔は事件が解決するまではそばにいられることに安堵するのでした。
皇帝は行宮に静養に行くことになり、その間は蕭定権が国政を代行することになります。
蕭定権は、行宮へ出発する馬車を見送る許昌平にお供しないのか?と尋ねました。
許昌平は後から馬で追いかけますと言い、皇帝から渡すように言われたとある物を蕭定権に渡します。
蕭定権が受け取ったのは皇太子を廃する詔の草案でした。
今度失敗したら後継者でいられなくなるというのは脅しではないと示すために皇帝が突きつけてきたのです。
それを見た蕭定権は家臣たちに、軍馬密売の件は皇太子自ら審理すると宣言しました。
一方、夜営する蕭定棠。
その陣営では未明に軍馬が連れ出されようとしていました。
そこへ皇太子の親衛隊の游鳴将軍(リウ・ティン)が駆けつけ、馬を押さえようとします。
騒ぎを聞きつけた蕭定棠は軍営再編のために馬に番号を付け直しているところだと言い訳しました。
游鳴将軍は皇太子からの全ての軍の軍馬を調べよという命を見せます。
しかし、蕭定棠は皇太子の命ではなく皇帝の聖旨を持ってこいと言って調査を拒みました。
また、趙壅の屋敷では、游鳴将軍が踏み込む寸前に馬の密売人が行方知れずとなっていたのです。
宮廷では、蕭定権が張念之に打馬※を教えていました。
打馬は張韶筠がよく賭場で興じていたものだったのです。
張念之はルールが複雑でよくわからないと言い、自分の代わりに陸文昔を盤の前に座らせました。
なんと陸文昔は蕭定権に勝ってしまいます。
蕭定権は悔し紛れに朝廷で禁じられている打馬をどこで学んだのかと問い詰めました。
陸文昔は笑いをかみ殺しながら、宮中の皆が興じていますと答えます。
蕭定権は機嫌を損ねて部屋を出て行ってしまうのでした。
その頃、李柏舟と趙壅は他の家臣たちを集めていました。
趙壅は、蕭定権は張韶筠を使って馬を密売したのに国政代行となった上に、我が屋敷の捜査を命じたと被害者ぶります。
李柏舟も、蕭定権は張韶筠だけに罪を着せ、自分は無関係を装うつもりだと煽りました。
また李柏舟は、敗戦を招いたのは顧思林たちなのに蕭定権は我々に罪をかぶせようとしているとも言います。
そして、審理で張韶筠に黒幕の名を言わせようと持ちかけるのでした。
牢では杖打ちの刑を受けた張韶筠のところに、張陸正の部下であった杜蘅(タン・ジェンチャン)が薬を持って面会に来ます。
薬を塗らせた部下を下がらせた後、杜蘅は張韶筠に、軍馬の入手元を尋問されたらどう答えるかを耳打ちしました。
張韶筠は驚きますが、杜蘅の蕭定権の命だと言うのでした。
翌日の審理の時、父の部下であった杜蘅を疑わない張韶筠は指示通りに馬は自分が蕭定棠の陣営から盗んだと答えます。
蕭定権は游鳴将軍に、張韶筠の供述書をもとに蕭定棠の陣営の軍馬を調べるように命じました。
すると、李柏舟が皇太子の親衛隊の軍馬も調べてないのでは?と言い出します。
蕭定権は公平を期すため、刑部に皇太子の親衛隊の軍馬も調べさせようと言いました。
夜になり、蕭定棠の陣営の軍馬を調べに行った游鳴将軍が戻り、再編後の軍馬と帳簿に相違はなかったと報告があります。
その後、皇太子の親衛隊の馬を調べに行った者が戻ってきて、軍馬が10頭足りないと報告したのです。
蕭定権はまた李柏舟の策に陥ってしまったのでした。
実は、張韶筠に嘘の証言を吹き込んだ杜蘅は張陸正を裏切って李柏舟側についていたのです……。
27話の感想
蕭定権が張念之にかけた心無い言葉は自分の生い立ちによるものだったのですね。
都を離れて反省していると思っていた蕭定棠はなんだか軍馬の密売に加担していそうです。
一家でどこまで悪どいのでしょう。
また、李柏舟は張陸正の部下まで抱き込んでいたとは!
本当に誰が味方で誰が敵かわからなくなってきました。
またまた、李柏舟の策に陥ってしまった蕭定権はどうなるのでしょうか。