『グレイズ・アナトミー』シーズン4~6をネタバレ解説。研修医からレジデントになったメレディス達は、インターンを育てる側になります。
様々な事情を抱えてやってくる患者達のケアに加えて、自分たちの私生活も相変わらず複雑なメレディスと同期のドクター達。日々巻き起こる事件の連続ですが、毎シーズンの終わりにショッキングな大事件が起こります!
シーズン4以降、新たに加わる主要キャスト
ベン・ウォーレン
ジェイソン・ウィンストン
キャサリン・エイブリー
デビー・アレン
シーズン4
ドクター達の恋愛も更に複雑化!
インターンからレジデントに昇格したメレディスと同期のドクター達でしたが、ジョージは卒業試験に1人だけ落ちてしまいます。もう一度インターンからやり直さなければならなくなったジョージでしたが、なんとレジデントのカリーと電撃的に結婚することに。
しかし、ジョージはその後イジーの事を愛していることに気づき、イジーもまたジョージの事を想っていました。お互いの気持ちが通じたのですが、ジョージは既婚者。
傷ついたカリーでしたが、最後はジョージの事を許すことにします。豪快で大雑把に見えるカリーですが、内面は繊細で人の気持ちを配慮する優しいカリー。
プライベートでも波乱が起こりましたが、仕事でもチーフレジデントから降格されるなど、公私とも大変なカリー。ひょんなことから、女好きでお調子者のマークと付き合うことになります。
クリスティーナも、バークとの結婚式当日に逃げ出し破局、アレックスは、ちょっとクレイジーな患者と恋愛関係になって振り回されたり、メレディスとデレクもくっついたり離れたりで、なかなかゴールインまでたどり着けず。
ハッピーエンドには中々たどり着けないドクター達です。
メレディスと異母妹レクシー
シアトルグレース病院に新人インターンとして入ってきたレクシーが異母妹だと知って戸惑うメレディス。レクシーは、メレディスの存在を知ると、姉と仲よくしたいと思い、メレディスに近寄ります。
しかし、複雑な家庭環境で育ったメレディスは、幸せな家庭で育ったレクシーに嫉妬する部分もあり、なかなか受け入れることができません。
レクシーは、すっごく良い子なのですが、メレディスがとにかく面倒な性格。でも、徐々に二人の関係は良好になっていきます。
シーズン5
脇を固める新たなレギュラーキャスト登場
シーズン5から、スコットランド出身のケヴィン・マクキッドがオーウェン役で新たに加わりました。元軍医のオーウェンは戦地でのトラウマを抱えています。
リチャードがシアトルグレース病院採用のオファーをだし、一度は断りますが、最後はオファーを受け、正式にスタッフとして働くことにします。
その後、オーウェンはクリスティーナと付き合うことになるのですが、PTSD苦しむオーウェンは、クリスティーナの事も傷つける事態に……。
また、イジーは患者であるデニーを愛し、そして死なせてしまいました。ジョージと付き合ったり、アレックスと関係を持ったりと、なんだかんだと同僚たちをひっかき回してくれます。
ある日、デニーの移植用の心臓を奪った患者が来院し動揺します。そして、その後デニーの幻覚をみるようになるイジー。原因は脳腫瘍で、判明した時にはすでにオペできない状態になってしまっていました。
それを知ったメレディスは、デレクとの結婚式をイジーとアレックスの結婚式に変更してあげます。最高技術を持つデレクは、イジーの主要切除方法を発見し、オペを執刀することにしたのでした。果たしてイジーは助かるのか?
衝撃的なクライマックス
色々とツイてない男ジョージですが、外傷外科医として陸軍に入ることを決意します。入隊を喜ぶオーウェンですが、ベイリーはジョージの入隊に不満を感じ、オーウェンへ抗議したりと揉め事が勃発。
元妻カリーも、入隊には大反対!みんなでジョージ入隊阻止計画を練ることにします。そんな中、バスにひかれそうになった女性をかばって、逆にバスに引きずられ重傷を負った患者が運ばれてきます。
損傷がひどく、身元判明が困難な状態の男性にメレディスは励ましの言葉をかけます。男性は、メレディスに何かを伝えようとしますが、手に力も入らず筆談も出来ない状態。
デレクとロッカールームでささやかな結婚式を二人で挙げたメレディスは、身元不明の男性のオペ準備に取りかかります。男性が再びメレディスの手を取って、手のひらに何か文字を書き始めました。
その文字とは”007”。この文字でメレディスが男性が何者に気づきます。”007”はジョージのニックネーム、そう、身元不明者はジョージだったのです!
シーズン6
ジョージとイジー、生死の境目
イジーの心肺停止、ジョージの事故と、衝撃のシーンから始まるシーズン6。イジーは、なんとか一命をとりとめますが、仲間たちの懸命な処置もむなしく、ジョージは帰らぬ人となってしまいます。
心にぽっかりと穴があいてしまったシアトルグレース病院のドクター達。それと同様にジョージの死は、視聴者にもジョージロスを感じさせるほどの衝撃的な事件でした。
一方で、メレディスの前に異母妹レクシーが現れ、メレディスを戸惑わせましたが、更に父親のザッチャーが肝硬変で運ばれてきます。ザッチャーは移植が必要なほどの重症な状態にありました。
ザッチャーの家族たちがドナー検査をしますが、みんな不適合。メレディスだけが適合者と判明します。父親との確執が解消できないでいるメレディスでしたが、家族のために父親のドナーとなることを決意しました。
ようやくデレクとも結ばれたメレディス。ポストイット(付箋)での簡単な誓いでしたが、幸せを噛みしめていました。妊娠テストで陽性反応が出たメレディスは、そのことを伝えようとデレクの元へ向かいますが、その時、病院内で最悪な事件が起こります。
最大の危機に直面したシアトルグレース病院
ジョージの事故という衝撃的なラストだったシーズン5ですが、シーズン6のラストは更に上を行く衝撃的なシーズンフィナーレとなります。デレクに恨みを持った患者の夫ゲーリーが、病院内で発砲事件を起こします。
デレクを撃っても終わらないゲーリーの復讐劇によって、他のスタッフたちも次々と犠牲になってしまいます。緊迫した空気の中で、必死に命を救おうとするドクター達。中でも、混乱した状況の中で、必死に冷静さを保ち、デレクのオペを執刀するクリスティーナに圧巻でした。
そして、この事件のさなかに流産してしまうメレディス。メレディスの行動が更に痛々しく本当に可哀想でした。
シーズン4~6の感想
どのシーズン、どのエピソードも、見ごたえがあります。スタッフたちの絡み合う恋愛事情だけでなく、命を救うドクター達が自分達も患者という立場にになってしまい、同僚に救ってもらうというストーリーがたくさんありました。
ずっと見続けてきたキャラクターだけに、彼らが病に侵されたり、緊急オペとなったりすると、見ている側も強く感情移入してしまいました。
切ない三角関係も、あちらこちらで勃発し、ホロリとくるシーンも多数。
シーズン6最後の事件で毅然と自分の仕事をこなしたクリスティーナでしたが、この最悪な経験による精神的な後遺症は相当なものでした。
シーズン7では、この事件がきっかけでクリスティーナの人生も狂わせることになってしまいます。