2024年4月5日公開の「オーメン:ザ・ファースト」で主演を務めたネル・タイガー・フリーが、英誌NMEのインタビューにて自身が恐れるものについて語りました。幼い頃から超常現象に魅了されてきたフリーが恐れる唯一のものとは?
幽霊に悩まされてきたネル・タイガー・フリーの幼少期
2024年4月5日公開の「オーメン:ザ・ファースト」で主演を務めたネル・タイガー・フリーが、英誌NMEのインタビューにて自身が恐れるものについて明かします。フリーは、幽霊に悩まされた3歳の頃から超常現象に魅了されてきました。
当時、フリーは姉が近くにいたがったことから、姉の部屋の隣にある小さな屋根裏部屋で寝ていました。ところが、フリーはこの部屋の住人は自分だけではないと感じており、よく母に「銀のヘアブラシを持った女性に叩かれた」と話していたそう。
最初はよくある子供の想像力によるものだと本気にしなかった母ですが、見知らぬ女性から”フリーの姉が亡くなる直前に寝ていた部屋を見せてほしい”と頼まれ、この女性を家に招き入れたことで考えを改めざるを得なくなります。
女性は一目散に2階の屋根裏部屋に向かい、フリーの姉がこの部屋をとても好んでいたことを明かしました。しかも彼女はフリーが見た通りに銀のヘアブラシを持っているようで、フリーの母は驚きを隠せませんでした。
こんなゾッとする話をフリーは怖がるどころか、ある程度の安らぎを与えてくれると興奮気味に語ります。フリーは現実と霊界のどちらであろうと、恐ろしい何かに直面したときに逃げるような人ではありませんでした。
「オーメン:ザ・ファースト」の撮影現場でも多発した怪奇現象
「オーメン:ザ・ファースト」は、悪魔の子ダミアンを巡る1976年の映画「オーメン」の始まりの物語です。フリーは、修道女になるべくローマの教会の奉仕活動のためにやって来た、アメリカ人女性マーガレット役を演じています。
元々、「オーメン」シリーズは”呪われた映画”と称されるほどに不可解な事件や事故が多発したことでも有名です。「オーメン」の撮影中に起きた事故や事件は、以下の通り。
- 主演のグレゴリー・ペックの息子が拳銃自殺(ペックが「オーメン」への出演を決めた翌日のこと)
- ペックが撮影時に愛用していたレストランがテロ組織IRAによって爆撃を受ける
- スタッフが移動時に乗った飛行機が落雷に見舞われる
- 本来スタッフが乗るはずの便が墜落して乗客ら全員が死亡する事故が発生
- 首を切断するシーンの担当者が、自分の妻の首を切断して亡くすという交通事故を起こす(事故が起きたのは13日の金曜日、事故現場にはオランダのオンメンまで66.6km”Ommen 66.6km“という看板があった。事故の日は「オーメン」公開日1976年6月6日から66日が経った最初の13日の金曜日。)
決してこれらが「オーメン」と紐づいた現象とは言えないものの、こうした怪奇現象は「オーメン:ザ・ファースト」の撮影現場でも起きています。
フリーたちが乗る飛行機は落雷に見舞われ、ある俳優は撮影の前日にカラスの群れに襲われました。さらに、フリーが若い頃のブレナン神父を演じたラルフ・アイネソンと話していると、彼の十字架が理由もなく真っ二つに折れてしまいました。
それでもフリーに怖がる様子はなく、「クレイジーなことがたくさん起こったの」と説明します。どうやら、こうしたクレイジーなことは長い間彼女に起こっているようです。
ネル・タイガー・フリーが唯一恐れるもの
ここまで怖いもの知らずな一面を窺わせてきたフリーですが、そんな彼女にも唯一恐れるものがあります。それは、恋愛です。
フリーは、プライベートでは彼の名前のタトゥーを入れるほど確固たる関係を築いています。しかしロマンチックな振る舞いをするのがとても苦手なようで、ロマンチックなシーンを見せられたら尻込みしてしまうとのこと。
本当はロマコメにも挑戦したいとは思いつつも、「私ってかなりたどたどしくてちっぽけな生き物だから……かなり不気味な性格だと思うわ。」と弱気な姿勢を見せました。とはいえ明るくおしゃべりなフリーからは暗さなど感じられず、アクションからミュージカルまでこなすフリーがロマコメに挑戦する未来もそう遠くはないのかもしれません。