「風起隴西(ふうきろうせい)」18話・19話・20話ネタバレあらすじと感想

サスペンス
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「風起隴西(ふうきろうせい)」18話・19話・20話ネタバレあらすじと感想。李厳は馮膺に密勅の話をし諸葛亮を陥れ君主を欺いた罪に問う計画を練るように命じます。

一方、高堂秉が獄中死し自害という所見が出ますが、荀詡は信じることができず……。

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18話:高堂秉の死

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馮膺は李厳を案内した屋敷に柳瑩を連れてきて気に入ったならここに住むがいいと言います。柳瑩は喜んで馮膺の頬にチュッとしました。馮膺は慌てて周囲を見回し誰かに見られていないか確認します。

馮膺は柳瑩を叱り、感謝したいならここで見聞きしたことを時折報告するように言うのでした。

柳瑩に会った李厳はそなたのために書いた詩に曲をつけてほしいと言って直筆の紙を渡します。

その後、李厳は馮膺に密勅の話をし、諸葛亮を陥れて君主を欺いた罪に問う計画を練るように命じました。

同じ頃、陳恭と荀詡のところに獄中の高堂秉が死んだとの知らせが入ります。凶器は牢内にあった机を割った木片で自害という所見が出ますが、荀詡は信じることができません。

天水では郭淮が黄預を連れて復職した郭剛に会いに来ていました。郭淮はその時初めて黄預に陳恭は仲間だと明かします。

また郭淮は黄預に陳恭が五仙道を滅ぼしたのは自分が命じたことだと言い、皇帝が五仙道を国教にと考えているのでこれ以上は陳恭を追及するなと言って牽制するのでした。

ある日、陳恭が李厳に呼ばれて屋敷に行くと李厳はまだ帰ってきていませんでした。屋敷にいた柳瑩は陳恭にこっそり先日の李厳が直筆で詩を書いた紙を渡しました。陳恭はいつか脅迫するネタにしようと言って受け取ます。

一方、荀詡は馮膺に呼び出され、燭龍の件で戦々恐々としている司聞曹を静めるために高堂秉は表向きは自害と報告し、調査を続けるなら秘密裏にするようにと言われました。

その時、荀詡は部屋に掛かっていた馮膺の衣の袖が汚れていることが気になるのでした。

李厳の屋敷では陳恭が柳瑩に、馮膺の情報の伝達経路を尋ねていました。柳瑩は青石谷の赤岩峰と答えます。その時、李厳が戻って来たとの知らせがあり、柳瑩は部屋から出て行きました。

その頃、楊儀が密かに馮膺を訪ねてきていました。馮膺は楊儀に、曹魏が連弩の設計図を盗もうとしたのは目くらましで、本当の目的は李厳を制圧することだと言います。

そして馮膺は自分はその計画のために李厳の腹心になったと言いました。楊儀もその計画に気づいていたようです。

李厳の屋敷には陳恭とともに馮膺も呼ばれていましたが、楊儀の訪問があったために遅れて行きました。李厳は到着した馮膺に先日命じた諸葛亮を陥れる策を話すように促します。

馮膺は今回の策は3段階の連環の計だと言いました。

①今回の諸葛亮の北伐は陽動部隊が隴西を攻め、その隙に主力部隊が兵糧庫を奇襲してそこを拠点に長安を狙うもの。そこでその情報を曹魏に流し陽動部隊を全滅させて主力部隊の攻勢を遅らせる。

陳恭が曹魏に情報が届く前に連絡係が捕らえられたり、曹魏が届いた情報を信じなかったらどうするのかと尋ねると、馮膺は自分には郭淮と直接連絡をする経路があると明かします。

②孫呉の軍に扮した李厳の腹心が関所を襲い孫呉と蜀漢の商道を発って孫呉の侵略だと偽り、我が国が挟撃される危機をでっちあげる。諸葛亮は不在なので李厳に解決するように勅命が下りるはず。

③その時、李厳が戦に備えるという口実で孫呉との前線に兵糧を送ってしまえば諸葛亮は北伐を継続できなくなる。

感想

確かに高堂秉は荀詡に白状する代わりに自分を逃がしてほしいと言っていたので自害するとは思えないです。

馮膺は李厳側についたふりをしていただけで、諸葛亮側の楊儀ともまだやりとりしていたんですね。李厳からは諸葛亮を陥れる計画を練れと言われ、でも実は李厳を制圧することが本当の目的で……なんだか混乱しそうです(汗)

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19話:荀詡の推理

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荀詡は谷正の他にも連絡係がいて、高堂秉はそのために口封じされたと推測。また馮膺の衣の袖についていたのは牢の内壁の汚れではないかと考えます。

その話を聞いた裴緒は、足が不自由な荀詡の代わりに自分が確かめに行くと申し出ました。馮膺の不在時にこっそり衣を調べた裴緒は袖に高堂秉を死なせた木片の欠けていた部分がついているのを見つけます。

荀詡は裴緒から受け取った木片のかけらを持って陳恭の家へ行き、高堂秉をを殺したのは馮膺ではないかと言いました。そして荀詡は裴緒には馮膺を監視させるのでもう1人尾行の仕方を心得ている者を手配してほしいと頼みます。

陳恭が他にも監視対象がいるのかと尋ねると、荀詡は柳瑩が現れたのは偶然じゃない気がすると言い、馮膺が柳瑩を李厳に近づけたのも怪しいと言いました。

それを聞いた陳恭は嫉妬だなと茶化してごまかそうとしますが、荀詡は柳瑩は馮膺の連絡係ではないかとまで言います。陳恭は諦め、燭龍の事案が解決したので天水から呼び寄せた林良に柳瑩を監視させようと言いました。

その時、裴緒が荀詡を迎えに来ます。陳恭が荀詡を見送って戻ると家の中に人の気配がしました。陳恭が用心深く入って行くと「糜殿 元気そうだな」という声がします。そこにいたのは黄預だったのです。

黄預は「郭淮刺史のめいを受けて燭龍様に会いに来た」と言いました。そして黄預は「翟悦を殺したのは私 五仙道を滅ぼしたのは陳曹掾 おあいこだろ」と言います。

その後黄預は陳恭に、郭淮刺史の密命として燭龍の事案に深入りしている荀詡を殺すように伝え、猛毒を塗った3本の矢を置いていきました。

一方、荀詡は李厳の屋敷の外で草笛を吹いて柳瑩を呼び出し、柳瑩を曹魏の間諜なのではないかと思ったと言います。柳瑩がごまかそうとすると、荀詡は高堂秉のことを知っているかと尋ねました。

柳瑩は紫煙閣のお客だと答えます。荀詡は紫煙閣の帳簿を見たら高堂秉は毎月3回通っていて柳瑩としか会っていなかった、しかも柳瑩がこの地に来るまでは高堂秉は紫煙閣に行ったことがなかったと言いました。

そして荀詡は高堂秉から”柳瑩は連絡係だ”と聞いたと嘘をつきます。柳瑩は荀詡に「私に利用されたと思った そうでしょ」と確認しました。

そして柳瑩は荀詡に急に「私の想いを知っている?気づいているはずよね」と尋ね、「私を間諜だと思うなら捕まえればいいわ」と言って両手を差し出します。

荀詡はその手を摑まえることができず……。

感想

荀詡はやはり柳瑩が助けを求めて来たのは偶然じゃないと思っていたのですね。柳瑩の馮膺に対する態度と荀詡に対する態度を見ていると一体どちらが本心なのかわからなくなります。間諜とはそういうものかもしれませんが……。

また陳恭は黄預に翟悅の仇討ちをするどころか、荀詡の殺害を命じられてしまいました。陳恭はこの窮地をどう乗り切るのでしょうか。

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20話:青石谷の赤岩峰

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荀詡は柳瑩に城門を出ることのできる令牌を差し出し「お願いだ この地を離れてくれ 私は心から君の無事を願う」と言います。柳瑩は令牌を受け取り荀詡を抱きしめた後、屋敷の中に戻って行きました。

裴緒は林良に柳瑩を追わせようとしますが、荀詡は止めます。そしてこのことを陳恭には言わないようにと口止めするのでした。

同じ頃、陳恭は馮膺を茶に誘い、疑問があると言って次のような話をしました。

かつて李厳の軍が曹魏に取り込まれた賊軍に包囲された時、李厳の軍は数では劣っていたが兵法に長けていたため当初は優位に立っていた。ところが賊軍は突如李厳の軍の軍備や動きの情報を得てその補給路を断ち、李厳の軍は逃げるしか道がなくなった。

陳恭は当時馮膺は軍の情報を把握できる立場にいたと指摘し、なぜ情報を曹魏に流したのか問います。馮膺はその時にご尊父が戦死したのは知っていると言い、仇討ちのために私を呼んだのだろうと言いました。

馮膺は李厳の軍の守備状況を曹魏に伝えるというのは、別の場所で曹魏軍と対峙していた先帝の勅詔だったと明かします。

続けて馮膺は、李厳の軍の敗走後、先帝と対峙していた曹魏軍は判断を誤って攻撃してきて我が軍に平定されたと言いました。陳恭は動揺します。

馮膺は司聞曹の機密や密偵の情報を曹魏に流したのも命令を受けてのことだったと言いました。そして馮膺は多くを犠牲にした以上努力を無駄にはできぬ、過去にとらわれないでくれと言います。

陳恭は高堂秉の死を荀詡が調べていることを懸念していると言いますが、馮膺は構わないと言いました。そして馮膺は陳恭に、楊儀に会いに行って諸葛亮の将令を得る手はずを整えるように言うのでした。

一方、李厳は諸葛亮の陽動部隊に兵糧を届ける時に遠回りする口実を作るため、関所を守る馬岱ばたい(ドン・ハオラン)を抱き込んで近道の方は山津波で橋が流されて通れないと証言させようと考えていました。

李厳は馬岱を紫煙閣に呼んで話をしますが、馬岱は頑なに軍人は朝堂での争いには関わらないと言って拒否します。李厳が最終手段として皇帝の密勅を見せると馬岱はやっと誓約状に署名するのでした。

その後、陳恭が荀詡の家に行くと、裴緒が馮膺の部屋の扉に墨で小さな円が描かれていたと報告します。それは密偵の連絡方法だと言う荀詡。

また陳恭は馮膺が青石谷の赤岩峰に行って道人に占いをしてもらう手配をしていたと話します。荀詡はもうすぐ戦が始まる多忙な時期に占いに行く馮膺を怪しいと言いました。

荀詡は青石谷の赤岩峰で馮膺を見張ります。馮膺が建物の中に入った後、道人の弟子が謝礼として渡された包みを持って出かけて行きました。荀詡は配下に道人の弟子を尾行するように指示します。

馮膺を占った道人は”3日以内に投獄される”という結果を伝えるのでした。

感想

荀詡は柳瑩の身を案じているかのように令牌を渡しましたが、これは罠なのでしょうか。裏表がないと思っていた荀詡のこともだんだんわからなくなってきました。

父の死が馮膺個人のせいだと思っていた陳恭が、勅詔を受けてのことだと知ってどう思ったのでしょうか。

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