「開端-RESET-」13話・14話・15話(最終話)のあらすじ・ネタバレ・感想。
爆発の衝撃で吹き飛ばされた張刑事は救急車で運ばれたものの、命を落としてしまいました。一方の李詩情と肖鶴雲は萌萌の事故について調べると、当時の動画が見つかり……。
13話のネタバレあらすじ
*一部、シーンが前後しています。
張刑事は肖鶴雲から受け取った爆弾を川に投げ捨てました。
その瞬間に爆発し、張刑事は爆発の衝撃で吹き飛ばされてしまいます。
すぐに救急車で運ばれたものの、張刑事は命を落としてしまいました。
一方、陶映紅(赤い袋の女性)と揉み合った際に軽傷を負った肖鶴雲は、李詩情に付き添われて病院で治療を受けていました。
軽傷ではあるものの失血がひどいとのことで、念のため一晩入院することに。
病室に移動した李詩情と肖鶴雲は、乗客が誰も犠牲にならなかった今回こそループが終了するかもしれないと話し合います。
ただ、解決と言うにはまだ何かが足りないような気もしていました。
そこで、萌萌の事故について調べてみると、当時のバスの車内の様子や事故の瞬間が映っている動画を見つけます。
その動画で萌萌は運転手の腕をつかんで必死にバスを降りようとしており、そのせいか、動画のコメントは萌萌を中傷する内容ばかりでした。
それを見た李詩情は「もしもこれをご両親が見たら……」と心を痛めます。
警察もまた、5年前の萌萌の死亡事故が鍵になると考え、当時のバスの運転手と担当刑事を署に呼び出して事情を聞いていました。
しかし分かったのは、当時萌萌が必死にバスを降りようとしたことだけで、なぜ降りたがったのかは不明のまま。
当時の担当刑事によれば、萌萌の両親である王興徳と陶映紅は当初、警察の捜査結果に納得がいかず、なぜ萌萌が急にバスから降りたのか調べるよう警察に要請したとのこと。
そして、自分たちで調べることにした彼らは、毎日のように45番バスに乗車しては萌萌と同世代の女性に「このバスで痴漢や嫌がらせにあったことはないか」と聞き込みをしていたというのです。
一方、取調室では王興徳と陶映紅がそれぞれ警察の尋問を受けていました。
「捜査に協力すれば、5年前の萌萌の事件を再捜査すると約束する」
そう言われた陶映紅は、すべては自分が計画したことで王興徳は従っただけだと供述します。
一方の王興徳も「再捜査を開始した」と知らされました。
王興徳は警察に感謝を述べた後、「あの電話に出られたらどんなに良かったか」と、5年前に萌萌からの助けを求める電話に出られなかったことを悔やみました。
また、爆発に関しては自分が計画したことで、自分たちはこうするしかなかった仕方なかったと供述。
それに対し警察官は、どんな理由であれあなた方の行為は正当化できない、乗客にも家族がいた、こんなことを萌萌が望んでいると思いますかと諭すように言いました。
その言葉に、王興徳は「ご迷惑をおかけしました、申し訳ありません」と頭を下げるのでした。
14話のネタバレあらすじ
入院病棟にいる李詩情と肖鶴雲は、自分たちが今できることは真実を知ることだと判断します。
真実さえ分かれば、問題(爆発事故)を解決する方法も分かるはずでした。
そこで李詩情は、自分を心配して病院にやって来た大学の先生から、5年前の事故のことや萌萌の話を聞きました。
途中で部屋に入ってきた江刑事も一緒に話を聞きます。
先生は萌萌について、とてもいい子で、理由なくあんなこと(道路の真ん中でバスを降りる)をする子ではないと話しました。
また、5年前の事故直後、大学のサイトにあまりに多くの萌萌を中傷するコメントが書かれたためブロックしたことも話します。
それを聞いた江刑事は当時のコメントを見せて欲しいと言い、すぐに大学へ向かいました。
李詩情も同行し、当時のコメントを洗っていたところ「萌萌は悪くない。バスで痴漢にあったせい」という書き込みを見つけます。
IPアドレスから書き込んだ人物を突き止めた江刑事たちは、すぐにその人物・劉瑶に会いに行きました。
劉瑶は当時大学寮に住んでいた女性で、5年前に事故が起きた際、萌萌と同じ45番バスに乗り合わせていたようです。
ただ彼女は、情報を提供してそれが漏れたら今度は自分が標的になるのではないかと恐れ、なかなか真実を語ろうとしません。
そんな劉瑶に江刑事は、必ず安全を保証すると約束します。
すると、劉瑶は「萌萌はメガネをかけた中年男性に痴漢されていた。写真もある」と話したのです。
15話(最終回)のネタバレあらすじ
劉瑶は携帯電話を変えても写真は消さずに残していたと言い、痴漢の証拠写真を江刑事に見せました。
また、彼女はこの写真をファイルホスティングサービスに保存していると言いログイン情報を提供します。
その頃、ループを重ねるごとに体調が悪化している肖鶴雲は病室で血を吐いていました。
しばらくすると、李詩情が病室に戻ってきます。
体の限界を感じ始めている肖鶴雲は、次のループでは李詩情ひとりでも解決できるよう、張刑事に送るべきメッセージの文面や張刑事の電話番号、それからファイルホスティングサービスのログイン情報など、次のループで必要な情報をしっかりと李詩情に暗記させます。
もし爆発事故が解決し、ループが終わったとして、次に目覚めたとき自分たちはお互いのことを覚えているのだろうか……。
そんな心配をする李詩情に、肖鶴雲は言いました。
「僕は忘れない。もし君が忘れていたとしても、君を探し出してこう言うよ。“僕と付き合ってくれませんか――。”」
肖鶴雲はそう言いながら、彼女に手を差し出しました。
李詩情はその手を握り「はい」と答えます。
肖鶴雲は彼女に近づきキスをしました。
肖鶴雲と李詩情はループに戻ってきましたが、肖鶴雲はすぐに目覚めません。
やはり、彼はループを重ねるごとに体の限界が近づいているようです。
彼が起きないのを見て、李詩情は彼の代わりに自分が張刑事の携帯電話にメッセージを送りました。
<車両ナンバーA77651の45番バスに爆弾があります。
バスは現在、港務新町(バス停)を出たところです。
この席に座ってる女(写真つき)と運転手の共犯で、13時45分に橋の上で爆発します。
犯行の動機は、2人の娘が橋の上で45番バスから無理やり降りて事故死したからです>
メッセージを受け取った張刑事はすぐに出動し、橋の上を塞ぐよう手配します。
一方の李詩情は、“私は警察の協力者。灰色の服を着た女性の足元に爆弾があるので、彼女を取り押さえるのを手伝ってください”と打ち込んだ携帯電話の画面をスーツケースの男に見せて協力を求めました。
少しすると、次のバス停「沿江東路」から盧笛が乗車してきます。
李詩情はスーツケースの男に見せた同じ文面を盧笛にも見せながらこう言いました。
「あなたは盧笛。猫の使徒で喘息に打ち勝った。光に選ばれし者。あなたは選ばれた人間なの」
盧笛はその言葉に頷き、協力することを約束しました。
バスが橋の上に近づくと、李詩情とスーツケースの男が陶映紅(赤い袋の女性)を取り押さえ、その隙に盧笛が爆弾を奪います。
しかし、陶映紅の手にはナイフが握られており、取り押さえるのに手こずってしまいました。
「この女性はバスを爆発させようとしてるの!助けて!」
李詩情が必死に助けを求めると、他の乗客たちも陶映紅を取り押さえるのを手伝い始め、ナイフを取り上げることに成功します。
ところが、王興徳(運転手)がわざと急ブレーキを踏んだため乗客が一斉に転倒してしまい、陶映紅はその隙に爆弾のほうへと駆け寄り爆発させようとしました。
その時、ようやく目覚めた肖鶴雲が陶映紅を取り押さえます。
そしてバスが橋の上に到着すると、先回りした警察官たちがパトカーで橋の上を塞いでいました。
バスはパトカーにぶつかりながら停車します。
警察がバスを包囲する中、王興徳は運転席を離れ、盧笛から爆弾を奪って爆発させようとしました。
その時、バスのドアが開き張刑事が入ってきます。
張刑事が王興徳を説得する中、李詩情は痴漢の証拠写真を王興徳に見せながら言いました。
「萌萌は痴漢にあったの。だからバスを降りたがった。迷惑をかけたがったんじゃない、彼女は無罪よ。この写真を撮った人が証言してくれる」
張刑事も「娘さんの事故を再捜査し、娘さんの汚名を晴らすと約束する」と説得します。
また肖鶴雲も「こんな事をしたって、痴漢男は無傷だ。痴漢男が罰せられるのを見ずに死にたいのか」と言いました。
徐々に王興徳の体から力が抜けていくのを見て、張刑事はすかさず王興徳から爆弾を取り上げます。
そしてすぐに川へと走り出すと、川に爆弾を投げ込みました。
爆弾は川の中で爆発し、乗客も警察官も全員無事でした。
王興徳と陶映紅がパトカーへと連行される中、李詩情と肖鶴雲は抱きしめ合います。
その後、自宅に帰った肖鶴雲は李詩情の携帯電話に「おやすみ」とメッセージを送って眠りにつきました。
そして目覚めると、バスの中……ではなく自宅のベッドの上だったのです!!
そうして、ループを終えた彼らは後日、国民を守った栄誉を称えられ他の乗客とともに表彰されました。
乗客はそれぞれの日常に戻り、犯罪を犯した王興徳・陶映紅・痴漢男はそれぞれ刑罰を受けます。
そして後日、李詩情と肖鶴雲は萌萌のお墓参りへ行き花を添えました。
墓参りを終え、並んで歩く2人の手はしっかりと繋がれています。
<完>