【アレックス・ライダー】ネタバレと見どころ。世界で2000万部以上売り上げたアンソニー・ホロヴィッツ原作の【アレックス・ライダー】をドラマ化。ロンドンの学校に通う10代の少年が、MI6の工作員だった亡き叔父の後を継いで工作員となり悪の組織の陰謀に挑むスパイアクション。2021年12月17日(金より)シーズン2配信スタート。
© 2020 Sony Pictures Entertainment.
© 2019 ELEVENTH HOUR FILMS LTD.
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【アレックス・ライダー】あらすじ
地元の高校生アレックス・ライダー(オット・ファラント)は、”銀行に勤める”叔父イアン・ライダー(アンドリュー・バカン)と、世話をしてくれているジャック(ロンケ・アデコルージョ)の3人で生活していた。
*アレックスの両親は既に死亡。ジャックは大学を卒業するまでのアルバイトとしてハウスキーパーをしている黒人女性だがアレックスを大切に思っている。
ある日、アレックスは親友のトム(ブレノック・オコナー)に教師に没収された携帯を盗み出してほしいと頼まれ、驚異的な身体能力を駆使して閉鎖された学校に侵入。
携帯を盗み出したものの、戻って来た教師に見つかってしまう。
保護者であるイアンが学校に呼び出され、トムの携帯はイアンに没収され(車のダッシュボードに入れられた)アレックスも外出禁止を言い渡されてしまった。
その夜、イアンは仕事仲間のマーティン(リアム・ギャリガン)に電話を掛け、モスクワのセレンコフに連絡し息子を入れたポイントブランクという問題児向けの学校についてに確認するよう伝えた。
ちょうどその時、ジャックが部屋に入って来る。
ジャックは、イアンの電話が終わるのを待ち大学を卒業できたこと、今の仕事は辞めたくないと伝えた。
その時、再びイアンの携帯電話が鳴る。
アーティンからだ。
その電話でイアンは「職場に戻る」と家を後にしマーティンと合流。
しかし、これ以降イアンが家に戻ってくることは無かった。
翌日、イアンの同僚で友人だというジョーンズ(ヴィッキー・マクルア)という女性と、クラウリー(エース・バティ)という男性がイアンの死を知らせにやって来た。
2人によると、イアンは高速道路でスピードを出し過ぎて事故死したと言う。
ところが、アレックスは「叔父は絶対にそんなことはしない」と死因を受け入れなかったのだ。
その話にどうしても納得いかなかったアレックスは、トムの携帯がダッシュボードに入っているのを思い出し追跡し……。
そして、この叔父の死を機に様々な真実が浮き彫りになる。
【アレックス・ライダー】解説
イアン・ライダーの正体
アレックスの叔父イアン・ライダーは、表向きは「銀行に勤めている」が、実はMI6の工作員(スパイ)。
マーティンとタッグを組んで任務をこなしていたが、マーティンは金に釣られて敵に情報を流していた。
これがポイントブランクという学校の件だったが、これをイアンが嗅ぎ付けたのを知ったマーティンは敵に情報を流す。
イアンは、マーティンから「モスクワに電話したらセレンコフはロンドンに居て、我々に会いたいと話している」と呼び出し、ある倉庫へと連れて行った。
しかし、そこでは殺し屋のヤッセン・グレゴロヴィッチが待っていたのだ。
イアンはグレゴロビッチに殺された。
MI6は、存在を隠すためアレックスに事故死したと伝えたが、イアン殺害現場の後始末をしていたところをアレックスに見られる。
アレックスがMI6に
イアンの死因やMI6の拠点を突き止めた等々、様々な能力を買われMI6のアラン・ブラント局長(スティーヴン・ディレイン)に「ポイントブランクに潜入し実体を掴んでほしい」と協力を求められた。
当初、アレックスは拒否したがジャックは偽造パスポートにより国外退去、アレックス自身も児童保護施設に保護されるという展開になりつつあった。
しかし、これはすべてブラント局長が仕掛けたことで、アレックスが協力しなければそうなるという脅しだ。
局長以外の職員は、未成年をスパイにするのは違法だと言うがブラント局長は耳を貸さない。
どんなことをしてまでもアレックスをMI6に引き込み、ポイントブランクの実体を掴ませようとした。
アレックスは、ジャックを守るためMI6に協力することになる。
ただ、ポイントブランクに入学するためには条件があった。
- 世界に影響を与えるほど裕福な家の子であること。
- 問題児であること。
しかし、この条件がそろっただけで入学できるものではない。
入学前には、学生部長エヴァ・シュテレンボッシュ(アナ・ウラル)という人物の厳しい面接に合格しなければならない。
合格はエヴァの判断次第なのだ。
アレックスは新しい身分に慣れるべく、そして別人に成りきるべく富裕層のフレンド家で数日間暮らし、必要な情報を全て頭に叩き込むことになる。
ポイントブランクとは
ポイントブランクは、先ほど紹介した2つの条件をクリアし、尚且つシュテレンボッシュの面接に合格した者だけが入学を許可される学校。
豪雪地帯で町までは少なくとも30km以上あると言う場所に位置している。
たとえ逃げ出しても、外は氷点下30度になるため1時間もすれば凍死してしまうという。
この学校から矯正されて戻った「問題児」は、性格が一変する。
問題児ではなくなるが、心が無い状態で両親が死んでも何も感じることない。
それどころか、自ら親の殺害を指示するという冷酷極まりない人物になってしまう。
しかし、これは本当の彼らではない。
実は、ポイントブランクではグライフ博士(ハルク・ビルギナー)による恐ろしい研究が進められていたのだ。
グライフはまず、自分のクローンを何体も作らせ、その後入学してきた子供たちの顔を作成して移植する。
子供たちを尋問し情報を取り出してクローンに記憶させ、更生したと見せかけてクローンを家に戻していた。
本当の子供たちは地下牢に捕えられ、不要になった時点で殺害するつもりだった。
世界に影響を与える子供だけを選んでいたのは、クローンが戻ったあとに父親を殺害しクローンを後継者にするため。つまり、自分が世界を牛耳るのが目的だった。
また、クローンは皆グライスなので全員が同じ行動を取る。
アレックスがポイントブランクに入学した当初、在学していたのは5名。
そのうちの2人は既にクローンにされ、数日ごとにひとりまたひとりとクローンにされていた。
アレックスも、歯磨き粉に麻酔を仕込まれ意識を失った時があった。
うっすらとした記憶しかなかったが、後日 自分の身体データーがすべて奪われていることに気づく。
【アレックス・ライダー】ネタバレと見どころ
驚異的な6大能力
アレックスには、驚異的な身体能力・観察力・思考力・対応力、記憶力、分析力の6大能力がある。
ただ、それは自然と身についたものではない。
もしもの時を考えイアンはアレックスを鍛えていたが、それだけではなく普段の生活の中で、アレックスがおのずと身に着けて行った能力ともいえる。
アレックスがイアン殺害現場を見つけたのも、トムの携帯を追跡したこと、現場から移動したイアンの車を追益したことによるもの。
高速道路での事故死なのに車が埠頭にあったのも車体が無傷なのもおかしいと、アレックスは持てる全ての能力を駆使し、結果MI6の拠点までも探し出すことに成功したのだ。
また、教師に没収された携帯を取り戻すために学校に侵入した際も、壁をスルスルと登って行った。
これは「驚異的な身体能力」と言うに尽きる。
トムとジャックの能力も開花?
トムは、アレックスとの付き合いが長いこともあり、ちょっとした異変にも敏感に反応する。
アレックスはひた隠しにしていたが、結局はトムに問い詰められて白状するハメになった。
また、ジャックもライダー家のハウスキパーをしていただけあってか、おのずと観察力や行動力が備わっていったようだった。
アレックスが行方不明になった際、彼の部屋からジョーンズの名刺を見つけて電話。
それを機に、彼らがイアンの単なる同僚ではないと察し正体を暴いた。
また、トムが危険な状況に陥った時も、トムの携帯を追跡してジョーンズに連絡し救出させたり、アレックスの行方が分からなくなった時も、ジョーンズを通して探させるなど何度も窮地を救っている。
トムは、アレックスに様子に異変を感じてジャックを問い詰め、スパイとしてポイントブランクに潜入するための一段階としてフレンド家に居ることを突き止めた。
ピザの配達員としてフレンド家にアレックスを訪ね、任務のことを聞きだす。
ただ、アレックスがスパイだと知ったトムは自分のパソコンに「アレックスのスパイ記録」なる物を作成。
これが後々アレックスを窮地に追い込むことになる。
【アレックス・ライダー】の感想とまとめ
【アレックス・ライダー】シーズン2の更新も決定。
子供向けのスパイドラマかと思いきや、意外にもダークな内容だった。
ポイントブランクに入学していた子供たちのクローンは全て作られており、中でもグライス博士が完璧だと言っていたのはアレックスだった。
アレックスのクローンはまだ作成されていないかのように思われたが、実はMI6がポイントブランクを壊滅しに来た時点でアレックスクローンは作成されていた。
MI6は全ての証拠を持ち去ったが、アレックスクローンの存在は誰も気づかなかった。
そのため、通常ポイントブランクから逃げ出しても1時間以内に凍死すると言われていたが、クローンには寒さも何も感じない。
車の通る道路まで出て運転手を殺害して車を奪い、アレックスに成りすまして自宅に入る。
また、友人らと接触するが先ほども言ったように、誰もアレックスクローンの存在を知らないため、本人だと信じてしまう。
ただ、アレックスクローンはグライフ博士が死んだことを知らないため、植え込まれた任務を遂行しようとする。
ラストでは、アレックスとアレックスクローンが対峙する場面があるが、MI6は誰も本物を見抜くことは出来なかったが、唯一トムだけは何も確認するすることなく偽物のアレックスを見破った。
これには、「トムもなかなかだった」と言ってやりたい。
クローンは全て捕獲しポイントブランクも壊滅させ、今回の任務は完了したが実のところ事件はまだ終わっていない。
イアンを殺害した犯人は野放し状態なのだ。
元々、アレックスはイアンを殺害した犯人を捕まえるためにポイントブランクへ潜入したが、グライフ博士は愚か、シュテレンボッシュでさえもイアンのことを知らなかった。
MI6は、マーティンが裏切ったことを突き止めたが、イアンを殺害したグレゴロヴィッチを取り逃がしている。
しかも、犯人がグレゴロヴィッチだと言うことをアレックスには伏せているのだ。
なお、MI6によるとグレゴロヴィッチは数年前に死んでいる、MI6に恨みがあるとのこと。
彼はなぜ生存し、なぜMI6を恨んでいるのか。
シーズン2では、アレックスがこの問題を対処していくという流れになるのかもしれない。