「陳情令」21話・22話・23話あらすじネタバレと感想。江厭離から3ヵ月もどこにいたのか尋ねられた魏無羨は答えをはぐらかします。また聶明玦からなぜ剣を佩いていないのかと尋ねられた魏無羨は「嫌だからさ」と答え、他の世家に批判され……。
21話:陳情
聶氏の屋敷で魏無羨と再会した江厭離は涙を流して喜びます。江厭離は3ヵ月もどこにいたのか尋ねますが魏無羨は、はぐらかして答えないのでした。
その夜、聶明玦が祝宴を開きます。魏無羨は藍忘機が祝宴に参加していないことが気になりました。
宴会中に聶明玦になぜ剣を佩いていないのかと尋ねられた魏無羨は「嫌だからさ」と答え、その発言が他の世家の者たちから批判されます。魏無羨は酒を持って席を立ってしまうのでした。
心配して様子を見に行った江厭離は、魏無羨の持つ笛を見て「前は持っていなかった」と言って興味を示します。魏無羨は笛を見せようと差し出しますが、笛を触った江厭離は吹き飛ばされてしまいました。
魏無羨自身も笛の持つ力に驚きます。江厭離は優れた霊器には名前をつけなければと言いました。魏無羨は”陳情”と名づけると言います。
その後、江厭離は改めて3ヵ月間どこにいたのか尋ね、「あなたを見てきた私をごまかせると思う?」と言いました。それでも魏無羨が答えないと、江厭離は話したくなったら打ち明けるように言って部屋を出て行きます。
翌日、藍曦臣が聶氏の屋敷に到着したので協議が行われることになりますが、魏無羨が見当たりません。江澄はイライラしますが、江厭離がなだめて自分が捜しに行くと言います。
魏無羨は崖の上から温情ら温氏の分家の一族が連行されて行くのを見ていました。老婆が転んで鞭で打たれそうになり、それをかばった温情が鞭で打たれてしまいます。
その時、突然強風が吹いて不快な音が鳴り響き、兵は温情を鞭で打つのを止めました。実は魏無羨が崖の上で笛を吹いて風と音を起こしていたのです。温情は崖の上の魏無羨に気づきますが顔を隠して立ち去ります。
そこへ江厭離が来て魏無羨に、藍曦臣が到着したので協議が行われると伝えました。
また先ほどの様子を目撃していたらしい江厭離が「さっきのは……どういうこと?」と尋ねますが、魏無羨は「強い風でたくさん枝が折れた」と言ってごまかします。
聶明玦たちが、温若寒が陰鉄で操る傀儡(怨念で動く死体)にどう対抗するか協議している時、魏無羨が戻ってきました。
魏無羨は陰鉄にも相克するものがあると言いますが、1ヵ月も経てばわかるはずだと言って詳細を明かそうとしません。
協議の後、江厭離は廊下で藍忘機を見かけ「伺いたいことがあるのです」と言いました。
廊下を通りかかった魏無羨は、藍忘機が江厭離に”身も心もむしばむことに”と言っているのを聞いてしまいます。自分のことを言われていると思った魏無羨は「師姉に何を吹き込んでる」と会話に割って入りました。
藍忘機は黙って立ち去ります。魏無羨が追いかけると藍忘機はいきなり斬りつけてきました。剣を佩いていない魏無羨は笛だけではよけきれず、藍忘機にのど元に剣を突きつけられてしまいます。
藍忘機が剣を鞘に納めた後、魏無羨は飄々と「また腕を上げたな」と言いますが、藍忘機は魏無羨が剣を佩いていないことを問い詰めるのでした。
22話:総攻撃
魏無羨は藍忘機に3ヵ月の間に音律術と呪符を融合させた詭道術法を会得し、笛1本で万物を操れるようになったと説明するのでした。
その後、各世家は温氏に攻め込みますが、陰鉄で操られた傀儡は不死身で斬っても斬っても攻撃してきます。全滅を防ぐため、各世家は一旦撤退することにしました。
撤退後の協議で、聶明玦は傀儡を制御するために自分が先に屋敷に潜入して温若寒を殺すと申し出ます。江澄と金子軒は危険だと言って止めますが、聶明玦は死を覚悟で乗り込むつもりでした。
そこへ藍曦臣が温氏の布陣図を持ってくるのでした。
一方、藍忘機が傀儡に触れて傀儡化してしまった弟子たちの治療を試みているのを見ていた魏無羨を金氏の弟子が呼びにきます。
魏無羨が行くと、金子軒の天幕で江厭離が泣いていました。魏無羨が問いただすと、金氏の弟子が次のように説明します。
江厭離は出征している弟子たちに汁物を作る時、金子軒の分も作って金氏の弟子に頼んで運んでもらっていた。金子軒はてっきりその弟子が作ってくれていると思い込んでいた。
今日は偶然江厭離が汁物を運んできた時に金子軒と鉢合わせになった。金子軒は江厭離が婚約を解消されたから復縁目的で弟子の行動を真似したと勘違いして心無い言葉をかけた。
その話を聞いた魏無羨は金子軒の胸を拳で殴りました。金氏の弟子たちが剣を抜きますが、魏無羨が笛を吹くと弟子たちは一斉に倒れます。
魏無羨は今度は金子軒の頬を拳で殴りました。江厭離と藍忘機が止め、魏無羨は天幕を出て行きます。
協議の後、聶明玦は藍曦臣に温氏の布陣図のような機密をどうやって入手したのか尋ねました。藍曦臣は協力者の名はまだ言えないが信憑性はあると言います。
聶明玦は、そういえば行方不明になった時、誰に救われたのかと尋ね、その時救った者が布陣図を送ってきたのだと推測しました。
温氏を倒すまでは正体を明かせないと言って頭を下げる藍曦臣を、聶明玦は信じることにします。聶明玦は藍曦臣に自分が温氏に潜入して7日後に総攻撃をかけるように言いました。
しかし3つの傀儡隊に挟み撃ちにされた各世家は7日間持ちこたえることができず、温氏の屋敷に進むしか道がなくなってしまいます。藍曦臣はこれはきっと温若寒の策だと言いました。
温氏の屋敷では、陰鉄の力に太刀打ちできず深手を負って膝をついている聶明玦がいました。そこへ「聶宗主 お久しぶりです」という声が。聶明玦が顔を上げるとそこには、かつて屋敷を追い出した孟瑶がいたのです。
聶明玦が孟瑶を攻撃すると、孟瑶は蹴り返してきました。それに反撃しようとする聶明玦。しかし温若寒に陰鉄の力で止められてしまいます。
再び剣をとった聶明玦は温若寒に斬りかかりますが、陰鉄の力で吹き飛ばされて気を失ってしまうのでした。
屋敷の外でも各世家が傀儡相手に苦戦していました。そこへさらに大量の傀儡がやってきて絶体絶命という時、魏無羨が笛を吹き始めると、傀儡たちは同士討ちを始めるのでした。
23話:陰虎符
温若寒は傀儡が操れなくなったことに動揺して外に出てきます。魏無羨が笛を吹き、その近くに陰鉄のような黒い物体が2つ浮いているのを見て温若寒は「どこから陰鉄を」と尋ねました。
魏無羨は、この法宝は精錬したばかりで誰も見たことはない、陰鉄ではなく陰虎符だと言います。温若寒は術を使って魏無羨を引き寄せ、首を絞めました。すると傀儡たちは次々に倒れていきます。
その時、急に温若寒の手が緩んで魏無羨は地面に落ちました。実は孟瑶が背後から剣で温若寒を刺したのです。
屋敷の中。倒れていた聶明玦は藍曦臣に抱き起されます。聶明玦が目を開けると傍には聶明玦の刀を持った孟瑶もいました。
なんとか立ち上がる聶明玦。孟瑶はこれまでの経緯を説明しようとしますが、聶明玦は聞く耳を持たずに孟瑶から剣を取り上げます。藍曦臣は間に入って孟瑶をかばいました。
聶明玦は孟瑶がここで聶氏の弟子たちを殺したことが許せず剣で斬りかかりますが、藍曦臣が自分の剣でそれを止めました。
藍曦臣は聶明玦に「温氏の布陣図をくれたのは誰だと?我らに情報を流していたのは誰だと思う?」と問いかけます。そして藍曦臣は、温若寒が油断した隙に殺すというこの計画も孟瑶が立てたというのです。
一方、気を失っていた魏無羨が目覚めると、傍で看病疲れした江厭離が眠っていました。魏無羨が目覚めたことに気づいた江厭離は3日も眠っていたと教えてくれます。
また江厭離は、この3日間朝晩、藍忘機が精神が定まるように琴を弾いてくれていたとも教えてくれました。そこへ琴を持った藍忘機が来ます。江厭離は2人で話をするようにと言って部屋を出て行きました。
藍忘機が琴を弾き始めると魏無羨はもう大丈夫だと言いますが、藍忘機は邪を祓うためには手は抜けないから後3日必要だと言います。魏無羨は陰虎符が人の心を乱すと思うのかと問いますが、藍忘機は答えません。
その時、外で温氏の残党が追われている声がしました。魏無羨がハッと気づいて3つの陰鉄はどうした?と聞くと、藍忘機は葬ったと答えるのでした。
その頃、温若寒が倒されたと聞いてやってきた金光善は温氏の残党を甥の金子勲(ヤオ・シューハウ)に捕らえさせると言っていました。
藍曦臣と聶明玦は残党といっても女性や丸腰の者は捕らえなくてもいいのではと意見します。
しかし金光善は怪しい者は温氏に限らず金氏や江氏であろうと”金光瑶”に調べさせると言いました。
”金光瑶”は孟瑶のこと。実は孟瑶は金光善と妓女の間に生まれた子でしたが、今まで金光善は認知していませんでした。ところが今回の功績で金光善は急に孟瑶を族譜に入れて”金光瑶”とすると言い出したのです。
そこへ金光瑶が温氏の残党を連れて入ってきました。金光瑶は全員を尋問したが、大部分が仙師の家族で陰鉄の行方も知らず術も使えない、老人や女たちは監視し隔離するだけで良いのではないかと意見を述べました。
藍曦臣は安心してその意見に賛成します。宗主たちが立ち去った後、なぜかその部屋からは血が流れてきて……。金光瑶は藍曦臣に言った言葉とは裏腹に全員を始末していたのです。
その後、1人で考え事をしていた魏無羨のところへ藍忘機が来て、いつ陰虎符を精錬したのかと尋ねました。魏無羨は屠戮玄武のいた洞窟で陰鉄の剣を手に入れ、それを最近精錬したと明かします。
藍忘機は魏無羨に、陰虎符は邪道の産物、心が乱れれば制御できなくなると忠告しました。
その時、助けを求める人々の声が聞こえてきます。2人が声の方へ行くと、女性や子供も含めた温氏の生き残りに金子勲率いる金氏の弟子たちが矢を放っていました。
藍忘機は青い光を放って射られそうになった1人の子連れの女性を助けます。しかしその場にはすでにたくさんの遺体がありました。
藍忘機はそこに座って琴で安息の曲を弾きます。立ち去ろうとしていた魏無羨もその曲に合わせて笛を吹き始めるのでした。
後日、聶明玦、藍曦臣、金光瑶は義兄弟の契りを交わすのでした。
また後日、金氏主催で祝宴が開かれます。
魏無羨は金光瑶が剣を持っていないのを見て、温若寒を討った時に使っていた剣は?と尋ねました。金光瑶はあれはその場にあった剣で、不吉なので捨てましたと答えるのでした。
宴が始まり、金光善は急に金子軒と江厭離の復縁を切り出します。金光善は江氏の新しい宗主である江澄に話をふりました。江澄が縁談を受けたら金氏におもねったと言われかねないと考え返答に困っていると……。