「黒豊と白夕(こくほうとはくせき)」33話・34話・35話のあらすじとネタバレ感想。
黒豊息が幽州の街を1人で歩いていると断魂門が襲ってきます。そこへ白風夕が助太刀に入ると、断魂門の中の仮面の男が”蘭因璧月”で攻撃してきて……。
33話:婿選び
黒豊息が幽州の街を1人で歩いていると断魂門が襲ってきます。断魂門は黒豊息が内力を廃されたことを知っているようでした。そこへ白風夕が助太刀に入ると、断魂門の中の仮面の男が”蘭因璧月”で攻撃してきます。
逃げ帰った黒豊息は白風夕に先ほどの仮面の男が以前鳳棲梧を襲った犯人で、その時に”蘭因璧月”を盗み取ったのではないかと言いました。また黒豊息は断魂門の黒幕は”蛩蛩と距虚”ではないかと言います。
婿選びの日、華純然は以前道中で自分を助けてくれたのが皇朝だったと知りました。また華純然は王宮に現れた豊蘭息の顔を見て、黒豊息の正体に気づきます。
1日目の試験の時、華純然は自分の身代わりに面紗をつけた白風夕を帳の中に座らせていました。
その間に華純然は幽州王のところへ行き、黒豊息の正体は豊蘭息だったと言います。そして華純然は幽州王に明日は“蒼茫の残局”という未完の対局を解かせる試験にしてほしいと言うのでした。
その日の試験は道具を使わずに蓮池を渡るというもの。白風夕は内力を失っている豊蘭息を密かに自分の内力で助けて合格させます。
続いて皇朝も自力で蓮池を渡ってきました。皇朝は帳の中にいるのが白風夕だとわかった上で求婚しますが、白風夕は「お断りよ」と答えるのでした。
翌朝、玉無縁は白風夕に”風惜雲として6州の行く末をどう見る?”と尋ねます。白風夕がどうして正体がわかったのか聞き返すと、玉無縁は良城での豊蘭息と風写月の和解には手を貸した者がいると思ったと答えるのでした。
34話:蒼茫の残局
その頃、雍州の牢にいる白建徳たちのところに豊蘭息の名で”助け出す”という知らせが来ました。実は豊莒が白建徳たちを手助けしてわざと脱獄させ、死罪になるように仕向けようとしていたのですが……。
脱獄した白建徳のところに豊萇が来て、豊莒が故意に脱獄させたので今は牢に戻るように言いました。白建徳たちは牢に戻り、事なきを得ます。
幽州では2日目の試験に辞退者が相次ぎ“蒼茫の残局”は豊蘭息と皇朝の対局となりますが、豊蘭息は途中で負けを認めて立ち去ってしまうのでした。
その後、豊蘭息は上元節の時に言えなかった言葉の続きを伝えるために白風夕に会いに行きます。
”一心の人を得て共に白髪の生えるまで”
そして豊蘭息は白風夕に口づけするのでした。
その後、豊蘭息は雍州には戻らずに白風夕とともに天霜門に向かうことにします。
豊蘭息は雍州に文を送り、任都督には息子たちのいる良城に行って隠居するように、鳳棲梧には雍州王に帰服して隠泉水榭を指揮するように指示しました。
天霜門では解放された白建徳たちが豊蘭息と白風夕を待っていました。
35話:白建徳の死の謎
玉家が玉佩の依頼をした彫師が白建徳たちと同時期に雍州で投獄されていたと知った玉無縁は探りを入れるために白建徳に会いに行きました。白建徳は例の玉佩を取り出し、玉無縁に来歴を尋ねます。
玉無縁は自分が産まれた時に父から贈られたものだが、火災の時に盗まれたと言いました。白建徳は玉無縁に、この玉佩は私の友人の死に関わっていると言います。
それを聞いた玉無縁は自分も調べると言って、その場をしのぎました。
夜になって白建徳は白風夕を呼び、明日宗主を退こうと思っているので次の宗主を選んでほしいと言います。白風夕は白琅華を宗主にし、修久容を副宗主にして補佐させることを提案しました。
翌朝一向に姿を見せない白建徳の様子を白琅華が見に行くと、白建徳は手が皺だらけになって死んでいました。白琅華は昨夜最後に白建徳に会った白風夕が毒を盛ったのではないかと疑います。
白風夕が釈明しても聞く耳を持たない白琅華。黒豊息は白風夕を連れてその場から去ろうとします。ところが白琅華は背後から白風夕を剣で刺したのです。黒豊息は白風夕を抱き上げて逃げました。
隠れ家に着いた黒豊息は、太陰老人が”蘭因璧月”の花を渡す時に「お前たちが死の危機に瀕した時その花が力を与えてくれるやも」と言っていたのを思い出します。
黒豊息は”蘭因璧月”の花を口移しで白風夕に飲ませるため、花びらをちぎって自分の口に入れました。すると廃されていた黒豊息の内力が回復したのです!そして黒豊息は白風夕にも”蘭因璧月”の花を飲ませました。
3日後、白風夕は意識を取り戻します。黒豊息は倚歌王妃も白建徳と同じように手が皺だらけになる症状で亡くなったと明かし、同じ毒が使われたと推測しました。
その時、韓樸が天霜門を抜け出して隠れ家を訪ねてきます。黒豊息は韓樸に銀針でもわからない毒はあるかと尋ねました。韓樸は大東国の皇室に伝わる”牽機”という毒だけは銀針ではわからないと答えるのでした。
黒豊息の調べで、大東国の都の隠れ市にいる医聖と呼ばれる者が牽機に関わっていることがわかります。
青州には白風夕が傷を負って行方不明になったとの報告が入りますが、風写月は心配させないために青州王には秘密にすることにしました。
その後、青州王は風写月に、幽州の華純然と冀州の皇朝が婚姻したということは青州が攻められるということだと忠告します。また病が重くなってきている青州王は世を去る前に娘に一目会っておきたいと言うのでした……。
幽州では”青州で風写月が青州王に代わって政を行っている”との報告を受けた幽州王が青州王の死期が近いと察します。幽州王は皇朝に共に青州に出陣するよう持ちかけるのでした。