【新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜】63話・64話・65話あらすじネタバレ感想。小姓頭イスケンデルは太皇太后サフィエの暗殺を試みるも失敗に終わり、立ち去ろうとしたところでサフィエから驚きの真実を知らされます。一方、皇帝アフメトの胃痛は悪化しており、ついにはあと1〜2週間との余命宣告を受けてしまいました。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」63話あらすじネタバレ
トプカプ宮殿。
皇帝妃キョセムは皇子オスマンとメフメトの仲違いが心配で、皇帝が亡くなった後の2人の行く末を気にしていました。もし皇子たちの関係が悪いまま玉座に就けば再び兄弟殺しの慣例が行われかねないことから、今のうちに兄弟殺しの慣例を廃止すべきだと考えるキョセムは、兄弟殺しという慣例の廃止を皇帝アフメトに求めます。
しかし掟を重んじるアフメトは、兄弟殺しの慣例を廃止することには消極的でした。
その一方、皇子オスマンは軍政官として自ら地方に赴任して帝都を離れるべきなのではと考えていました。
キョセムは近侍頭ズルフィカールに呼び出され、玉座を狙う者についての報告を受けます。ズルフィカールは、玉座を狙う太皇太后サフィエが小姓頭イスケンデルを玉座に据えようと目論んでいることを明かし、キョセムと共に解決策を探したいと申し出ました。
イスケンデルがサフィエの息子だったことを信じられないキョセムは、ズルフィカールに詳しい説明を求めます。
そんな中、皇帝アフメトの胃痛は悪化する一方で、医師の懸命な治療も効いていないようでした。
*
旧宮殿。
イスケンデルはサフィエの暗殺を試みるも直前で躊躇い、決行には至りませんでした。そのまま部屋を去ろうとしたイスケンデルはサフィエに話しかけられ、衝撃の事実を知らされます。
それはイスケンデルの実の母親はサフィエであり、イスケンデルは皇子だということでした。イスケンデルはあまりに突拍子もない話に疑いの眼差しを向けますが、サフィエからお守りの衣や背中のアザのことを聞かされて驚きを隠せませんでした。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」63話の感想
またしても皇帝アフメトと皇帝妃キョセムは、兄弟殺しの慣例に頭を悩ませています。しかも今度は自分たちではなく、息子が兄弟殺しをするかもしれないという悩みなので、より複雑です。
これは兄弟殺しの慣例を廃止しない限りずっと続くものですし、キョセムの言う通り今こそ兄弟殺しの慣例を廃止すべき時なのかもしれません。そして、いよいよ小姓頭イスケンデルが自身の素性を知り、今後イスケンデルはどんな決断をするのか楽しみです。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」64話あらすじネタバレ
トプカプ宮殿。
皇帝妃キョセムは小姓頭イスケンデルが太皇太后サフィエの息子だったことを知り、それを裏付ける証拠を探します。すぐさま宮殿の記録を確認したキョセムは、イスケンデルがサフィエの皇子ヤフヤであることを確信しました。
とはいえキョセムに命の恩人であるイスケンデルを排除する気はなく、排除すべき脅威はサフィエだと考えており、皇帝アフメトの玉座とイスケンデルの両方を守るにはイスケンデルを帝都から遠ざけるしかないと決意します。
その夜。
キョセムはイスケンデルの元を訪れ、イスケンデルに自ら地方への赴任を願い出るよう告げます。イスケンデルは突然の出来事に戸惑いながらも、キョセムの願いを受け入れました。
一方、アフメトの胃痛は悪化し続けており、このままではあと1〜2週間の命だと余命宣告を受けます。キョセムは最愛の人の死が間近だと知り悲しみに暮れますが、アフメトは必ず病を克服するとの強い意志を見せました。
翌朝。
キョセムはアフメトに、イスケンデルがサフィエの息子で皇子だったことを打ち明けます。実はキョセムは昨晩のイスケンデルの様子から彼がすでに真実を知っていることに気づいており、真実を知った以上はイスケンデルを拘束するしかないと考えたのでした。
そのためキョセムはイスケンデルの元に衛兵を送り、アフメトに全てを打ち明けました。
*
帝都。
イスケンデルは寝ていたところを太皇太后サフィエに起こされ、直ちに帝都から出るよう促されます。状況を把握できずに戸惑うイスケンデルでしたが、サフィエに促されるまま家を後にしました。
ところが、イスケンデルとサフィエは家を出たところを衛兵に見つかり、瞬く間に衛兵たちに取り囲まれてしまいます。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」64話の感想
皇帝アフメトの胃痛は未だ回復の兆しが見えないどころか、余命宣告までされてしまったのでとても心配です。そもそもただの胃痛がここまで長引くのが不思議で、以前アフメトを訪ねた先帝の妃ハリメもアフメトの胃薬を不審がっていました。
強力だという薬も効いていない時点で薬そのものも怪しいですし、早々に医師を変えるべきだったのかもしれません。
また、ついに小姓頭イスケンデルが太皇太后サフィエの息子だということが判明しました。このことはキョセムによりアフメトにも知らされたので、今後アフメトはどんな決断を下すのか注目したいところです。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」65話あらすじネタバレ
トプカプ宮殿。
小姓頭イスケンデルは太皇太后サフィエと共に家を出たところを衛兵に捕まり、皇帝アフメトの元へと連行されます。いくらイスケンデルに罪はないとはいえ、イスケンデルが反乱者であるサフィエの息子で皇子だったことには変わりないため、ルメリヒサルで幽閉されることになりました。
しかしこれはまだ最終決定ではなく、イスケンデルの処遇については追ってアフメトが下します。
その後、アフメトの元には皇女ヒュマーシャーと皇帝妃キョセムがそれぞれ現れ、イスケンデルの処遇に関する思いを明かします。イスケンデルの命を救うよう懇願するヒュマーシャーとは反対に、キョセムはイスケンデルの処刑を望んでいました。
処刑に反対するヒュマーシャーと処刑を望むキョセムの間で板挟みとなったアフメトは苦悩し、胃痛は激しさを増していきます。アフメトの胃痛は日に日に悪化して血を吐くことも増えており、一縷の望みだった新たな医師にもできることはないようでした。
*
御前会議。
皇帝アフメトにより、皇女ディルルバと宰相ダヴドの婚儀が執り行われることが正式に発表されます。当初ディルルバの縁談相手だった大宰相ハリルは寝耳に水の話に驚きを隠せず、やがて驚きは怒りへと変わりました。
会議が終わると、ハリルは祝福を述べる高官らを押し除けてダヴドに詰め寄りますが、ダヴドが悪びれることはありませんでした。あまりにいけ好かないダヴドの態度に激昂したハリルは、ダヴドの胸ぐらに掴み掛かります。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」65話の感想
皇帝妃キョセムが小姓頭イスケンデルの処刑を望んだことは驚きで、いくらキョセムにとって皇帝と皇子が大事だとしてもこれまでの恩を帳消しにするのは酷すぎます。皇子たちに兄弟殺しをさせたくないのならばイスケンデルのことも処刑すべきではないですし、今こそ慈悲を見せて処刑以外の方法を示すべきでしょう。
それにしても皇帝アフメトの体調は悪くなる一方で、もしこのままアフメトが亡くなるようなことがあれば、仲違いしたままの皇子オスマンとメフメトが玉座争いに発展するのではないかと心配です。