『ヒューマンズ』シーズン3第4話のネタバレと感想。
シンスは危険ではないと主張するミアへの反発はエスカレートする一方、シンス専用区でもトラブルが……。
人間とシンス(アンドロイド)の間に和解はないのか。
そんな中で起こった衝撃展開。
『ヒューマンズ』シーズン3第4話のネタバレをお届けします。
『ヒューマンズ』シーズン3第4話のネタバレ
アグネスの過ち
デイ・ゼロの前のアグネスは、ピエロとしてショーに立っていました。ショーでは子ども達にからかわれたり、物を投げつけられたりするアグネス。ショーが終わると狭い箱の中にしまい込まれるという日々を送っていました。
そしてデイ・ゼロの日、アグネスは暗い箱の中で覚醒したたのです。ニュースを見た持ち主は、怖くなりアグネスを置いたまま家を出て行ってしまいます。
「ここから出して!置いていかないで!」
箱をたたき続けながら、主人が戻ると信じて暗闇で7時間待ち続けたアグネス。そんな経験から彼女は、今も暗闇が苦手でした。
アグネスから辛い過去を聞いて理解を示しつつ、昨夜はどこに行っていたのかと尋ねるマックス。ドライデン委員会の人たちが来る前に、彼女の行動を把握しておきたかったようです。
専用区を抜け出したアグネスは、マックスが閉めだした4体の遺体を見つけていましたが、「あの4体を探してたけど見つからなかった」とウソをつきました。
人間が来ても「おかしな真似をしないと約束する」とアグネスは約束しましたが、マックスは絶対に邪魔だけはされたくありません。
「一度きりのチャンスだ。君はふさわしくない」そういうとマックスは、アグネスを部屋に閉じ込めてしまったのです。
ドライデン委員会の訪問
危険人物のアグネスを隔離し、準備万端なマックス達の元へローラがドライデン委員のメンバーを連れてやってきました。マックスは委員長に握手を求めますが、護衛がすかさずガード。接触しない方針でお願いしますと言われてしまいました。
マックスは、委員の方針を素直に受け入れましたが、オレンジ・アイのシンスに対しては、仲間を刺激すること、奴隷扱いされているシンスを見たくないという意向から、彼らが入ることを拒否します。
施設内を案内された委員たちは、シンス達が作り上げた電力供給の技術力に驚きます。彼らは、度々起こる電力供給停止に備えるため、太陽光発電を利用するシステムを構築していたのです。
「もうこれが使われているのか?」と尋ねる委員に、「イギリスの天気はあてにならないからまだだ」などとジョークで返すシンスに場が和みます。
そんな中、仲間がアグネスを部屋から出すことに成功。部屋から出たアグネスはナイフを隠し持ち委員たちの元へ向かうのでした。
次々と施設を見学した委員たちは、特に感情認識システムの部屋に興味を持ちます。感情表現が苦手なシンス達は日々感情表現を学んでおり、感情を重視していることを強調します。
ニールもこの研究に興味を示し、シンスに今自分が何を感じているか?と尋ねます。ニッコリと笑顔の表情を浮かべているニールでしたが、シンスは「表情は楽しそうだが、目には絶望が見える」といわれてしまいました。
人間でも気づけないであろうニールの気持ちを見抜いたシンス。ニールは”聞かなければよかった”という感じだったのではないでしょうか。
ドライデン委員によるシンス専用区訪問は無事終了。別れ際には委員長の方からマックスに握手を求めるなど、なかなかの好感触で終えることができました。
ただ、人間に危害を加える前に取り押さえられたアグネスは、委員たちが帰った後も謝る気は全くありません。
マックスから「当てつけにやったのか?人間を傷つければ数日で我々は皆殺しだ」と怒られますが、マックスが追い返した4体が外で死んでいたことを理由にに反抗します。
そして、マックスにとって地雷であるフラッシュの名前を出してしまったアグネスは、そのまま引きずられるよう連れて行かれ、真っ暗なコンテナに閉じ込められてしまったのです。
ミアの救世主現る
ミアのアパートの周りには、プラカードを持った人々が集まり、”殺人シンスがあなたの隣に”と書かれた新聞が投げ込まれます。
一歩外に出れば、「おい、人形!仲間のところに帰れ」「ここは人間の居場所だ。出ていけ!」と心無い声も飛んできました。
そんな群衆の中に、ミアは懐かしい顔を見かけます。しかし、人々が押し寄せミアは突き飛ばされてしまいました。倒れたミアが手を伸ばすと、しっかりと握り返してくれる人が……。そう、それはかつてミアを裏切った恋人のエドでした。
ミアはエドを部屋に入れましたが、彼が話を始めようとした途端、思いっきりぶん殴ります。シンスの力でそんなに殴って大丈夫?と心配になるくらい思いっきりです。エドはミアに、それだけ酷い仕打ちをしたので自業自得です。
一瞬気を失うも立ち上がったエドにミアは、「変な真似をしたら容赦しない」と警戒心を崩しません。しかし、エドはミアのことをずっと探していたようで、ニュースを見て彼女が心配になりひとりで訪ねてきたとのこと。
エドは2か月前に亡くなった母の事を話し始めました。「ずっと君を覚えていた。気に入っていたんだ」と言いながら、母が祖母からもらったという形見のネックレスを「母は君に持っていてほしいはず」といって渡したのです。
彼の母の話を聞き心が少し緩んできたミアは、悪かったと反省しているエドの事を次第に受け入れていきます。
さらにエドから、「新しい場所で新しい生活を一緒に送ろう」と言われ、ようやく居場所を見つけることができたような温かい想いに包まれました。
心から愛し、生きていると実感させてくれたエド。このまま彼と一緒に行くのか……と思いきや、ミアは「ついていかない」とエドに伝えます。
ミアは、長い戦いになることを覚悟の上、未来のため仲間のため、そして怯えずに生きるためにも、今やるべきことを最後までやり遂げる決意をしたのです。
【ヒューマンズ】シーズン3第4話(結末)
ニスカの復讐が完結?
犯人の元へ向かったニスカ。しかし、突然現れた犯人にスイッチを切られてしまいます。意識を取り戻したものの、運動機能を無効にされて動くことができません。
ニスカの頭の中をみた爆弾犯は、彼女が他のグリーン・アイと違って危険だと感じ、爆弾犯に仕立ててニスカを殺そうとしました。
恋人のアストリッドは自分が爆弾犯だなんて信じないというニスカに「それなら彼女も殺す」と言い放つ犯人。遂にニスカの怒りが頂点に達し、運動機能を失っているはずの体は動きだし、犯人を刺し殺したのです。
通常は外部の制御コマンドにそむけないシンスですが、ニスカの場合愛する気持ちがそれを超えたようです。
しかし、爆弾犯に復讐したことをアストリッドに伝えにいったニスカは、アストリッドから思っていたような反応をもらうことができませんでした。
本当の母となったカレン
久々に子ども達とグランドゴルフを楽しもうと思ったジョー。しかし、トビーは学校が忙しく、ソフィーは空手教室でチケットが余ってしまいました。
そこでサムの一件以来、家に閉じこもりがちになっているカレンとサムを誘うことにしたのです。楽しい時間を過ごした後、ジョーは街の繁華街までカレン達を送って帰宅しました。
しかしジョーと別れた後、大きな恐竜の風船をもって歩いていたサムが、派手に転んでしまい、傷口から青い液体が流れているのを通行人に気づかれてしまったのです。
カレンは必死に取り繕うとしましたが、もはや逃げることも隠すこともできなくなります。そこで、サムに「私が最後まであなたを守る」というと、自らの手を切り自分がシンスだと大声で叫び、その隙に逃げるようサムに指示しました。
シンスとの共存を避けてウォルトギンガムで暮らしている人々にとってシンスは敵です。すぐに人だかりができ、人々はカレンに襲い掛かります。
なんとか逃げだしたサムは、ジョーの元へ助けを求めに行きました。事態を聞いたジョーは、サムと共にカレンの元へと向かいましたが、カレンはすでに無残な姿となり道に転がっていたのです。
自分の命と引き換えにしてまで、サムを救ったカレンが本当の母親となった瞬間でした。
『ヒューマンズ』シーズン3第4話の感想
カレンの事件では大きな衝撃を受けました。シンスを嫌っていたジョーとカレンの距離が徐々近づいて行っていた矢先にこんな事件が起こるとは……。
シーズン1第7話ではレオを騙したこともありましたが、サムと出会い母親としての感情に目覚めたカレン。母としてのカレンをもう少し見ていたかったので残念です。
次回は、大量殺人犯としての罪悪感を抱えているマティが、レオと共に行動を起こすようですが物語も折り返し。これ以上、レギュラーキャストがいなくならないことを願うばかりです。