【アフター・ライフ】シーズン3のあらすじと見どころ。最愛の妻を亡くして生きる意味を失ったトニーも時間を経て、周囲の幸せを願うように変化を遂げていました。しかし、いくら周囲の幸せのために動いてもトニーは孤独から抜け出ぜずにいました。様々な”幸せの形”について考えさせられるそんな作品です。
【アフター・ライフ】シーズン3あらすじ
イギリスの田舎まちで地方新聞の記者をしているトニーは、最愛の妻を亡くして孤独に生きる中年男性。妻のリサを亡くしたばかりの頃は誰彼構わず悪態をつきまくり、自殺未遂を起こしたりと自暴自棄に陥っていました。
そんなトニーも時間をかけて前を向き始め、やがて周囲の者の幸せを願うようになっていました。しかし、決してトニーはリサの死から立ち直ったのではなく、その心にはポッカリと穴が空いたまま……。
自身の幸せよりも周囲の者を幸せにすることに専念するトニーは、まるでリサの居ない現実から目を背けようとしているかのようでした。
最愛の人との時間を大切にしたいと思える作品
トニーの成長
シーズン1では妻を亡くしたばかりで自暴自棄になり、シーズン2では妻を失った喪失感に苛まれていたトニーですが、今シーズンでは孤独を感じながらも懸命に生きようとする姿が印象的でした。中でも、トニーが周囲の幸せを心から願うようになったのは彼の成長を最も感じられる瞬間でしょう。
ずっと手を付けずにいたリサの保険金を下ろし、同僚に結婚祝いを渡したり、お金がなくて引っ越しできない同僚に引っ越し費用を渡したりと、周囲のためにリサの保険金を使うトニーの姿には心が揺さぶられます。
こうして生前のリサの願いでもあった”周りの人に感謝して生きる”ことを実行するも、トニーの心はポッカリと穴が空いたままでした。周囲の者が幸せに満たされるなか、自分は孤独を拭えずにいるトニー。
毎日ひとりでリサとの思い出のムービーに耽るトニーの姿はあまりにも痛々しいものでした。それでもトニーはかつてのようにネガティブなのではなく、きちんと前を向いて寿命を全うしようと歩み始めるのです。
それぞれの幸せの形
トニーが時間をかけて妻亡き世界に適応すべく成長を見せるなか、周囲もまた様々な転機を迎えていました。郵便局員のパットは娼婦である恋人の仕事に耐えきれず別れを決め、トニーの同僚レニーは取材で出会った女性と結婚し、同僚のキャスは背伸びした恋人探しを止めて自然の成り行きに任せることに。
パットやキャスの出来事は一見すると幸せには程遠いように見えるものの、彼らにとって今までの生活は決して幸せと呼べるものではなかったため、新たなスタートを切った彼らは晴れ晴れしい表情を見せます。
また、トニーの父が入所していた介護施設の職員のエマはトニーと互いに惹かれあっていましたが、ひょんなことから再会を果たした元カレとの関係の発展を選びました。表面的には幸せそうに見えない出来事でも当の本人からすれば幸せであったりと、人にはそれぞれ異なる幸せの形があるのだと実感させられました。
【アフター・ライフ】配信情報やロケ地について
【アフター・ライフ】配信情報
【アフター・ライフ】シーズン3は、2022年1月14日よりNetflixにて配信開始となっていますが、これが最終シーズンとなります。これについては、主演兼監督を務めるリッキー・ジャーヴェイスが自身のTwitterのライブチャットにて言及しており、シーズン3が最後になることを明かしています。
【アフター・ライフ】のロケ地
【アフター・ライフ】の舞台はイギリスのタンベリーという町ですが、これは架空の街であるため実在はしません。実際の撮影地となったのは、イングランドのハートフォードシャー州にあるへメル・ヘムステッドという町です。
居住地としては8世紀より存在する歴史ある町で、2001年時点の人口は8万人ほど。トニーたちの働くタンベリー・ガゼットは街の中心部に存在し、旧市庁舎やゲートブリッジ・パーク、セントメアリー教会など、作品内にも登場する有名な名所やロケ地にも程近い場所にあります。
また、ゲートブリッジ・パークからすぐ近くのHigh Stという通りにある”The House of Elliott”というギフトショップですが、シーズン3第5話ではトニーがチェス盤を買いに立ち寄ったビンテージブティックに変身しています。
【アフター・ライフ】で最も印象的なシーンといえば、トニーとアンが墓地のベンチで話を交わすシーンです。これはイングランドのバッキンガムシャーにあるセント・メリー・アンド・オール・セインツ教会で撮影されました。
さらに、トニーの家はロンドンで最も住みたい町として人気のハムステッドにあるベール・オブ・ヘルスにあります。
本ページの情報は2024年6月時点のものです。最新の配信状況は公式ページまたは各動画配信サービスにてご確認ください。