ハリウッド進出から20年 真田広之主演の「SHOGUN-将軍-」は なぜ注目されているのか?

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現在Disney+で配信中の真田広之が主演とプロデュースを務めた、戦国スペクタルドラマ「SHOGUN 将軍」。主演の真田広之が日本人から見た正しい日本の描き方にこだわり、戦国時代の日本を忠実に描きました。なぜそこまで「SHOGUN 将軍」は人々を魅了するのか、その秘密に迫ります。

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なぜ「SHOGUN 将軍」は絶賛されるのか

“アメリカ目線”ではない日本に忠実な描写

[c] 2024 Disney and its related entities

度々ハリウッド作品で描かれる日本の描写は、日本人からすると違和感を抱くようなものが多々見られます。しかし、「SHOGUN 将軍」にそうした違和感を抱くことはないでしょう。

というのも、「SHOGUN 将軍」では主演の真田広之がプロデュースも務めており、日本人から見た正しい日本の描写を取り入れているからです。実際、製作総指揮を務めたジャスティン・マークスはWEBザテレビジョンのインタビューで、いかに真田広之が正しく日本を描くことに注力したかを明かしています。

真田広之はジャスティン・マークスと初めて会った際から、”今までハリウッド映画がどうして日本を正しく描けなかったのか”について話し合ったり、正しく日本を描くためのリストを自ら用意したとのこと。

そのリストには、所作や小道具等は日本の専門家に見てもらうべきだとか、時代考証はきっちり行うなどといった提案がいくつも記されていました。

これはただのダメ出しではなく、それぞれに代案が用意してあったようで、真田広之がいなければ「SHOGUN 将軍」は出来なかったとジャスティン・マークスは語ります。

いざ撮影が始まっても真田広之はプロデューサーとして誰よりも早く毎朝現場入りをし、チェック作業や他の役者のリハーサルにも立ち合い、それから主演俳優としてメイクをして演技をする日々を送っていました。

それは撮影が終わっても続き、撮影後1年半をかけて屋根の形や色、エキストラの動き、街並みの感じなどの細かいところまで入念にチェックしていきました。

こうしたリアルな日本人目線の日本の描き方の提案は制作陣全体にとって有意義なものであり、多くの気づきを得る貴重な経験になったようです。

とはいえ、決して全てを日本のやり方にするのではなく、日本とハリウッドのやり方をいいとこ取りして上手く融合させて制作されました。

旧シリーズの知名度の高さと現代寄りの内容

(c) MMXX CBS Broadcasting, Inc. All Rights Reserved.

「SHOGUN 将軍」は、ジェームズ・クラベルの同名小説を原作とする戦国スペクタルドラマです。この原作小説を基にした作品には、1980年のドラマ「将軍 SHŌGUN」があります。

当時、映画ファンの間では1950年代以降の黒澤明映画の影響により侍文化は知られていましたが、世間に”将軍”という名が浸透したのは「将軍 SHŌGUN」の影響が大きいのです。

当時のアメリカ人口の半分にあたる1億人が連夜テレビに釘付けとなり、エミー賞とゴールデン・グローブ賞で複数の賞を受賞しました。

1980年代は経済成長も著しい日本への注目が最も集まっていた時代でもあり、その後のハリウッド映画に日本の題材が数多く誕生する火付け役になったとも言えます。

旧シリーズの「将軍 SHŌGUN」では、日本側の登場人物のセリフには英語字幕が入らず、劇中で通詞を務めるまり子役が訳した英語を通じて、主人公のイギリス人航海士ジョン・ブラックソーンが置かれた境遇を追体験する形が取られていました。

ところが、新作の「SHOGUN 将軍」では、日本側の登場人物たちのセリフには演技に合った英語字幕が入れられており、一人一人の心情や思惑が感じ取れる形を実現しています。全体の7割のセリフが日本語であるにもかかわらず、視聴者を惹き込むこだわりの文章力が最大の魅力となっています。

現在、「SHOGUN 将軍」は、2024年2月27日からアメリカのFXチャンネルで、日本では[Disney+ (ディズニープラス)] で配信中です。[Disney+ (ディズニープラス)] のSTARで毎週火曜日に1話ずつ配信。

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真田広之の切れのいい刀アクションを堪能

ラスト サムライ

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(C)2003 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

「ラスト サムライ」は、エドワード・ズウィック監督作の叙事的時代劇アクション映画です。主演は共同製作も務めたトム・クルーズで、渡辺謙と小雪、小山田真と真田広之らが出演しました。

真田広之は、サムライたちのリーダー格である氏尾役を演じています。サムライ映画ということもあって殺陣が多い作品であり、トム・クルーズの殺陣は真田広之が教えたものです。

元々、真田広之は千葉真一率いるジャパン・アクション・クラブ出身ということもあり、数多くのチャンバラ作品に出演してきた

真田広之自身は登場シーンこそ少ないものの熟練の殺陣を見せつけ、主演のトム・クルーズが「自分が喰われる」と焦り、真田広之のシーンを削るよう制作陣にオーダーしたという逸話も。

ジョン・ウィック:コンセクエンス

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「ジョン・ウィック:コンセクエンス」は、「ジョン・ウィック」シリーズの第4作目にあたるアクション映画です。主演はキアヌ・リーブス、準主役は中華圏で高い人気を誇るドニー・イェンが務めました。

真田広之は、大阪コンチネンタル・ホテルの支配人で、ジョンの旧友であるシマヅ・コウジ役を演じています。これは、監督のチャド・スタエルスキがアイドル時代からの真田広之の大ファンだったことからラブコールを送り、ようやく実現したことでした。

実は、チャド・スタエルスキ監督は第3作目の「ジョン・ウィック:パラベラム」の時にも真田広之に出演依頼をしていたが、先に「アベンジャーズ/エンドゲーム」への出演が決まっていたため出演を辞退している

真田広之は、お得意の日本刀とハンドガンを駆使したガン・フーを披露しています。
※ガンフーとは、「ジョン・ウィック」から生まれたガンアクションとカンフーを融合した戦闘スタイルのこと。

SHOGUN 将軍

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[c] 2024 Disney and its related entities

「SHOGUN 将軍」は、ジェームズ・クラベルの同名小説を原作とした戦国スペクタルドラマです。主演とプロデュースを真田広之が、製作総指揮は「トップガン マーヴェリック」の原案を手掛けたジャスティン・マークスが務めています。

「SHOGUN 将軍」は、1600年代の日本を舞台に、日本に漂着したイギリス人航海士ジョン・ブラックソーンの視点から戦国の陰謀と策略を描いた物語です。ハリウッド作品ではあるものの、日本人が見ても違和感のない日本描写が特徴の1つとなっています。

真田広之は、戦国最強の武将である吉井虎永役を演じています。撮影前には訓練合宿も行ったほどアクションシーンにはこだわっており、専門家から剣術はもちろんのこと、弓術や馬術も学んだそうです。

ブレット・トレイン

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© 2022 Columbia Pictures Industries, Inc. and TSG Entertainment II LLC. All Rights Reserved.
視聴可能VOD

「ブレット・トレイン」は、伊坂幸太郎の小説「マリアビートル」を原作とするミステリー・アクション映画で、主演はブラッド・ピット、監督はデヴィット・リーチが務めました。

真田広之は、なにかと運命を語りたがる剣の達人エルダー役を演じています。高速列車を舞台に様々なアクションシーンが繰り広げられ、車両ごとにアクションの特徴が変わります。

眠っている人がいるために静かにしなければならない車両や、武器になりそうな瓶や刃物がある食堂車といったように、車両ごとに異なるアクションが見どころです。

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真田広之の軌跡

真田広之は2002年公開の映画「たそがれ清兵衛」が評価され、翌年2003年「ラスト サムライ」への出演を機に日本を代表する俳優のひとりとなりました。

その後、ロサンゼルスに拠点を移し米国の映画やドラマに出演し2007年「ラッシュ・アワー3」でジャッキー・チェン、2013年には「47RONIN」でキアヌ・リーブスと共演しました。

さらに2019年にはMCUの映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」にも出演しています。