「開端-RESET-」10話・11話・12話のネタバレあらすじ感想。
李詩情と肖鶴雲は次のバス停「沿江東路」で乗客全員を降ろすことにし、そのための計画を実行します。ところが、異変を察知した赤い袋の女性はまたしても爆発させてしまうのでした。
10話のネタバレあらすじ
盧笛の秘密部屋をあとにした李詩情と肖鶴雲は、肖鶴雲の友人でゲーム制作会社の同僚でもある劉鵬の家を訪れました。
ニュースを見たらしい劉鵬は、肖鶴雲の顔を見るなり「人を殺して爆発させたのか」と問いただします。
肖鶴雲は人は刺したが爆発には関与していないと答えました。
劉鵬とはゲームを制作する過程で意見が衝突してギクシャクしていたのですが、肖鶴雲はこれまでの自分の身勝手さを謝罪し、ゲームから自分の情報を消してほしいと頼みます。
劉鵬は肖鶴雲に自首を勧め、すべてが終わったらまた兄弟に戻ろうと言うのでした。
肖鶴雲は自首することを約束し、李詩情と一緒に立ち去ります。
劉鵬の家を出た2人は海岸にやって来ました。
肖鶴雲は自首するつもりでしたが、これが最後のループなら、自由の身でいられるのは今が最後だから李詩情が眠るのを見届けたいと言います。
しかし、李詩情はまだ眠りたくないと言って海の中へ……。
肖鶴雲は海の中に入っていこうとする彼女を止めて抱きしめました。
やがて李詩情が眠ると、肖鶴雲は彼女を抱き抱えながら監視カメラを見据えます。(自分はここにいると警察に教えた?)
警察に連れて行かれる途中で眠ってしまった肖鶴雲が目覚めると、また45番バスの中にいました。
2人はループに戻ってこられたのです。
2人は次のバス停「沿江東路」で乗客全員を降ろすことにし、そのための計画を実行します。
乗客1人1人に「次のバス停で大学のイベントがあるんです、見に来ませんか」と声をかけ、イベントの画像を見せるふりをして “私たちは警察 バスに爆弾”と打ち込んだスマホ画面を見せたのです。
赤い袋の女性に怪しまれないよう彼女にも声をかけますが、彼女に見せたのはイベントの画像。
沿江東路に到着すると、乗客はバスを降りようとしました。
ところが、異変を察知した赤い袋の女性はまたバスを爆発させます。
ループに戻ってきた2人は、今度は少し作戦を変更することに。
何名かの乗客に赤い袋の女性を取り押さえてもらい、その間に爆弾を橋の下の川に放り投げることにしたのです。
今回は全員に警察だと伝えるのではなく、女性を取り押さえるのを手伝ってくれそうな数名だけに伝えることにしました。
協力してくれそうなのは、過去のループの経験からスーツケースの男だろうと判断した2人はまず彼に協力を頼みます。
もう一人の協力者として選んだのは――盧笛でした。
肖鶴雲は盧笛が乗車してくるなり、以前のループで彼から聞いた名前を呼びます。
「ル 猫の使徒 喘息もちの征服者 光に選ばれし者 ディ」
そして、肖鶴雲は盧笛に事情を説明して協力を求めます。
盧笛は肖鶴雲が警察官だとは信じませんでしたが、名前を呼んでくれたから協力すると言いました。
バスが橋の上に近づくと、彼らは打ち合わせどおり、まずは赤い袋の女性を取り押さえます。
その間に、盧笛が爆弾を奪ってドアの前で待機。
あとはこの爆弾を川に捨てるだけですが、そのためにはバスを停めてもらわなくてはなりません。
李詩情は混乱する乗客たちに「警察よ!みんな座ってて」と指示した後、運転手にバスを路肩に停めてほしいとお願いしました。
しかし、運転手はなかなかバスを止めません。
そうこうするうちに、赤い袋の女性が暴れながら「王興徳!」と運転手の名前を呼び、「警察に話したのか!裏切ったのか!」と運転手を罵ります。
少しすると「古い着信音」が鳴り、バスはまた爆発してしまいました。
顔見知りの運転手が共犯者だったことに深いショックを受けた李詩情は、ループに戻ってくるなり運転手を責め立てます。
その様子を見た赤い袋の女性は、またバスを爆発させました。
11話のネタバレあらすじ
再びループに戻ってきた李詩情と肖鶴雲は次のバス停で下車しました。
降りてから少し経った13時45分、バスは橋の上で爆発します。
(肖鶴雲の記憶によれば、橋の上で爆発した過去3回はいずれも13時45分)
李詩情と肖鶴雲は情報収集のため、運転手(王興徳)が勤めているバス会社を訪れました。
事務員が席を外した隙に、2人は個人情報の書類を盗み見ます。
その書類から分かったのは、王興徳は地元の人間ではなく 妻の転勤をきっかけに4年前に引っ越してきたこと、そして現在は社員寮に住んでいることでした。
2人は社員寮を訪れ、王興徳の親戚のふりをして王興徳の部屋へ。
肖鶴雲が部屋を物色している間、李詩情は同居人の男から王興徳や妻について尋ねます。
すると、同居人は「王興徳の妻は情緒不安定だから関わらないほうがいい」と忠告しました。
一方、肖鶴雲は部屋の物色を続けていましたが、“古い型の携帯電話“以外は何も見つかりませんでした。
社員寮を出た2人はこれまでの情報をすり合わせた結果、赤い袋の女性が王興徳の妻だろうと結論づけます。
そして、自分たちだけでこれ以上情報を集めるのは無理だと判断し、警察の手を借りることに。
2人は警察署に出向き、乗客の1人である赤い袋の女性がいかに怪しかったかを話し、警察が彼女を調べるよう誘導したのです。
李詩情たちの話を聞いた警察は詳しすぎる証言を訝しみながらも、赤い袋の女性と運転手について調べました。
その結果、以下のことがわかります。
陶映紅(タオ・インホン)
赤い袋の女性。56歳。
もとは高校の化学教師だったが、現在は化学工場で働いており品質検査部で化学薬品を取り扱っている。
夫は45番バスの運転手である王興徳。
王興徳(ワン・シンド―)
45番バスの運転手。陶映紅の夫。
模範的な運転手であり、職歴に問題はない。ただ、彼は過去に何度も45系統への異動を志願し、実際に45番バスの担当になってからは「定年まで運転し続ける」と断言している。
12話のネタバレあらすじ
爆発事故の情報提供者として警察署に残っていた李詩情と肖鶴雲のもとに張刑事がやってきます。
張刑事は2人に、持っている電子機器をすべて提供してほしいと言いました。
肖鶴雲は自分の携帯電話のほかに、王興徳(運転手)の部屋で見つけた古い携帯電話も提供します。
その頃、別の刑事が陶映紅(赤い袋の女性)が借りている車庫を調べていました。
すると、爆弾を作った痕跡が見つかり、彼女の指紋も出てきました。
日が暮れた頃、警察は李詩情と肖鶴雲のさらなる証言をもとに、王興徳と陶映紅をさらに詳しく調べます。
その結果、2人には萌萌という名の大学生の娘がいたものの5年前に亡くなっていることが判明。
さらに、古い携帯電話が萌萌のものであることも分かり、最後の通話は5年前の5月13日/13時44分、かけた相手は父の王興徳でした。
その日の「橋の上」の映像を確認してみると、13時45分に突然、45番バスから1人の女の子が降りてきて別の車に轢かれた瞬間が映っていました。
その女の子こそが萌萌で、即死でした。
これで、王興徳らが「橋の上」で爆発を起こした理由も、13時45分にこだわった理由も分かりました。
李詩情たちのもとに張刑事が戻ってきました。
李詩情は張刑事に、王興徳たちの動機が何なのかしつこく尋ねます。
「すでに起こった事だ。動機を知ったところで何ができる」と答える張刑事。
すると、李詩情は「もしもまだ起こっていなかったら?爆発を止められるでしょうか」と言い出しました。
張刑事はもしもバスに爆弾があることが分かっている場合、警察は犯人を警戒させたくないのでバスを止めたりはせず、乗客のふりをして次のバス停から乗車し犯人を取り押さえると教えます。
それを聞いた李詩情は「そうだとすると、バス停は“沿江東路”しかない。5分で間に合いますか」と尋ねました。
5分では厳しいが、バスを遅らせることができれば間に合うかもれしれないと答える張刑事。
そこへ、張刑事に会議の知らせが入ります。
李詩情は立ち去ろうとする張刑事を引き止め、萌萌の死因を教えてほしいとお願いします。
「彼女は5年前の事故で亡くなった。13時45分、橋の上で突然45番バスを降り、別の車にはねられたんだ」と答える張刑事。
李詩情は最後にもう1つ尋ねます。
「もしも知らない人からメールが来て20分後にバスが爆発すると知らせてきたら、それを信じて出動してくれますか?」
「ためらわずすぐに出動する」
そう答えた張刑事に肖鶴雲は電話番号を尋ねました。
李詩情と肖鶴雲は再びループに戻ってきましたが、なぜか肖鶴雲は鼻血まみれに……。
心配する李詩情に肖鶴雲は、実はループの時間が早まらなくなって以降はループを重ねるごとに体の具合が悪くなっていたことを打ち明けます。
肖鶴雲は李詩情を安心させた後、すぐに張刑事にメールを送りました。
<45番バスに爆弾がある!車両ナンバーはA77651、この席に座ってる女(写真つき)と運転手の共犯で、13時45分に爆発する>
メールを受け取った張刑事はただちに出動を命じます。
一方、李詩情と肖鶴雲は警察が次のバス停から乗車できるだけの時間を稼ぐため、痴漢騒ぎを起こしました。
時間稼ぎは成功し、刑事のひとりがバス停「沿江東路」に到着。
ところが、なぜか運転手の王興徳は沿江東路には停まらず アクセルを踏み込みます。(13時45分まで時間がないから?それとも警察に気づいた?)
付近で待機していた警察官たちは急いでバスを追いかけました。
バスの車内では、異変を察知した陶映紅がナイフを取り出し「動くな!」と乗車たちを脅します。
李詩情と肖鶴雲が彼女を必死に取り押さえている間に、バスは橋の上に近づきます。
陶映紅は「萌萌が待ってる、橋で待ってる!」と叫びました。
李詩情は「萌萌に起きたことはとても不幸だった。でも、乗客を巻き込んで殺すのは間違ってる!」と訴えかけますが、陶映紅にも王興徳にも響きません。
また肖鶴雲も、5年前の事故が許せないなら警察に捜査を頼むべきだ、こんな事をするべきではないと説得しますが、王興徳は捜査する気ならとっくにしていたはずだと警察への恨みを口にします。
橋の上に到着すると、何名かの警察官が先回りしてパトカーで道路を塞いでおり、地面にはタイヤに穴をあける装置が設置されていました。
その装置を踏んだバスは自動的に減速状態となり、複数のパトカーにぶつかりながら停車します。
警察がバスを包囲しますが、バスの運転手は決してドアを開けようとしません。
肖鶴雲が時刻を確認すると13時44分、爆発まであと1分でした。
肖鶴雲は緊急用ハンマーで急いで窓を割り、そこから張刑事に爆弾を渡しました。
その瞬間、「古い着信音」が鳴り響きます。
爆弾を受け取った張刑事は川へと走り出し、爆弾を投げ込もうとしますが……。