「玉面桃花(ぎょくめんとうか)」6話と7話と8話のネタバレあらすじと感想

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玉面桃花~福を呼ぶ契約結婚~:6話と7話と8話のあらすじとネタバレ感想。許清嘉と胡嬌は県令が設けた歓迎の宴に出席。

許清嘉は寒衣税の撤廃を提言します。胡嬌は県令の妾に嫌がらせを受け……。

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6話 歓迎の宴

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許清嘉と胡嬌は県令が設けた歓迎の宴に出席することになりました。

胡嬌が宴の会場の酒楼”玉春楼”に入ると役人の妻たちは肉屋の娘だということをすでに知っていて、急に生臭くなったなどと嫌味を言います。胡嬌は持参した包丁を取り出して肉料理を切り刻んでみせ、妻たちを黙らせるのでした。

その後、胡嬌は寒衣税とは民が冬になって綿入れを1着作るごとに収める税金だと聞いて憤慨します。

一方、許清嘉は宴に行く前に高正に前県丞の遅文俊について”善人か悪人か?”と尋ねますが、”愚か者だ”としか答えてもらえません。玉春楼に行くと、許清嘉はしゅ県令から女将の玉娘ぎょくじょうを紹介されます。

許清嘉は酒の席で寒衣税の撤廃を提言しますが、役人たちから許清嘉を迎えるための経費を賄うこともあり増税したのだと言い返されてしまうのでした。

胡嬌は、朱県令の妾のうん氏がわざと胡嬌に茶をかけるよう侍女に指示しているのを偶然聞いてしまいます。その後、侍女が自分に近づく気配を感じた胡嬌はサッとよけて茶が雲氏にかかるように仕向けるのでした。

宴の帰り道、許清嘉は雲氏の侍女が2階から胡嬌に向けて植木鉢を落とそうとしているのに気づきます。胡嬌をよけさせようとした許清嘉は自分の頭に植木鉢が当たって気を失ってしまうのでした。

感想

歓迎の宴にも包丁を持っていく胡嬌に笑ってしまいます。それにしても県令の妾に目をつけられるとは……怖いですね。

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7話 裁き

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翌日、許清嘉は朱県令に寒衣税の代替策として、民に山の土地を与えて開墾させることを提案します。県令は名案だと絶賛しますが、それを民に伝える役目を許清嘉に押し付けるのでした。

下っ端役人の永寿えい・じゅは許清嘉をわざと凶暴な民の多い西地区に案内します。永寿は西地区の民を集め、許清嘉が話を始めると逃げ出してしまいました。

許清嘉が開墾の話をすると、西地区の民たちは口々に以前山に連れて行かれた家族が戻ってきてないと言って、許清嘉に殴りかかってきます。

そこへ許清嘉が西地区に向かうのを見ていた高正が兵を連れて駆けつけ、民たちを捕らえさせました。また高正は許清嘉に、西地区は最も貧しい地区で遅文俊の悪政で人も金も失ったと教えてくれたのです。

翌日、2人の老婆が1つの甕を拾い、どちらも自分の物だと主張して県庁に裁きを求めてきました。役人たちは朱県令が政務中だと言って許清嘉に裁きを押し付けます。

2人とも聞く耳を持たず、許清嘉が困っているところへ胡嬌が来ました。胡嬌は甕の価値が40文くらいだと聞くと、自分に甕を40文で売って2人で20文ずつ分けるように提案します。

老婆たちはすぐに納得して20文ずつ受け取って帰って行きました。ところが許清嘉は胡嬌が金で解決したことを批判します。胡嬌は怒って帰ってしまいました。

許清嘉は反省して胡嬌に菓子を買って帰りますが、胡嬌は菓子は受け取ったものの、許清嘉を家から締め出してしまいます。許清嘉は外で琴を弾いて胡嬌の気を引こうとしますが……。

感想

戻ってきていない西地区の民はどうしているのでしょうか。悪政は本当に遅文俊のせいなのか、それとも罪を着せられているだけなのか、いろいろ謎が出てきて面白くなってきました。

それにしても許清嘉が長い時間かけても裁けなかった問題を一瞬で解決してしまう胡嬌はさすがですね。

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8話 万民傘

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胡嬌が琴の音で寝られないと言って許清嘉に水を浴びせ、2人は口論になります。最後は胡嬌が許清嘉に犬の真似をしたら許してあげると言い、許清嘉は「ワン!」と言ってやっと家に入れてもらうのでした。

翌日、許清嘉は獄中の遅文俊に会いに行きます。許清嘉は県庁の記録では現在10人収容されていることになっているのに、実際には牢に3人しかいないことも気になりました。

許清嘉が帳簿が正確すぎると言うと、遅文俊はあれは偽帳簿で本物の帳簿は隠されていると言いました。遅文俊は県丞時代に帳簿の矛盾を指摘したがよう主簿(帳簿や庶務を統括する役職)に握りつぶされたとのこと。

また遅文俊は西地区の民が戻ってこないことや牢の罪人が消えたことについても何か知っているようでした。許清嘉が詳しく聞こうとすると、牢に高正が来て遅文俊を連行していってしまいました。

遅文俊は連れ去られる時にこっそり許清嘉の手に小石を握らせて行ったのでした。

その夜許清嘉は胡嬌に、ある男の話だと言って父のことを話します。

戸部(財政を司る官庁)の官吏だった男は国に尽くそうとしていたが、突然地方の県丞に降格されてしまった。それでも男はいつか都に戻れると思って働いたが、何年も県丞のままだった。

だんだん情熱は薄れ文書に押印するだけの日が続いた。そんなある日、男は不治の病で余命3ヶ月と宣告された。男は”世のために何かしよう”と思い、読みもせずに押印した文書を検討し直した。

道の補修、土地や水源に関する裁定などがされ、民は男を見る目が変わり、男に万民傘を贈った。その後、不治の病は誤診だったとわかった。

ところが次の案件に取りかかろうとした矢先、大火事に遭って男は死んでしまった。幼い息子が葬儀の支度を整えていると、地元の民が大勢駆けつけてくれていた……。

許清嘉は話をしながら眠ってしまいました。胡嬌も眠った後、またあの覆面の男が万民傘を盗もうと寝室に忍び込んできます。

実はこの時、屋根の上から高正が許清嘉たちの家を見張っていました。高正は部屋に入って覆面の男を撃退し、万民傘を戸棚に戻します。

胡嬌の寝言がうるさかったので、高正は許清嘉の枕元にあった耳栓を胡嬌の鼻に詰めて部屋を出ました。

その後目を覚ました胡嬌は耳栓を鼻に詰めたのは許清嘉の仕業だと思い込み、許清嘉を叩き起こして仕返しに鼻に耳栓を詰めます。

その時、許清嘉は床に足跡があり、扉の鍵も開いていることに気づきました。急いで戸棚を確かめた許清嘉は万民傘の置き方が変わっていることに気づきます。

万民傘の柄の中の離縁状は無事でしたが、許清嘉は足跡を手掛かりに犯人を捜すことにしました。足跡には役人の靴底につけられている模様があったのです。

許清嘉は翌朝、県庁の使用人に掃除だと言って出勤時間に水を撒かせ、足跡を調べます。すると寝室にあった足跡は高正の足跡とぴったり同じでした。

許清嘉が問いただすと、高正は「大事なものを守れ 特に命を」とだけ言うのでした。

感想

遅文俊が許清嘉にこっそり握らせた小石にこめられたメッセージは一体何なのでしょうか。許清嘉の父の死因も本当にただの火事なのか誰かが仕組んだものなのか気になります。

高正は助けてくれたと思ったら証人を連れ去ってしまったり、その後また助けてくれたり……敵なのでしょうか、味方なのでしょうか。

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