ドラマ『集団左遷!!』ネタバレあらすじと感想。
横山の悪事を暴いたにも関わらず、横山は副頭取に昇進してしまいました。
この件が会社ぐるみの裏取引だったと知ってショックな片岡でしたが、仲間たちと共に最終反撃にでます。
諦めない男・片岡は三友銀行をクリーンな会社に戻せることができたのでしょうか…?
『集団左遷!!』最終話のあらすじ
横山の不正証明を役員会議開始ギリギリに間に合った片岡と隅田。これで横山の副頭取昇格の話が消えると思っていましたが、横山はそのまま昇進。この不正は会社全体が絡んでいることだったのです。
部屋に呼ばれた片岡は、島津議員への賄賂を記した手帳を返せば、今までの事を水に流すと言われました。しかし、片岡はそれを拒否。宣戦布告とも入れる態度にでました。
自分たちの世代で会社の不正を断ち切りたいと思う片岡と梅原は、最後の手段としてマスコミを使う事を考えました。隅田の協力のもと出版社へ向かう片岡でしたが、真山や梅原が自分のことが原因で出向となってしまったことが気になっていて、直前で思いとどまります。
自分のしていることが本当に三友銀行のためになるのか、社員として正しい事なのかと悩む片岡が葛藤しながらも最後の戦いに挑むことに…。
『集団左遷!!』最終話の感想
悪役は本当に悪役なのか?
片岡と対立している横山率いる悪役グループ。しかし、時折本当は片岡サイドなのかな?と思わせるシーンがありました。
横山の側近である鮫島もそのひとりで、梅原を片岡サイドへ行かせないために手帳を預けたのですが、結果梅原は片岡に手帳を渡しました。
横山から「わざと手帳を渡しましたね?」と詰め寄られていましたが、鮫島は断固否定します。そこで、実は鮫島も横山の不正に対して不信感を持っていて、わざと梅原に手帳を渡したのかな?とも思ってしまいました。
結局、真意は謎のままでしたが、実は隠れ良い人だったのか?という可能性もあります。
横山も、自分の私腹を肥やすためというより、結局は会社のために不正を働いていたという要素が強い気がするので、やり方は間違っていたとはいえ、最後には100%黒というわけでもない印象が残りました。
片岡は最後まで正義を貫き通した
会社ぐるみの不正だということが判明したことで、自分たちの世代がここで止めないといけない!という気持ちが湧いてくる片岡と梅原。
前回、屋上でネクタイを外していた梅原のことが少し気になっていましたが、ネクタイを締めなおし、気持ちを引き締めていたようです。無事でなにより!
梅原から受け取った手帳をもとに、片岡は真山と共に賄賂の詳細について調査を始めました。それを知った横山は、真山と梅原を出向させるという非常な手段にでます。
証拠が集まり、マスコミに公表する手はずが整った片岡サイドでしたが、真山や梅原の事を思って躊躇してしまいます。
横山から、「会社を変えたければまず自分のところまで登ってこい」と言われた片岡は、告発することでの三友銀行に与えるダメージの大きさに悩みます。
このまま自分が上の立場に昇れば、梅原や真山を自分の手で引き戻すことができるかも…と考える片岡を真山が一蹴してくれました。
どこに出向となろうが、自分は頑張るし、最後まで頑張りたい。不正や隠ぺいしている会社で頑張れるのか?決着をつけましょう!
この言葉で、片岡の気持ちは固まります。
隅田は金融庁を訪れ、不正を暴露。片岡は新聞社に手帳を持っていき密告したのです。
結果、ダイバーサーチとの資本取引の話は消滅。株価も暴落してしまったものの、膿を出し切った三友銀行は、新しく頭取に就任した隅田の元、新生・三友銀行として生まれ変わることになりました。
『集団左遷!!』最終話のまとめ
正義が勝った!というスッキリした結末となりました。
三友銀行のその後
藤田頭取 横山副頭取→不正が公となり逮捕。
隅田 新しい三友銀行の頭取に就任。
滝川 三友証券へ異動。
金融のスペシャリストを目指して、新しい職場へ行った滝川。張り切って新しい仲間に挨拶するも全員が無反応でした。熱かった蒲田支店とはガラリと違う環境ですが、頑張ってほしいです。
真山 三友銀行を辞めて、妻の実家である建設会社の経理となる。
そういえば、真山さんの義父は会社の社長さんでしたね!ノルマ達成の時に融資を頼んだりしていたのを思い出しました。ということは、真山さんは三友銀行を追われたとしても、安泰の身であったんですね。
片岡 三友銀行に新たにできた人材育成研修センターのセンター長に就任。
次世代を担う社員たちの育成に頑張っています。しかし、息子はというと「部活、頑張ってるか?」と聞く片岡に、「え、もう辞めたよ。前にも言ったけど」といわれ、驚かされます。親子でのギャップにクスっと笑えました。
世の中、いろんな考えの人がいて、自分の思うようにいかないこともたくさんあります。それでも、諦めずにもう少し頑張ろうかな、と思わせてくれるドラマでした。
最終回視聴率は13.1%と、有終の美を飾りました。