「陳情令」18話・19話・20話あらすじネタバレと感想。狩りに行った魏無羨は草むらの中で、薛洋に襲われて目を負傷した宋嵐を見つけます。魏無羨はある方法で江澄が失った修行で鍛錬した気を取り戻させようと考え……。
18話:金丹を取り戻す策
狩りに行った魏無羨は草むらの中で、目に包帯をして倒れている若者を見つけます。それは櫟陽の常氏の屋敷で出会った宋嵐でした。
温情は宋嵐を診て目の傷は数日で回復すると言いますが、他に気がかりなことがあるようで……。
宋嵐は草むらで倒れていた経緯を次のように説明しました。
数ヵ月前、師匠の誕生日を祝いに行ったところ、待ち伏せしていた薛洋に襲われて目を負傷した。意識が朦朧とする中、暁星塵が目の治療のために抱山散人のところに連れて行ってくれた。
その後、夷陵に来たが気を失ってしまったところを魏無羨に助けられた。
話を聞いた温情は抱山散人の居場所がわかのるかと尋ねますが、宋嵐は首を横に振ります。
魏無羨は江澄に食事を運び、体力を回復しないと金丹(修行で鍛錬した気)を取り戻せないと言います。江澄は驚いて金丹を取り戻す方法があるのかと尋ねました。
魏無羨は死者も生き返らせる抱山散人に会わせてやると答えます。今まで飲まず食わずだった江澄はそれを聞いて急に生きる気力を取り戻して食事をとるのでした。
実は魏無羨にはある計画があったのです。
医書で魏無羨が見つけた金丹を取り戻す方法は他の者の金丹を移すというもの。魏無羨は自分の金丹を江澄に移すと決心。
江澄と江厭離に本当のことを話したら反対されるので、温情に密かに抱山散人に扮してもらい、抱山散人に治してもらったことにする。
江厭離はきっと江澄の治療について行きたがるので、宋嵐が回復したら江厭離を金氏へ送ってもらう。
魏無羨は温情から丸1日眠ってしまう量の薬をもらい、江厭離に夜よく眠れるようになる香だと言って渡します。その後、魏無羨は薬の効果で眠っている江厭離を馬車に乗せ、宋嵐に託しました。
翌日、魏無羨は江澄を連れて山道を行き、途中で目隠しをさせてここからは1人で行けと言って送り出します。その先では垂れ衣付きの笠を被った温情が待っていたのです。
19話:温氏討伐
7日後、山のふもとの町で江澄を待つ魏無羨。金丹を江澄に移してしまったためか具合が悪そうです。
魏無羨が近くにあった茶楼に入ると温氏の兵がたくさんいました。慌てて店を出ようとした魏無羨ですが、温逐流に突き飛ばされて店の中に戻されてしまいます。
続けて店に入ってくる温晁と王霊嬌。金丹がない魏無羨は抵抗できず……。
一方、山で目覚めた江澄は金丹を取り戻していることに気づくのでした。
魏無羨は温晁に向かって化けて出てやるから残忍に殺してくれと言っていました。温晁は、世家の子弟は幼い頃に死後に悪霊化するのを防ぐ儀式を受けているからそんなのは脅しに過ぎないと言い返します。
ところが魏無羨に自分は幼い頃はまだ江家にはいない、儀式は受けていないから悪霊になれると言われた温晁は一瞬怯みます。結局、温晁は温逐流に魏無羨を連行するように命じました。
江澄は魏無羨が連行されたのと入れ違いにふもとの町に戻ってくるのでした。
温晁が魏無羨を連れて行かせたのは古戦場である乱葬崗でした。温晁は邪念と怨念が渦巻いていて生きた人間が入れば戻って来れないといわれている乱葬崗に魏無羨を捨てさせたのです。
その頃、魏無羨たちに味方したことがバレた温情と温寧は捕らえられてしまうのでした。
乱葬崗に倒れていた魏無羨はどこからともなく聞こえてくる複数の人の声で目覚めます。そして少し離れたところに屠戮玄武を封印していたあの黒い剣が浮かんでいることに気づく魏無羨。
魏無羨は黒い剣を手に取り、叫びながら地面に突き刺すのでした。
3ヵ月後。藍忘機と江澄は、かつて温氏の訓学が行われていた教化司に攻め込みます。魏無羨の行方を問い詰められた温氏の兵は、乱葬崗に捨てられたと答えるのでした。
同じ頃、温氏に占領された聶氏の屋敷には聶明玦が攻め込み、温旭を倒して屋敷を奪い返していました。話を聞いた金子軒は江厭離を連れて聶氏の屋敷に行きます。
そこへ訓学の時に取り上げられた剣を取り返した藍忘機と江澄も現れました。江厭離は江澄との再会を喜びます。
聶氏の屋敷で、聶明玦、藍湛、江澄、金子軒が現状と今後の温氏への対抗策について話し合いました。
・現状→聶氏と藍氏の屋敷を占領していた温氏は制圧し、行方不明だった藍曦臣も戻ってきた。
・今後→江氏の屋敷と夷陵にいる温氏の討伐。
藍忘機と江澄は、夷陵にいる温氏の討伐に加わりたいと申し出ました。
藍忘機と江澄が立ち去った後、聶明玦は金子軒に孟瑶のことを尋ねました。聶明玦はここを追い出された孟瑶は金氏に行ったと思っていたのです。ところが金子軒は孟瑶は来ていないと答えるのでした。
夷陵では、温晁に教化司が陥落したとの報告がされます。それを隣の部屋で聞いていた王霊嬌は道連れは御免だと宝箱から装飾品を盗んで逃げようとしていました。
ところが王霊嬌が宝箱を開けると、呪術がかけられているのか中には血の付いた目玉が2つ入っているだけに見えるのです。驚いた王霊嬌が扉を開けて部屋を出ようとすると、入り口の上に護符が貼ってありました。
王霊嬌がその護符を剥がして自分の胸に貼り、再び宝箱の中を見ると今度はちゃんと装飾品がたくさん入っていたのです。王霊嬌は装飾品を掴んで逃げようとしますが……。
20話:邪を招く護符
視線を感じた王霊嬌が振り向くと床に先ほどの2つの目玉が転がっていました。王霊嬌は悲鳴を上げます。
隣の部屋で酒を飲んでいた温晁は王霊嬌の悲鳴を聞いて「あの女を黙らせろ」と言いました。すると鼻と口から血を流した王霊嬌が部屋に入ってきたのです。
この時、屋根の上で笛を吹いている人物がいました。その笛の音を聞くと温晁は頭痛がし、思わず剣を抜いて王霊嬌を刺してしまいます。
ところが温晁が見た王霊嬌は幻覚だったようで、隣の部屋では王霊嬌が見えない何かに「来ないで」と叫んでいました。その時、部屋の外から細長い布が飛んできて梁に引っ掛かります。
王霊嬌はその布で首を吊って自害してしまうのでした。
隣の部屋では異変に気づいた温逐流が温晁を連れ出します。
その後、藍忘機と江澄が夷陵に攻め入ってきますが、温氏の兵たちはすでに全員変死していました。そして屋敷には邪を払うはずの護符に文字が書き足され、邪を招くように細工して貼られていたのです。
また牢には温情が囚われていました。江澄は温情に、四大世家が温氏討伐のために連携したから温氏はもう終わりだと言いました。
続けて江澄は「温氏から離れてくれたら私は……」と言いかけますが、温情は温寧がまだ温氏に囚われていると言ってその言葉を遮ります。
江澄は懐から櫛を出し「将来困った時は私を頼れ」と言ってその櫛を机に置いて立ち去りました。
藍忘機と江澄は、逃亡した温晁と温逐流を追うことにします。温晁と温逐流の潜伏先を見つけた藍忘機と江澄は屋根の上から中の様子を窺いました。
どうやら温逐流は温晁に薬を調達してきた様子。温晁が被っていた頭巾をとると、髪は抜け落ち、顔は酷くただれていました。
その時、また笛の音が聞こえてきます。笛を持って部屋に入って来たのはなんと魏無羨でした。
魏無羨がまた笛を吹き始めると、赤い煙が部屋に入ってきます。その赤い煙は爪の長い女に変化して温晁を襲おうとし、その女を見た温晁は気を失ってしまうのでした。
それに気づいた温逐流は女を攻撃しようとしますが、次々とかわされてしまいます。反対に女は長い爪で温逐流に深い傷を負わせるのでした。
両親の仇を討ちたいと思っていた江澄は耐え切れず天井から部屋に飛び込み、紫電で温逐流の首を絞めました。
その後、江澄は温氏から取り戻した剣を魏無羨に渡し、再会のうれしさのあまり思わず抱きしめてしまいます。そして江澄は魏無羨に乱葬崗に捨てられたと聞いて心配していたと言いました。
魏無羨は本当のことは言わずに、もし乱葬崗に捨てられていたら生きてここにいるはずがないと言ってごまかします。
藍忘機は魏無羨の言葉を疑い「邪道を修めれば代償を伴うぞ」と言って忠告しますが、魏無羨は気にしません。
その時、気を失っていた温晁が目を覚まして3人に命乞いしてきます。魏無羨はこれは江氏の私事だと言って、藍忘機を先に帰らせました。
門を出た藍忘機は背後で温晁の悲鳴を聞くのでした。