【有翡】6話・7話・8話あらすじネタバレと感想。ようやく華容へと辿り着いた周翡たちを、地煞山荘の大荘主の沈天庶と三荘主の仇天晋が街を封鎖して捜し回ります。四十八寨の拠点の客舎は燃やされ、張晨飛は捕らわれてしまいました。周翡と謝允はそれぞれ別の用で外に出ていたため無事でしたが、2人は離れ離れになってしまいます。
【有翡】6話
あらすじネタバレ
霍家堡の牢獄付近。四象山の朱雀主の木小喬と出会した周翡と謝允は、咄嗟に謝允が機転を効かせてその場を乗り切ります。木小喬は、長年歌ってきた曲”哭粧“の歌詞間違いを謝允に指摘されたことが衝撃だったようで、完全に自分の世界に入ってしまいました。
周翡と謝允は呆気に取られながらもその隙に木小喬の元から逃げ出し、師兄の張晨飛たちと合流します。これまで過酷な旅だったためここは焦らずゆっくりと休息を取り、華容には明日向かうことにしました。
呉費将軍の娘の呉楚楚の話し相手を任された周翡が呉楚楚の首飾りについて尋ねると、これは父である呉費将軍から貰ったお守りで、自分は幸薄い定めゆえにお守りが必要とのことでした。
それを見た周翡が呉楚楚を真似て謝允に貰った小さな木刀を首飾りにしますが、呉楚楚から女子の首飾りには深い意味があると指摘されます。
一方、地煞山荘の大荘主の沈天庶は六荘主の童天仰に霍家堡を任せ、自身は華容に向かうことにします。
翌朝。これまで周翡たちと旅を共にしていた斎門道長の沖霄は周翡を呼び出し、周翡は戦いの筋がいいからと書を手渡して別れを告げます。
謝允は引き続き周翡たちに同行することを決め、一同は華容へとやって来ました。華容に着いた周翡は謝允から酒場に誘われ、共に酒を酌み交わします。
初めての下山で自分の力不足を思い知らされナイーブになる周翡に対し、謝允はまだまだこれからだと励ましたうえ、周翡のことを親友だと認めました。その一方で、地煞山荘の大荘主の沈天庶と三荘主の仇天晋も華容に入り、呉費将軍の子供たちの捜索を始めます。
周翡と離れ離れになった李晟は、崖から落ちそうになって木にしがみついていたところを王夫人に救出されます。周翡と張り合って後先考えない行動に走る李晟を、王夫人は互いにいがみ合わずゆくゆくは四十八寨を担う立場にあることを理解するよう咎めました。
【有翡】6話の感想
それにしても謝允はかなりの博識で、自分よりも遥かに歳を召した斎門道長の沖霄とも話が合うなど、かなり幅広い知識を持っているようです。
一体なぜここまでの知識を持っているのか、そもそも謝允は何者なのかがより気になってきました。
【有翡】7話
あらすじネタバレ
華容。謝允は酒に酔って上機嫌の周翡を横目に、周翡の魅力に心奪われたと呟きます。当の周翡は酒が回りすぎてそのまま眠ってしまい、謝允の告白を聞くことはありませんでした。
その後、客舎で目を覚ました周翡は呉費将軍の娘の呉楚楚が腹痛を訴えたため、医者の元へと同行することに。一方、謝允は周翡に贈る刀を探しに商店を訪れていましたが、突然武装した地煞の者たちが現れ街は騒然とします。
謝允は騒動の原因を突き止めようと住人らの後を追っていたところ、白先生という人物に出会い目を丸くします。騒動の原因は、周翡たちが泊まっていた四十八寨の拠点でもある客舎が全焼したからだったようで、周翡と呉楚楚は現場にやって来ました。
そこには地煞山荘の三荘主の仇天晋の姿があり、華容に紛れ込んだ悪人を成敗するために必要な措置だったと説明します。しかし、その後現れた大荘主の沈天庶は仇天晋の身勝手な行動を咎め、このまま街を封鎖して仇天晋の行動に目を光らせるよう配下の者に命じました。
近くに身を潜めながら一部始終を見ていた周翡は、仇天晋の狙いが呉費将軍の子供たちであるのに対し、沈天庶の狙いは別のものであることに気づきます。
周翡は一刻も早く呉楚楚を華容の外に出さなければと焦りの色を浮かべながらも、今移動するのは危険すぎることからひとまず身を潜めてやり過ごすことにしました。周翡が潜伏先に選んだのは、呉楚楚に提案された県衙内院という県令の妻妾が住む屋敷でした。
謝允は白先生に連れられ、とある家へとやって来ます。そこに居たのは第3皇子の陳子琛で、2人は互いの無事を喜びます。
すぐにでも陳子琛の配下を借りて周翡の救出に向かいたい謝允でしたが、今外に出るのは得策ではないとの陳子琛の忠告を受け、偵察は白先生に任せることにしました。白先生の帰りを待つ間、謝允と陳子琛は互いの近況について語り合います。
謝允が陳子琛の父の具合を尋ねると、陳子琛は“先帝はどこにいるか”と心配していることに加え、いつまで放浪を続けるのかと聞き返しました。
それに対して謝允はいつか会いに行って詫びを入れることと、自分は政にかかわらず自由に暮らしたいとの胸中を明かします。
【有翡】7話の感想
これまでずっと謎に包まれていた謝允の正体が判明しました。
謝允と第3皇子の陳子琛の会話から鑑みるに、先帝というのは謝允で間違いなさそうですし、謝允は自らの意思でその地位を捨てたことになるでしょう。
とはいえ、謝允がわざわざ四十八寨に来る理由となった王麟の件は謎のままで、この2人の関係性が気になります。
【有翡】8話
あらすじネタバレ
県衙内院。周翡と呉楚楚は県衙内院に忍び込み、今は空き家となっている離れに身を潜めていました。とはいえ、いつまでもここに居ては外の状況がわからぬため、周翡ひとりで偵察に行くことにします。
県衙内院の者がいなくなった隙を見計らい外に出た周翡は、県衙内院に住む県令の妻妾の段九娘に出会しました。周翡は穏便にその場をやり過ごそうと努めるも段九娘に立ちはだかられ、手合わせをします。
しかし段九娘は周翡より一枚上手で、周翡は最も簡単に刀を突きつけられてしまいました。段九娘は周翡が破雪刀を使えることに驚いた様子で、周翡に破雪刀を教わった経緯を尋ねます。周翡の破雪刀は家伝で祖父は李徴だと答える周翡に段九娘は目を丸くして、それなら自分は周翡の祖母になると喜びました。
あまりに突拍子のない話に苛立つ周翡でしたが、突然血を吐いてその場に倒れ込んでしまいました。目を覚ました周翡は、呉楚楚から手合わせした人物の名が段九娘だということを聞かされ、驚きを隠せません。
それというのも以前周翡は母の李瑾容から江湖の伝説の人物について聞かされており、その1人が段九娘という名だったのです。
段九娘の世話をする宋おばによれば、かつて段九娘と宋おばは地煞に襲われて赤子を連れて逃げ出した際に李徴に救われたとのことでした。また、段九娘の技は破雪刀を倒すためのものだということも判明します。
周翡の安否が気になって仕方ない謝允は白先生と共に周翡を捜し回りますが、依然として周翡に関する情報は掴めぬままでした。そんな中、謝允と白先生は火事の現場で、ぼろぼろに痛めつけられた張晨飛の姿を見つけます。
そこには地煞山荘の大荘主の沈天庶と三荘主の仇天晋の姿もあり、民に褒美を掲げて火事の現場から逃走した者たちに関する情報を提供するよう呼びかけていました。謝允は虫の息の張晨飛を助けようとしますが、止めに入った白先生が小石を投げてトドメを刺してしまいます。
これは白先生なりの慈悲をかけた行動であり、謝允は白先生の真意こそ理解できても気持ちの整理がつかずにすっかり意気消沈してしまいました。
【有翡】8話の感想
ここにきて次々と周翡や謝允のキーパーソンとなりそうな人物が登場し、一気に物語が動き出した感じがありました。
何よりも周翡の家伝の破雪刀を倒すための技を持つ段九娘には色々な秘密が隠されていそうで、今後の展開が楽しみです。