「尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で」33話・34話・35話ネタバレあらすじ。郭貴妃がもしものことを考えて起こした行動が大事になり宮中は大騒ぎとなります。さらに謀反により天下を揺るがす事態が起こり……。
33話:崩御
皇后の誕辰祝いの宴が行われる日、姚子衿は皇后への贈り物に書いた牡丹の絵に茶をこぼされて台無しにされてしまいました。
賓妃たちが牡丹の絵を見ていたところでわざと茶をこぼした。
呉妙賢は悪びれない様子でしたが、姚子衿は呉妙賢を責めることはしませんでした。そんななか、宴が始まり賓妃たちはそれぞれ皇后へ贈り物をします。
そして姚子衿の順番になった時、皇太子妃が「皇太子賓は牡丹の絵を用意していましたが妙賢が見たいとせがんで汚してしまった」と皇后に伝えました。
すると、郭貴妃が「とはいえ、贈り物は必要だから楽器で1曲披露してはどうか」と提案します。姚子衿が舞台に移動して箜篌を弾くと、髪に牡丹の簪をつけた芸妓たちがやって来て見事な舞を披露し始めました。
さらに、皇后は料理も褒め殷紫萍を司膳に抜擢したのです。ただ、皇后は派手な祝いは不要と言ったのに芸妓まで呼んで…と不満も漏らしました。
すると姚子衿は、芸妓の舞は朱瞻基の提案だったと説明し、芸妓たちも「牡丹会で皇后さまのために舞い、ご健康とご長寿をお祈りせよと命じられた」と伝えたのです。
遠く離れた地にいる息子からの送りものだと知った皇后は、姚子衿を責めず褒美を与えました。
宴が終わると、郭貴妃は坤寧宮に戻った皇后を訪ねこれまでの無礼な態度を謝罪し、一献の準備をさせます。酒を運んできたのは孟尚食。皇后が不振がっていたため郭貴妃が先に飲み干して、2杯目を皇后に差し出します。
その時、朱高熾が怒りながら入ってきました。酒を見た朱高熾は、皇后に「厚意なのに何を戸惑っている」とと酒を飲もうとしたのです。
この時点で朱高熾は崩御していたものの、次の皇帝となる朱瞻基が留守では混乱するとして、皇后と孟尚食、成待医や楊士奇など一部の腹心以外には伏せられていました。
その日の夜。姚子衿が行雲草舎に向かうと隠れている郭貴妃を見つけます。郭貴妃は姚子衿に、陛下は酒には口をつけなかった、「私は殺してなどない、発作により亡くなった」と必死で訴えました。
そこで姚子衿は、郭貴妃がここまで逃げられたのは皇后が潘王の謀反を恐れ朱高熾の崩御を隠しているため、大がかりの捜索が出来ないからだと予想しました。
朱瞻基が戻らなければ、郭貴妃が危ないどころか天下が危うくなります。姚子衿はまず郭貴妃を証人として守ることを決め、密告しようとした侍女を捕えさせます。
その頃、朱瞻基の元に皇帝崩御の知らせが届いていました。すぐに都に馬を走らせましたが、途中で刺客に襲われてしまったのです。
34話:新皇帝の誕生
皇太子妃は、朱高熾の見舞いに姚子衿を誘おうと行雲草舎にやってきました。しかし、姚子衿が何かを隠していると感じ、草舎の中を探ろうとします。
姚子衿は、郭貴妃が見つからないよう皇太子妃の視線を遮り、別のことに気を向かせるため「陛下が危篤に」と伝えました。みだらな推測は不敬という皇太子妃に姚子衿は「乾清宮に行けば分かる。」と話します。
すると皇太子妃は、皇帝陛下医案(医療方法を示したもの)で朱高熾に行われた診察が途中で終わっていることに気づき、陛下崩御を知ったのです。
その頃、漢王・朱高煦と趙王・朱高燧が乾清宮にやってきて、皇后に「各地で陛下が危篤という流言(噂)を打ち消すため都に戻って来た」と言います。しかし、彼らは見舞いを口実に朱高熾の存命を確認しようとしていたのです。
皇后は、何としても朱高熾に会おうとする2人を全力で拒み続け、最終的に朱瞻基が戻った時に陛下が病なら監国(留守の天子に代わり国政を代行すること)を命ずると断言しました。
それでも2人は納得せず、成待医に医案を訪ねると急に聞かれた成待医は目をきょろきょろさせてしまいます。2人が怪しんでいるところに朱高熾の医案を持った皇太子妃がやってきました。
皇太子妃は、崩御を隠すために書かれていない部分を書き足していたのです。それを見た漢王は引き下がるを得なくなりました。
その直後、朱瞻基が都に戻る途中で刺客に襲われたという報告が入り、遺体が運ばれてきます。皇后は崩れ落ちながら遺体を確認しようとしたところで朱瞻基が帰ってきました。
遺体は刺客の者でした。朱瞻基はすぐに朱高熾の元へ向かい亡骸と対面し、その瞬間に陛下崩御が伝えられたのです。
宮中が喪に伏せるなか、皇后が妃賓たちの殉葬について話し始めます。敬妃の祖父は開国の忠臣であり功を上げた人物で、父は国の重臣であることから殉葬を免じるべきとのこと。
朱瞻基は郭貴妃も功臣の娘で子を3人儲けたから殉葬はならないと言いましたが、皇后は「郭貴妃は殉葬するべき」だと言ったのです。その理由を伝えると朱瞻基は口を閉ざしました。
これにより郭貴妃の殉葬は決まったかのように思えましたが、姚子衿は真実を明らかにするため、朱瞻基に進言したのです。すると、成待医は毒殺での亡くなり方とは違うと言い、孟尚食も毒に気づいた陛下が興奮して病が悪化したのだと証言しました。
これにより朱高熾の死因は毒殺ではなく、興奮したことによる発作が原因だとして郭貴妃の殉葬は免じられることになったのです。
35話:中秋
郭貴妃の殉葬免除の知らせはすぐに皇后に知らされました。姚子衿も郭貴妃に免除を伝えましたが、郭貴妃は落ち着いた様子で殷紫萍の作った甘菊冷淘を食べていました。
郭貴妃は「祖母の味と全く同じだわ」と嬉しそうな顔をしながら、祖母との思い出を語り始めます。郭貴妃が自ら東宮に入ってから20年、すべて祖母の余生を守るためだったと話しました。郭家に栄華富貴をもたらしたのが自分だと一族に知らしめることで、皆に祖母を大切に扱わせたのだと……。
翌日、姚子衿の元に郭貴妃が自害したとの知らせが入りました。彼女がなぜ自害を選んだのでしょうか―――。
洪熙元年6月、朱瞻基は皇帝に即位し大赦を行いました。張張皇后は皇太后に、皇太子妃の胡善祥を皇后として明の宣徳帝になりました。宣徳帝の即位の伴い、皇后と皇太后は妃賓たちの冊封について話し合います。
皇后が妃賓たちの家柄や年齢、資質を考慮してある程度決めましたが、妃の冊封は何氏がいいのか皇太后に助言を求めに来たのです。ただ、姚子衿の冊封に関しては、陛下と皇太后で決めて欲しいと頼みました。
一方で、皇太后の命で洪武初年の旧制が復活したことにより、孟尚食は全宮を掌る孟尚宮となり尚食局に割く時間も減ることから、代理人としてを含英を指名しました。
尚食の人選についてはもう少し考えるとのことで、殷紫萍と蘇月華の間に火花が散ります。
洪熙元年中秋。朱瞻基は皇太后に姚子衿を貴妃にしたいと話していました。(貴妃は皇后の次に位が高い賓妃)そこに、姚子衿が訪ねてきていることに気づいた皇太后は、朱瞻基に「陛下は妃賓の中でも姚子衿を最も偏愛しているとか」と尋ねます。
姚子衿が聞いていることを知らない朱瞻基は、「かつての縁から寛容になるが寵愛を笠に着ることは許さない。自分にとって妃賓はみな同じで姚子衿も例外ではない」と答えてしまいました。
姚子衿が聞いていた事に気づいた朱瞻基は気まずそうでした。朱瞻基は清寧宮から出てくるのを外で待ち食事に誘いましたが、姚子衿は「私はお目汚しになるから他の妃賓を誘って。どうせみんな同じですから」とちょっと意地悪したのです。
そして、中秋は各宮の主が乾清宮に月餅を届けるのが慣例となっている日でしたが、姚子衿は届けないことにしました。しかし、今年は皇太后以外誰も月餅を届けないようなのです。
皇后が月餅を贈らないため妃賓は贈ることが出来ません。皇后を差し置いて出しゃばれないのです。
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